天狗池に映る朝焼けの槍ヶ岳と横尾左俣の源泉下り
- GPS
- 18:24
- 距離
- 52.5km
- 登り
- 2,180m
- 下り
- 2,180m
コースタイム
新村橋0:45〜2:45槍沢ロッジ2:55〜5:40天狗池6:05〜(忘れ物で引き返し)〜9:00南岳小屋9:10〜10:00本谷カール(道迷い)11:20〜13:44本谷橋13:54〜14:40横尾14:54〜15:28新村橋15:31〜16:43河童橋16:48〜
駐車場17:44着
MTB24キロ、歩き33キロ
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
天狗原分岐から天狗池までは、前半は河原で踏み跡が無くペンキだけが頼りです。日の出に合わせて暗い内に通過すると道に迷い易いので注意して下さい。 横尾本谷の横尾左俣の源泉は本谷カールからですが、出だしはずっと岩のゴーロ帯で、下りだと岩を飛びながらの移動なので膝が辛いです。横尾左俣は地図の様に、横尾右俣に比べて谷が狭く崖がせまっており逃げ場が有りません。また水が流れだしてからは、歩ける所を求めて右岸、左岸と何度も飛ばなければならない為、やっぱり膝が辛いです。岩は濡れて滑る所も多く、転倒で足を挫かない様に注意が必要です。本谷橋までは全く人に会いませんでした。本谷橋が近づくと、時々マークやケルンが有ります(気づいたのは5か所ほど)。また残置ロープが3か所ほどありますが、特に掴まなくても下りられる所ばかりで、ロープが残っている理由は不明です。多少の藪漕ぎも有りますが、それほどでは有りません。 足を挫くと遭難しかねないので、慎重に歩いたせいか随分長く感じました。下りは推奨できません。もし歩くなら登りがお勧めです。登りだと急傾斜なので、本谷カールが急に現れ、きっと感動すると思います。 ちなみに本谷橋から登った treeappleさんのレコです。 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-141065.html |
写真
感想
このところ達成率が7、8割位の山行が多かったのですが、今回は久しぶりに達成率が3割位で、当初予定と大幅に変わってしまいました。大反省です。
今回は初めてMTBで上高地に入りました。当初予定は天狗池〜南岳〜北穂池〜奥又白池の池廻りでした。天狗原分岐〜天狗池〜南岳、キレットのコル〜北穂池〜北穂南陵、涸沢〜5.6のコル〜奥又白池〜パノラマコースとの交点はまだ歩いた事が無いので、夜行日帰りとしてはかなり難易度の高いルートでしたが結果は惨敗ですね。
この計画はkaitoさん、tamaoさん、noborundaさん達の去年のレコが発端で、BIMOTAさんのこの前のレコも参考にして作った完璧な日帰りコースだと思ったのですが。。。
3連休の初日の午後0時30分に出発でしたが、中央道はこの時間でも渋滞していました。おかげで駐車場に着いたのが19時10分、寝たのが19時30分で目覚ましが22時です。8月の穂高連峰完全縦走よりは多少はましですが、れいによって下山してトイレで鏡を見ると、目は真っ赤に充血して目不足は隠せません。
23時に駐車場を出発、0時45分に新村橋をスタートしました。治山道路はずっとダートなので、ダートの登りはMTBには向いていますがモモはパンパンで、暫くはゆっくりと歩きました。天狗池のちょっと手前で日が昇りましたが、まだ朝焼けに燃える槍ヶ岳を映した天狗池を見る事ができました。こんな素晴らしい景色を見れてほんとに来たかいが有りました。
天狗池には先着の方が写真を撮っていました。槍沢ロッジを2時に出たそうです。ここで2度目の食事をして(1度目は槍沢ロッジ)、いよいよバリコースの北穂池を目指します。
ここで痛恨のミス。南岳と槍ヶ岳間の登山道に出る20分位手前で、カメラが無い事に気づきました。長袖シャツの胸ポケットに入れていたのですが、厚くなってシャツを脱いだ時に落としたと思い、横尾尾根のコルまで戻りました。しかし見つかりません。せっかくの天狗池に映る槍ヶ岳の写真も失われてと思った時、ズボンのポケットにカメラが入っていました。なんたるミス。またまた南岳に登り返しです。時間にして1時間のロスですが、体力的、精神的に疲れました。これで奥又白池は無くなりました。
