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Yamareco

記録ID: 2453133
全員に公開
沢登り
大峰山脈

【大峰】旭ノ川・中ノ川から七面山

2020年07月23日(木) ~ 2020年07月24日(金)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
21.4km
登り
1,627m
下り
1,624m

コースタイム

1日目
山行
8:30
休憩
0:00
合計
8:30
7:30
60
駐車地
8:30
60
中ノ川入渓点
9:30
100
地獄滝
11:10
70
極楽滝
12:20
70
牛鬼滝
13:30
150
モジケ小屋
16:00
幕営地
2日目
山行
12:30
休憩
0:00
合計
12:30
6:20
70
幕営地
7:30
40
誤ってササモト谷に入ったことに気づいて山腹トラバース開始
8:10
170
中ノ川本流に復帰(黒ナメ八丁)
11:00
30
七面山西峰
11:30
150
七面山本峰(東峰)
14:00
100
林道にぶつかる
15:40
50
林道終点
16:30
100
モジケ小屋
18:10
40
中ノ川出合
18:50
駐車地
地図のルートはGPSではなく手書きです。特に下山時の林道部分とモジケ小屋からの杣道は適当なので、ご留意を。
天候 7/23 曇り
7/24 曇り時々小雨
過去天気図(気象庁) 2020年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
旭ダム沿いの林道と宇無ノ川に向かう林道の分岐点に駐車。駐車地から中ノ川の入渓点まで徒歩40分ほど。
(宇無ノ川に向かう林道は落石や路盤欠損が激しく、車の乗り入れは困難)
コース状況/
危険箇所等
【中ノ川】
・中ノ川の入渓点へは、中ノ川出合に掛かっている吊り橋を渡るが、この吊り橋は老朽化が進んでおり、最小限の踏み板しか残っておらず、その板も大半が腐っているので自己責任で。板を頼らず、ワイヤーに足を乗せる感覚で渡ると吉。
・中ノ川は一つ一つの滝の通過に多かれ少なかれ苦労させられる。特に両岸が終始立っているため、悪場を巻こうとすると大高巻きや急斜面のトラバースを強いられ、のんびり巻ける場面はほぼないと言っていい。あと滑りやすい岩質でぬめりも結構あるため、滝を直登する場合も注意。
・前述したとおり両岸が終始険しいため、河原状のところが少なく、よい幕場があまりない。黒滝と黒ナメ八丁を越えるといくつかよい幕営適地が出てくる。今回は一日目にそこまで行き着けなかったため、ササモト谷との出合の手前の少し開けたところで泊まったが、そこもおすすめ。
・ヒルはそこそこ生息。3ヶ所ほど吸血被害あり。アブやブヨもいるので、苦手な方は防虫ネットなどあったほうが心強いかも(といっても、北陸の沢ほどではない)。この時期の沢では致し方ない面もあるが。

【七面山からの下山について】
・裏の核心。けっこう長い上に滑落注意箇所やルート不明瞭箇所も多数あるので、時間に余裕を持って下山に臨んだほうがいいと思う。以下あくまで個人的なルート解説。
ー渓婿海ら七面山登山道のついている稜線を西へたどり、途中で登山道と別れてなおも稜線を西進すると、1265mピークの手前のコルあたりで林道(地図には載っていない)が現れ、それを辿る。この林道は稜線の東側の山腹を中ノ川に沿って続いているが、崩壊が激しく滑落注意箇所もあるので注意。
⇔啼擦魯皀献云屋のあるモジケ谷に北から合流する一本目の支沢の源頭部付近で途絶える。過去の記録を見るとこの林道終点手前付近に林業用モノレールがあり、それを辿るとモジケ小屋まで降りられるようなのだが、今回、漫然と歩いていたせいか、そのモノレールを発見できなかったため、林道の終点付近のモジケ谷支沢をそのまま下降した。10mほどの滝と30mくらいはありそうな見事な大滝が出てくるが、前者は懸垂下降、後者は右岸をトラバースすると植林帯が出てくるのでそこから下ってクリア。モジケ小屋にたどり着く。
モジケ小屋からは付近の植林帯の中を探すと中ノ川右岸に沿って続く杣道があるため、それを辿る。この杣道はすでにあまり使われていないようで、不明瞭な箇所が多く、倒木や崩壊も激しいため、滑落やルートミスに注意が必要。白い電話線?のようなものが杣道に沿って地面を這っているため、目印になる(ただし、土に埋まってしまっている箇所も多い)。また、二万五千図に書いてある点線路は実際の杣道と一致しないので注意。最後はいつ崩壊するか分からず地味に恐ろしい錆びた鉄製+腐った木切れの階段の激下りで中ノ川出合の吊り橋のたもとに降り立つ。杣道が山腹のトラバースを終えて最後の激下りに切り替わる箇所も分かりにくいが、二重のカラーテープが目印(詳しくは写真の項を参照)。
旭ダム沿いの林道と宇無ノ川に向かう林道の分岐点に駐車し、宇無ノ川に向かう林道を歩いていく。林道は崩壊が進んでおり車の進入は困難。滝が林道の道端に掛かっていたりとなかなかワイルドな道である。
