タケガタン・若丹国境尾根
- GPS
- 08:39
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,473m
- 下り
- 1,457m
コースタイム
- 山行
- 7:14
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 8:38
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
蛇ヶ原谷北尾根はP561まで藪、その後問題なし 若丹国境尾根、オソノ口谷西尾根は問題なし 福居からの下山は急斜面の藪 |
写真
感想
朝の京都縦貫道は、車は殆ど走ってなかった。皆外出自粛を守っているようだ。一寸罪悪感を感じながら国道162号線の堀越トンネルへの登り坂を走った。峠の手前のオソノ口谷出合に車を止めた。少し南下し蛇ヶ原谷への林道の橋を渡り直ぐに北尾根に取付いた。登山道はなく背の低い木の繁茂する尾根は歩き辛く急登で結構時間を要した。傾斜が落ち着くとP518の山頂域で略平坦となりP561に到ると北側に展望があり、若丹国境尾根が霧に浮かび幻想的だった。
稜線にはイワカガミが花を付け出し、ピンクの愛らしい花が美しい。ミツバツツジも花を付け、スミレも咲いていた。P561を越えると藪から解放され北山の稜線らしい広さと明るさが現れた。P727は存在感のあるピークでもしや山名があるのではと期待して行ったが山頂には木に赤テープが巻かれているだけで何もなかった。4方向に尾根が伸び南に行くと鉢ヶ峰、東に行くと三ヶ谷山、そして北にはオバタケダンで若丹国境尾根に接続する。北へと進み登った標高を吐き出すように100m余り下降し、小ピークを」幾つか越えて展望のない稜線を進んだ。
タケガタンが近づいて来ると美山町知見西畑からの登山道が現れた。これは3年前に歩いた道、格段に歩き易い稜線となったがピークを掠めて巻いてしまっている。この道は嘗ての西畑越の古道で美山町盛郷との間を結んでいた。登山の為の道でないのでピークを通る必要はなくこの後タケガタンの手前で左側に分かれ再び現れることがなかったので盛郷へと下って行ったようだ。タケガタン(743m)はこの日の最高峰だが展望のない山頂で山頂標識だけは掲げられていた。
北東方向へと微かな踏み跡を進むとタムシバが白い花を付けていた。小ピークを幾つか越えてなだらかになるとオバタケダン(729m)で3等三角点「盛郷」が置かれている。別名、小畠谷山で「谷」を「タン」と読ませるので単に「オバタケダン」と呼ぶようになったのだろうか。山頂東側に展望地があり鉢ヶ峰(779m)や頭巾山(871m)の姿が望めた。
国境尾根が突き刺すような形でオバタケダンの山頂に来ており北へ続く稜線は嘗て歩いている。直ぐに分かれるものと思い込み先に進むとどうも方向が違って来た。コンパスを合せてみると西から南に下りだしている。尾根が違う! 引き返して山頂を巻くようにして北に進む尾根に合流して少し下ると果たして分岐はあった。「←オバタケダン 棚野坂→」と「知井坂→」の指導標があり、棚野坂方向へと進んだ。比較的明瞭な登山道だがP689はピークを通らず北側を巻いて行ったが忠実に稜線を辿った。
関西電力の電波塔が見えてくると登山道は巻道で北の方に逃げて行った。電波塔から南西に下った所が棚野坂峠で“西の鯖街道”の標識があり「六地蔵→」を示していた。電波塔のピークの北側で巻道と合流するのだろう。この道は堀越峠が整備されるまでよく使われていたようで名田庄口坂本と美山盛郷を結んでいた。国境稜線から南に飛び出したP644に立ち寄ろうとしていたら盛郷方面の堀越トンネルへ下る道がP644のすぐ東側を下っている。この道から這い上ると堀切のような地形でピークにはイワカガミの群落があった。
関電電波塔からNTTドコモの電波塔までの稜線は広い道で電柱まであり両電波塔を結んでいた。NTTドコモ電波塔から堀越峠までは車道がありこれで下ることができるが国境尾根の稜線を辿って下った。灌木が煩く歩き難い。峠に近づくと断崖で下り口を探し辛うじて下り立つことができた。今では堀越トンネルで一気に越えているが旧道は谷を縫って上がって来ていたようだ。峠には「←頭巾山」の指導標があり急斜面を這い上りオソノ口谷源頭のピークに到った。
此処から未踏区間の横尾峠までピストンした後分岐してオソノ口谷西尾根を下る予定だ。若丹国境尾根の堀越峠より西には「←頭巾山」「堀越峠→」の指導標が要所にあり大雑把過ぎるが目印になる。西谷三角点(675m)は単なる三角点のあるピークと思っていたら「古坂山」の山頂標識があり儲けた気分だ。山頂域は馬酔木が繁茂し周りの木が成長し一寸邪魔だが一部展望が利く。P674には北山でよく見る小さなプレート「P674」が掲げられていた。西へと縦走しP718の手前で北面が開け青葉山(693m)や若狭湾に突き出した久須夜ヶ岳(619m)を望むことができた。
送電鉄塔への道が明瞭すぎまた間違ってしまった。引き返して横尾峠(711m)に到ると此処は6年前、頭巾山に登った際に通った峠。地蔵の祠があり傍らの石碑には「右 頭巾山」「左 冠巾山二社大権現」と刻まれていた。これで若丹国境尾根は近江境の三国峠から綾部の尼公峠まで接続でき残す処は丹後境の三国岳までの間となった。これで今日の目的が果たせたが、未知のオソノ口谷西尾根の下山がありのオソノ口谷源頭のピークまで3.3厖茲親擦鯡瓩襦
オソノ口谷西尾根は獣道なのか、微かな踏み跡が有ったり無かったりで指導標やテープ等はなくルートファインディングが楽しい。P579は展望良く朝登った蛇ヶ原谷北尾根の稜線やP727が一望でき鉢ヶ峰(779m)や白尾山(749m)も望むことができた。折り返すようにして尾根を進み福居(618m)に達すると3等三角点「福居」があるが山頂標識は一つもなかった。
いよいよ棚野川に向けて下るが朝車から見たところ棚野川に面する斜面は断崖のようで下りられそうになかった。比較的等高線の間隔が緩いオソノ口谷に到る北東尾根なら行けそうと目星をつけて下りだした。尾根の取付きがややこしくコンパスの方向をしっかり注視して下ったが北に取り過ぎトラバースして正しい尾根を下った。また木の藪状態となり結構歩き難い。急斜面を標高差250m下り、最後は断崖のような感じで辛うじてオソノ口谷に下り立つことができた。オソノ口谷は広い谷で堰堤直ぐの処に下りた。上流にはもう一本略ダムの堰堤があり嘗て林道があったようだが荒れ方が酷くもう走ることは不可能だ。林道跡を辿って棚野川合流地点に到り駐車した車に戻ることができた。
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