さらにミスは続きます。キレットのコルの手前から北穂池を目指して本谷カールを下り際、少しでも時間を稼ぐために急いでしまい、北穂池に行く道筋を目視で確認するのを忘れてしまったのです。最初の目標の雪渓を目指しての藪漕ぎを、何所からするかが判りませんでした。人が通った跡が無いか、あちらこちらを調べてみたのですが、時間をロスするばかりです。1時間以上右往左往した後で諦める事にしました。でどの道で下山するかです。最初は北穂に登って涸沢経由を考えたのですが、何度も歩いているので却下。このまま本谷カールを下って、歩いた事の無い横尾左俣の源泉から本谷橋を目指す事にしました。地図を見ると結構深くて狭い峡谷で大変そうでしたが、本谷橋から横尾左俣経由で北穂池を往復したレコが有ったのを思い出し、源泉まで下れればその先は大丈夫だろうとふみました。
しかしこれが結構大変でした。最初はずっと岩のゴーロ地帯の急斜面で、源泉からは歩ける所を探しながら、何度も右岸、左岸を渡りました。滑ってドボンが2度(靴がずぶ濡れ)、転倒も2度、雪渓も有るわでやっぱり沢登という位だから、沢は登りで利用するのが良いと痛感しました。足を挫いたりしたらちょっとやばかったです。
新村橋に戻ったらMTBに張り紙が。治山道路は自転車禁止との事。さらに途中でパトロールの車に遭遇して叱られました。今回は初めてなので大目にみるけど次回からは、所定の場所に駐輪する事、明神からは自転車は押していく事とのお達しでした。明神からバスターミナルまでMTBを押して行って駐輪場を聞いたら、とっても判り難い所に有りました。案内ていくれた人は、日中でも判りづらいので夜だとまず見つからないよねとの事でした。ちなみにMTBを押していて気づいたのですが、治山道路は歩行者も禁止の看板が有りました。でも普通に歩いているのですが。。。
新村橋まではダートの登りで、MTBだと歩くよりきつい為、バスターミナル横の駐輪場に置いても良いのですが、駐輪場までだと舗装道路なのでMTBの意味が無いのが残念ですが仕方ないですね。せっかく持って行った軽アイゼンとヘルメットが活躍しなかったのも残念でしたが、使わずに済んだのは良い事でしょう。
河童橋以降は20年ぶりくらい。横尾、槍沢、明神も懐かしかったです。前は車が無かったので新穂高には1回のみ、いつも上高地から入っていました。登山を再開してからは車が有るので新穂高のみでしたが、MTBで簡単に上高地に入れる事が判ったので又上高地から入りたいですね。特に道路が閉鎖され、バスやタクシーが入らなくなるシーズンオフなら、MTBで気兼ねなく走れます。まだ訪れた事が無い、晩秋や冬、さらに春の上高地からの登山を今後はやりたいですね。
来月はいよいよ第二回の丹沢24時間耐久トレッキングなので、そろそろ計画を立てなければ。。。今回は準備不足だったので、次回はこんな事の無い様に。打ち上げの準備もあるし。。。
http://www.yamareco.com/modules/yr_plan/detail-29617.html
北穂池ってどれかわかりましたか?
私は北穂東稜に行った時に稜線から見ましたが、どれが北穂池かよくわからずじまいでした・・・
奥又白池はまた来年ですかね。
で、やはり貼られましたか(笑)。
ちょっと準備不足でしたね。奥又白池は無理でも、北穂池までは行けると思ったのですが。。。
次回は逆周りで、奥又白池で朝陽を見るパターンで来年挑戦します 旧ボッカ道の夜行登山と同じ位の難易度かな。。。北穂池はどちら周りでも2番目ですね。
自転車の件は、まあ自転車で来る人が増え過ぎると困るのでしょう。ちなみに帰りの新村橋と明神の間で、自転車の二人組と会いました。。。
と思いきや、、、ですね。
達成率3割といいながら、Futaroさんの心の中の達成度はいつも8割以上じゃないでしょうか。