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旭ダム沿いの林道と宇無ノ川に向かう林道の分岐点に駐車し、宇無ノ川に向かう林道を歩いていく。林道は崩壊が進んでおり車の進入は困難。滝が林道の道端に掛かっていたりとなかなかワイルドな道である。
大峰ブルーが美しい淵を見下ろしながら行く。増水はほとんどしておらず、一安心。
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大峰ブルーが美しい淵を見下ろしながら行く。増水はほとんどしておらず、一安心。
中ノ川出合に到着。吊り橋を渡って入渓するのだが、この吊り橋は老朽化が進んでおり板の大半が失われている。まだ入渓前にもかかわらずいきなりの核心。
中ノ川出合に到着。吊り橋を渡って入渓するのだが、この吊り橋は老朽化が進んでおり板の大半が失われている。まだ入渓前にもかかわらずいきなりの核心。
複数のワイヤーが張ってあるため、転んでも隙間から落ちることはないと頭では分かっていても、やはり怖い。残存している板は大抵腐っており、乗るとパキッと物悲しい声を上げるため、ワイヤーの上を歩く感覚で。
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複数のワイヤーが張ってあるため、転んでも隙間から落ちることはないと頭では分かっていても、やはり怖い。残存している板は大抵腐っており、乗るとパキッと物悲しい声を上げるため、ワイヤーの上を歩く感覚で。
刺激的な吊り橋を渡り終えて少しだけ斜面をトラバースしてから入渓(入渓箇所にはトラロープあり)。白と灰色のモノトーンの岩とエメラルドグリーンの淵、大峰の沢に来たと思える光景だ。
刺激的な吊り橋を渡り終えて少しだけ斜面をトラバースしてから入渓(入渓箇所にはトラロープあり)。白と灰色のモノトーンの岩とエメラルドグリーンの淵、大峰の沢に来たと思える光景だ。
漸く進むと5mほどの滝。
漸く進むと5mほどの滝。
滝の左岸側の壁にフィックスロープが張ってあったためそこを登ると、滝の上は岩壁に阻まれて左岸沿いには進めない地形。この落ち口を右岸に渡り返すしかなさそうだが、失敗すると滝への流水に吸い込まれることになる。単独ではリスクが高すぎる…。
滝の左岸側の壁にフィックスロープが張ってあったためそこを登ると、滝の上は岩壁に阻まれて左岸沿いには進めない地形。この落ち口を右岸に渡り返すしかなさそうだが、失敗すると滝への流水に吸い込まれることになる。単独ではリスクが高すぎる…。
一旦クライムダウンし、今度は滝の右岸側の壁を試みてみると、意外にホールドがつながっていて簡単に登ることができ、無事クリア。
一旦クライムダウンし、今度は滝の右岸側の壁を試みてみると、意外にホールドがつながっていて簡単に登ることができ、無事クリア。
しばらく進むと、前方に異様な迫力を放つ大滝が迫ってくる。
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しばらく進むと、前方に異様な迫力を放つ大滝が迫ってくる。
地獄滝40m。様々なルート本で紹介されているこの谷の看板的な大滝。滝の下半分が屏風のような岩壁で隠されているという特異な姿をしており、既に写真で何度も見ているにもかかわらず、やはり強い印象を残す滝だ。
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地獄滝40m。様々なルート本で紹介されているこの谷の看板的な大滝。滝の下半分が屏風のような岩壁で隠されているという特異な姿をしており、既に写真で何度も見ているにもかかわらず、やはり強い印象を残す滝だ。
横から見るとこんな感じです。岩の屏風の裏には凄まじい暴風雨が隠されていた。
横から見るとこんな感じです。岩の屏風の裏には凄まじい暴風雨が隠されていた。
通常、この滝は写真の左岸から高巻くことが多いようだが、巻き始めの壁が結構立っている。
通常、この滝は写真の左岸から高巻くことが多いようだが、巻き始めの壁が結構立っている。
少し思案してから、取りつきやすそうな右岸から巻いてみることにした。写真は右岸を巻きながら撮影した地獄滝。
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少し思案してから、取りつきやすそうな右岸から巻いてみることにした。写真は右岸を巻きながら撮影した地獄滝。
右岸巻きは結構登らされ、途中で出てくるつるつるルンゼのトラバースがちょっと緊張するが、さして大きな苦労なく巻き終えることができた。
右岸巻きは結構登らされ、途中で出てくるつるつるルンゼのトラバースがちょっと緊張するが、さして大きな苦労なく巻き終えることができた。
右岸巻きを終えて地獄滝の落ち口を覗き込む。
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右岸巻きを終えて地獄滝の落ち口を覗き込む。
周囲の木々の緑を宿した翡翠色の淵。
周囲の木々の緑を宿した翡翠色の淵。
途中、林鉄のレールが何本か落ちているのを見かけた。まさか、こんな険しい谷に林鉄が敷設されていたのだろうか?
