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Yamareco

記録ID: 247039
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無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

秋の常念山脈(燕〜常念〜蝶)縦走

1986年10月10日(金) ~ 1986年10月12日(日)
 - 拍手
GPS
55:00
距離
24.2km
登り
2,516m
下り
2,608m

コースタイム

10/10 6:40中房温泉登山口−9:20合戦小屋−10:40燕山荘−11:00燕岳−14:50大天井岳山頂(テント泊)
10/11 12:00大天井岳−14:20常念小屋(小屋泊)
10/12 6:10常念小屋−7:30-40常念岳−10:30蝶が岳−11:00-30蝶が岳ヒュッテ−13:40三俣登山口
天候 10/10 晴れのち曇り
10/11 雪、霧
10/12 稜線は雪、霧→中腹から下は雨
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
(行き)四国(新居浜)−(JR)−今治ー(高速船)−三原ー(JR)−大阪−(夜行急行)−有明−(バス)−中房温泉登山口
(帰り)三俣登山口ー(タクシー)−豊科ー(JR)−大阪ー(夜行フェリー)−四国
 ※ 三俣登山口のタクシーは、常念小屋で予約した(蝶が岳ヒュッテでも予約可)。
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
10/10 合戦尾根中腹より、槍ヶ岳が見えてきた
2012年09月30日 15:34撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/30 15:34
10/10 合戦尾根中腹より、槍ヶ岳が見えてきた
合戦の頭付近より。黄葉したダケカンバと燕岳。このころまでは上空は青空が残っていた
2012年09月30日 15:34撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/30 15:34
合戦の頭付近より。黄葉したダケカンバと燕岳。このころまでは上空は青空が残っていた
(構図を変えて)ダケカンバの林と燕岳
2012年09月30日 15:34撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/30 15:34
(構図を変えて)ダケカンバの林と燕岳
合戦尾根上部より、有明山を振り返る
2012年09月30日 15:34撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/30 15:34
合戦尾根上部より、有明山を振り返る
燕山荘付近より燕岳の稜線
2012年09月30日 15:34撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/30 15:34
燕山荘付近より燕岳の稜線
燕山荘付近からの眺め(方角不明)
2012年09月30日 15:34撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/30 15:34
燕山荘付近からの眺め(方角不明)
燕岳より槍ヶ岳を望む、その先は穂高連峰
2012年09月30日 15:34撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/30 15:34
燕岳より槍ヶ岳を望む、その先は穂高連峰
燕岳より北の方向を望む。立山が遠くに見えた
2012年09月30日 15:34撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/30 15:34
燕岳より北の方向を望む。立山が遠くに見えた
燕山荘(1986年当時の様子)・・今より小さいか?
2012年09月30日 15:34撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/30 15:34
燕山荘(1986年当時の様子)・・今より小さいか?
燕山荘から、大天井岳への縦走路へと向かう
2012年09月30日 15:34撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/30 15:34
燕山荘から、大天井岳への縦走路へと向かう
東の方、安曇野のほうは雲海がだんだんと広がってきた
2012年09月30日 15:34撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/30 15:34
東の方、安曇野のほうは雲海がだんだんと広がってきた
大天井岳山頂部のテント場からの眺め。雲海で覆われた高瀬川の谷
2012年09月30日 15:34撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/30 15:34
大天井岳山頂部のテント場からの眺め。雲海で覆われた高瀬川の谷
大天井岳山頂部から、夕暮れの槍ヶ岳の姿
2012年09月30日 15:34撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
9/30 15:34
大天井岳山頂部から、夕暮れの槍ヶ岳の姿
撮影機器:

感想

【山行NO 104】

※体育の日の連休。半月前から休暇届をだし、ひさびさの北アルプスなので期待していたが、
 直前の天気予報では連休中は雨もようとのこと。
 気分が乗らないがせっかくの連休なので、頑張っていくことにした。

10月9日(木)
 ・仕事を定時で終わり、急いで駅へ向かい出発する。
  大阪発の夜行に乗るため、今治から高速船で本州の三原に出て、新幹線で大阪へ。
 ・いつもは「ちくま」号は1便だが、今日は連休前日のせいで、臨時列車もでる盛況ぐあい。
  ちくま1号が9:43発、3号が10:10発、5号が10:20発、53号が10:40発、
  と4便もでるが、それにましてホームの行列がすごい。
  並んだ結果、なんとか3号に乗ることができた。座席も確保でき、一安心。

10月10日(金)
4:30-55 松本駅
 ・すぐ接続していた大糸線の電車に乗り換え。
5:15-25 有明駅
 ・駅を降りると、今度はバス待ちの大行列に並ぶ。

6:25-40 中房温泉登山口(気温=8℃)
 ・さて、テントを入れた重い荷物を背負って合戦尾根を登り始める。
  初めて登るルートだが、よく整備されていて歩き良い。途中、途中のベンチも
  休みが取りやすい間隔に設置されている。
  明け方はドンヨリした天気だったが、夜が明けるにつれ上空は青空も少し顔をだし、
  なんとか今日中は持ちそうな感じだ。
9:20-40 合戦小屋
 ・合戦の頭まででると、樹林帯を抜け、燕岳が見えてきた。
  青空も少し残っており、ダケカンバの林の向こうに、いい感じでそびえている。
10:40 燕山荘(気温=12℃)

