槍ヶ岳・南岳・天狗池 〜 ライチョウもたくさん!
- GPS
- 166:04
- 距離
- 49.0km
- 登り
- 2,747m
- 下り
- 2,859m
コースタイム
上高地バスターミナル 6:14 → 6:19 河童橋 6:30 → 7:10 明神 7:22 → 8:07 徳沢 8:18 → 新村橋 8:29 → 9:10 横尾 9:23 → 槍見河原 9:55 → 一ノ俣 10:02 → 10:30 槍沢ロッヂ 10:55 → ババ平 11:30 → 11:56 大曲 12:00 → 13:10 天狗原分岐 13:19 → 14:28 坊主岩屋下 14:38 → 殺生ヒュッテ 15:25 → 16:35 槍ヶ岳山荘
所要時間(標準コースタイムは昭文社の山と高原地図より)
河童橋 → 明神 40分 (標準コースタイム 1時間)
明神 → 徳沢 45分 (標準コースタイム 1時間)
徳沢 → 横尾 52分 (標準コースタイム 1時間10分)
横尾 → 一ノ俣 39分 (標準コースタイム 1時間)
一ノ俣 → 槍沢ロッヂ 28分 (標準コースタイム 40分)
槍沢ロッヂ → 大曲 1時間01分 (標準コースタイム 1時間40分)
大曲 → 天狗原分岐 1時間10分 (標準コースタイム 1時間)
天狗原分岐 → 坊主岩屋下 1時間09分 (標準コースタイム 1時間30分)
坊主岩屋下 → 殺生ヒュッテ 47分 (標準コースタイム 40分)
殺生ヒュッテ → 槍ヶ岳山荘 1時間10分 (標準コースタイム 40分)
2日目 (9月8日)
槍ヶ岳山荘 6:16 → 6:36 槍ヶ岳山頂 7:25 → 7:44 槍ヶ岳山荘 8:20 → 飛騨乗越 8:33 → 9:10 大喰岳 9:15 → 10:03 中岳 10:15 → 2960mピーク 10:48 → 2986mピーク 11:05 → 天狗原分岐 11:29 → 12:04 南岳 12:06 → 12:15 南岳小屋
所要時間
槍ヶ岳山荘 → 槍ヶ岳山頂 20分 (標準コースタイム 30分)
槍ヶ岳山頂 → 槍ヶ岳山荘 19分 (標準コースタイム 30分)
槍ヶ岳山荘 → 飛騨乗越 13分 (標準コースタイム 10分)
飛騨乗越 → 天狗原分岐 2時間56分 (標準コースタイム 2時間30分)
天狗原分岐 → 南岳小屋 46分 (標準コースタイム 20分)
3日目 (9月9日)
南岳小屋 6:56 → 7:10 南岳 7:25 → 天狗原分岐 7:40 → 9:25 天狗池 10:06 → 10:41 天狗原分岐 10:53 → 坊主岩屋下 11:54 → 12:50 ヒュッテ大槍
所要時間
南岳小屋 → 天狗原分岐 29分(南岳の滞在時間を除いて) (標準コースタイム 20分)
天狗原分岐 → 天狗池 1時間45分 (標準コースタイム 1時間30分)
天狗池 → 天狗原分岐 35分 (標準コースタイム 30分)
天狗原分岐 → 坊主岩屋下 1時間01分 (標準コースタイム 1時間30分)
坊主岩屋下 → ヒュッテ大槍 56分 (標準コースタイム 40分)
4日目 (9月10日)
ヒュッテ大槍 6:23 → 8:12 水俣乗越 8:14 → 9:02 大曲 9:05 → 9:44 槍沢ロッヂ 10:15 → 一ノ俣 10:45 → 10:55 槍見河原 10:57 → 11:25 横尾 11:58 → 新村橋 12:36 → 12:43 徳沢 13:20 → 14:02 明神 14:15 → (梓川右岸ルート) → 15:20 河童橋
所要時間
ヒュッテ大槍 → 水俣乗越 1時間49分 (標準コースタイム 1時間40分)
水俣乗越 → 大曲 48分 (標準コースタイム 1時間)
大曲 → 槍沢ロッヂ 39分 (標準コースタイム 1時間)
槍沢ロッヂ → 一ノ俣 30分 (標準コースタイム 30分)
一ノ俣 → 横尾 40分 (標準コースタイム 50分)
横尾 → 徳沢 45分 (標準コースタイム 1時間10分)
徳沢 → 明神 47分 (標準コースタイム 1時間)
明神 → 河童橋(梓川右岸ルート) 1時間05分 (標準コースタイム 1時間15分)
5日目 (9月11日)
河童橋〜田代池〜大正池をぶらぶらと散策。
天候 | 1日目 (9月7日) 晴れ 2日目 (9月8日) 朝は晴れ、昼前からガスが増えてきて午後は小雨、でも夕方には雨は止みました。 3日目 (9月9日) 午前は晴れ、午後から曇り、夕方には雨 4日目 (9月10日) 晴れ時々曇り 5日目 (9月11日) 曇り時々雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