私は、強く影響を受けてますょ。
自らルートを決めて、達成できないかもしれないけれどチャレンジ「冒険」。
エスケープはしっかり。
ではでは。
丹沢24時間、うーん奥は飲み会のみ参加かも。
うるさいかも、元気いっぱいですからねー。
せめて北穂池に行きたかったし、当初予定と比較したらやっぱり達成率3割ですね。ただ横尾左俣、本谷カールから源泉を見て本谷橋まで、それなりに面白かったです
事前に北穂池で検索して、横尾左俣経由で往復したレコを読んでいたので安心感は有りましたが、ちょっとしたプチ冒険だったので、確かに達成感は達成率より高いです。 よくお見通しで 天気も良くって、総合的にはこれも有かな〜。他の2池は来年の楽しみに取っておきます。
ちなみにMTBの出番でしたよ。いろいろと判った事も有ったし、それなりに速いし、本格的に使用する前の練習になりました 歩行者や車と会わない、ゲートが閉まるシーズンオフに利用するのがベストの様です。今年は上高地でクロカンも試してみたいのですが
ところでlon様は腰を痛めたのですか。他のレコにそのような事が書かれていましたが。。。もちろん飲み会のみでも大歓迎ですが、ちょっと気になりますね。腰と膝は山が趣味だと職業病の様なものですから
Futaroさん、こんにちは。
楽しそうなルートですが、かなり危うい感じもあり
ますね。。。いつものことですが
私、一昨年に本谷橋から横尾尾根のコルへ登るルート
を計画して、未実施だったことを思い出しました。
上高知周辺のバスでのアプローチはなかなか気持ちが
前向きにならず。。。でした。
しかし、本谷カール、やはり歩いてみたいなあ。
レコを公開する場合、危なさの程度をどう書くかは悩むところです。今回のルートは、あの天気では危険は無いと思っているのですが、沢は水量によって難易度が変わるので、危険性を強調しました。
実際は早めに諦めたので時間もゆとりが有り、安全な山行でした。大体失敗した時は早く帰りつきますから treeappleさんのレコだと、本谷橋から二俣まで明確な踏み跡があるそうです。自分はずっと沢の河原や中を歩いていたので気づきませんでした。
二俣から河原なら残りは半分以下なので、随分楽だと思います 北穂池に行こうとせずに、直に下りると南岳小屋から本谷橋まで3時間しかかかっていないので、川の水量が特に多くなければ、南岳小屋からの最短下山ルートになります
上高地のバス停脇の駐輪場までなら舗装道路なので、折り畳み自転車を車に乗せていけば、バスを利用する必要も無いのでいかがですか。登って本谷カールは良いルートだと思います
こんばんわ!
数日前にレコは拝見したのですが、ばたばたしておりコメントできずじまいでした。
天狗池、めちゃめちゃ綺麗ですね〜
色んな角度で撮っちゃうの、わかります
達成度は30%でも、みなさん書かれているように
充実の山行だったことが文章からも伝わってくる気がします。
本谷カール、もう一度いってみたいなぁ。
希望をいうとあそこにテント張りたい 笑
でも、今年行ったなら自分のものになると思うんですが、昨年だと怪しいんですよねぇ。。。
でも、基本的に本谷橋から沢を右方向に登って、カール到着後は若干右に高巻くようにいき、南岳へ登る尾根と合流した記憶なんですが、どうなんでしょうねぇ。
確かにtamaoさん達は、分岐を横尾右俣の方に進んでいます。そちらも眺めの良いカールに出ますね。tamaoさん達は、南岳へ登る尾根に南東側から登りましたが、僕は北東側から登った事になります。
横尾尾根のコルからあのカールは見えましたが、バックの北穂高岳と北穂高小屋も真近に見えて良いですね。そのルートも歩いてみたいです。
北穂池には本谷橋から横尾左俣経由が最短の様です。次回はそのルートで歩きたいですね。天狗池〜北穂池〜奥又白池の日帰りは、思っていた以上に難しいので断念します
ところで北鎌尾根からの登頂、おめでとうございます。後でゆっくり読ませていただきます
futaroさん、こんばんは。
逆さ槍がかっこいいです!
