【乗鞍】安房山(2220m)
- GPS
- 08:50
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 1,031m
- 下り
- 1,024m
コースタイム
- 山行
- 8:02
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 8:51
●帰路のラストの鉄塔巡視路歩きは必ずしも楽ではありません。鉄塔ごとにアップダウンがあります。林道歩きに飽きて変化が欲しい人にはいいかも。
●その鉄塔巡視路から外れて国道にダイレクトで降りたくなる人もいるでしょう。しかし、イバラに苦しめられたり、降りても背の高い金網に阻まれて苦労します。金網の隙間はゲート付近以外、57号鉄塔までに一カ所あるかどうかです。
過去天気図(気象庁) | 2020年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
<地図の空白地帯へ>
地図の空白地帯というやつは妙に気になります。焼岳と乗鞍岳を結ぶライン上をターゲットに、白谷山・アカンダナ山・十石山・輝山とは、ロマンチックなデートを果たしました。けれども、安房山からの熱烈なラブコールには、まだ応えていませんでした(笑)。
閉鎖された旧安房峠道。ゲート前からウサギの耳型の国道に足を踏み入れます。いい具合に雪が乗ってきますが、トレースがなくて息が上がる。途中、平湯温泉スキー場からバックカントリーを楽しんだシュプールが合流してきました。
1659分岐で、狙った尾根に取りつきます。ヤブを交えた急斜面に雪がかぶっています。輝(てらし)山や大崩山にエールをもらううち、雪が安定してきました。
アカンダナ山や白谷山に背を押されて歩き、そびえ立つ焼岳とご対面です。南峰の奥に北峰がのぞいています。中ノ湯からの焼岳登山道は深い雪の中。槍ヶ岳と笠ヶ岳は雲隠れ中です。
いつしか標高を上げすぎてしまい、慌てて安房山へのショートカットに入ります。霞沢岳が手招きしています。あれは野麦スキー場か。とすれば、あれが鉢盛山、小鉢盛山。刻々と変わる風景に思わず声が上がります。
ターゲットの安房山を見据えながら、コルまで一気に駆け下りました。ここからは波打つ雪庇を越える登り返し。
改めて振り返れば、十石山から硫黄岳、四ツ岳、猫岳、大崩山へとなだれ落ちるダイナミックな稜線が白いひな壇に並んでいます。
こうなると、なかなか足が進まない。はるか遠くの雪のスカイラインをなぞりながらの雪山歩きの醍醐味です。
山頂に至って荷を解きます。国交省の建物サイドに身を寄せ、季節風を避けての休憩。霞沢岳や常念岳は真正面。思わず根っこが生えちゃう。
<安房平へと下山>
下山ルートは安房峠狙い討ち。ピンクテープが頼もしい。けれど、実際は地図読みが大変。皆さん、思い思いにマイ・テープをつけているからです。着地点がブレないようにしたいなら、かなりのプレッシャーに揺さぶられます。
穂高岳は、さすがに存在感のかたまり。午後になり、西穂高から間ノ岳、明神岳を結ぶラインにまで雲が下りてきました。奥穂と前穂は、一足先におねんねモードです。
安房峠がまさに直下。最後の急スロープにびびる間もなく、ドロップイン!転んだって雪だるまになる程度で収まりそう。
安房峠道路の石仏に一礼して、冬枯れのカヤの並び立つ安房平を狙います。あとは、雪の安房峠道歩き・・・の予定でしがが、独特のモーター音。あれは、ラッセル車の音だよ。
既に、安房平の取りつき道までラッセル済みです。例年より早い除雪開始だね。「雪が少ないって言っても、ラッセル時期が早いだけで(除雪に伴う)手間は変わんないよ」だって。尋ねられて、安房峠の積雪量を教えてあげると、首をすくめてペロリと舌を出しました。お疲れサン。
最後はふきのとうを摘みながら、鉄塔巡視路を下ってフィニッシュです。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する