思いがけない登りと下り! どちらも嬉しいハプニング 〜伊吹山〜
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- GPS
- 09:18
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,197m
- 下り
- 1,195m
天候 | 青空もも見えながら、雲に覆われるとにわか雨もありました。 山頂は風もあってさすがに寒さが身にしみました。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上平寺城跡から上の稜線では道の判別がつかず、手探り状態での登山になります。 |
写真
感想
先週のラジオで伊吹の初冠雪がニュースで流れ、もう早く雪の伊吹を歩きたいとそわそわしながら週末を待っていました。
伊吹の雪といえば昨冬のイメージが頭に残っているものですから、当日起きてからの持ち物準備ではアイゼンもワカンもザックに詰め込んでパンパンにしてしまうはしゃぎぶりでした(汗)
ここのところ気になっていたのがいつもの上野登山口からのルートではなく上平寺からのルート。
地形図では途中(上平寺城跡)までしか道の表示はなく、山と高原地図でも破線の表示でした。
稜線を辿っているのでルーファイは可能だろう。
上の登山道との出合が五合目なので多少苦労しても終点は見えているだろうと楽観的に考えて計画しました。
駐車場所の見当がつかず、とりあえず上野に停めて歩き出しました。
アスファルト道を1時間少々、ウォーミングアップをかねた散歩です。
真っすぐな道路を歩くのは昔から好きです。
沿道の風景を楽しみながらいくらでも歩けます♪
登山口に着くと、笹に覆われて道の判別が難しそうな状況に多少躊躇しますが、いざ入ってみると何のことはない、穏やかな登山道が続いていました。
地図の通り稜線に沿って道が続き、ブナの黄葉の名ごりを楽しみながら登りました。
このあと自分で体験して実感するのですが、先を急ぐ心境で歩くと目の前に展開する風景が電車の窓から眺めるように過ぎていくだけの景色になってしまいます。
出合う風景に心を寄せ言葉を交わすことで、その風景は(たとえ平凡でも)その瞬間心の中に居場所を作って存在してくれます。
うまくは言えませんが、私にとって価値を持った風景になるんです。
京極氏の城跡遺跡を過ぎ、バリエーションルートに入った途端道の判別がほぼ不可能になり、ルーファイの試験を受けているような気の張ったトレッキングになりました。
稜線はブナの密集地帯と熊笹の生い茂る斜面になり、一歩ごとのエネルギー消費が目に見えて大きくなります!
「仕方がないから引き返そう」と思えないのは、道のない尾根を下ると迷う確立が跳ね上がるのがわかっているから無理やりにでも上を目指します。
地図上では五合目で登山道と出合うことになっていますが、高度表示はいつの間にか五合目を超えています。
藪を通して見え隠れする上野登山道に向けてトラバースを始めますが、笹やブナの枝が意思を持つかのように行く手を阻み、一歩に費やす時間が果てしなく延びる感覚でもがいていました。
七合目辺りでようやく登山道に合流を果たし、疲れの溜まった足を動かして山頂を目指しました。
一応アルファ米等の食材の準備はありましたが、店が開いていればゆっくりさせてもらおうと決めていました。
九合目からはきれいな雪景色が広がる風景の中を歩いて登ると、ああ残念! 店はすっかり冬の仕度を終えて閉まっていました・・・と、よく見るとえびす屋さんだけがまだ営業しているようです♪
中に入って荷物を下ろして大きく一息。
店員さんが忙しそうに右往左往しています。
すぐ跡から入ってきた家族を見てびっくりです。
utaotoファミリーがおそろいで登場です!
声をかけて再会のご挨拶。
教えてもらったのが、店内で動き回っていたのがなんとtodokitiさん!
うどんを運んできた彼には初対面の挨拶です!
聞けば自主的なボランティアの手伝いだとか!
その存在が何の違和感もないえびす屋さんでのtodokitiさんです。
今までのファミリーとの出会いはすれ違いながらの挨拶で終わっていたので、店で時間を過ごしながらのやり取りは新鮮で楽しいものでした。
お母さんも一緒でシスターズのテンションも高いようです♪
腹も満たしたところでさて下山です。
じゃ、お先に・・・と声をかけるのがいつもの自分のパターンですが、今回はずうずうしくも一緒に下りさせてもらうことになりました!
