奥多摩三山縦走
- GPS
- --:--
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 2,409m
- 下り
- 2,112m
コースタイム
→風張峠12:02→月夜見第二P12:33→小河内峠13:05→御前山14:12-25→大ダワ15:27
→大岳山16:34-39→御嶽ケーブル駅17:52
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 御嶽ケーブル 御岳山 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【小河内神社→三頭山】 浮橋を渡ってから湖岸の遊歩道を登山口とは逆方向にかなり戻るので、 登山口まで車道を予想以上に歩ことになる。(深山橋からモロクボ尾根登った方が距離は短いと思う) イヨ山まで順調に高度を稼ぐが、その後はアップダウン多く高度が上がらない。 ヌカザス山の手前は急登が続く、再びアップダウンの末、急登を経てやっと三頭山。 予想以上にハードな尾根です。 【三頭山→御前山】 鞘口峠への道は都民の森から登って来るハイカーが多数、意外と急です。 鞘口峠から風張峠は登り基調、車道に沿った道がかなり長く感じた。 車道は歩道無くバイク・車が猛スピードで走る。アップダウンはあるが登山道利用がお薦め。 月夜見山第二Pから御前山は広い防火帯のような道。御前山の登り返しはキツイ。 【御前山→大岳山】 大ダワへの下山路は最後にアップダウンがあり縦走者には堪える。 大ダワにはこの付近唯一のトイレ有り臭い。 大岳山への道は緩い登りで歩きやすい。山頂直下は短いが急登。 【大岳山→御嶽ケーブル駅】 大岳山からは最初だけ岩の急下降、あとは歩きやすい道。 中間地点付近に水場が有り、冷たい水が美味い。 長尾平付近で真っ暗になったが遊歩道のためライト無でもで歩ける。 |
写真
感想
個々には何回も登っている奥多摩三山、一度は縦走を楽しんでみたいと思い、
今春から狙っていたコースを歩きました。
紅葉にはまだ早い中途半端な時期ですが、自分の体力脚力と日没の時間を重ね合わせると、
まさに今時が限界かと判断し決行しました。
以下行程概略
奥多摩駅7:00発の鴨沢西行きバスは、雲取山ハイクには定番の満員になるバスですが、
土曜日というのに空席を残したままガラガラで出発しました。
素晴らしい晴天ですが、奥多摩の山々は紅葉にはまだ早いからでしょうか。
小河内神社から浮橋を渡ってヌカザス尾根のルートを登りましたが、
湖岸の遊歩道は登山口とは反対の方向へかなり歩きます。
そして、車道を延々と登山口へ戻るように歩きます。早朝のため車が少ないのが救いでした。
ここは深山橋バス停からモロクボ尾根ルートの方が早いかもしれません。
イヨ山までは木々の切れ目から時々奥多摩湖を見下ろし、順調に高度を稼ぐのがわかります。
しかし、イヨ山からはアップダウンを繰り返すため、高度を稼げずイライラします。
ものすごい急登を超えるとそこはヌカザス山で、すぐ深山橋からのルートと合流します。
標高1300ぐらいからは三頭山特有の原生林となり、逆光に透ける緑がきれいです。
この付近では黄葉の気配はまったくありませんでした。
木々の間から見える鷹ノ巣山方面の石尾根が目の高さになると傾斜は緩くなり、頂上間近です。
登山口から全く誰にも会いませんでしたが、人の声が聞こえると三頭山西峰に出ました。
多くのハイカーが寛いでいます。皆さん数馬側(都民の森)からのようです。
樹木に覆われた頂きですが、富士山方面が開けています。
奥多摩の中でも三頭山からの富士山は大きく見えます。今日も墨絵のような富士が見事でした。
先が長いので、休憩もそこそこに出発です。
すぐ近くの東峰からは、これから歩いて行く御前山、大岳山が良く見えましたが、まだまだ遠いです。
頂上付近は黄色く色付き始めた木もあり、来週あたりからは見頃を迎えそうです。
鞘口峠への下りは大勢のハイカーが登って来ました。
数馬からのメジャールートで都民の森まで車が入るのでお手軽コースようです。
鞘口峠付近は都民の森となっており、散策路も多く観光客も多いようでした。
鞘口峠からはまた静寂の道となり、月夜見第二Pまで人の気配はありませんでした。
ここは道路を歩くのが最短距離のようですが、周遊道路はレースのようにバイクや車が飛ばしています。
アップダウンはありますが、近くを通る登山道を歩く方が良いと思います。
月夜見第二Pから御前山へは防火帯のような広い登山道を歩きます。
道は立派ですが、ゴミ広いをしていた山関係者の方以外とは誰一人会いませんでした。
予想以上に人は少ないですね。やはり、縦走する人は少ないようです。
小河内峠付近は山栗がたくさん落ちていました。栗拾いしたかったですが、なぜか中身はカラです。
何かが食べたのでしょうね。鹿、猿、リス、熊などでしょうか。
奥多摩湖に降りる道は熊がいるそうで通行止めでした。
御前山の登り返しはかなりキツかったです。この時点でもう十分歩いたという感じでした。
今日のコースのやっと半分超えたぐらいですが既に14:30、10月のお日様はもう西に低く傾いています。
御前山で大ダワへの下りに備えて膝にサポーター、そしてスプレーを吹きかけました。
最近、下りでコースタイムの短縮が殆どできない膝の現状に備えます。
とはいえ、こういう処置は最初からやらないと効果ないのかな?
