秋の常念山脈(燕〜常念〜蝶)縦走
- GPS
- 55:00
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 2,516m
- 下り
- 2,608m
コースタイム
10/11 12:00大天井岳−14:20常念小屋(小屋泊)
10/12 6:10常念小屋−7:30-40常念岳−10:30蝶が岳−11:00-30蝶が岳ヒュッテ−13:40三俣登山口
天候 | 10/10 晴れのち曇り 10/11 雪、霧 10/12 稜線は雪、霧→中腹から下は雨 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
船
(帰り)三俣登山口ー(タクシー)−豊科ー(JR)−大阪ー(夜行フェリー)−四国 ※ 三俣登山口のタクシーは、常念小屋で予約した(蝶が岳ヒュッテでも予約可)。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
【山行NO 104】
※体育の日の連休。半月前から休暇届をだし、ひさびさの北アルプスなので期待していたが、
直前の天気予報では連休中は雨もようとのこと。
気分が乗らないがせっかくの連休なので、頑張っていくことにした。
10月9日(木)
・仕事を定時で終わり、急いで駅へ向かい出発する。
大阪発の夜行に乗るため、今治から高速船で本州の三原に出て、新幹線で大阪へ。
・いつもは「ちくま」号は1便だが、今日は連休前日のせいで、臨時列車もでる盛況ぐあい。
ちくま1号が9:43発、3号が10:10発、5号が10:20発、53号が10:40発、
と4便もでるが、それにましてホームの行列がすごい。
並んだ結果、なんとか3号に乗ることができた。座席も確保でき、一安心。
10月10日(金)
4:30-55 松本駅
・すぐ接続していた大糸線の電車に乗り換え。
5:15-25 有明駅
・駅を降りると、今度はバス待ちの大行列に並ぶ。
6:25-40 中房温泉登山口(気温=8℃)
・さて、テントを入れた重い荷物を背負って合戦尾根を登り始める。
初めて登るルートだが、よく整備されていて歩き良い。途中、途中のベンチも
休みが取りやすい間隔に設置されている。
明け方はドンヨリした天気だったが、夜が明けるにつれ上空は青空も少し顔をだし、
なんとか今日中は持ちそうな感じだ。
9:20-40 合戦小屋
・合戦の頭まででると、樹林帯を抜け、燕岳が見えてきた。
青空も少し残っており、ダケカンバの林の向こうに、いい感じでそびえている。
10:40 燕山荘(気温=12℃)
11:00-10燕岳
・上空はうす雲が広がっていて景色はモノトーンだが、割と遠くまで視界がある。
北側は裏銀座の山やま、その向こうには遠く立山が見える。
南側は、槍ヶ岳がまじかで、その奥は穂高連峰が逆光に暗く沈んでいる。
11:30-12:00 燕山荘
・休憩して昼食をとる。
ここでテント泊でもよかったが、午後も天気は持ちそうなので、大天井岳まで行くことに決めた。
・大天井岳への縦走路、わりと平坦なところが多いが、さすがに夜行電車での
疲れが出てきて足が重くなってきた。
・天気もだんだんと下り坂で、東の松本盆地には低い雲海が広がり、西の方からの雲は、
しだいに厚みを増して来た。
割と近くに見えているのに、なかなか大天井岳に着かない。
14:50 大天井岳山頂(大天荘;テント場)
・今日はテントを張る人が少ないようでまだ5張ほど。さっそくテントを張る。
ここでトラブル発生。荷物を見ると、厚手のテントマットを持ってき忘れていた!
薄手の銀マットだけ敷くが、横になると地面から冷たさが染みわたるようだ。
・16時の気象通報を聞いて天気図を書く。
すでに12時で対馬海峡まで低気圧がやってきている。明日は低気圧直撃のようだ。
低気圧の西には高気圧があり、低気圧後面は寒気を伴っている様子。こまったな、と思うが仕方ない。
10月11日(土)
・朝3時ころから西の風に乗って雪が降り始めた。
明るくなってから外を見ると、雪がざんざんと降っている。
行動すべきか停滞すべきか迷うところ、9時の気象通報で天気図を書くと、
気圧配置は2つ玉低気圧となっている。
行動は難しいと判断して、いったんは停滞と決めたが、しだいに風が強くなり、
テントが倒れそうになってきた。
これはマズイなと思い、常念小屋まで移動することを決定。ばたばたとテントを撤収する。
12:00 大天井岳(気温=プラス2℃)
・雪と風が強いが、常念小屋までなら数時間で行けるだろう。
雪は10cmほど積もってきているが、縦走路のトレースははっきりしている。
天候はころころと変わり、雪からアラレになったり、標高を下げるとみぞれ状になってきた。
ただし、こんな天気の割には登山者の行き来は結構多く、さすが人気の山域だな、と思う。
14:10 常念小屋
・さすがにテントを再び張る気はしないので、今日は小屋泊まりとする。
こんな天気のときには山小屋ほどありがたいものはない。
10月11日(日)
・だれかの”外は雪だ”という声で目が覚めた。
天気が少し回復するかと期待していたが、今日も天気は駄目のようだ。
重い気分のまま出発準備をする。今日は常念を越えて、蝶が岳から下ろう。
小屋でタクシーを予約してから出発する。
6:10 常念小屋
・小屋付近は風が弱かったが、常念岳へと登るにつれ、西風が強くなってきた。
濃い霧と強風のなか、先行する登山者の姿を見失わないようにして、黙々と登高する。
7:30-40 常念岳(気温=プラス1℃)
・周りは濃い霧と雪で、極北の風景だ。山はもう冬の季節に入っている。
・のんびり休む雰囲気なので、小休止したのち、南側へと下ってゆく。
ここから人影も少ないが、ガンガンと先を急ぐ。
登山道も雪に覆われているが、足跡が少し残っているのが頼りだ。
・小一時間ほど進むとようやく樹林帯の中となり、風も弱くなって一安心。
10:30 蝶が岳山頂
・ここも吹きさらしでかなりの強風が吹き荒れている。
初めての山頂だが、感慨にふける余裕もなく早々に先へと進む。
11:00-30 蝶が岳ヒュッテ
・とりあえず小屋の中に入って休憩する(休憩料 150円)。
小屋の中はそれほど温かくもないが、コンロでお湯を沸かしてお茶を飲むと、体も温まってほっとできた。
・ここからは東への急斜面を下ってゆく。
最初は雪やアラレが降っていたが、標高を下げてゆくとしだいに冷たい雨に変わってきた。
下り始めは割とペースよく下れていたが、雨の中の下山になると、メガネは曇ってしまうし、体もむし暑くなってきて、フラフラする感じだ。
本降りの雨の中、ぬかるむ道をひたすら下ってゆく。
13:40-14:00 三股登山口
・ようやく登山終了。なんとも疲れるだけの山だったな。
登山口にトイレがあったので、乾いた服に着替えてようやく人心地ついた。
タクシーは予約通り14:00ちょうどに到着した。
・あとは豊科駅まで行き、電車にのって、名古屋経由で大阪まで、
夜行フェリーで四国へ帰る。
フェリーの中、たまたま山仲間のK氏と出会った。
K氏は白馬方面に入ってたそうだが、こちらと同様に雪で大変だった、と。
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