途中、林鉄のレールが何本か落ちているのを見かけた。まさか、こんな険しい谷に林鉄が敷設されていたのだろうか?
しばらく進むと、斜め一文字の姿が美しい極楽滝35m。岩壁に妖しく隠された地獄滝が陰だとしたら、どこまでも開放的なこの滝は陽だろう。
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しばらく進むと、斜め一文字の姿が美しい極楽滝35m。岩壁に妖しく隠された地獄滝が陰だとしたら、どこまでも開放的なこの滝は陽だろう。
滝のすぐ左手のブッシュにおおわれた壁のバンドをトラバースし、フィックスロープを目印にして少しだけクライムダウンすると、滝の左壁の真ん中辺りのテラスに出る。
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滝のすぐ左手のブッシュにおおわれた壁のバンドをトラバースし、フィックスロープを目印にして少しだけクライムダウンすると、滝の左壁の真ん中辺りのテラスに出る。
そこから滝の左壁を落ち口に向けて登攀。高度感はあるが、傾斜は緩めでホールドもあるため、それほど難しさはない。写真は登り終えてから見下ろしたところ。
そこから滝の左壁を落ち口に向けて登攀。高度感はあるが、傾斜は緩めでホールドもあるため、それほど難しさはない。写真は登り終えてから見下ろしたところ。
極楽滝のすぐ上はこの滝に阻まれ、直進は不可。
極楽滝のすぐ上はこの滝に阻まれ、直進は不可。
活路は左岸側のこの壁を樹林帯まで登るしかないのだが、けっこうぬめって滑りやすいうえ、落ちると極楽滝にそのままダイブしてしまいそうな気がして少し緊張する。
活路は左岸側のこの壁を樹林帯まで登るしかないのだが、けっこうぬめって滑りやすいうえ、落ちると極楽滝にそのままダイブしてしまいそうな気がして少し緊張する。
無事壁の上に出てトラバースを終え、谷を少し進むと、今度は急に両岸が屹立し始め、陰鬱なゴルジュとなる。
無事壁の上に出てトラバースを終え、谷を少し進むと、今度は急に両岸が屹立し始め、陰鬱なゴルジュとなる。
そして、ほの暗いゴルジュの奥に咆哮を上げて出現する牛鬼滝15m。黒い淵の奥に青白くねじれ落ちる姿が不気味だ。
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そして、ほの暗いゴルジュの奥に咆哮を上げて出現する牛鬼滝15m。黒い淵の奥に青白くねじれ落ちる姿が不気味だ。
この滝は通常右岸側をバンドトラバースするようだが、谷を少しだけ戻って左岸巻きを試みてみる。巨大な壁に阻まれてかなり高くまで登らされてしまったが、なんとか無事巻きおおせることができた。
この滝は通常右岸側をバンドトラバースするようだが、谷を少しだけ戻って左岸巻きを試みてみる。巨大な壁に阻まれてかなり高くまで登らされてしまったが、なんとか無事巻きおおせることができた。
このあとも小滝が続くが、直登して進んでいける。
このあとも小滝が続くが、直登して進んでいける。
美しい淵。
谷が少し開けると、右岸から流入するモジケ谷の出合いにモジケ小屋(植林小屋)が建っている。しかし、小屋の周囲には物品が乱雑に放置されており、最近では使用されていないようだ。あと、なぜか入り口にペンキで「旭山荘」と書かれている…。謎である。
谷が少し開けると、右岸から流入するモジケ谷の出合いにモジケ小屋(植林小屋)が建っている。しかし、小屋の周囲には物品が乱雑に放置されており、最近では使用されていないようだ。あと、なぜか入り口にペンキで「旭山荘」と書かれている…。謎である。
モジケ小屋を過ぎてしばらくで、この大きな釜を持った2mほどの滝。釜を泳ぎ渡って直登。水が冷たくて気持ちいい。
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モジケ小屋を過ぎてしばらくで、この大きな釜を持った2mほどの滝。釜を泳ぎ渡って直登。水が冷たくて気持ちいい。
この斜滝も釜を泳いで直登。
この斜滝も釜を泳いで直登。
これも泳がされた。さすがに寒くなってきた…。
これも泳がされた。さすがに寒くなってきた…。
このあとはしばらく容易。こんな淵を進んだり…
