【2011年】月山(湯殿山神社〜月山〜念仏ヶ原〜肘折温泉)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 1,480m
- 下り
- 2,227m
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
■帰路/肘折温泉(山交バス)⇒新庄(JR)⇒新潟 |
写真
感想
***仕事の関係で新潟に在住していた時の山行記録です***
7月の上旬、山形県の月山、湯殿山登山口〜山頂〜肘折登山口のレポート。とってもいい山だったのでサラサラサラ〜〜っと流しながら真面目に書きます。
****
Day1:湯殿山登山口〜月山〜念仏ヶ原避難小屋
登山口へは鶴岡駅からバス(あさひ交通)で1時間15分程。実はそこから奥へと湯殿神社までのシャトルバスもあったようですが、それを知らずにバックパック姿で車道を歩く僕をあざ笑うかのようにバスが何台も通り過ぎて行きます。あらあら、参拝するなら少しは歩いて修行の厳しさを知ればいいのにねぇ。バスで5分、歩けば30分かかるから、まぁ、バスがあるなら乗るか、普通は。
参拝神社を後にすると本格的な登りへと変わります。地図に月光坂と書かれている急坂は、溢れる水で川のような状況でした。登山道の所々に鉄ハシゴも掛けられています。装束場には小さな避難小屋あり。覗くと内部はあまり使用されていないのか、かなり荒れていました。出羽三山のひとつである湯殿山はこの小屋越しにこんもり佇んでいます。この辺りから登山道の雪渓の量もタップリです。
渓から尾根へ・・・はっきりしない地形ですが、これが月山ならでは特徴。平坦な尾根道とでもいいましょうか、青い空も相まって広がりのある緑の景色が印象的です。
月山山頂から北側に延びる尾根。牛首と呼ばれる姥ヶ岳と月山との分岐はもう少し。
いよいよ山頂への主稜線を歩きます。天然のクーラーともいえる雪渓ですが、短パンで歩いていると股間に涼しげな空気を感じるのがなんとも云えない快感です。この冷気を都会で有効利用できないものか、と思案投首しますが・・・ここに来た者だけの特権と割り切るしかありませんね。
山頂では薄いガス立ち込め、残念ながら景色は封印されてしまいました。広い山頂部には山頂小屋と月山神社。折角だから神社参拝といきたかったのですが、参拝料がかかると聞き止めときました。
山頂で一息ついたあと肘折方面へ下ります。来た道と違ってこの先めっきり登山者が減りますが、月山の凄さを感じたのはここからでした。たわわな雪渓がもたらす水のネットワークが豊穣な湿原地帯を形成し、植物や昆虫、小動物に楽園を提供する、彼らにとってそれは、いわば生命の糧になっているに違いありません。その類まれなる包容力を強く感じたのは参拝者が訪れる湯殿山ではなく、このクサッパラにしか見えない湿原に感じたのは紛れもない事実です。
この日の宿はその湿原に建つ念仏ヶ原避難小屋。新潟〜東北国境ではおなじみの姿かたちの山小屋ではありますが、それだけ豪雪には強い形状ということなのでしょうか。当日の宿泊は僕を含めて4名。それぞれの山への思いも異なりますが、見ず知らずの人がこうした偏狭の地で一つ屋根の下で眠るというのも山旅の面白いところ。テント泊の自由さには及ばないものの、今回のようにおのおのが単独行者であれば気兼ねなく利用できるし、十分リラックスさせて頂きました。
Day2:念仏ヶ原避難小屋〜肘折温泉登山口
さて翌日は5時半スタート。急げば間に合うかな、と思った肘折温泉発9時50分のバスにはタッチの差で間に合わず、それから次のバスまではなんと4時間待ちです。
これにはさすがに、あーあ、と落胆の色を隠せませんでしたが、肘折温泉街はこじんまりとしていながらもレトロな商店や飲食店、もちろん温泉も充実しており、逆にバス待ち4時間が楽しい時間となって思い出に刻まれました。遅れて得した気分です。
最後に出会ったブナの巨木の凜としたその姿は、まるで月山の御神木であるかの如く、静かに山を見守っているという印象が心に深く残ったのでありました。
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