新大阪駅 22:30発の夜行バス「さわやか信州号」を利用して上高地へ。3列シートのグリーンカーで快適でした。途中2回、サービスエリアで休憩(+時間調整?)がありました。上高地には6:00到着予定でしたが、それより早く5:25に上高地バスターミナルに到着しました。 http://sawayaka.alpico.co.jp/route/osaka.html 【帰り】 帰りも「さわやか信州号」のグリーンカーを利用。14:30に上高地バスターミナルを出発して21時頃に大阪駅周辺に到着予定でしたが、予定より早く20:30頃には到着しました。降ろされたのはヨドバシ梅田のそばでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【道の状況】 道は分かりやすく、標識、ペンキ印もたくさんあるため、迷うことはありませんでした。槍沢コースは長かったですが危険を感じることはありませんでした。槍の穂先への往復も、3点支持さえしっかりすれば怖いことはありませんでした。鎖は補助程度にしか使いませんでした。 槍ヶ岳〜南岳の縦走は1ヵ所ハシゴがありますが、危険という感じではありませんでした。南岳から天狗原への下りは浮き石もある急な下りで、ちょっと注意が必要だと思いました。 【登山ポスト】 上高地バスターミナルそばの登山相談所に登山ポストがあります。でも今回は事前に長野県警本部にメールで送付しました。 http://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/keikaku/teisyutu.htm 【山小屋】 槍ヶ岳山荘 http://www.yarigatake.co.jp/yarigatake/ バイオトイレ。水は受付横の水道の水を宿泊者は無料で利用可。 公衆電話あり。 携帯電話 (Softbank) は圏外。 南岳小屋 http://www.yarigatake.co.jp/minamidake/ http://www.mcci.or.jp/www/minamidake/ (以前のホームページ。山小屋周辺の撮影スポットの解説などはこちらのほうが詳しい?) トイレはバイオトイレで綺麗でした。水は宿泊者1人あたり500mLのミネラルウォーター1本が受付時にもらえました。追加の水(天水)は有料。 受付横に無料で自由に使用できるインターネット端末があり、天候を確認したり、コース変更のメールを家に送ったりできました。利用可能時間が限られていて、夕食後〜消灯くらいの時間帯と、早朝のしばらくの時間帯だったと思います。 携帯電話 (Softbank) はほぼ圏外でしたが、常念平付近でメールが受信できていました。気づかないうちに短時間だけ圏内だったようです。 ヒュッテ大槍 トイレは工事中で、簡易水洗でした。水は受付で必要なだけ入れてもらえました。 Wifiがあり、食堂に接続方法が貼ってありました (接続はやや不安定)。 携帯電話 (Softbank) は圏外。 【下山後】 9月10日に下山後、上高地西糸屋山荘に一泊しました。 |
写真
感想
今年の夏休みも昨年と同じく9月上旬に。昨年から行きたいと計画を立てていた槍ヶ岳に行くことにしました。大阪〜上高地はさわやか信州号があるのでアクセスが便利です。天気予報では1日目は晴れですが、2日目以後は崩れるようでした。外れてくれることを祈りながら上高地へ。
下山後に宿泊予定の西糸屋山荘に着替えなどの荷物を預けてからいざ出発。1日目は予報通りのいい天気。横尾まではほとんど平坦なので順調に進んでいきました。横尾を過ぎると登山道らしい登りになってきます。槍見河原で穂先を眺め、さらに歩くと林の中に槍沢ロッヂが見えてきました。もともとは今日はここに宿泊、翌日槍ヶ岳山荘まで、の予定でしたがまだ10時半。天気もよいし、このまま先に進むことにしました。今日のうちに槍ヶ岳山荘まで進んでおけば、天気が崩れる前に槍ヶ岳に登れるかもしれない、という期待もありました。
序盤は順調でしたが、大曲を過ぎたあたりからかなりしんどくなりペースが落ちてきました。こまめに休憩、水分補給をしながら登っていきました。幸い天気は安定しており、心配していた雷も大丈夫そうです。16時前には槍ヶ岳山荘に到着する予定が、結局16時半くらいになってしまいました。殺生ヒュッテから槍ヶ岳山荘までの最後の登りではばててしまい、コースタイム40分のところを1時間10分もかけてしまいました・・・。
槍ヶ岳山荘で早速受付。モンベルのカードを提示したら、隣の喫茶槍で使えるコーヒー無料券をもらえました。割り振られた寝床は蚕棚の2段目でしたが、2段目にはほかに誰もおらず、隣に気兼ねしなくてもよかったのがありがたかったです。じきに夕食となり、夕食後は疲れもありすぐに眠ってしまいました。