知らないおじちゃんと一緒は嫌がられるかと思いきや、すぐに打ち解けてくれて楽しい下り道になりました。
otoちゃんと学校のことや友達のことをお喋りしながら下りるのを楽しみながら、普段の下山とは全く全く違う楽しい時間です。
二人のペースの速さはもちろん、ストックの扱いが上手なことにも驚きました。
岩場の下りでも自分の手の延長のように使いこなしています!
休憩を挟みながら上野まで下りたところで皆さんに握手で分かれましたが、todokitiさんにしてもutaotoファミリーにしても、山での存在感が素晴らしい人たちです!
拝見しているだけで気分が高揚するような、山がお似合いの皆さんと今日出会えて本当によかったです。
登りの思いがけない(?)冒険から始まって、終わってみると「今日来て良かった!!」と思える充実感でいっぱいの伊吹でした。
毎回必ず「今日来て良かった!!」と思えるかぎり、山行はやめられないですね♪
カウンターで注文を受付た時にはmonsieurさんだとは気が付きませでしたが、声を掛けていただいたときに、どこかで見たお顔だということに気が付きました。
それにしても上平寺からとは。
上平寺城跡自体は、私も昨年のこの時期に散策したので知ってますが、上平寺城跡と弥高寺跡は国の史跡ですので、散策路として史跡を結ぶトラバース道とともにある程度手入れされているようです。
ただし、上平寺城から先、弥高尾根までの合流する上部は手入れが行き届かないようで、昨年も藪でした。
また、弥高尾根から先は春先は刈り込まれることもあるようで、春は歩いたことがあるのですが、ほおっておけば笹薮必至の場所ですね。
5合目上部へのトラバース道もあるのですが、この時期分かりづらいのかもしれません。
大昔は弥高寺からの登拝ルートの時期もあったようですが、上野からの入山が古くからも一般的だったらしく、現在でも歩きやすいことから、弥高尾根・中尾根からの登頂はバリエーションルートの一つです。
そうは言っても炭焼き窯跡がある(草川啓三著:伊吹山案内)そうですし、忘れられた道も多くあります。
歩く人もほとんどなく、藪に覆われている難ルートではありますが、歩く価値はあるはずです。
正面があまりに登り易いので、伊吹=正面となりがちですが、古いルートに目を向けたmonsieurさんに拍手です
abeyさんの足跡をたどって冬季にmonsieurさんの今回のルートの逆(上平寺ではなく弥高側に下山)を歩いたことがあります。
熊らしい足跡が見られたので、熊には注意が要りますが、積雪期の方が歩きやすいかもしれません。
なんにしろ、藪の中、無事に山頂までたどり着いて、えびすやにお立ち寄りいただけたこと、大変嬉しく思いました
todokitiさん、こんばんは
まさかカレーうどんを運んできた人がtodokitiさんだったなんて
utaotoさんに教えてもらわなければわからないままでした
上平寺の城跡までの道は素晴らしくて、今後この山にはこの道から登ることにしようと密かに決めたくらいです。
(30分後には撤回しましたが・・・
伊吹の熊が住むとしたらこのあたりかと想像していたところに、いきなり間近で馬が鼻を鳴らすようなブルブルッという音がして飛び上がりました。
しばらく動けずに周囲を見回していましたが姿は見えず、緊張しながらも落ち着いてみると、あの音を出しそうなのは熊よりも鹿かカモシカじゃないかと思い当たりました。
植物の状態もですが、上野登山道に比べて「普段着の自然」に出逢える印象を持ちましたよ
雪の時期には歩きやすいかも・・・
ラッセルが大変そうですが
はじめまして。
「最後に聞こえた山の声」からの一ファンです。
タイトルに惹かれてレコをクリックしたのはそのときが
最初で最後です。
いつも山と言葉を大切にされてますね。
私は、最近やっとどんな天候でもいわゆる旬の時節でなくても
山を愛でることができるようになったばかりです。
本来の五感が研ぎ澄まされて一体化できる時空。
山行きの充実度は自分次第ですね。
写真のコメントにいちいち納得共感でした
mmgさん、嬉しいコメントありがとうございます
