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Yamareco

記録ID: 2303824
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
関東

越後駒ケ岳(過去レコです)。

2007年07月06日(金) ~ 2007年07月07日(土)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
19.9km
登り
1,393m
下り
1,393m
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2007年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 飛行機
 セントレアから新潟空港へ。
コース状況/
危険箇所等
左程の危険個所はありません。
銀山平「湖山荘」。
2007年07月06日 14:13撮影 by  u15D , OLYMPUS CORPORATION
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7/6 14:13
銀山平「湖山荘」。
2007年07月07日 04:32撮影 by  u15D , OLYMPUS CORPORATION
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7/7 4:32
2007年07月07日 04:35撮影 by  u15D , OLYMPUS CORPORATION
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2007年07月07日 04:36撮影 by  u15D , OLYMPUS CORPORATION
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2007年07月07日 05:27撮影 by  u15D , OLYMPUS CORPORATION
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2007年07月07日 05:54撮影 by  u15D , OLYMPUS CORPORATION
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2007年07月07日 06:55撮影 by  u15D , OLYMPUS CORPORATION
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2007年07月07日 10:35撮影 by  u15D , OLYMPUS CORPORATION
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2007年07月07日 10:52撮影 by  u15D , OLYMPUS CORPORATION
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記念に。
2007年07月07日 10:56撮影 by  u15D , OLYMPUS CORPORATION
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記念に。
2007年07月07日 11:12撮影 by  u15D , OLYMPUS CORPORATION
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2007年07月08日 08:10撮影 by  u15D , OLYMPUS CORPORATION
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2007年07月08日 08:15撮影 by  u15D , OLYMPUS CORPORATION
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2007年07月08日 08:34撮影 by  u15D , OLYMPUS CORPORATION
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2007年07月08日 09:43撮影 by  u15D , OLYMPUS CORPORATION
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2007年07月08日 10:19撮影 by  u15D , OLYMPUS CORPORATION
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感想

