南月山・茶臼岳縦走 & くつろぎの大黒屋ステイ
- GPS
- 13:23
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 1,370m
- 下り
- 1,363m
コースタイム
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 8:46
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
申し訳ないくらいの低料金。朝5時半の出発に見送りまでしていただいて、大変に恐縮でした。 ○駐車場:沼原駐車場 ○宿泊:三斗小屋温泉「大黒屋旅館」 3年前5月下旬の週末に泊まり、車も携帯の電波も来ない山の中なのに畳敷きの個室でとても良かったのを思い出して行ってみました。良い温泉もありますしね。 (今年はコロナ騒ぎが絡むので、山の中でも個室に泊まれるのは特にありがたいです。) 今回は平日泊。たまたまのことに宿泊客は私一人で、大変にラッキーなことになりました。眺めの良いの部屋に入れていただいた上に、お風呂は(普段は男女交代制ですが)いつでも入って良し。13km歩き通しの汗まみれで到着しましたので、すぐにお風呂をいただき、風呂上りに冷えたビール。おいしい夕飯。極楽でした。朝は部屋の窓から燧ヶ岳や駒ヶ岳を眺めつつ、ゆっくりと朝食。香り高い良い味のコーヒー。恐れ多いくらいに良い時間でした。大変お世話になりました。 良い季節の平日に、またお邪魔させて頂きたいものです。 |
写真
装備
備考 | ハッカ水で自作した虫除けスプレーが、林間の通過によく効いた。 あと、5年前?に買ったものの未開封にしていた「どこでもベープNo.1未来」を使ってみた。虫の多い場所での食事などに便利ですね。 |
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感想
頻繁に手を洗い、人と話すときはマスクをかけ、外出自粛要請を守り、真面目にCOVID-19対策をしていますが、緊張の続く生活に多少は気疲れしています。
栃木県との往来が自粛対象外になった機会に、晴れの予報の2日間をめがけて計画をたて、思い切りよく休暇を取得して行ってしまいました。
心の中のタイトルは「南月山・茶臼岳縦走とくつろぎの大黒屋旅館ステイ」。
火曜日の仕事を終えて、まず、那須塩原市に移動して前泊。
去年の私なら登山口の駐車場まで走って車中泊するところ。久しぶりの長距離登山なので、少し自分を甘やかして体力温存です。
登山当日は5時前起床、5時半にチェックアウトして、6時半前に登山口駐車場着。
沼ッ原駐車場 - 白笹山(↑約450m):登山道はほぼ土の道、一部に岩ゴロゴロ。所々にゴゼンタチバナやツマトリソウの白い花。時々、沼ッ原池や遠くは会津駒ヶ岳方面が見えるが、その他は見晴らしはぼぼない。白笹山の山頂は笹で覆われ、1本の山頂標識。ここまでカップル1組を見送ったのみ。
白笹山 - 南月山(↓ 65m, ↑ 126m):眺望が開けてきた。右手に黒尾谷岳と那須の町、左手に大倉山の稜線。この区間では誰にも合わなかったけど、紅花ドウダンツツジやミズチドリのかわいい花に目を引かれた。
南月山の山頂のベンチには数人。
お話したカップルの方、その節はすみませんでした。(汗)
雲が吹き払われて現れた山、あれは燧ヶ岳ですね、と水戸から来た男性が教えて下さった。
南月山 - 日の出平 - 牛が首(↓ 41m, ↑ 93m):広々とした稜線歩き。晴れた空の下、右手に那須の町、左手は燧ヶ岳や会津駒ヶ岳。正面には茶臼岳が現われて、次第に大きく迫ってくる。気持ちの良いコースなのね。十勝岳や九重山を思い出した。
また来れたら、日の出平でゆっくり休憩するのも良さそう。
この区間はさすがに歩く人も多い。熊鈴を外した。
牛が首 - ロープウェイからの登山道の出会い(↓74m, ↑ 51m):牛が首のベンチでおにぎり1個を食す。茶臼岳の裾を反時計回り。茶臼岳に雲がかかりませんように、と願いながら先を急ぐ。
出会い - 茶臼岳山頂(↑ 160m):久しぶりの火山。岩をよじ登るのは何ヶ月ぶりかなー。大雪山旭岳に雰囲気が似ているなー、とか思う。一人追い越し、トレランのグループ1組に抜かれた。山頂には聖書の句を暗唱しているグループあり。
茶臼岳山頂 - お釜巡り - お釜口 - 硫黄鉱山跡 - 無限地獄 - 高尾口(↓194m, ↑ 50m):山頂までは良いペースで進んでいたのだが。お釜口から硫黄鉱山跡の下りでガクンとペースダウン。久しぶりの岩々したゴーロに慎重になったのと、朝の出発から6時間歩きづめで疲労がたまったのだと思う。
無限地獄の、火山ガスが吹き出すゴウゴウという音が興味深かった。
この区間では数人とすれ違ったのみ。
高尾口 - 姥が平 - ひょうたん池 - 姥ヶ平下(↓ 201m, ↑ 3m):牛が首から姥が平を見下ろすと居心地良さそうな明るい空間。ベンチもあるようだ。あそこで休憩しよう! と楽しみに下っていく。熊鈴を鳴らしながら。
姥が平とひょうたん池の一帯はイワカガミの花盛り。ピンクで華やか。陽だまりのベンチに座り、茶臼岳を見上げながら、おにぎり・サラミ・オレンジと水を補給。
この区間ではソロ男性2人とすれ違った。
姥ヶ平下 - 沼原分岐 - 三斗小屋温泉(↓165m, ↑80m):沼原分岐までは何度も小さな谷を下っては登り返す。地味にキツくなってきたし、歩き通して汗まみれだ。お風呂とビールのことしか考えられなくなってから20~30分が過ぎたころ、ついに大黒屋旅館が見えた。
大黒屋旅館:午後3時40着、お風呂にすぐ入らせていただき、ビールを飲み、美味しい夕食をいただいた。なんとか歯磨きして、6時半過ぎには眠ってしまった。
翌朝4:50頃起床。部屋の窓から燧ヶ岳を見ながら、朝食までゆっくり。
疲れはすっかり取れていて、筋肉痛もなし。本当にありがたいお宿です。
大黒屋旅館 - 三斗小屋宿(↓393 m, ↑ 32m):
歩き始めてまもなく、登山の2-3人のグループと営林測量の3人とすれ違った。測量の最後の方が飴玉を1個くださった。ありがとうございます。
三斗小屋宿の歴史の痕跡は、明るい日差しの中で見たから良いものの、考えてみると不運な運命を辿った宿場町ですね。墓地の脇を通りながらそんなこと思う。
三斗小屋宿 - 沼原湿原分岐 - 沼原湿原 - 沼ッ原駐車場(↓145 m, ↑316m):湿原分岐から湯川を渡ったら、麦飯坂が最後の長い上り。身に付けた熊鈴がリズミカルに鳴るのを聞きながら登り切る。峠のお地蔵さんに挨拶した後、ほんの数分で沼ッ原湿原の木道が現れた。ここまで誰にも会わなかったのに、急に賑やかになった。いくつものハイキング姿のおばちゃんたちのグループと木道ですれ違う。湿原から青空と山のパノラマを楽しんで、一路駐車場へ。駐車場では山菜採りのお爺様達と会話。
無事に下山完了。
楽しい登山でした。
平日の大黒屋旅館泊の登山は、また計画したいものです。
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