このあとはしばらく容易。こんな淵を進んだり…
こんなナメ滝をひたひた歩いたり…
こんなナメ滝をひたひた歩いたり…
こんなゴルジュを通過したりしながら進んでいく。
こんなゴルジュを通過したりしながら進んでいく。
と、岩のつまる5mほどの滝。
と、岩のつまる5mほどの滝。
左岸の急なルンゼから巻き、さきほどの滝の先を俯瞰すると、その先にもどうやら滝があるらしい気配。懸垂でゴルジュの中に降りてもその滝が登れなければ登り返しになる可能性があるため、結局そのままルンゼを直上していく。しかし、ここでも巨大な壁が立ちはだかって、なかなかトラバースに入れない…。
左岸の急なルンゼから巻き、さきほどの滝の先を俯瞰すると、その先にもどうやら滝があるらしい気配。懸垂でゴルジュの中に降りてもその滝が登れなければ登り返しになる可能性があるため、結局そのままルンゼを直上していく。しかし、ここでも巨大な壁が立ちはだかって、なかなかトラバースに入れない…。
ようやく現れた壁の切れ目からトラバースに入り、急斜面を木の根頼りに下降して、ゴルジュ終了後の開けた谷に降り立つ。
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ようやく現れた壁の切れ目からトラバースに入り、急斜面を木の根頼りに下降して、ゴルジュ終了後の開けた谷に降り立つ。
もう今宵の泊まり場を探さないといけない頃合いだったため、少しでも平らな場所を探しつつ進んでいくが、険しいこの谷のこと、わずかな平場すらなかなか見つからない。それでもササモト谷出合手前の連瀑帯に入る手前で気持ちのいい河原を見つけることができた。いそいそとタープを広げ、薪集めに精を出す。
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もう今宵の泊まり場を探さないといけない頃合いだったため、少しでも平らな場所を探しつつ進んでいくが、険しいこの谷のこと、わずかな平場すらなかなか見つからない。それでもササモト谷出合手前の連瀑帯に入る手前で気持ちのいい河原を見つけることができた。いそいそとタープを広げ、薪集めに精を出す。
ここ最近の長雨でほとんどの薪は芯まで濡れていたが、根気よく取り組んでいるうちに、なんとか火を噴いてくれた。ご飯も会心の炊き上がり具合で美味しく食べられた。食事のあとはお楽しみの焚き火瞑想タイム…と思っていたら、瞑想を通り越して一瞬でぐっすり寝入ってしまっていた。
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ここ最近の長雨でほとんどの薪は芯まで濡れていたが、根気よく取り組んでいるうちに、なんとか火を噴いてくれた。ご飯も会心の炊き上がり具合で美味しく食べられた。食事のあとはお楽しみの焚き火瞑想タイム…と思っていたら、瞑想を通り越して一瞬でぐっすり寝入ってしまっていた。
翌朝、一晩お世話になった泊まり場に一礼して、アカショウビンの鳴き声を聞きながら再び上流に向けて歩き出す。少し進むといきなり谷はゴルジュ状になり、奥に手強そうな滝。左岸から巻きに入る。
翌朝、一晩お世話になった泊まり場に一礼して、アカショウビンの鳴き声を聞きながら再び上流に向けて歩き出す。少し進むといきなり谷はゴルジュ状になり、奥に手強そうな滝。左岸から巻きに入る。
急斜面をあやうくトラバースしながら谷に戻る機をうかがうが、谷底には滝が続きなかなか下降に入れない。
急斜面をあやうくトラバースしながら谷に戻る機をうかがうが、谷底には滝が続きなかなか下降に入れない。
ようやく谷に戻ると、美しい斜滝。
ようやく谷に戻ると、美しい斜滝。
その上にもナメ滝が途切れずに続く。
その上にもナメ滝が途切れずに続く。
谷がぐぐっと左に曲がると、全長50mは確実に越えそうな長大なナメ滝が出現。谷の奥へと続くその優美な姿に思わず声を上げてしまった。
谷がぐぐっと左に曲がると、全長50mは確実に越えそうな長大なナメ滝が出現。谷の奥へと続くその優美な姿に思わず声を上げてしまった。
この長いナメ滝は、左手に沿って容易に巻いていくことができる。
この長いナメ滝は、左手に沿って容易に巻いていくことができる。
優雅な姿。
