大朝日〜寒江山〜以東岳縦走
- GPS
- 50:52
- 距離
- 30.3km
- 登り
- 2,270m
- 下り
- 2,411m
コースタイム
【2日目】5:43大朝日小屋-7:25西朝日岳山頂-8:26竜門山-8:38竜門小屋-10:15寒江山-10:46北寒江山-11:10狐穴小屋(昼食)11:45-12:34中先峰-14:23以東岳山頂-14:40以東小屋(泊)
【3日目】6:00以東小屋-7:59東沢出合-8:50大鳥小屋水場(休憩)9:15-10:15七ツ滝沢橋(吊橋)-12:02大鳥登山口
天候 | 5日:雨のち曇り 6日:曇り 7日:雨のち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
古寺鉱泉から大朝日小屋間は最初に少し急登があるが、登りきれば比較的淡々とした登りが続く。 大朝日岳から以東岳間は尾根筋の登山路でよく整備されている。 以東小屋から大滝小屋までの直登コースは殆ど平坦路のない急登コースで、道もかなりえぐれていて歩きづらい。 |
写真
感想
2泊3日の大朝日岳〜以東岳縦走の団体登山ツアーに参加した。
♀3名+♂4名にガイド+添乗員2名の9名での山行である。
【1日目】
古寺鉱泉駐車場は雨降りである。スタートから合羽着用とは?今日のメンバーにかなり強力な雨♂♀がいるらしい。
今回は脚に少し不安があり最初からWストックを使うことにする。
9:10登山口出発、古寺鉱泉朝陽館脇を通り山に入ると最初から急登である。
ゆっくりペースだが合羽を着ているのですぐ汗ばんでくる。
急坂を登り切ると比較的なだらかに上る尾根道となる。
一服清水、三沢清水と登山道のすぐ脇に水場があるのは有難い
やがて雨がすっかりあがり、東方の目線より下に見える山並みに虹がかかっている。ラッキーと思いながらも低いところに雲の塊が多いのが気になる。
12:50古寺山山頂に着く、登山口から約3:40である。
目前の小朝日岳は山頂まで見えているが、他の峰々はまだ雲の中に隠れている。
小朝日岳の巻き道を進んでいくと熊越に出る。
小朝日岳の南西側は鋭く切れ落ちた岩肌にハイマツの緑とブナ・カエデ類の紅葉とが見事に映えている絶景である。
ここから先は稜線沿いに進むが風当たり強く防寒を兼ね合羽を再度着る。
帽子が飛ばされそうな位強いが今日は防止キーパーを忘れてきたので合羽の帽子で抑えながら歩いた。時おりバランスを崩しそうな強風が吹くがその分大朝日の山頂が見えたりする。誠に自然はうまく出来ている。
古寺山から2時間弱で銀玉水に到着。登山道から5〜6m離れた所が水場になっていて、思ったより水量は少ないが冷たく美味しい水である。ここで夕飯と朝食に使う水や明日携帯する水を補給するが、添乗員は10Lを背負って小屋まで行くことになる。ザック重量は25K以上にはなっているだろう、仕事とはいえ凄い脚力である。
銀玉水から先は石と丸太で整備された階段を上ること約40分、15:57今日宿泊の大朝日小屋に到着する。登山口から6時間47分である。
ザックを小屋にデポし15分程で大朝日岳山頂へ到着する。周辺はガスがかかり視界は悪い、かろうじて今日登ってきた登山路が確認できるのが救いだ。
よく登って来れたと自分を褒めてやる。
夕飯は定番のカレーライス。盛ったご飯を残すのは御法度は慣れない自分には少々キツイ。小屋は思ったより宿泊者が少なく寝るスペースは余裕7:30頃就寝することになったが、イビキ輪唱が早速始まりウツラウツラのうちに寝たことになる。
【2日目】
4時起床。外は雲が多いが稜線は確認出来る、東の空は厚い雲でご来光を仰ぐのは無理だろう。アルファー米の「山菜おこわ」と味噌汁と昨夜の残り物を朝食にして5:43小屋出発、以東岳に向かう。
遥か遠くだが向かう山々が見えるのが稜線歩きの醍醐味だ。各峰々の山頂付近の紅葉は今が正に旬だ、これにお天道様の光が差し込んでくれれば万歳\(^^@)/なのだが、雨を降らせないだけでもいいだろうと返されそうだ。7:25西朝日岳、8:26竜門山と2時間半以上歩いているがまだ目指す以東岳は見えないという、なんという大きさか。出発から2:55で竜門小屋到着小休憩する。小屋の周囲は鮮やかに紅葉している。空は相変らずだが登山路は気が遠くなるような稜線上を見事に這っている。
南寒江山で来た道を振り返ると大朝日岳の見事な鋭鋒が望め、先には寒江山の奥に以東岳の稜線が確認できる。それにしても遠いところにある。
10:15寒江山到着、ガイドは今日の行動予定の半分と言う。空も少しずつ明るくなってきたし何とかなりそうと一人気合を入れる。北寒江山は新潟県側からの登山道との分岐点でもある。この辺からみえる紅葉は、派手でなく地味でなくなんとも心地よい景観である。草紅葉も風と相まって良い雰囲気を醸し出している。
11:10狐穴小屋到着ここでお湯を沸かしコーヒーを馳走になる。この時期暖かいものは有難い。(何故かこの小屋も前の水場も写真を撮っていない?)