11:00-10燕岳
 ・上空はうす雲が広がっていて景色はモノトーンだが、割と遠くまで視界がある。
  北側は裏銀座の山やま、その向こうには遠く立山が見える。
  南側は、槍ヶ岳がまじかで、その奥は穂高連峰が逆光に暗く沈んでいる。

11:30-12:00 燕山荘
 ・休憩して昼食をとる。
  ここでテント泊でもよかったが、午後も天気は持ちそうなので、大天井岳まで行くことに決めた。
 ・大天井岳への縦走路、わりと平坦なところが多いが、さすがに夜行電車での
  疲れが出てきて足が重くなってきた。
 ・天気もだんだんと下り坂で、東の松本盆地には低い雲海が広がり、西の方からの雲は、
  しだいに厚みを増して来た。
  割と近くに見えているのに、なかなか大天井岳に着かない。

14:50 大天井岳山頂(大天荘;テント場)
 ・今日はテントを張る人が少ないようでまだ5張ほど。さっそくテントを張る。
  ここでトラブル発生。荷物を見ると、厚手のテントマットを持ってき忘れていた!
  薄手の銀マットだけ敷くが、横になると地面から冷たさが染みわたるようだ。
 ・16時の気象通報を聞いて天気図を書く。
  すでに12時で対馬海峡まで低気圧がやってきている。明日は低気圧直撃のようだ。
  低気圧の西には高気圧があり、低気圧後面は寒気を伴っている様子。こまったな、と思うが仕方ない。

10月11日(土)
 ・朝3時ころから西の風に乗って雪が降り始めた。
  明るくなってから外を見ると、雪がざんざんと降っている。
  行動すべきか停滞すべきか迷うところ、9時の気象通報で天気図を書くと、
  気圧配置は2つ玉低気圧となっている。
  行動は難しいと判断して、いったんは停滞と決めたが、しだいに風が強くなり、
  テントが倒れそうになってきた。
  これはマズイなと思い、常念小屋まで移動することを決定。ばたばたとテントを撤収する。

12:00 大天井岳(気温=プラス2℃)
 ・雪と風が強いが、常念小屋までなら数時間で行けるだろう。
  雪は10cmほど積もってきているが、縦走路のトレースははっきりしている。
  天候はころころと変わり、雪からアラレになったり、標高を下げるとみぞれ状になってきた。
  ただし、こんな天気の割には登山者の行き来は結構多く、さすが人気の山域だな、と思う。

14:10 常念小屋
 ・さすがにテントを再び張る気はしないので、今日は小屋泊まりとする。
  こんな天気のときには山小屋ほどありがたいものはない。

10月11日(日)
 ・だれかの”外は雪だ”という声で目が覚めた。
  天気が少し回復するかと期待していたが、今日も天気は駄目のようだ。
  重い気分のまま出発準備をする。今日は常念を越えて、蝶が岳から下ろう。
  小屋でタクシーを予約してから出発する。

6:10 常念小屋
 ・小屋付近は風が弱かったが、常念岳へと登るにつれ、西風が強くなってきた。
  濃い霧と強風のなか、先行する登山者の姿を見失わないようにして、黙々と登高する。

7:30-40 常念岳(気温=プラス1℃)
 ・周りは濃い霧と雪で、極北の風景だ。山はもう冬の季節に入っている。
 ・のんびり休む雰囲気なので、小休止したのち、南側へと下ってゆく。
  ここから人影も少ないが、ガンガンと先を急ぐ。
  登山道も雪に覆われているが、足跡が少し残っているのが頼りだ。
 ・小一時間ほど進むとようやく樹林帯の中となり、風も弱くなって一安心。
  
10:30 蝶が岳山頂
 ・ここも吹きさらしでかなりの強風が吹き荒れている。
  初めての山頂だが、感慨にふける余裕もなく早々に先へと進む。
11:00-30 蝶が岳ヒュッテ
 ・とりあえず小屋の中に入って休憩する(休憩料 150円)。
  小屋の中はそれほど温かくもないが、コンロでお湯を沸かしてお茶を飲むと、体も温まってほっとできた。

 ・ここからは東への急斜面を下ってゆく。
  最初は雪やアラレが降っていたが、標高を下げてゆくとしだいに冷たい雨に変わってきた。
  下り始めは割とペースよく下れていたが、雨の中の下山になると、メガネは曇ってしまうし、体もむし暑くなってきて、フラフラする感じだ。
  本降りの雨の中、ぬかるむ道をひたすら下ってゆく。

13:40-14:00 三股登山口
 ・ようやく登山終了。なんとも疲れるだけの山だったな。
  登山口にトイレがあったので、乾いた服に着替えてようやく人心地ついた。
  タクシーは予約通り14:00ちょうどに到着した。

 ・あとは豊科駅まで行き、電車にのって、名古屋経由で大阪まで、
  夜行フェリーで四国へ帰る。
  フェリーの中、たまたま山仲間のK氏と出会った。
  K氏は白馬方面に入ってたそうだが、こちらと同様に雪で大変だった、と。  

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技術レベル
3/5
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燕〜常念の縦走
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