まだまだ続く。
不思議な形に穿たれた滝壺。
不思議な形に穿たれた滝壺。
長いナメ滝を登り終えると、滝上には見事な滑床が続いていた。
長いナメ滝を登り終えると、滝上には見事な滑床が続いていた。
しかしこの頃には、谷があまりにも南を向きすぎていることに疑問を覚え始め、地図を眺めるうち、誤ってササモト谷に入ってしまったことをほぼ確信。どうやら、高巻き中に中ノ川本流とササモト谷の出合いを見逃してしまったらしい。
しかしこの頃には、谷があまりにも南を向きすぎていることに疑問を覚え始め、地図を眺めるうち、誤ってササモト谷に入ってしまったことをほぼ確信。どうやら、高巻き中に中ノ川本流とササモト谷の出合いを見逃してしまったらしい。
ここまで大ポカをやってしまったのは初めてだが、幸か不幸か美しい渓相、もう少し先まで進んでみることにした。
ここまで大ポカをやってしまったのは初めてだが、幸か不幸か美しい渓相、もう少し先まで進んでみることにした。
中ノ川本流の黒ナメ八丁ほどではないが、美しいナメはかなり長く続いていた。時間があればササモト谷も覗いてみてはいかがでしょうか。長大なナメ滝にもうひとつの黒ナメ八丁とでも呼ぶべき美しいナメ床、おすすめです。
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中ノ川本流の黒ナメ八丁ほどではないが、美しいナメはかなり長く続いていた。時間があればササモト谷も覗いてみてはいかがでしょうか。長大なナメ滝にもうひとつの黒ナメ八丁とでも呼ぶべき美しいナメ床、おすすめです。
ササモト谷のハイライト部分をしばらく散歩したあと、出合いまで戻るのは面倒なので、斜面をトラバースして直接中ノ川に復帰することに。急斜面や断続的に現れるつるつるルンゼをなんとかこなしつつ、中ノ川を目指す。
ササモト谷のハイライト部分をしばらく散歩したあと、出合いまで戻るのは面倒なので、斜面をトラバースして直接中ノ川に復帰することに。急斜面や断続的に現れるつるつるルンゼをなんとかこなしつつ、中ノ川を目指す。
眼下に中ノ川が見えた。上手いこと小尾根を使って降りられそうだ。
眼下に中ノ川が見えた。上手いこと小尾根を使って降りられそうだ。
中ノ川本流に復帰。降り立ったところがちょうど一番見たかった黒ナメ八丁だった。ナイスルートファインディング!(さっきは間違えたくせに…)
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中ノ川本流に復帰。降り立ったところがちょうど一番見たかった黒ナメ八丁だった。ナイスルートファインディング!(さっきは間違えたくせに…)
とんだハプニングで黒滝を見そびれてしまったのは残念だが…。しかし、この黒ナメ八丁、笛吹川の東沢のような真っ黒なナメを予想していたのだが、けっこう白いな。これじゃ白ナメ八丁だな…。
とんだハプニングで黒滝を見そびれてしまったのは残念だが…。しかし、この黒ナメ八丁、笛吹川の東沢のような真っ黒なナメを予想していたのだが、けっこう白いな。これじゃ白ナメ八丁だな…。
といっても、美しいことにはかわりない。
といっても、美しいことにはかわりない。
ひたひた散歩。
ナメの奥に絵のような丸い釜を持った美しい滝。左岸から巻き登る。
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ナメの奥に絵のような丸い釜を持った美しい滝。左岸から巻き登る。
エメラルド色の釜と滑らかな岩盤の上を滑る水を越えていく。
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エメラルド色の釜と滑らかな岩盤の上を滑る水を越えていく。
ナメとのひとときが終わると、谷は意外に早く水切れとなり、険しい両岸の間にガレが続く荒れた渓相となる。
ナメとのひとときが終わると、谷は意外に早く水切れとなり、険しい両岸の間にガレが続く荒れた渓相となる。
やがて現れた二俣を右に取ると、チョックストーンの詰まった5mほどの枯れ滝。ホールドが細かくてぬめり、直登はあきらめて左岸の急な草付きから巻き登る。