 梅雨時の登山は東北地方か北海道が良いと云う話しである。アミューズトラベルのツアー年間企画を見て、何処の山に登ろうかと考えたが、東北地方や北海道の山はどうもスケデュールが合わず、なるべく北の方の山ということで越後駒ケ岳・平ヶ岳の二峰に登ることにした。
 2007年7月6日、中部国際空港での集合時間は6時15分と朝早いため、前日はセントレアホテルに宿泊した。集合場所のカウンターに行くと、以前もお世話になったことのある添乗員の斉藤君がいて、そこにツアーの参加者が集まっていた。参加者は全ておばさんばかりのようで、斉藤君に聞くと名古屋からの男性はわたし一人だけだという。少々心細くなってきたが止めるわけにもいかず、一人小さくなっていた。7時25分中部国際空港発のANA311便は、客席数180のエアバスA321であったが、金曜日の早朝というせいか乗客は僅か30人ほどで、この路線はいずれ廃止されるのでは無いかと危惧されるほど空席が目立っていた。梅雨前線が九州に停滞し大雨警報が出ていたが、新潟地方は明日は曇り、明後日は曇り時々雨と、まあまあの天気予報である。飛行機は50分で新潟空港に到着し、ロビーで他の人達が到着するのを待つ。大阪からの5名のうち2人が男性でちょっと安心。福岡からの3人はすべて女性。総勢18名が一同に会しバスで出発するが、まだ時間も早く、奥只見湖に向かう。奥只見湖は、尾瀬から流れる只見川を堰きとめて出来た日本最大級の人造湖で、その真中を新潟と福島の県境が通っている。奥只見湖でたっぷりと時間を費やしても、2時にはもう本日の宿泊地である銀山平の「湖山荘」という宿に到着。銀山平は、その名のとおり幕末まで銀鉱山があったところであるが、今は真新しいログハウスが立ち並んだ静かな山奥の休暇村といったところである。斉藤君を加えても男どもは4人しかいず、この4人でログハウス一棟を占拠。別の一棟には女性陣11人が押し込まれ、残りの女性4名は母屋での宿泊となった。宿にも天然温泉があるが、近くの温泉センター「白銀の湯」に入り、湯上りに新潟空港で買ってきた300mlの「越の寒梅」を空ける。6時の夕食時には「八海山」を飲み、明日の準備を整えて7時過ぎには寝床に入った。
 翌朝は3時50分に起床。2食分のお弁当をザックに詰め、4時半に宿のマイクロバスに乗り込む。15分程で登山口の枝折(しおり)峠の駐車場に到着する。朝食の弁当を取り出しおにぎりを一個食べていると、未丈ガ岳から朝日が出てきて一気に明るくなる。今日は雨は心配なさそうだ。長靴を履いた地元のガイドを先頭に、ご婦人方がそれに続き、真ん中にもう1人これまた長靴のガイドがつく。男性3人は女性陣のあとに従って、最後尾を斉藤君が締める。丸太で土留めされた階段を登ると、すぐに登山道となる。枝折峠は標高1065m、越後駒ケ岳は2003mなので標高差は938m、まあそうたいしたことは無いだろう。見下ろせば、銀山平は雲海でおおわれ、その雲海が尾根を乗り越えて明神谷に溢れでいる。まるでエリー湖から流れ落ちるナイアガラの滝を思わせる大自然の光景である。行く手に越後三山最高峰の中ノ岳が姿を見せ、しばらくするとその右手に越後駒ケ岳がどっしりとした雄姿を現す。目指す山頂は随分遠くである。ぬかるんだ山道をアップダウンを繰り返し、「銀の道」と合流する明神峠に到着。ここで小休止をとり、もう汗びっしょりとなった長袖シャツを脱いで腰に巻きつける。ひと登りして明神峠のピークに至り、そこから尾根を下る。相変わらず銀山平は雲海に隠れて見えない。鞍部に降り立ち、再び登り、アップダウンを繰り返し、ちょっと寄り道して道行山(1298m)に登る。小倉山から稜線が続き、まだまだ遠い駒ケ岳の頂きに向かっているのが見える。「あの稜線を登るのだ」とガイドが説明してくれる。道行山を下り、さらに一つピークを越えて小倉山(1378m)に登る。小倉山を下った鞍部から先は登りの連続で気持ちを引き締め、ダブルストックを取り出し、身体をささえて持ち上げる。男性一人がみんなに付いて行けず休憩をとり、斉藤君が面倒をみている。後ほど宿で聞くと、この方はあとひと月で80歳になり、63歳で定年を迎えてから登山を始めて、今までに深田百名山を91座登ったそうだ。わたしは今回の2座を登ると丁度50座、7年で半分登ったのだから百名山踏破も夢では無さそうだと、この方を見ていると元気が出てくる。途中の小さな池の周りの木にモリアオガエルのたまごがぶら下がり、池の中にはゼリー状の袋に入ったサンショウウオのたまごの固まりがゴロゴロと沈んでいる。尾根を伝って登って行くと百草の池に着くが、池は雪に埋まって見えない。ここからは急登の連続で、大きな段差を乗り越え、崖っぷちを渡り、岩場を這い上がる。道が右に曲がり前駒に達すると冷たい風が吹き上がってきて、これに吹かれながら大休止。ここからは駒の小屋が見え、その奥には駒ヶ岳の頂上を眺むことが出来る。その頂上もガスに覆われ、それがさっと流れてしばし姿を現すと、さすが豪雪地帯、頂上付近にはたっぷりと雪が残っているのが見える。一息ついて、相変わらずの急登を喘いで登り、道に水が流れ出すようになると駒の小屋に到着。小屋の水場には豊富な雪解け水が流れ、これを何杯もカップにすくって飲む。こんな旨い水は未だかって飲んだことが無い、正真正銘のミネラルウオーターである。見上げると稜線を人が歩いているのがポツリと見える。立ち休憩の後、われわれも最後の急登に向かう。雪渓には階段状に足跡があり、折角持参したアイゼンであるが、これを装着するまでもない。雪渓を登って中ノ岳から続く稜線に出ると、ここからはなだらかな尾根歩きで、じきに越後駒ケ岳山頂に至る。富士山どころか、尾瀬の山々、それどころか同じ越後三山の八海山さえ見えず。眺望の無い狭い頂上に長居は無用、記念写真を撮り下山開始。駒の小屋までの雪渓を下りながら、携帯電話が通じるのを確認してみどりちゃんに電話する。みどりちゃんも嬉しそうな声であったが、でもこの気持ち良さを電話で伝えることは不可能である。駒の小屋の広場に坐ろうとすると、大腿の内側の筋肉が引きつる。標高差は1000mもないと思っていたが、アップダウンの繰り返しでかなりきつい登りだったようだ。ストレッチをしてやっと坐ることが出来、宿が作ってくれた昼食弁当をとる。広場はほかの登山者も合わせ、一杯の人である。小屋は非難小屋であるがちゃんと管理人もいる。しかし今の所、本日宿泊する人はいないようで、暇を持て余してわれわれの写真を撮っている。この暑さで、ザックに詰め込んだ1.5リットルのポカリスウェットと500mlのお茶は空になり、水場で天然水1.5リットルを給水する。
 急な岩場を慎重に下り、膝に負担をかけぬよう、ダブルストックで三角形を作って段差を降りる。登りに撮れなかった花の写真も一杯撮ることが出来た。ヒメシャガ、コイワカガミ、キヌガサソウ、ミツバオウレン、ミヤマキスミレ、ゴザンタチバナ、ベニサラサドウダン、エンレイソウなど、おばちゃん達は花の名前を良く知っている。途中、雨が降り出してきたがしばらくそのまま下るも、なかなか止まないのでガイドの合図で雨具を着込む。着込んだ途端に雨は止み、歩きながらこれを脱ぐ。最後の最後まで気を抜くことはなく、ズボンの裾を泥だらけにして無事枝折峠の駐車場に帰り着いた時は4時を過ぎていた。 宿に戻り、「白銀の湯」でひと風呂浴び、ログハウスで缶ビールを一本空ける。山登りには豪華過ぎる夕食で、地元の山菜やイワナの唐揚げなどをつつき、生ビールを2杯飲みながら80歳の人の話しを聞き、7時過ぎには寝床に入っていた。

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