鳳凰三山 (登り:ドンドコ沢、下り:中道)
- GPS
- 08:31
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 2,481m
- 下り
- 2,465m
コースタイム
天候 | 快晴 微風〜弱風 気温低し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・11月10日時点のこのルート上には積雪はなかった。アイゼン・ピッケルは不要。凍結は、沢の近辺で少し見られた以外には登山道上には全く見られなかった。霜柱はあちらこちらに。危険箇所は特になく、鎖やロープのかかっている所もない。ストックは全行程で利用した。登山者は、ドンドコ沢の登り、稜線、中道の下りでいずれも数パーティ程度。11月にもなると、さすがにこのルートもオフシーズンに近いと見え、登山者の数は少なかった。 ・中道登山口→鳳凰小屋:林道をしばらく歩き、ドンドコ沢に出る。水量が少なければ渡渉箇所はどこでも良いと思うが、台風などの大雨の後は避けるべき。渡渉後、沢を背にして右手の方に進むと本来の登山道に合流しやすい。蛍光ピンクのテープが目印として着けられていた。ドンドコ沢沿いの登山道はとにかく急登で、非常にしんどい。登り一辺倒で、ひたすら高度を上げる。滝が多く見られるが、いずれも登山道から数分程度歩かなくては見られない。この区間はずっと樹林帯なので展望は滝以外期待できない。 ・鳳凰小屋→地蔵岳:初めはやはり急登だが、山頂直下で樹林が切れ、地蔵岳が見える。が、見えたあたりから白砂の足下がザレていて大変歩きにくく、まるで蟻地獄のよう。ゆっくり確実に登るしかない。 ・地蔵岳→観音岳→薬師岳:ごく一般的な縦走路。地蔵岳からは一旦150mほど下った後観音岳に向けて登る。観音岳→薬師岳はほぼフラットで、アップダウンはほとんどない。この区間、初めに甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳がよく見え、後に、北岳や間ノ岳が見えるようになる。 ・薬師岳→中道登山口:下り始めてものの数分で樹林帯に入り、展望が効かなくなる。そして、この状態が登山口まで続く。こちらもかなり急激に標高を下げる。薬師岳から降り始めてしばらくすると、山陰に入るためか、昼間でも暗い箇所が続く。それが終わると明るい笹原の中を下り、最後につづら折れの登山道を下り登山口に至る。 |
写真
感想
青木鉱泉付近にはまだ暗いうちに到着したものの、目指す中道登山口付近の勝手が分からず、駐車スペースを見付けた頃にはだいぶ明るくなっていた。支度をし出発、ヘッドライトは使用しなくても十分明るくなっていた。最初は林道を忠実に歩き、青木鉱泉方面ではなく、ドンドコ沢の上流方向へ向かう。程なくして堰堤があらわれ、堰堤を降りて渡渉する。水が多かったらどうしようと思ったが、水量少なく、凍結もなくて楽勝だった。渡った後、沢を背にして左の方向に向かったがこれは誤りだった。登山道が見つからず結局30分程度のロスに。元に戻りあたりをキョロキョロ見渡すと、沢を背にして右手の方に登山道を示していると思われるテープが見られ、そちらに近づくと登山道に合流できた。
登山道に合流した後はひたすら標高を稼ぐ。急登が延々と続き、非常にしんどい。盛夏なら相当の汗を搾り取られるだろう。途中、いくつかある沢は以前見たことがあったためパスして先を急いだが、一番上の五色滝だけは見た。滝壺はまだ凍ってはいないようだった。五色滝を過ぎると少し傾斜が緩くなり、鳳凰小屋があらわれる。小屋には営業はしてないような文言が書いてあったが、小屋番の姿は見えたし、テントも数張り見られた。
小屋の先を行くと展望が開けてきて、地蔵岳が見えるようになるが、この登りがこの日のハイライトというか、蟻地獄区間が始まる。白砂の粒子が細かく足が潜ってしまい、登るのが大変。一歩一歩丁寧に歩くが、体力を消耗するような気がした。無事地蔵岳に到着すると、甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳がよく見える。来て良かったと思った。
地蔵岳まではほとんど樹林帯歩きなので風は当たらないが、稜線に上がるとさすがに風が吹いているし、この時期なのでとても冷たい。休む場所はよく選ばないと休憩が一番つらくなってしまう。地蔵岳から観音岳は一旦大きく下り、その後登る。風は時折冷たく吹き付けるが、歩いているぶんには暖かい。右手には今度は北岳や間ノ岳が大きく見える。北岳方面は標高が高いためか、雪が着いて見えた。観音岳に着後この日最後のピークである薬師岳方向を見ると、富士山が大きく見えた。こちらもだいぶ雪が着いて見えた。
薬師岳で休憩後下り始める。既に1,500m以上登ってきた後なので下りも楽ではなかったが、ドンドコ沢ほど急坂ではなく、比較的歩き易い登山道が続く。15時くらいまでに登山口に着ければよいつもりで歩いていたが、それよりはだいぶ早く着くことができた。山中の紅葉は既に終わっていたが、帰りの林道は途中途中でまだ紅葉が見られた。
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