やがて現れた二俣を右に取ると、チョックストーンの詰まった5mほどの枯れ滝。ホールドが細かくてぬめり、直登はあきらめて左岸の急な草付きから巻き登る。
またCS滝。岩の間に開いたこの穴から這い上がれそうでもあったが、荷物が重くうまく体を引き上げられない。
またCS滝。岩の間に開いたこの穴から這い上がれそうでもあったが、荷物が重くうまく体を引き上げられない。
すぐ右手に降りてきていたこのルンゼを攀じ登り、巻いていく。
すぐ右手に降りてきていたこのルンゼを攀じ登り、巻いていく。
元の谷に戻ると、谷はどう見ても通行不可能な圧倒的な岩壁に押し潰されるようにして尽きていた。さて、どうしたものか。
元の谷に戻ると、谷はどう見ても通行不可能な圧倒的な岩壁に押し潰されるようにして尽きていた。さて、どうしたものか。
左岸の斜面を強引に巻き登り、すぐに出会った急峻な小尾根を灌木や笹を掴んで登っていく。
左岸の斜面を強引に巻き登り、すぐに出会った急峻な小尾根を灌木や笹を掴んで登っていく。
かなりの急斜面で笹藪こぎが苦しいが、逆に笹が生えていなかったら、掴むものがなく登れなかったかもしれない。この小尾根が山頂近くに繋がっていることを信じて、よじ登り続ける。
かなりの急斜面で笹藪こぎが苦しいが、逆に笹が生えていなかったら、掴むものがなく登れなかったかもしれない。この小尾根が山頂近くに繋がっていることを信じて、よじ登り続ける。
やがてシャクナゲの濃密な藪も出現。これにはちょっと参ったが、根気強く潜り抜けて行く。
やがてシャクナゲの濃密な藪も出現。これにはちょっと参ったが、根気強く潜り抜けて行く。
シャクナゲの急斜面との苦闘から抜け出ると、ようやく歩きやすい笹原に出た。七面山の少し西側に出たようだ。予想以上に大変な詰めだった…。
シャクナゲの急斜面との苦闘から抜け出ると、ようやく歩きやすい笹原に出た。七面山の少し西側に出たようだ。予想以上に大変な詰めだった…。
少し歩くと、ようやく七面山西峰に到着。濃いガスに包まれており、残念ながら展望はない。
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少し歩くと、ようやく七面山西峰に到着。濃いガスに包まれており、残念ながら展望はない。
西峰にザックをデポし、少し歩いて七面山本峰に着。樹林に囲まれて、こじんまりした静かな山頂。
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西峰にザックをデポし、少し歩いて七面山本峰に着。樹林に囲まれて、こじんまりした静かな山頂。
せっかくなので、七面山の南壁も見に行くことにした。山頂から少しだけ急斜面を南へ下ると、足元が急に切れ落ちて、目の前に広大な空間が開ける。七面山南壁の真上に到着だ。眼下の谷は宇無ノ川。
せっかくなので、七面山の南壁も見に行くことにした。山頂から少しだけ急斜面を南へ下ると、足元が急に切れ落ちて、目の前に広大な空間が開ける。七面山南壁の真上に到着だ。眼下の谷は宇無ノ川。
左手には、仏生嶽にかけての奇岩が立ち並んだ斜面を樹林越しに眺めることができ、圧巻の一言。
左手には、仏生嶽にかけての奇岩が立ち並んだ斜面を樹林越しに眺めることができ、圧巻の一言。
この七面山南壁には、最近新しいマルチピッチのフリールートが開拓された。「Long Hope」というかっこいいルート名だ。写真はLong Hopeの終了点。
この七面山南壁には、最近新しいマルチピッチのフリールートが開拓された。「Long Hope」というかっこいいルート名だ。写真はLong Hopeの終了点。
七面山南壁からの眺めと高度感を楽しんだのち、西峰に戻り、長い下山を開始する。登山道のある稜線を西へ辿っていくと、少しだけガスが晴れ、大峰の山々が望めた。
七面山南壁からの眺めと高度感を楽しんだのち、西峰に戻り、長い下山を開始する。登山道のある稜線を西へ辿っていくと、少しだけガスが晴れ、大峰の山々が望めた。
北側に下っていく登山道と別れたあとも稜線を西進し続け、1265mピーク手前のコル付近で地図にない林道に出会う。この林道は稜線の東側の山腹を中ノ川に沿って走っている林道で、これ以降はこの林道を辿る。