翌朝、日の出前の4時過ぎに外に出ると、空にはほとんど雲がなく星が綺麗に見えました。半月がかなり明るかったため、4月の大台ヶ原でみた星空ほどではなかったけれども。もともと今日は朝から雨になることも覚悟していたので、星が見えるだけでも感謝です。御来光を拝んだ後、食堂で朝食を食べ、槍の穂先を目指しました。時期によっては行列ができるそうですが、この日はガラガラ。ハシゴや鎖も思ったほど怖いこともなく、15分ほどで槍ヶ岳山頂へ。既に数人の方がいらっしゃり、写真を撮って頂いたりしました。頂上からの360度の展望は素晴らしく、名残を惜しみながら下山。昨日もらったチケットでホットコーヒーを頂きましたが、槍ヶ岳をバックにして外のベンチで頂くコーヒーは何とも言えないものでした。
この日は南岳までの短い縦走なので、写真を撮りながらのんびり歩きました。大喰岳の手前くらいまではいい天気だったのですが、だんだんガスが出てきて槍ヶ岳も隠れてしまいました。お昼過ぎに南岳小屋に到着。昼食を頂いてから受付。ここでもモンベルのカードを提示したら、今度は絵葉書をもらえました。まだ時間も早かったので宿泊者は私たちが1番乗り。天気も崩れてきたので午後はほとんど小屋内でのんびり過ごしました。この日の宿泊者は全部で7名。小屋の方によると、7月中旬シーズンが始まって以降ここまで少ないのは初めてだそうです。天気予報がよくなかったからかも、とおっしゃっていました。おかげで、私たちは個室状態で大部屋を使わせてもらえました。夕食も7名でこぢんまりとした食事でした。夕食後は獅子鼻展望台や常念平に行き (どちらも小屋から徒歩5分くらい)、大キレット・穂高岳方面、常念岳方面の景色を楽しみました。
初日に槍ヶ岳山荘まで登ったため、当初の予定よりも1日余裕ができ、明日以降の予定をどうしようか、談話室で地図や雑誌を見ながら考えました。もともと天狗池を経由して下山することを計画していたので、コースはそのまま、槍沢ロッヂで1泊して2日かけてゆっくり下山する、というのが一案。でも、どうせ泊まるんだったら稜線の小屋に泊まった方が楽しいな、人気が高いヒュッテ大槍に泊まってみようか、ということで、天狗池〜坊主岩〜ヒュッテ大槍で1泊、翌日は東鎌尾根〜水俣乗越〜大曲を経由して上高地まで下山、という計画に変更し、最終的には明日朝の天気で判断することにしました。
翌朝も夜明け前に外に出ると、またもや綺麗な星空。なんて幸運!常念平からの御来光を拝み、小屋に戻って朝食を頂いてから、昨夜の計画通り、ヒュッテ大槍を目指して出発です。南岳山頂から槍ヶ岳から穂高岳まで、360度の展望でした。分岐からは急な下りで、鎖やハシゴを使って慎重に下りていきます。天狗池での逆さ槍を楽しみにしていましたが、残念ながらガスで穂先は隠れてしまっていました。しばらく待ってみましたが、天候はいまいち回復せず。そのかわり、ライチョウを間近で見ることができました。
槍沢コースに合流してからしばらくは一昨日登った道をもう一度登ります。槍ヶ岳2周目といったかんじ。坊主岩屋下からは一昨日のルートと分かれ、ヒュッテ大槍を目指して九十九折りの登山道を上っていきます。ヒュッテ大槍にはお昼過ぎに到着しました。割り当てられた寝床は蚕棚の2段目でしたが、槍ヶ岳山荘のときといっしょで隣には誰もおらず、ゆったり過ごせました。夕食は聞いていた通り、山小屋とは思えないお洒落なものでした。外は雨になっており、明日の天気を心配しながら食事。この日も食後にはすぐに眠ってしまい、バー大槍でのお酒を楽しむことは残念ながらできませんでした。
翌朝外に出てみるとまたもよい天気。本当についています。今回3回目の御来光を拝み、朝食を頂いてから下山します。東鎌尾根は鎖や長いハシゴ、崩落注意と書かれた部分もありましたが、危険を感じることはありませんでした。途中またもやライチョウに出会う幸運も。大曲に下りてからは来た道を下るだけ、気も楽です。楽しみにしていたビールを横尾山荘で飲み、その後も徳沢、明神と長めの休憩を取りながら上高地を目指しました。明神からは梓川右岸ルートをとりましたが、木道はかなり足に負担で、左岸のほうがよかったかも。15時半くらいに上高地西糸屋山荘に到着。4日分の汗と汚れを時間をかけて風呂で洗い流しました。
翌日、最終日はバスが14:30発なのでそれまでは上高地を散策したり、お土産を購入したり、お茶や昼食をしたりしてゆっくり過ごしました。この日は雨でしたが、山歩きの間は一度も雨に降られることもなく、下山した途端に雨が降るなんて、ほんとうに幸運だな〜と改めて思いました。
長期の山行は年に1回くらいしか無理ですが、その貴重な機会がよい天気に恵まれ、何度も御来光を見たり、ライチョウに出会ったりできて、最高の夏休みとなりました。
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