登山路の正面に以東岳の山頂付近がハッキリ見えるが時々ガスがかかってしまいハラハラさせる。やや暗くなって風も強くなると汗と寒さのせめぎ合いとなる。
山では「雨が降ってきて合羽を着ると雨が止み」、「雨が止んで合羽を脱ぐとすぐ雨が降る」ことがよくある。そんな雑話を聞いたのか最後部を歩くサブリーダーが合羽を着ている、合羽を着ているから必ず晴れると笑う。案の定お天道様が薄らとだが丸い顔を覗かせている。お陰さんで14:23以東岳山頂到着、眼下にはタキタロウ伝説の大鳥池が見える。周りの峰々の殆どがガスっているのにここだけが切れているのはサブリーダーの功績!山では理屈ではないことが時として起こりうる。
下山して14:40以東小屋到着、大朝日小屋出発から8時間57分である。
ここの水場は小屋から5分程下ったところにある。5名が水汲みに行くことになり降ったがこの道が想定以上に悪路、粘土質の濡れた道で滑り易い、岩の段差が大きいうえに小屋と50m以上の高低差がある今日一番の急坂である。
水は豊富にでていてすぐタンクが満杯になるが、20L弱の水をザックに入れジャンケンで負けた人が交代しながら小屋まで運ぶことにする。幸い私は3回のジャンケンに全て勝ち背負うことはなかったが、空身で登るだけでもすぐ汗ばんでしまうような急坂である。
今日は夕食まで時間もあり、小屋前のベンチでビールを飲みながら山談義である。
ちなみにここのビールは500mLで1000円である。
夕食はちらし寿司ときのこ汁と豪華版であったが18時頃になると暗くなり始め寒さもキツくなり小屋に入る。小屋は思ったより混んでいて寝袋1枚分のスペースで寝る事になる。18:30頃には横になる、この時間に眠るのは辛いがこのスペースでは横になっているしかない。
【3日目】
朝4:30起床。昨夜の強い雨を心配したが雨は降っていない。しかし風はかなり強い。朝食はアルファー米の「五目ごはん」と味噌汁。6:00小屋出発するが、強風のためオツボ峰経由の稜線沿いの下山予定を変更し、直登コースを下ることにした。
直登コースの名に違わない大鳥池と一直線に結ぶコースであるが、道は雨水で深くえぐられ、岩場の段差も大きな場所が何箇所もありなかなかの難所である。
このコースを登ってくる登山者二十数名とすれ違ったが、薮も深く視界も悪くひたすら上るのみの忍耐を要するコースである。
小屋出発から約2時間で東沢出合、大鳥池南岸付近に着く。
更に池沿いに40分程進むと大鳥小屋の水場に出る。ここで大休憩、お湯を沸かしてコーヒータイムとする。
大鳥小屋から約1時間で七ツ滝吊橋、更にに30分程で冷水沢吊橋という二つの吊橋を渡り12:03大滝登山口到着、小屋出発から6:03である。
ここから5分程のところに駐車場がありバスが待っていた。
帰りは櫛引温泉「ユータウン」で汗を流し帰路に着いた。
登山道脇には季節を忘れてしまったのか?
けなげなに咲く花達を見かけた。
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