大ダワに着くと何人かのハイカーが休憩しています。ここに車を置いてピストンする人も多いようですね。
数人のハイカーが鋸山林道を奥多摩駅へ降りて行くのを見ると、私もそちらに行きたくなりました。
もうこの時点で疲労困憊になってます。
後は大岳山への普段なら快適に歩ける道をもうろうとしながらただ進むだけ。
背に受けていた西陽も雲の中に隠れると、樹林帯は急に薄暗くなります。
何回も歩いて慣れている道とはいえ焦ってきますね。
大岳山への最後の岩の急登をフラフラしながら登り切り頂上へ辿り着く。
この日が短い季節に16:30ですが、驚いたことにまだハイカーが二人いた。
夕闇が迫る頂からは歩いて来た御前山と三頭山が見えます。三頭山は遠く霞み、随分遠くから来たなぁ。
富士山は雲に隠れて見えませんでした。
疲れをとる間もなく御岳山に向けて降ります。
今日は、当然ケーブルは使わず、JR御嶽駅まで歩く計画でした。
この時点で既に予定を一時間以上オーバー、膝の痛みを考えてケーブルを利用することにしました。
あらかじめ調べておいたケーブル時刻は、17:50そして18:30が最終。
17:50に間に合いそうだ! 余計な色気を出してしまった。
真っ暗な中、急いだもののケーブル到着17:52、タッチの差で乗れませんでした。
結果、膝の痛みが大きくなっただけ。
ケーブルの駅前で霞んだ東京の夜景を眺めながら40分ほど寛ぎました。
一瞬、40分あれば参道を降りて最終バスに間に合う、という考えが頭をよぎりましたが、
さすがにヘトヘト、膝もガクガクでそんなリスクは冒せませんでした。
自分の体力脚力の衰えを感じた奥多摩三山でしたが、予想以上にアップダウンが多くキツイ縦走でした。
富士山に五合目から登るよりずっとキツイと感じたしだいです。
これでは丹沢主脈は無理そうだ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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LArcでございます。
楽しく、そしてドキドキしながら読ませていただきました。
最後、御嶽駅まで歩けなかった残念さはよくわかります。
倒れる寸前だった私と違い、しっかり歩かれたのですね。
それにしても陽が短くなってからのチャレンジで大変だったと思います。
このレコを拝見して勇気がわき、リベンジを決意しました。。。が、自分のレコを読み返し、自信を喪失。
断念しました。
yamaheroさん、こんにちは。
当方、昨日仲間の結婚式があり、飲み過ぎてしまい
遭難状態で帰宅、強烈な二日酔いで起き上がれずでした。
ヌカザス尾根、近いうちに一度降りてみようと考えて
ました。
yameheroさんのレコにはいつも私の欲しい情報が満載
です。不思議なご縁を感じます。
そのヌカザス尾根ですが、かなり厳しそうですね。
今年トライできるか、来年になるか分りませんが、
家→雲取山で三頭山〜奥多摩湖〜鴨沢のルートを
模索しています。
これが直線的でいいなと思っているのですが・・・
御前山への登りきついですよね。
コメントありがとうございます。
う〜ん、キツかったですね。
もっと楽に行けるかと思いましたが、
ケーブルの駅が限界でした。
御前山の登り返しでは、LArcさんのレコ思い出しましたよ。
「あぁ この調子だと大岳山あたりで動けなくなるかも」という感じでした。
膝が悪くて、昔のように下りでコースタイム大幅短縮
ができなくなっているのがつらいです。
次は三頭山から陣馬山を縦走したいと思っています。
やはり、そうでしたか。 二日酔い!
