滝子山
- GPS
- 06:07
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,220m
- 下り
- 1,349m
コースタイム
-12:42滝子山頂-13:53檜平-14:35水場-15:49初狩駅
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません。 |
写真
感想
先日の高川山から聳えるように見えた滝子山。
どうにも気になって、登ってみることにしました。
下調べでは、幾つか登山ルートがあると知りましたが、
初めての登山では敢えて深調べせず、
地図一枚を頼りに登ることにしています。
そのほうが、ワクワク感というか、楽しいんですよね。
見るもの全てが新鮮で、印象も深いですから。
さて滝子山。もちろん名前の由来も知らずに登ります。
すみ沢ルートとある、一般的な沢沿いの登山ルート。
なるほど、綺麗な沢沿いの道です。
水量が豊富で、水不足で大騒ぎなのが嘘のよう。
これは登ってみて分かりましたが、
山域の豊富な自然林が、水を豊富に蓄えているんですね。
特に稜線付近はブナが多く、天然のダムとなっているのでしょう。
気温も低く、湿度が多いながらも気持ち良い路でした。
カヤトのような防火帯も心地よく、楽しみながら登頂。
沢沿いは奥多摩の川苔山に似ていると思ってましたが、
この辺りは全く違いますね。
松林も多く、高原の雰囲気です。
程なく山頂。狭いながらも賑やかで、眺めも最高。
富士山は見えませんでしたが、
小金沢連嶺の雄大さ、先日の高川山、本社ヶ丸と三つ峠など、
懐かしく楽しく山座同定。
この奥秩父から道志に至る山塊は、奥多摩に劣らない雄大さですね。
降りは初狩方向へ。
稜線から檜平を経て、植林帯の沢へ。
こちらは、悲しいほど水量が少ないです。
すみ沢との対比が、痛いほど心に刺さります。
杉の植林は、水を蓄えないんですね。
大雨になれば、多分この沢はかなり増水するでしょう。
深く抉られた杉の倒木が、それを物語っています。
そして雨が少なければ、あっという間に涸れてしまう。
手入れの行き届かない植林が目立つ昨今を思うと、
その人工林の存在に疑問が出てきました。
恐らく太平洋戦争の前後、大規模に開発されたのでしょう。
需要を大きく上回る、度の過ぎた開発が、今の姿かと思います。
水を蓄えることのない杉林。
これもまた、水不足の原因かも知れません。
不要な植林を、自然林に戻すことは、出来ないのでしょうか。
伐採を進め、焼畑のように、自然に帰す。
それは可能な気がします。
同じ杉木を植え直すのではなく。
そうした考えや方針の森林というものは、どこかにあるのでしょうか。
これが、今回の滝子山で得た、貴重な経験と疑問でした。
麓では、お祭りが行われていました。
集落のおじさんが「飲んでくかい?」と声をかけてきましたが、
軽く笑ってご辞退。
駅前のローソンでガリガリ君を頬張って、駅に戻りました。
ホームから眺める雄大な滝子山。素晴らしい山でした。
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