北側に下っていく登山道と別れたあとも稜線を西進し続け、1265mピーク手前のコル付近で地図にない林道に出会う。この林道は稜線の東側の山腹を中ノ川に沿って走っている林道で、これ以降はこの林道を辿る。
しかしこの林道、長い上に崩壊が激しく、スリップすると谷底に転落してしまいそうな箇所もあり、なかなか気が抜けない。二日間の遡行の疲労の上に、ひたすら続く崩壊林道の強行軍はなかなか精神的に消耗させられるものがある。
しかしこの林道、長い上に崩壊が激しく、スリップすると谷底に転落してしまいそうな箇所もあり、なかなか気が抜けない。二日間の遡行の疲労の上に、ひたすら続く崩壊林道の強行軍はなかなか精神的に消耗させられるものがある。
途中、旭山荘という名前の場違いなほど立派な山小屋が出現。現在では崩壊した林道に挟まれて、完全に孤立してしまっている。何だか物悲しい光景だ。
途中、旭山荘という名前の場違いなほど立派な山小屋が出現。現在では崩壊した林道に挟まれて、完全に孤立してしまっている。何だか物悲しい光景だ。
山腹をうねり続ける林道から、七面山が望めた。
山腹をうねり続ける林道から、七面山が望めた。
崩壊林道を延々と歩き続けた末、モジケ谷の支谷の源頭部に差し掛かったところで、林道は唐突にガレた斜面の中に消えてしまい、唖然とする。事前の調べでは、林道の終点手前あたりで出てくる林業用モノレールを辿ってモジケ小屋に降りられるはずだったのだが、そのようなモノレールに気づかなかったからだ。漫然と歩いていて見落としたのだろうか?
崩壊林道を延々と歩き続けた末、モジケ谷の支谷の源頭部に差し掛かったところで、林道は唐突にガレた斜面の中に消えてしまい、唖然とする。事前の調べでは、林道の終点手前あたりで出てくる林業用モノレールを辿ってモジケ小屋に降りられるはずだったのだが、そのようなモノレールに気づかなかったからだ。漫然と歩いていて見落としたのだろうか?
しかし、崩壊した林道の危ういトラバースをいくつも繰り返していたため、引き返すのも気が引ける。林道が消えた地点から眼下に見えるモジケ谷の支谷を下降して、モジケ小屋まで降りることにした。写真は下り始めてすぐに現れた10mほどの滝。ロープを出して懸垂した。
しかし、崩壊した林道の危ういトラバースをいくつも繰り返していたため、引き返すのも気が引ける。林道が消えた地点から眼下に見えるモジケ谷の支谷を下降して、モジケ小屋まで降りることにした。写真は下り始めてすぐに現れた10mほどの滝。ロープを出して懸垂した。
このあと、30mはありそうな見事な滝が出てきて慌てたが、右岸をトラバースしていくと植林帯に出て、無事にモジケ小屋まで下ることができた。モジケ小屋からは山腹の植林の中に薄く続く写真の杣道を辿っていく。
このあと、30mはありそうな見事な滝が出てきて慌てたが、右岸をトラバースしていくと植林帯に出て、無事にモジケ小屋まで下ることができた。モジケ小屋からは山腹の植林の中に薄く続く写真の杣道を辿っていく。
しかしこの杣道は近年ではほとんど使われていないようで、随所で崩壊しており、慎重に辿らないとすぐに見失ってしまいそう。間違っても闇下の状態では辿りたくない道だ。白い電話線?のようなものが道に沿って地面に伸びているため、それが目印になる(しかし、地面に埋まってしまっている区間も多い)。
しかしこの杣道は近年ではほとんど使われていないようで、随所で崩壊しており、慎重に辿らないとすぐに見失ってしまいそう。間違っても闇下の状態では辿りたくない道だ。白い電話線?のようなものが道に沿って地面に伸びているため、それが目印になる(しかし、地面に埋まってしまっている区間も多い)。
途中、こんな林業用機械も放置されており、林業華やかなりし頃がしのばれる。
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途中、こんな林業用機械も放置されており、林業華やかなりし頃がしのばれる。
足を滑らせたら滑落必至の危うい崖地を縫いながら、時に消え入りそうになりながらも、杣道はうねうねと山腹をトラバースしていき、中ノ川と宇無ノ川の出合に近づくと、この二重のカラーテープが貼ってある地点に出る。ここからは一転して杣道は急下降に転じるので、見落とさないように注意。
