恒例の月山〜肘折温泉ツアー
- GPS
- 16:41
- 距離
- 33.5km
- 登り
- 2,417m
- 下り
- 2,805m
コースタイム
- 山行
- 8:45
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 9:22
- 山行
- 6:11
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 6:58
天候 | 23日曇り一時雪、24日曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山ポスト無し ・トイレ無し コース状況 ・志津温泉〜姥沢 県道は一般車両は通行止めだが除雪されている。道路は路側が雪壁でアスファルトもキレイに出ているのでスキーで通行したり横切ったりは出来ない。今回は野鳥観察小屋の横を通って姥沢に上がる。雪量十分。通行に支障無し。 ・姥沢〜リフト上駅〜月山山頂 リフトの埋まり具合を見ると積雪量は例年並み。ただ暖かい日が続いたためかクラスト多数。この日はクトーが効いたがアイゼン必携。 ・月山山頂〜東斜面〜千本桜 本来ならスキーに適した良い斜面だがこの日はクラストしたシュカブラで苦行の滑り。天気が悪く視界が白飛びして斜面の凹凸が分からず転ばず滑るので精一杯だった。 ・千本桜〜清川 千本桜の下の急斜面はガリガリクラスト。ターンも出来ず慎重に横滑りで通過。その後は清川まで問題無く滑走出来たがこの辺りは雪崩地形なので降雪直後などは注意が必要。 ・清川-清川橋通過 今回の一番のポイントがここ。通常は橋の少し上流に降り立ち川の上にたっぷり積もった雪上を滑走して橋の付近を対岸に渡るのだが、今年の雪不足のせいで清川は穴だらけ。降り立った場所から橋までは短い距離だが清川の滑走はあまりにもリスキーと判断し夏道沿いに橋の袂まで行くことに。降り立った場所から再び夏道の尾根まで登り返し。ちなみに夏道は橋までかなりの急斜面。木立の無い雪崩地形で条件次第では通過に危険が伴います。ここを様子を見ながら慎重に通過。そして降りた清川橋付近はやはり穴だらけ。普段雪に埋もれて見えない清川橋が全体姿を現しています。橋の上は雪がナイフリッジ状にのこり渡ることは出来ないので丈夫そうに見えるスノーブリッジを選んで渡りました。清川に落ちると脱出することは困難なのでかなり緊張して渡りました。 ・清川橋〜念仏小屋 沢形を詰めて念仏が原に出ます。特に問題無し。 ・念仏小屋 今年は雪不足で1階の窓まで出ています。 ・念仏小屋〜小岳〜大森山〜肘折温泉 雪不足ながらまだ割れたりしておらず通過に困難なところはありませんでした。しかし積雪量不足で猫又沢も複数箇所穴が開いています。今後の通過は慎重に見極める必要があります。 |
その他周辺情報 | カルデラ温泉 入浴料:\550 七兵衛そば(大石田) そば食べ放題:1500円 |
写真
感想
2年ぶりの開催となった恒例の月山〜肘折ツアー
今年は小雪のシーズンと言うこともあって時期を早めて3月に行くことになった。
まだ月山スキー場オープン前と言うことで志津温泉の駐車場から出発。
思いの外天気も良く月山もくっきり見える。山頂部はガスでホワイトアウトを覚悟していたがこれは嬉しい誤算だ。
順調に登っていたが、月山山頂に着いた頃に小雪が降り出した。予報で昼前から雪になっていたので予報通りと言えば予報通りなのだが、もう少しだけ待って欲しかった。今回のメインの滑走となるはずだった山頂から千本桜までの滑走だが、上部は視界が悪く段差が見えず、標高を下げると視界は戻ったが今度はガリガリの斜面に変貌、気持ち良い滑走とは真逆の苦行の滑走になった。
千本桜直下もガリガリのクラストで滑れたものではなかった。
問題は続くようで、例年清川橋上流部の沢へドロップしてく所、清川まで降りたはいいが沢が大きく開いている。これを見た瞬間、絶望しましたね。
