月山;肘折口〜湯殿山口



- GPS
- 13:32
- 距離
- 22.0km
- 登り
- 2,002m
- 下り
- 1,608m
コースタイム
- 山行
- 7:59
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 8:53
天候 | 1日目;曇り 2日目;快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※帰路 12:10湯殿山神社〜13:10(昼食;羽黒山_いしいそば)13:40〜15:00肘折登山口〜15:20肘折温泉15:50〜18:10自宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
古道だけあって地元の方の協力もあり,しっかり整備されています しかしながら,修験道の道です それなりに難所はあります <注意区間> ①大森山〜猫又沢;トラバースが続きます 特に大森山西鞍部を超えてから猫又沢までの右に落ちるトラバースはキツめです ②小岳〜三ヶ月池湿原;雪渓を100mくらいトラバースする区間があります 上部の雪渓の境目を辿りましたが,登山道に戻る際の下りに注意です ③清川橋〜千本桜;清川橋から200mほどの登りは所々道が崩壊しており,ルートロス&足場の確保を慎重に(足元が草で見えません)したうえで進んだ方がいいと思います ④山頂直下300m付近;山頂手前200mほどの登りは,雪渓となります ツボ足で登りましたが,グリップロスが多く単純に疲れます チェーンスパイク推奨 ⑤装束場〜湯殿山神社;いわゆる月光坂の下りです 通常も急な沢を下る感じですが,残雪期は雪解け水も加わり,難易度が上がります 沢靴でない限り,グリップは効かないと思って下った方がいいです 割り切って裸足で下るというのもありかも!?(滑った際に負傷は免れませんが) |
その他周辺情報 | 湯殿山神社宿坊;800円(沸かし湯と少し離れて温泉があります) 羽黒山そば_いしい;麦切りとそばのあいもり;1,100円(このあたりのそばは手打ちであればどこもおいしいです) |
写真
装備
個人装備 |
ザック(Gregory;Zule32L)
靴(スカルパ)
キャップ
長袖シャツ(夏用)
長パンツ
コンプレッションタイツ
靴下
雨具
グローブ
タオル
飲料(麦茶600mm/アクエリアス900mm/ビール/ワンカツプ焼酎)
行動食(薄皮パン/トレイルミックス/SOYJOY)
昼食(カップラ)
サーモス
箸
着替え(長タイツ/肌着/パンツ/靴下/メリノウール長袖/ダウンジャケット/ネックウォーマー)
オープンシェラフ
枕
AppleWatch
iPhone
GoPro_HERO7
モバイルバッテリー
ヘッドランプ
予備眼鏡
サングラス
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感想
昨年、晩秋の頃に歩いた肘折から月山へのルートですが、改めて腰を据えて、泊まりで月山まで登ってみることにしました。
泊まりとは言え、宿泊することにした月山頂上小屋までは15km超のロングルートですから、早めに出発したい。併せて、せっかくなので、2日目はピストンではなく、湯殿山に下ることに。となると、車をデポする時間も必要になるので、前泊することしました。
金曜日の午後から休みを取って、まずは下山口となる湯殿山神社へ。有料道路ゲートのおじさんに説明し、車を置かせてもらうことに。何かあったときに、心配なのでと、下山予定日時を聞かれました。確かに、伝えておいた方がこちらも安心ですね。
湯殿山神社経由で肘折温泉には、17時半到着。都合4時間ほどかかりました。月山の裾野をぐるっと回ったようなもんですから、それはかかります。
半年以上ぶりの肘折温泉ですが、やはり雰囲気がある。お気に入りの上の湯は100円値上がっていましたが、まぁ仕方ないですね。ここ半年、どこもかしこも値上がりです。