天狗池はいつか行きたいと思っているのですが、日帰りだとどういうルートにするか迷うので、来年は行けたら行きたいです♪
来週鏡池に行くので、なんとしても逆さ槍が見たいです
miyucchiさん、こんばんは。
ほんとに天狗池に映る槍ヶ岳はかっこ良かったです。やっぱり日の出が良いですね。
鏡池に行くのですか。あそこも綺麗に見える様ですね。自分はまだ一度しか行っていないのですが、ガスっていて何も見えませんでした。でも池はとっても良かったので、あれでもし晴れて槍・穂高が映っていると最高でしょうね。
天気が良い事を祈っています
北穂池のレコを下書きしていて関連する記録にFutaroさんのこのレコがありました。
普段は中々皆さんのレコを訪問するまでの時間がないので
最近はもっぱら自分のレコのアップと日記を見るくらい。
あとはお友達登録されている方達の記録が自分のページに出てきますので
(最近は出て来ない時もあるが)それを見るのが精一杯です。
本谷カールでちょっとミスりましたね。
あそこは大キレットから下りて行く時、自分の取るルートを見極めた上じゃないと。
カールの底に下りてしまってからでは意外に向こう側が見えなくなり、進退窮まります。
tamaoさんは昨年のこと余り覚えてないみたい・・・
あれだけ苦労したのに(笑)。
実は9月29日〜30日で再び北穂池に行ってきました。
新村橋→パノラマコース→屏風の耳・頭→涸沢(ツエルト泊)
→北穂東稜→北穂→大キレット→A沢のコル→北穂池→横尾本谷左俣→
横尾本谷二俣→本谷橋→横尾経由上高地のルートで、ittiさんとのコラボです。
実際には9月2日の北穂東稜リベンジが主目的だったのですが、
itiさんが北穂池にも行きたがっていたので案内しました。
今回は北穂東稜を登ってからの北穂池だったので大キレットを下り、
A沢のコルより北穂北壁直下のガレをトラバースして、
昨年のルートよりうんと上から巻いて北穂池に下りました。
このルートだとハイ松漕ぎ・灌木漕ぎが一番少ないので。
ただ、ルートの95%はとても崩れやすいガレを下りますので気を使います。
北穂池は東稜(ゴジラの背)より見えていたのですが、
行ってみると、やはり一の池は水がなく枯れていて、二の池もほとんど枯れた状態。
三の池はまずまずで四の池は枯れてました。
しかし、北穂池周辺の紅葉は真っ盛りで素晴らしいものでした。
涸沢周辺の紅葉とは比較にならない程素敵でした。
横尾本谷左俣へ下りましたが、北穂池からは一旦登ります。
北穂池脇から直に左俣に下りるには高度差のある崖に近い急峻な草付となるので無理です。
一旦、上に登り多少灌木・藪漕ぎをしたあと左俣に合流する支沢を下りて左俣へ合流します。
北穂池より一旦登らなければならないので時間がかかります。
左俣途中にある北穂大滝も枯れる寸前でしたね。
北穂池より横尾本谷二俣まで予想以上、約2時間かかりました。
二俣で休息したあと本谷橋へ向かいましたが、この頃から雨となり、
岩は滑るし、大岩の上を高巻きしたり、涸沢出合下流で左岸に渡ってからはまるで藪状態。
背丈より高い草や木の枝が雨で垂れ下がっているし、
下の泥や草で滑るし、とても歩き難いです。
Futaroさんのレコに「何故こんなところにロープが」とありましたが、
あそこは昔、増水して本谷橋を渡れない時に涸沢に行く為のルートだったようです。
今では立派な本谷橋があるので廃道扱いになっているようですが。
いずれにしても今回は二度目の北穂池、
本谷橋〜横尾本谷右俣も昨年通っているので不安はありませんでした。
しかし、予定より時間がかかり、釜ゲートが閉まる時間もあったので大慌てで上高地へ歩き通しました。
ガレの下りで膝が疲れ、台風の影響による大雨の中をほとんど休みなしで歩くのは苦行でした。
その上、北穂北壁直下のガレ場で約4キロの拾い物をして、それをザックに括りつけた為、
重いし、バランス悪いしで左俣下降中に何度もこけました(笑)。
ヘルメット外す時間もヘッデン出す時間も惜しんで真っ暗な夜道を上高地に急ぎました。
まるで笑い話ですが ittiさんが健脚なのでこなせたルートです。
詳しくはレコを見ていただければ、出来るだけ早くアップするようにします。
あ、バリルートの方はあまり詳細には書かないつもりです。
何かあればメッセージを利用してお知らせします。
noborundaさん、詳細なコメント、有難うございます。
左俣から北穂池に直コース(自分のレコの最後から3枚目の写真)、下からだと登れそうですが上から見ると無理ですか。それとも”左俣に合流する支沢を下りて左俣へ合流します。”と書かれているのが最後から3枚目の写真の支沢でしょうか?この写真の沢は北穂大滝の直ぐ上で左俣に合流します。
”北穂北壁直下のガレをトラバースして、昨年のルートよりうんと上から巻いて北穂池に下りました。”
最初は道が分からず、自分もその辺りまで登れば行けるかもと思って、登り返し始めたのですが、流石にそこまで登るのは変だろうと思って諦めました
二俣に着いてからも確かに時間がかかりましたね。後でtreeappleさんのレコを読み直して、本谷橋からもう少し歩きやすいルートが有るのを見損なったかと思ったのですが、どうなんでしょうか。
noborundaさんが書かれている様に、自分も藪に苦労しては沢岸に戻り、水に阻まれては藪に戻りと苦労しました あのルートで大雨の中を下るとなると、とっても大変だったでしょう
いずれにしてもレコ、楽しみにしています
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