【過去レコ】瑞牆山・金峰山 初めての山小屋泊
- GPS
- 32:00
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,866m
- 下り
- 1,855m
コースタイム
- 山行
- 6:50
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 8:35
- 山行
- 3:10
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 3:30
天候 | くもり一時晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 金峰山小屋に宿泊 http://kimpou.o.oo7.jp/jin_feng_shan_xiao_wuweb/Welcome.html 下山後は、増富の湯 https://www.masutominoyu.com/ |
写真
感想
重厚な山容をたたえ,山頂の五丈岩が特徴的な金峰山と,花崗岩の奇岩怪峰が林立する特異的な景観を見せる瑞牆山は,ともに奥秩父を代表するピークである.金峰山はまた,大学4年のときに研究室のメンバーで大弛峠から登った思い出深い山.今回は初めて山中の山小屋泊をして,この2座を登ることにした.
当初の計画では,二日目の帰り道に瑞牆山を往復する予定であったが,1日目の方が天気が良いという予報だったので,初日に瑞牆山へ登る計画に変更した.
午前1時に岐阜を出発.須玉ICからは増富ラジウムライン〜クリスタルラインを通り,登山口である瑞牆山荘を目指す.山荘上の無料大駐車場に車を置き,山荘前でトイレを済ませて出発.
登山道は新緑に輝くミズナラ林の急登で始まる.金峰山と瑞牆山の分岐点である富士見平小屋の前にはレンゲツツジが咲き乱れている.ここで左に折れ,まず瑞牆山へ.小川山分岐から短く急下降して天鳥川源流を渡る.徒渉かと思っていたが,渡る箇所には水は無い.すぐに左手に巨大な岩が現れる.真ん中がぱっくりと割れており,これが桃太郎岩だとすぐに分かった.あとは湿っぽい谷をひたすら登っていく.岩の段差や倒木も多い歩きづらい登りだ.ときに大きな岩もあるが,要所要所にロープやハシゴもあり,危険を感じるほどではない.圧巻の大ヤスリ岩を過ぎると,山頂西側の鞍部に出る.この辺りからのシャクナゲは満開で見事な大群落である.ひとつひとつを見ても綺麗だし,木全体も美しい.北面に回り込んでもうひと踏ん張りすると頂上に到達する.
岩を敷きつめたような山頂からは雄大な展望が広がる.まず東に目をやれば,金峰山が横たわり,五丈岩もはっきり同定できる.八ヶ岳〜南アも一部見えるが,雲に隠れ気味で,写真には写りそうにない.展望を楽しんだら,富士見平まで戻る.岩の間に足をはさんで捻挫しないように注意.
さて,今度は標高差800mを登りつめて金峰山を目指す.いきなりの急坂で息が上がる.しばらくは展望も花もない針葉樹林帯で,去年の恵那山黒井沢コースを思い起こさせる道だ.標高2000mまで来ると,等高線に添うようになり飯森山の南面を巻く形になる.やがて,道の両脇にシャクナゲの群落が見られるようになると大日小屋は間近.こちらのシャクナゲも瑞牆山に負けない見事さで,まさにシャクナゲの回廊.おそらくこの週末が見頃のビンゴであろう.大日小屋は登山道から少し下ったところに建っており,小屋には寄らず,登山道の上にあるテン場でランチ.西を見れば鷹見岩の展望台がそびえ,ひとつのピークを形成している.
シャクナゲを愛でつつ,縦八丁の登りを進むと,巨岩のかたまりである大日岩.カメラに納まりきらないほどの大きさである.岩の陰にまるで要塞のような瑞牆山も見える.大日岩からは再びつらい,つらい,樹林帯歩きが始まる.朝からの疲れで,もうバテバテ.なかなか足が前に出ない.
やっとのことで稜線に上がると,正面に金峰山頂の五丈岩,振り返れば瑞牆山の展望が広がる.両山を眺めながらの展望の良い稜線だが,露岩だらけで,なかなかペースが上がらず,五丈岩が近づいてこない.ときにどこに足をかけようかという大きな岩もある.そういえば,大弛峠からのコースにもこういう岩場があったと思い出す.千代の吹上を過ぎ,黙々と歩を重ねれば,ようやく五丈岩の下に出る.たぶん大弛峠から来たであろう,多くの人が休憩している.前に来たときの写真は五丈岩からずいぶん離れて撮ったもののようで,五丈岩の大きさに改めて驚かされる.山頂を踏んだ後,少し北面に下ったところで瑞牆山を見ながらのランチ(2回目).あとは小屋まで下るだけなのでようやく気が抜ける.
金峰山小屋に着くと,ご主人が出迎えてくれ,温かいお茶を入れてくれた.今日の一番乗りらしく,布団も1番のところをあてがわれた(ひとり1枚).6時の夕食まではひまだったので,昼寝をしたり,小屋の前から瑞牆山を眺めたり,お土産を買ったりとのんびり.夕食はシーチキンカレーだったが,新鮮なキャベツ・トマト・メロン!が添えられていて美味!おかわり自由で1杯おかわりした.
翌朝は5時半からの朝食(ご飯・みそ汁・目玉焼き)を食べた後,早々に出発した.山頂には寄らず,稜線への巻き道を行く.今日は昨日来た道を下るだけなので,気分的にずいぶんと楽だ.大日小屋を過ぎてから,鷹見岩へと寄り道し,もう一度金峰山・大日岩・瑞牆山の展望を楽しんだ(鷹見岩への道はシャクナゲが覆い茂り,倒木も多く歩きにくい).
瑞牆山荘まで戻ると,車が一杯.大学生のパーティも多かった.今回の山行は梅雨時だったので,多少の雨は覚悟していたが全く降られずラッキーだった.また,小屋泊まりも初めてだったが,思ったより快適で(空いていたからだろうけど),今後の自信にもつながる山行となった.
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