夕食は、湯治用の料理であっさりしたものでしたが、一升瓶を持ち込んでいたので、予定どおりぐだぐだと時間ばかりが過ぎ、23時過ぎに就寝。お風呂は、いきなり入ると軽いやけどになるくらい熱いです。ゆっくり徐々に入るのがお作法。すごくいいお風呂です。
翌朝、朝食は7時半と宿から釘を刺され、朝市をまわったりして、かなりのんびり。まぁ湯治場ですから。朝食を済ませて、宿を出発できたのが、結局8時、当日朝に出発しても変わらなかったな。あ、でもデポする時間はなかったか。
宿を出るときに、若旦那から、昔はここが月山への一番の登山口であったこと。月山に登って、湯殿山に下りる、まさに私たちが辿ろうとしているルートが、メインの参拝道であったことなどを教えてもらい、歴史あるルートを歩けることに期待感が高まりました。確かに、温泉の紹介の看板には、記録では江戸時代には2ヶ月で12,000人くらいの方がここを通ったとありました。開湯1,200年だそうです。すごいや肘折温泉。ちなみに、若旦那は宿の言い伝えで理由は分からないけれども、月山に登ることを禁じられているらしく、登ったことがないとのこと。いろいろなしきたりがあるんですね。
登山口まで林道を走って、8時半に登山開始。心配していた天候は、曇り空ではあるものの、もちそう。前回登ったのは、秋でしたが、今回は新緑。”わらび”や”みず”など山菜もあって、緑豊かな山というのがよく分かります。にしても、すごい湿気だ。汗が止まらない。これだけ汗をかくのは初めてかもしれない。
猫又沢で顔を洗って、クールダウン。でも、また汗が噴き出てくる。赤砂沢で、水分補給。さらに汗が噴き出ると言う循環を繰り返し、3時間ほどで小岳へ。
このあたりから、暑さも落ち着き、ようやく、月山が姿を現します。でかい。これを登るのかというイメージはしないようにして、どんどん進みます。
午後1時に念仏ヶ原避難小屋に到着し、昼食。近くの水場の水はすごくおいしかった。念仏ヶ原の湿原は、ワタスゲとニッコウキスゲが咲いていて、秘密の花園のようでした。
ルンルン気分もここまで。ここから200mほど下り、清川の橋を渡ると、いよいよ月山への直登が始まります。はじめの200mほどは、崩れている箇所があったりして、難儀しました。
2時間ほどで千本桜という湿原に到着。ここは、念仏ヶ原で散っていたチングルマがきれいに咲いていました。
勾配も落ち着き、雪渓から流れる沢のような道を進むと、最後の急登が現れました。しかも、雪がべったり残っています。チェーンスパイクくらい持ってくればよかったなぁと思いながら、気合いでキックステップを刻み、ガシガシ格闘すること20分。
17時20分にようやく山頂小屋に到着しました。都合9時間、やっぱりかかりますね。
山頂小屋は思いのほか、入っていましたが、個室を案内してもらえました。夕食・朝食ともに、山菜を中心とした評判どおりの料理。とてもおいしかったです。
そうそう、日の入りもとてもきれいでした。地平線に沈む夕日は本当に神々しかった。誰ともなく、眺めていた全員で、自然と拍手していました。
翌朝は、日の出を見ようと4時に起床。太陽は、あいにく雲に隠れていましたが、見事な雲海で、その上に浮かぶ、大朝日連峰や鳥海山もきれいに望むことができました。
小屋に戻って、また一眠り。出発は、月山山頂神社が開く7時になっていました。
神社にお参りして、湯殿山に下山開始。
天気は、前日と違って、どんどん晴れてきて、快晴に。風もなく、ゆっくりと眺めを堪能しながら、下山することができました。
ただ、月光坂は傾斜がキツい上に、もともと沢を下るようなルートだったところに雪渓の水が加わって、かなりの水量を下ることになり、最後の最後で難儀しました。
湯殿山にお参りして、午前11時半に無事、下山。
総距離22km、高低差2,000m稼ぎました。昔の人は、こうして参拝したのかと思うと、本当に大変だったと思います。
ただ、湿原や雪渓、急登と様々に変化する道の様子は、歩いていて飽きることがありませんでした。いいルートでした。山頂小屋の料理、また食べたくなったら、登りに来ます。
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