何とか打開策はないかと二人で検討しましたが、沢を抜けるのは流石に危険と判断、夏道まで登り返すことにした。夏道まで復帰して清川橋へ向かうがこちらは中々の急斜面、雪崩のリスクが伴う。慎重に標高を下げて何とか無事に清川橋に辿り着くことができた。清川橋周辺は例年は雪でほぼ埋まっている状態なのはずが、今年は沢が開いてる。頼みの清川橋も積もった雪2mほどのナイフリッジとなり歩くことができない。橋脇のスノーブリッジを通過するしかなかった。
念仏ヶ原へ出る前あたりから雪が本降りになり辺りは真っ白に、二人とも疲れ果てて黙々と念仏小屋へ向かうマシーンと化していた。
小雪の今シーズン、念仏小屋は予想通り雪が少なく、二階の入り口はもちろん、一階の窓まで見える程の積雪しかなかった。楽しみにしていた?念仏小屋掘り起こしが出来なくて残念だなーイヤー本当に残念だ(棒)
翌朝、朝から気温が高い、雪質が心配だ。
2日目は無茶はせず基本夏道通り歩こうと決め出発。
小岳をすぎ赤沢川渡渉点へと滑っていく、何事もなくつくかと思われたが、やはり旨く行かないもので鶏さんがどこかでデジカメを落としたという。
今回は次から次にトラブルが発生するな(笑)
その後登り返しした鶏さん、何とか無事にデジカメを回収することがでて一安心。
2日目は気温は高いものの天気も青空が出る悪くない天気。雪質は重くて滑走はイマイチになってしまったが、その分登りやすい、2日目の難所の大森山への急斜面の登りは特に苦労することなくあっさりと登れてしまった。
ここまで来ればもう終わったようなもので、ストップスノーに苦しめはさせられたが、長い林道歩きもシール歩行にすれば特に苦にもならずに済んだ。
今回は色々とトラブルが発生はしたが、それもまた良し!
色々あった方が思い出に残るものです。
月山〜肘折スキーツアーは何度やっても充実感があって大満足です。
来年もまた訪れたいですね。
残雪期になると行きたくなる念仏小屋。ここはロングツアーコースが魅力ですが、今年は雪不足で沢の割れが気になるので少し早めの実施です。
もう少し遅い時期だと姥沢まで車で入れたりスキー場リフトが使えたりで難易度もグッと下がります。しかしソレでは面白みが足りないので志津温泉からのスタートは望むところ!
まずは降り口の肘折温泉に車をデポして志津温泉に移動。長いドライブにすでにお疲れ気味ですが本番はここから。天気予報では昼からは下り坂と言うことでなるべく早く登らねばと気持ちだけが焦ります。
姥沢までの車道がすでに除雪済みスキーでは歩けないので野鳥観察小屋経由で進みます。幸い先行者のトレースがありありがたく利用させて頂きまました。
姥沢までは樹林帯、問題無く上がっていきますが樹林帯が切れるとクラスト気味に変化。リフト辺りからはクトーを効かせて上がっていきます。
上がるにつれガリガリが強くなっていく。そのまま夏道沿いをいくとスキーを担ぐ羽目になりそうなので、距離は延びますが少し南側を巻いて登高。
この辺りから予報通り小雪がちらつきはじめガスも降りてきましたが何とか視界は得られて滑走開始。本日のメインの滑走のハズでしたがしかしこの東斜面滑走がとてつもない苦行。視界があるとはいえ悪天で白飛びして全く雪面状況が分からず立っているか滑っているかもよくわからない。加えてガリガリのシュカブラに転ばずに降りるので精一杯。みるみるうちにマニサンが離れていきます。やはり高いゴーグルを懸けると見え方が違うようだ。
千本桜まで行ってもガリガリは変わらず、さらに硬くなった斜面にターンを切ることも出来ず横滑りでジリジリ降りる羽目に陥りました。
千本桜下の急斜面を降りきるとここから下は重いながらいつもの斜面。どこを滑っても良さそうでしたがいつもの沢形を選んで清川に降りました。しかし降り立った清川へひどい有様。寡雪の為に穴だらけで危険すぎて通れません。登り返して夏道沿いに行くことにしました。しかしこの夏道もかなりの急斜面。雪崩地形なので降りるのは結構緊張です。