足を滑らせたら滑落必至の危うい崖地を縫いながら、時に消え入りそうになりながらも、杣道はうねうねと山腹をトラバースしていき、中ノ川と宇無ノ川の出合に近づくと、この二重のカラーテープが貼ってある地点に出る。ここからは一転して杣道は急下降に転じるので、見落とさないように注意。
この巨大なワイヤーハンガーが出てきたら、左手の脇を降りるとさらに道が続いている。このあたりも少しわかりにくい。
この巨大なワイヤーハンガーが出てきたら、左手の脇を降りるとさらに道が続いている。このあたりも少しわかりにくい。
年代物の標識。とんでもない急峻な地形につけられた杣道にしても、崖のような地形に突然現れる構築物にしても、この険谷での植林にいどんだ営林署の凄まじいまでの執念を感じさせられる。
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年代物の標識。とんでもない急峻な地形につけられた杣道にしても、崖のような地形に突然現れる構築物にしても、この険谷での植林にいどんだ営林署の凄まじいまでの執念を感じさせられる。
最後は転げ落ちそうな斜面につけられた錆びた鉄製+腐った木切れという精神衛生上よろしくない外見の階段で激下り。ところどころ谷間に崩れ落ちた階段も散見され、自分が乗っている階段もいつ崩れるかと気が気でない。
最後は転げ落ちそうな斜面につけられた錆びた鉄製+腐った木切れという精神衛生上よろしくない外見の階段で激下り。ところどころ谷間に崩れ落ちた階段も散見され、自分が乗っている階段もいつ崩れるかと気が気でない。
アドベンチャラスな作業道を降りきり、ついに昨日入渓した中ノ川の出合に帰還。しかし、最後にはあの恐怖の吊り橋渡りが待っていたのだった。
アドベンチャラスな作業道を降りきり、ついに昨日入渓した中ノ川の出合に帰還。しかし、最後にはあの恐怖の吊り橋渡りが待っていたのだった。

装備

備考 ・40mロープ携行。中ノ川遡行時は使用しなかったが、下山のモジケ谷下降時に10mほどの懸垂下降で一回使用。
・ラバーの沢靴を使用したが、結構ぬめっており気を遣わされた。もう一度この沢に行けと言われたら、今度はフェルト底を選ぶかもしれない。

感想

4連休の前半2日を使っての山行。当初は白山の沢に行こうと思っていたのだが、北陸は天候が思わしくないのと、アメダスデータではここ最近雨が降り続いている様子だったので、これも前々から行きたかった大峰の旭ノ川・中ノ川に行先を変更することにした。
中ノ川は有名な谷だけあって一つ一つの大滝の存在感が際立っていて、次に何が出てくるかとワクワクしながら遡行することができた。平流部分も普通の河原状の箇所はあまりなく、岩盤が発達していて美しいナメや淵、小滝が続き、飽きさせない。3級沢なだけあって悪場の通過は思った以上に時間がかかり、終始緊張が途切れることはなかったが、その分だけずっしりと充実した遡行となった。
ただ、今回、高巻き中に二俣を見落として、一時的にササモト谷に入ってしまうというちょっと情けないルートミスをしてしまった。でも、その代わりにササモト谷の美しいナメ大滝と隠れた黒ナメ八丁(ちょっと短いので、黒ナメ六丁くらいか)を見学することができたので、これはこれで結果オーライというべきか。
それから、七面山からの下山ルートは、けっこう長い上にルート不明瞭な区間も多く、ちょっとしたアドベンチャーだった。紀伊半島の山に登っていてよく思うのだが、崩壊が進んだ林道やとんでもなく急峻な地形に危うくつけられた杣道を見るにつけても、これほどの峻険な谷で植林事業を企てた林業関係者の執念には恐れ入るばかりである。これらの林道や作業道もあと数年すれば完全に通れなくなってしまうかもしれない。険しい谷間や尾根筋に放置された林業用設備に遭遇するたびに、この深く広大な谷の中に労働者たちが苦労して道を伸ばしていった昔がしのばれ、興味深いものがある。人間の歴史とは冷徹なまでに無関係に壮大な渓谷を刻み続ける悠久の山河と、時代の移り変わりの中で生滅するか細い杣道のような人間の営みが交錯する、印象深い谷であった。

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