せっかく、晴れの土曜日なのに、
millionさんのレコが見えないので、あれ?と思ってました。
ヌカザス尾根は登りだけだと思っていましたが、
地図をよく見るとアップダウンがあるんですよね。
長い縦走では、せっかく高度稼いだのに降りるとショックが大きいですね。
家から散々歩いた後のヌカザスは私には考えられないですよ。
もちろん、下見するんですよね。
いよいよ奥多摩歩きまくりが始まりますね。
中山道レコにコメントありがとうございました
奥多摩三山、長い縦走でしたね。
累積標高差2000〜2300ですか、想像するだけで
構えてしまいそうです。
起伏がありありで、きつそうなコースですね。
またこの時期は、時間とのニラメッコになりますよね。
日が傾きだすとなんとなく、心細くなったりして。
これだけ歩ければと思いますが、膝は重症みたいですね。
次の三頭〜陣馬、無理せずチャレンジしてください
奥多摩三山キツかったです。
でも、ここはエスケープルートが幾つもあるので安心ですね。
下に降りてもバスも多いですし。
s4redsさんが見合わせた谷川〜平標、それこそ恐ろしいですよ。
あこがれの縦走コースですが、電車では日帰り、私には無理です。
車使っても無理かも。
当面、安全圏でのロング縦走を楽しみたいと思っています。
miketamaです。
昨年でしたか、奥多摩湖が水不足で浮橋が渡れなかったので深山橋からムロクボ尾根からしか行けなかったのですが、
そうですか、車道歩きを強いられるよりは良かったのですネ。
浮橋、渡ってみたい気はするのですが(^^)。
ヌカザス山、おツネの泣き坂、破れかぶれで上った記憶があります。
yamaheroさんと同じように三頭山へのあの原生林、あの木々の緑に包まれての歩きは忘れられません。
やっぱりわたしも一人山行でしたので、人の声がする、と思ったら三頭山西峰でした。
奥多摩三山縦走。
身の程知らずにも目論みましたがわたしは御前山でタイムアウトでした。
奥多摩は結構赤線が繋がったのですが、御前山〜大ダワ間が取り残された形になってしまい、サテどーしよーか、と、、、(^^;)。
わたしも膝痛&肩痛でロングしたくても出来ずに、そうこうしていると&体力衰えまで加わってトホホです。
でも、行けるところまででいいから行ってみよう、と
yamaheroさんのレコ拝見して思いました。
勇気をありがとうございます!!
コメントありがとうございます。
昨年はムロクボ尾根から登られたんですね。
次に登るときはムロクボにしたいと思っています。
でも、奥多摩湖側からは「当分結構です」という感じです。
三頭山の原生林はいいですね。
もう少し先の方が紅葉楽しめたのですが、
日没の時間も早いこともあり、ちょっと残念でした。
miketamaさんは御前山まででしたか、日の長い新緑の頃なら
のんびり余裕で行けそうですね。
yamahero さん、おはようございます!
ここってもしかして、、、ハセツネコースの核心部(?)、、、ですよね!?
御前山とか大岳山って、ハセツネの人達もキツイって言っている所ですもんね、相当キツイんだろうな、、、
ハセツネではないですけど、ヌカザス山の手前の急登も短いですけど凄そうですね。
標高グラフの傾斜がオソロシイ!
しかし、膝が悪い人が25km・2300mも歩くかなぁ〜
ところで、膝サポーターは何をお使いなんですか?
私、故障中に ZAMST の MK-3 というのを使っていたのですが、かなり重症な膝痛時でもジョギングしたり山歩きしたりできましたよ。
本来膝が痛い時にサポーターをして動くという行為はいけないのでしょうけど、、、
こんばんは。
私とは無縁の世界なので詳しくないのですが、
ハセツネルートと重なっているらしいですね。
あのコースをヒョイヒョイ歩く(走る?)のは信じがたいですよ。
よく考えると、膝痛持ちながらアップダウンの25卻發韻襪里
確かに幸せ者かもしれませんね。
私の膝痛は急性ではなく慢性ですね。
いつも違和感ありますが、急な下りを除けばソコソコ歩けるようです。
今回、三頭山も御前山も下りは苦労しました。
昭文社の地図のコースタイムをオーバーしてますからね。
何しろ横向きになって情けない格好で降りてますから。
なので、高い山(富士山とかアルプスとか八ヶ岳)は怖いですね。
9/16の滑沢の富士山で痛めて以来、一ヶ月山は登れませんでした。
膝のサポーターはホームセンターでも売ってるD&Mの安物です。
最近、装備とかにうとくなってしまいまして…
今回は歩けなくなったら、松葉杖代わりに使おうと雪山用のストック持参したんですが、
使いませんでした。というか適切な使い方が分らず、
使うチャンスを逃してしまった、という感じでしょうか。
そろそろ装備に頼って歩かなければ駄目かなぁ、と感じてます。
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