北八ヶ岳 無念の敗退(蓼科山〜大岳〜北横岳)
- GPS
- 13:25
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,499m
- 下り
- 1,463m
コースタイム
- 山行
- 10:20
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 12:11
- 山行
- 1:09
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 1:11
天候 | 25日 雨〜曇り 26日 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
双子池〜大岳は岩場歩きで歩きにくく時間がかかります。初心者は避けた方が良さそう |
写真
感想
6月19日に県をまたぐ移動自粛が解禁されてすぐ、関東に出向く用があったので帰路に八ヶ岳を3泊4日小屋泊りで全山縦走(蓼科山〜編笠山)することにしました。天気予報はあまり芳しくなかったけど、何度も歩いたことのある八ヶ岳だし、大雨や嵐でなければ歩けるだろうと軽く考え、営業を始めたばかりの山小屋3軒を予約。
24日茅野に前泊し、25日早朝に女ノ神茶屋登山口から登山スタート。駐車場に車はなし。平日、しかも降雨予報だから当然か。登り始めてすぐ小雨が降り出したので、カッパ着用。緩い樹林帯を過ぎ、傾斜のきつい岩ゴロゴロの道をモクモクと歩きます。コースタイムよりかなり遅いペースで蓼科山に到着。9年ぶりの山頂は雨、ガスで展望ゼロ。先が思いやられます。
ここから将軍平、大河原峠、双子山を通って双子池に向かうコースは初めて歩きます。初となる双子山の山頂付近は広々としていて、天気が良かったら素晴らしい展望が楽しめたはずですが、残念ながら視界不良。予定よりかなり遅れて双子池に到着して遅めのランチ。
ちょうど10年前の冬、双子池でテント泊して大岳経由で北横岳まで歩いたことがあります。かなりの積雪でしたが、歩きやすかったことを覚えています。今回、歩き始めは苔の森を楽しみましたが、次第に岩場歩きに変わりました。それからは岩伝いに歩く難行が延々と続き、10年前との違いに面食らいました。15kgほどあるザックが重いせいでバランス取りが難しく、雨で濡れた岩の上を滑らないように歩くのに難儀しました。前回とのあまりの違いにコースを間違えているんじゃないかと不安になり、何度もGPSを確認しますが間違ってはいないようです。時間もかなり押しつまり、小屋到着の遅れも気にしながら歩き続け、ようやくのことで大岳への分岐に到着。ザックをデポして空荷で大岳に向かいました。
初登頂の大岳も展望はなく、そそくさと下山。北横岳へのルートは途中からは平坦な道に変わり、やっと岩歩きから解放されてホッとしました。北横岳も記録写真だけ撮って通過し、北横岳ヒュッテから小屋に連絡しました。到着が遅いので心配されていたようで申し訳なかったです。結局18時前に縞枯山荘に到着。小屋番さんにお小言を頂戴したのは言うまでもありません。
それにしても時間がかかり過ぎました。おまけに双子池からの登りで足を酷使したせいか足の調子もおかしくなっていました。翌日以降も長丁場が続く上、天気予報も芳しくないので縦走は断念することにし、明日以降の小屋にキャンセル連絡しました。小屋の方に申し訳なかったです。
翌日、ロープウェイ山麓駅発のバスに間に合うように7時に小屋を出発し、雨の中を坪庭から登山路を下りました。ここも初めての道でしたが、歩きやすいコース。いつか登りに使ってもいいかも。途中からスキー場のゲレンデを歩いて1時間ほどで山麓駅に着きました。
今回、無念の撤退に至った要因の一つは、双子池〜大岳間のルートが岩場歩きになり、予想外に時間と体力を消費したことでした。10年前の1月に同じコースを歩いた際は積雪が深く歩きやすかったという記憶があり、今回特に調査もしなかったので、岩場コースで歩きにくいということを知らずに突入してしまいました。
さらに以前より歩行速度が全体に遅くなっていることを自覚していませんでした。3年前から毎年ケガや病気で長期入院していたので、体力、脚力が相当落ちていたようです。加えて加齢による体力低下もあったのでしょう。
帰宅してからも足の調子が悪いので、仮に縦走を続けていたら途中でヤバイことになっていたかもしれません。そういう意味では撤退の判断は間違っていなかったようです。やはり、加齢、体力低下の現実を受け入れて、欲張らずに安全な山行計画を立てなければ、と実感した山行でした。
コメント
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せっかくの久々の遠出なのに大変でしたね。でも慎重な判断、素晴らしいです。
知っているところでさえ、季節が違うだけでそうなんですね。私も、計画を練るときに気を付けようと思います。
mt653さん、こんにちは!
コメントありがとうございます。
費用も時間もかかる遠出なので少々の障害(天候、体調)は特攻(続行)しがちなんですが、結果的にリタイヤして正解でした。
「迷ったら止める」ということが今回の教訓ですね。
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