言葉を繋ぎ出すとキリがなくて、でも誰かに伝えたいことはいつも同じことなんです。
共感してくれる人が少しでもいればいいと欲張って書いているのが本音です。
山を感じることにおいて、betterもbestも不要だと思っています。
自然の営みを前にして自分にできる最高の贅沢は、「受け止める」事に尽きると思っています。
山の声は、要は自分の声なのですが、山や木や岩の気持ちで声を発するのも楽しみではあります
怪しいやつと腰を引かずにまた覗いてくださいな
こちらからもお邪魔しますのでよろしくお願いします
わかります、わかります。stand by meな気分♪
さっすが〜同い年ですね
utaちゃん otoちゃんutaotoさんに会えるのもラッキーなのですが、ママにもお会いできたなんて超ラッキーでしたね
まるで娘さんのように若い奥さまでびっくりしましたよ。
そしてtodokitiさんにも会えるなんて
todokitiさんの写真もアップしてくれなきゃ〜
>赤テープが妖精に見えます
わかるな〜 うん。わかるわかる
凄いルートだぁ・・・
正面登山道以外歩いた事がない我が家・・・
ホントは色んなルート行ってみたいのにおとが許してくれない・・・
でも、ホントに藪まみれですね・・・
改めて地形図見たら尾根から山頂は難しいし、正面登山道方面・・・
雪の時期は尾根越えてトラバースするのに苦戦しそうですね
あぁ・・・私も歩いてみたい・・・勿論、雪のない時期ですが
とにかくご一緒できて嬉しかったです
miyaさん、こんにちは
メッセージの返事を書くためにちょっと家に寄り道してます
言った先々の風景もそうなのですが、こんな長く続く道を歩くことだけで旅の実感が湧いてくるんです
(通信販売したいくらいのコストパフォーマンスでしょ
utaotoさんの奥さんにお会いするのは、かなり低い確率でしょうね・・・店でも下山路でも言葉を交わしましたが、決してご機嫌悪くはなかったですよ
(登りの様子は知りませんが
todokitiさんとは感激の初対面でした。
まさかのシチュエーションで長話など望むべくもなく、また再開の折には積もる話の花を咲かせたいものです。
・・・写真はねぇ、ご自分でレコに出しておられない方なので私が勝手にというわけにはね
ラッセルの苦労はあるにせよ、果てしないヤブコギから開放されるのならまだ歩けるような印象でした。
五合目へのトラバース道があるはずなので、そこが確定できたら素晴らしいルートですよ
また探しに行こうと思っています。
当然雪のない時期ですが
また会いましょう!
奥さんとシスターズによろしくお伝えくださいね
こんにちは。
日曜日は確か彦根あたりでは雨が降ったりしてましたが、なぜか伊吹山は何だか登山道まで見えそうなほどきれいに見えていて、何とも不思議だなぁと眺めていました。
あの頃monsieurさんやutaotoさんファミリーがあそこにいたんですね
確かに最近は滋賀県内の天候も不順だし、山の見え方もまちまちですよね
下界を見下ろすとスポットライトに照らされたのは一部分で、ほとんどは雲の下でした。
でも肉眼で登山道まで見える位置なら目と鼻の先ですよね
登ってこなきゃ
また山でお会いできる日を楽しみにしてますよ
おはようございます。
春先このコースを楽しんで、春の妖精に出会うのも素敵でしょうね。
ただ今検索中です
おはようございます
全てを擬人化し「心の声で表現したい」にとても共感を覚えます
もっと
宝物探しのような大切な1日 お疲れ様でした
伊吹はあれだけでかい山です。
ルート一本で全て味わった気になるのも失礼かと思って好奇心の赴くままに歩いてみたら山に笑われた気分です
でも面白いコースには違いないです
予告編だけ見たつもりになって、ご自身の足で本編を製作してみてくださいな
トラバース中は、登山道に復帰できれば今日は山頂まで行かなくてもかまわないと本気で思っていました。
かなり足に来てましたから・・・
山頂で道連れができてからはそんなことすっかり忘れて元気一杯でした。
体力を隠し持つような余裕はあるはずもないのですが
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