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記録ID: 235256
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

槍ヶ岳(穂高へ縦走は天候不良で断念)

1973年08月01日(水) ~ 1973年08月04日(土)
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onetotani その他1人
GPS
104:00
距離
31.5km
登り
1,710m
下り
2,111m

コースタイム

8/1
上高地(7:00)〜徳沢園(8:35/10:00)〜横尾:昼食(11:00/12:20)〜一ノ俣小屋(13:30/14:00)〜槍沢ロッジ(14:45
8/2
槍沢ロッジ(7:30)〜槍沢雪渓入り口(8:30/8:45)〜ヒュッテ大槍(12:30
8/3
ヒュッテ大槍(8:40)〜槍ヶ岳山荘(9:15  15分→槍ヶ岳→30分
8/4
槍ヶ岳山荘(8:15)〜槍平小屋:昼食(11:00/13:40)〜滝谷避難小屋(14:40/14:50)〜白出口小屋(車道)〜新穂高温泉分岐
(15:50/16:10〜穂高平小屋(17:30/17:40)〜新穂高ロープウェーイ駅(18:10/・・・)〜タクシーで高山駅
8/5
高山駅(1:44)〜名古屋駅(5:15)
天候 8/1〜3:雨  8/4:雨時々曇り 
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
深夜の急行「きそ4号」23:30で名古屋を出発。
新島々からバスで上高地に入る。
予約できる山小屋
槍平小屋
8/1 横尾にて
2021年06月28日 15:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/28 15:10
8/1 横尾にて
8/4 大喰岳西尾根辺りにて。
2021年06月28日 15:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/28 15:10
8/4 大喰岳西尾根辺りにて。
槍平小屋前にて。ガスの中に涸沢槍と蒲田富士が。
2021年06月28日 15:10撮影 by  Canon IXY DIGITAL 910 IS, Canon
6/28 15:10
槍平小屋前にて。ガスの中に涸沢槍と蒲田富士が。
撮影機器:

感想

【 古い記録だが初の槍・穂登山。当時の記録のまま編集 】


登山者・キャンパーで賑やかな名古屋駅へ。
幸い臨時列車の座席が取れたので、最盛期の割には楽に松本まで出られた。

「盛夏を北アルプス3000mの稜線で」と意気込みはいいが、あいにく天気の方は良くないようだ。

8/1 :雨
新島々からバスで上高地へ向かうが、今日だけでも何台のバスが往復するのだろう。すごい人の数だ。

上高地バス停で軽い食事で腹を慰めて、雨の中を出発する。
河童橋から広い道を辿り、徳沢園まで来ると雨が一段と激しくなる。
そのせいか?相棒kの調子が上がらず、遅れが気になる。
彼の重いザックと交換して行く事にする。
幸い横尾で雨が切れたので、山荘で昼食を兼ね大休止とする。
梓川上流の奥に、穂高の山腹がガスの流れに見え隠れするのが印象的だ。

左へ涸沢・右へ蝶ヶ岳のコースを見送って目的地の槍沢へ向かう。
やっと登山道らしくなると一ノ俣小屋を過ぎ、新装なった槍沢ロッジに着く。
雨のため、天幕の予定を変更して今日は小屋に泊まろう。

8/2 :雨 
朝からいつ雨が降るかわからない天気だ。雨衣を用意して出発。
今日は槍沢をつめる行程だ。
しばらく行くと槍沢小屋跡に出る。以前はここで営業していたが、雪崩・火事などで何度も改築されたらしいが、
結局場所が不向きとの事で現在の位置に新築されたようだ。

もう目の前に雪渓が見てきた。上部はガスがかかり、風向きも悪いのでここで雨衣を着け雪渓に踏み込む。
滑りやすい足跡を一歩一歩根気よく登る。雨と汗でもう全身はびっしょり。
ガスがひどくなり視界は悪く、10m先も良く見えない中の登りが続く。
長いガレ場をつめて行くと坊主岩小舎と記した柱が立っている。
殺生ヒュッテへ行く予定が道を誤り、東鎌尾根上の大槍ヒュッテに出てしまった。槍ヶ岳もすぐそこだが、
濃いガスと雨で気力が萎えてしまった。
今日はここで行動終了。宿泊手続きを済ませた後は、時間もたっぷりあるのでストーブの脇でズボンからシャツまで、
全部乾かそう。

夜、シュラフの中で明日からどうするか予定を検討する。当分天気の回復は望めそうもないのだ。

8/3 :雨
相変わらず朝から降り続く雨。小降りになるのを待ってヒュッテを出る。
東鎌尾根の末端部を一路、槍ヶ岳へ向かう。
風が強く、重いザックの影響もあって身体が煽られ、バランスを崩しヒヤッとする事も。注意して進む。
先の方から声がするが、ガスが濃くて何も見えない。気が付くと槍ヶ岳山荘だ。
ガスが晴れれば南岳までとも思うが・・・。
雨と風にガスが重なって、最悪の天気でキレットは危険だ。
早速沈殿と決め、ここで泊まろう。

食堂でコーヒーを飲みながら、しばらく雑談タイム。
せっかくだから槍の穂先を踏んで来よう。
「日本のマッターホルン・槍ヶ岳」はすぐそこなのだが姿は見えない。
往路と帰路が分かれており、順番待ちが常識らしいが幸い人も居ないので
瞬く間に山頂に立つ。
南北に長い小さな山頂に祠があり、展望できる山名を刻んだ石柱も有るが視界は閉ざされたままだ。
岩場の鎖・梯子を辿っての下りだが、落石に注意して慎重に行動するので登りよりも時間がかかる。

小屋に戻ってもする事が無いので、もう一度穂先を往復してくる。

四時頃に何気なく窓を覗くとガスが晴れた!! 槍の穂先も!
入山以来見せなかった初めての姿だ。約1分のつかの間の展望だったが・・・。
岩場にへばりつく人影がまるで、ケーキに群がる蟻のようだ。

8/4 :雨時々曇り
やはり今日も朝から雨だ。あきらめて新穂高温泉へ下ろう。
昨日、乾燥室へ入れておいた衣類をパッキングして山荘を出る。
山荘前を直進し穂高岳との分岐になる飛騨乗越を右に折れる。

途中時々、太陽が顔を出すほどに回復し下山を躊躇するが、それもすぐにガスが流れて小雨が降り出す。
お花畑に囲まれた岩の道をテンポよく下ると右俣谷の源流部となる。
かなり高度を下げたと思わせる眺めだ。
更にぬかるんだ急斜面を、高山植物に目をくれながら下ると広い河原に出て、槍平小屋になる。
2000mを切ったであろう。昼食にいい時間なので大休止としよう。

時々ガスが途切れ太陽も顔を出し、穂高連峰が見えてきた。
左手前に大喰岳・槍のような中岳・丸いピークは南岳。右手には蒲田富士(涸沢富士)、その左奥の高い山は涸沢岳か。
河原での休止中又ガスが出てきた。雨にならない内に出発しよう。

右俣谷のゆるやかな左岸を下り、滝谷避難小屋手前で又降られたが、最終バスに間に合わないので急ごう。

林道で穂高平小屋に出て近道を急ぐが新穂高に着いた時はバスが出た後だった。
やむなくタクシーで高山駅へ。

駅前で久しぶりに豪華な夕食とビールを味わって帰ろう。
結局、初の槍ヶ岳は雨に降られ続けた残念な山行だった。

記事:テント泊の予定がすべて小屋泊に(素泊り:1200円)
   但し、槍ヶ岳山荘は食事付で宿泊(1900円)

   新穂高温泉〜高山駅:タクシー5000円 

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