秋山郷の山旅(1)紅葉と霧氷の苗場山
- GPS
- 07:20
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 831m
- 下り
- 831m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:20
天候 | 曇り、霧、のち時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
10/19 秋山郷−(車)−苗場山三合目登山口 ・登山口には広い駐車場あり。WC、登山ポストもある。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・道ははっきりしており、一合毎に、標高の書いてある標識あり。雨のあとはヌカルミが多いが、木でかなり整備してあった。頂上プラトー部は木道が整備されている。 ・苗場山山頂小屋は営業していた(営業終了日は未確認)。 |
写真
感想
【山行No 417(1)】
※ 10年ほど前に、苗場山に登った際、秋山郷の方に下山したが、
その隠れ里的な雰囲気が良く、いつかは秋山郷を拠点として山歩きをしたいと思っていた。
いつの間にか10年以上の歳月が流れたが、ようやく長年温めてきた計画を実行することにした。
10月18日(木)
・今日は完全な移動日。
朝、JRにて四国(新居浜)を出発し、新幹線を使い、東京経由で越後湯沢に着いたのは14時過ぎ。
さっそく予約しているレンタカーを借りる。
出発した今朝もドンヨリしていたが、ここ新潟地方も、気圧の谷のせいで灰色の雲に覆われ、小雨も降っている。
・40kmほど走り、秋山郷の新潟側、津南町の「カタクリの里」という宿に泊まる。
廃校となった小学校を改築した宿だが、中は結構新しく、温泉もあって
ゆったりくつろげ、割と感じの良い宿だった。
・夜はTVで天気予報を見ると、気圧の谷が通過して、明日は全国的に良い天気になるようだが、中越地方だけは「曇り時々晴れ」の予報となっている。軽い冬型になるのかもしれない。
明日は苗場山に行くか、鳥甲山に行くか、決めかねていたが、天気は明後日の方がよさそうなので、明日は、道を知っている苗場山に行くことにした。
10月19日(金)
・朝起きると、予報通りドンヨリと雲が上空を覆っている。
しかし少し雲の切れ間もあるので午後からは晴れると予想し、予定通り苗場山を目指すことにする。
宿で朝食を取ってからの出発となり、少し遅い出発。
8:40-50 苗場山三合目(小赤沢)登山口(標高=1320m、気温=10℃)
・駐車場に着いてみると、平日のせいか、広い駐車場に車は3〜4台しかない。
目指す山頂方向も、中腹から雲に覆われて不機嫌な顔をしている。
気分はあまり乗らないが、一度通ったことのあるルートでもあるので、とりあえず出発する。
・登山道は、人通りが多いせいか、かなりはっきりしている。
また以前はヌカルミがひどかった印象があるが、木を輪切りにして敷き詰めてある場所も多く、割と歩きやすい。
・期待の紅葉は、登山口から結構あり、森の中はブナやカエデなどの紅葉が多い。 日差しがないため鮮やかさには欠けるが、まずまず見ごたえのある紅葉の森だ。
・標識が一合目づつに整備されている。標識を頼りに次第に登ってゆくが、 5合目(標高=約1500m)付近よりとうとう雲の中に入り、見通しが悪くなった。
しだいに傾斜もきつくなり、紅葉もだんだんと減ってくる中、もくもくと登る。
今日は登る人が少ないなと思っていたら、6合目以降、下山してくる人に4〜5人であった。
なんでも頂上付近は北風が強くてすごく寒い、とのこと。
・7合目(標高=1830m)を過ぎたあたりで、上のほうからパラパラと何か降ってくるので、アラレでも降ってきたか?と思ったが、よく見ると木々に霧氷が着いていて、それらが風に吹かれてパラパラと降り注いでいるのだった。
秋山の登山のつもりが、すでに山は冬に突入している。
予想外の霧氷の景色の中を、頂上プラトーを目指して黙々と登る。
11:30 頂上プラトー西の末端(8合目標識のすぐ上、標高=1980m)
・ようやく頂上の一角に到着した。
しかし霧は濃くて視界はあまりなく、期待していた池塘の風景がほとんど見えない。
また、北風も強くて寒い。頂上部の草原も、霧氷が着いて、冬の雰囲気だ。
12:20-13:00 苗場山山頂(山頂小屋)標高=2145m、気温=4℃。
・とりあえず頂上の三角点に到着。
三角点から少し戻ると頂上小屋があり、すでに閉まっているとばかり思っていたが、営業していた。
外は寒いので、これ幸いと休憩料を払って中に入り、コンロでお湯を沸かしてカップラーメンで昼食とする。
こんな天気の日には、温かい小屋があるとほんとに助かる。
聞いてみると、今日も25人ほどの予約が入っているそうだった。
また、10年ほど前には、隣の遊仙閣という山小屋に泊まったので、様子を聞いてみると、すでに営業休止しているとのこと。
山は変わらないが、人工のものは変化してゆくのだなぁ。
・休憩を終わり、下山開始。
風が冷たいのでダウンジャケットとゴアの上着を着て行く。手袋も冬用の毛糸のものを着用。
・相変わらずの霧の中の道を進んでいたが、途中から上空の雲が流れてゆき、ひょいっと青空が見えだした。
それを機会に、周りの雲自体も高度を上げてゆき、ようやく視界が出てきた。
苗場山らしい風景がようやく眼前に広がり、写真をパチパチと写しながら行く。
13:00-20 頂上プラトー西の末端
・この付近から、視界はますます良くなり、雲間から日差しも出てきた。
山の斜面は、樹氷で覆われた針葉樹林帯もあれば、紅葉の森もあり、
そのコントラストが素晴らしい。
また、前方には明日登る予定の鳥甲山のどっしりした姿も見えた。
下界への視界も出てきて、はるかに米山や日本海あたりまで見通せる。
暗い気分の登りから一転して、めったに目にすることのできない、 秋と冬とが同居した美しい風景を眺められて、大満足のひと時だった。
・あとは登ってきた道を淡々と下る。日差しが出てきたので、紅葉の森も
精気を吹き返したように鮮やかな色を見せ、いい感じだ。
しかし、足元はヌカルミ状となっており、ヌルヌルすべる急斜面で気が抜けない。尻もちも2回ほど着いた。
16:10-20 三合目登山口
・比較的ゆっくり下ってきたので、以外と遅い時間の下山となった。
駐車場にはもう2台しか車はない。
・車を走らせ、宿に着いたのは17時、すでに夕暮れが迫っていた。
・・・「秋山郷の山旅(2)紅葉燃えるの鳥甲山(屋敷コース往復)」に続く・・・
コメント
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bergheilさん、こんばんは。
愛媛新居浜から長距離遠征だったんですね
苗場山は紅葉と晩秋が一緒の訪れた感じでとても素敵ですね。
こんな自然の紅葉や霧氷、溜息です
kusmmkさん こちらの山行にもコメント頂いてありがとうございます。
秋の山は2000m級でも、天気が良ければ秋たけなわの紅葉が見れる一方で、寒気が入ると一転して冬景色になるので、なかなか侮れない、と改めて感じました。
でもそのおかげで、紅葉と霧氷を一度に見ることができ、ちょっと感動の風景でした。今後も油断せずに秋山を楽しみたいと思います。
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