大崩山《日本二百名山・九州百名山》
- GPS
- 08:09
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,385m
- 下り
- 1,391m
コースタイム
- 山行
- 6:22
- 休憩
- 1:46
- 合計
- 8:08
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
湧塚尾根、坊主尾根は岩稜厳しくロープ・梯子の連続 |
その他周辺情報 | 祝子川温泉はコロナウィルスの影響で休業中 |
写真
感想
大崩山のために九州に来るのは4度目、1回目は二枚ダキコースを登り五葉山から瀬戸口谷を下る周回縦走、2回目は増水で湧爐悗療肋弔できず、3回目は大雨で断念した。大崩山の大崩山たるところは湧猗根と坊主尾根で、そそり立つ岩峰が圧巻だ。延岡から祝子川沿いの県道を走りまだ暗いうちに登山口に着いた。先客の車が2台、途中で追い越した鹿児島ナンバーの車が到着し明るくなる前に女性3人組が出発して行った。ヘッドライが必要なくなる頃歩き出し祝子川右岸の道を大崩山荘へと向かった。
祝子川沿いの道は高巻きもあり結構難路、大崩山荘前の下小積谷合流点の河原は坊主尾根への渡渉点で帰りに通るので様子を見に行った。比較的水量の多い祝子川だが渡渉に問題もなさそうで更に上流への道を進んだ。問題の小積谷出会の渡渉点に到ると今日は水量も少なく問題なく渡渉することができ関門を突破した。登山道は小積谷を何度か渡渉し、大岩の隙間を抜け遡って行った。
谷の傾斜が急になる頃指導標が現れ湧猗根へ取り付いた。等高線の詰り方は激しく木に掴まりながらジグザグに登った。軈て尾根稜線に達したが傾斜は変わらず一歩づつ歩を進めた。袖タキへの分岐がありロープの助けを借りながら這い登って行くと露岩の上に立つことができた。鹿児島ナンバーの女性3人が先着していた。祝子川対岸の木山内岳(1,401m)は裾野に大岩壁があり素晴らしい。桑原山(1,408m)も存在感を示していた。
岩稜を進むと道を間違えた3人組が戻って来て我々の後に付いてきたが、この道も行き詰まり皆で引き返した。岩の隙間から激下るのが正しいルートでロープが下がっていた。縦走路に戻ると乳岩(1,261m)への基部に達しロープがかかりピークに立つことができた。岩稜の北側を巻くように登山道があり下和久塚分岐の指導標に従い5連梯子を登り大岩の隙間からロープに助けられ這い上ると下和久塚(1,370m’)山頂に到った。展望は素晴らしく中和久塚は目前で北の方に目を向けると夏木山(1,386m)や傾山(1,605m)等を望むことができた。
稜線を進み中和久塚に近づくが屹立した岩峰へ直登することはできず北側から巻き込んで最接近したがピークに立つことはできなかった。上和久塚へと稜線を進むと道は途切れ分岐した縦走路に戻って再び北側から回り込んで上和久爐隆霽瑤謀った。大岩の隙間の梯子を這い登ると更に細い隙間、その先も迚も行けそうになく断念し鞍部に戻り休憩した。
上和久爐寮茲浪困笋な山容となり広い稜線を適当に進むと霜柱が成長し標高が上がってきたことを実感した。晴れているが風がビュンビュン吹き抜け寒い。坊主尾根への巻道が分岐し、稜線には苔が張り詰め美しい。三里河原へ下るモチダ谷コースが北側に分岐する筈だが通行止めになったせいか分岐点も分からなかった。次に上鹿川コース分岐が現れた。此処から大崩山迄は平成18年に歩いた道、思い出せないままなだらかな稜線を行くと岩の露出したエリアがあり360°の展望が楽しめた。空気が澄んで祖母山系、阿蘇、九重まで見通すことができた。
大崩山(1,644m)山頂はもう少し先で1等三角点「祝子川山」が設置されていた。休憩していると単独の男性が同じコースを登って来たようで下りも同じだと云う。山頂を後にし、上鹿川コース分岐に到ると単独の女性が休憩中、木曜日に大崩山荘にバスで入り、平日しかないバスに乗るため月曜日まで大崩山荘をベースに此の山域を巡ると云う。今日は五葉山方面に縦走するので此処にザックをデポして大崩山に行くそうだ。
山頂で会った単独の男性が追い越して行き、この先後になったり先になったりした。P1571で湧塚尾根と坊主尾根が分岐し坊主尾根へと下って行った。100m余り下ると湧猗根からの巻き道が合流し、いよいよ象の鼻のような尾根の出っ張り部分に入って行った。張り出しの先端は小積タキ(1,391m)で登山道を離れて大岩の上に立つことができた。向い側の湧塚尾根は圧巻だった。
登山道に戻り小積ダキの南側尾根で険しさは核心部に入ってきた。ロープと梯子の連続で岩の隙間に辛うじて道が設えてある。一時も気が抜けず象岩の岩頭に立つと小積ダキを谷越しに見ることができ迫力に圧倒された。一枚岩をロープ1本で全体重を預け下って行く処はスリリングで肝を冷やす。大岩の壁に固定ワイヤーが渡してありカラビナを使えと指示されているが、ワイヤーを掴んで通過できた。大岩の隙間に道らしきものがあり苦労して潜って行ったが道ではなかったようで先行した男性が引き返して来た。
ツルンと丸い岩は坊主岩で登頂はできないが残置されたハーケンが一直線に続き登った人がいることを示していた。枝尾根に反れて標高が1,000mを切ると二枚ダキコースの先に続く林道終点に繋がる登山道が分岐した。徐々に高度を下げ下小積谷達すると尾根道が終わり谷道となって渡渉点に到った。飛び石で難なく渡渉でき上祝子登山口へと戻って来た。途中で追い越した鹿児島ナンバーの車は未だ置かれたままあれから出合わなかったので何処に行ったのだろう。
祝子川温泉や高千穂町内の温泉は何処もコロナウィルス感染防止のため休業しているので日之影町の八戸観音滝に立ち寄った。落差41mの美しい滝だが道も分かり辛く訪れる人は少なそうだった。国道218号線の雲海橋からは旧高千穂鉄道の高千穂鉄橋が望めた。当時日本一の高さ105mを誇った鉄橋だったが平成17年の台風14号で廃線となってしまった。鉄橋の向こうには猿岳(847m)を始め山並みが美しい。
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