再び降り立った清川。清川橋は完全に姿を現していましたが橋の上に残る雪の具合から通過を断念。すぐ横の丈夫そうに見えるスノーブリッジから渡りましたが穴だらけの清川は緊張の連続でした。
雪が少なくて助かったのは小屋に入るのに掘り出さなくて済んだこと。1階の窓まで出ていたので三メートル以上は雪が少ないようです。悪雪と登り返しで疲れた体は食事が終わるとあっという間に眠りに付きました。
二日目は朝から気温が高くダンゴとストップスノーの連続。途中カメラを落として取りに戻ったり猫又沢付近で沢が口を開けていたりと前日に劣らぬ苦行のツアーでしたが、肘折温泉で入った温泉に身も心もリセットされて次回のリベンジを誓いました。
今年が特別に小雪の年だと思いたいですが本当にスキーには厳しいシーズンです。これから念仏小屋経由で肘折温泉に行かれる予定の方は時間に余裕を持って計画したほうが良いですね。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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今回は都合がつかず私は参加できませんでしたが、記録を読んで、「今回は不参加で良かった…」とホッとしているところです(笑)
ありとあらゆる悪条件が重なり、近年稀にみる苦行ツアーとなったようですが、これも良い思い出でしょうか?
滑走の楽しさは無かったかもしれませんが、志津から肘折までの長大なルート踏破は浪漫があります。
3回目の肘折コースにして、過去一番の達成感を感じたのではないでしょうか^^b
帰りの七兵衛そばは、さぞかし美味だったかと思います。
今年は参加できずモヤモヤ感が残りますが、この状態では今年の肘折コースはもう厳しいでしょう。
私は今年は諦めて、来年参加させてもらいます
でも、確かマーニーは「肘折ツアーは2回行っても構わない。」と言ってたから、4月に入ったらまた行くんだよね?
私は行かないけど、まぁ、shinonさんと二人でガンバってくれ・・・
いや、まだ遅く無いので来週にでも行ってみては?二回目行っても良い人もいることだしちょうどいい。あ、俺は忙しいので来年参加でお願いします。
明るいうちに小屋まで辿り着けるのかと考えて焦りました。
ガリガリの斜面で滑走は苦行でしたが、深雪で進めなくなるよりはマシと考えて割り切りました。
2日目のトラブルは鶏さんがカメラを落としたぐらい(俺には影響なかった)なので、おおむね順調に滑れたんじゃないかと(笑)
4月に入ると清川の滑走は更にできなくなるかもしれませんが、それ以外はまだギリ行けるんじゃないかとは思えるが、やはり厳しいでしょうね…
「肘折ツアー2回行っても構わない」
そんなこと言ったかなー知らないなーおかしいなー^〜^
念仏小屋からの生存報告が来た時は、何か怪しい文面だな〜とは思ってたけど、究極の苦行ツアーだったとは。まぁ二人ならそらも楽しんだ感じは伝わってきて、ニヤニヤして読ませてもらいました(^^)。自分も行かなくて良かった〜と心底思ってます!!
東北最長の肘折ツアーPart兇力誕蠅出てますが、最近忙しく行けそうにありません(^^)マーニーが行きたい時は、肘折まで迎えに行くので声掛けて下さいませ😊
過去の記憶があったから今回もウキウキして出発したけど、改めて山は生き物です。
いやぁこんな時に二人がいなかったなんて実に残念。あのドキドキ感は冒険好きなshinonさんに体験して欲しかった。
今回は残念でしたが来年はご一緒しましょう。浪漫が詰まったロングルートは病みつきです。
やはり行くなら天気も雪質も良い時、もう一度来たくなるようなツアーの時に行ってもらいたいので、今回は参加できなくて良かったと思います(笑)
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