裏巻機 <<< 渓谷とお花畑 >>>
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,668m
- 下り
- 1,558m
コースタイム
天候 | 晴れ一時曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
確り刈り払われていました。急斜面には十分なトラロープ。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1)
予備電池(1)
1/25
000地形図
ガイド地図(1)
コンパス(1)
笛(1)
筆記具(1)
保険証(1)
飲料
ティッシュ(1)
三角巾
バンドエイド(1)
タオル(1)
携帯電話(1)
計画書
雨具(2)
防寒着
ストック(1)
水筒(2)
時計(1)
非常食(1.5)
ランタン
ツェルト(1)
ファーストエイドキット(1)
医薬品
カメラ(1)
ビデオカメラ
車(1)
水筒2.5L
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感想
職場では県外への移動をなるべく控えるようとのことで、県内の山をいくつか検討してきたのだったが、標準コースタイム12時間以上のこのルートにいつか行こうと思っていて、本格的な夏は暑くて嫌なので梅雨明け時期を狙っていた。雨続きでなければ大窪沢も大丈夫そうだし。
登山口の駐車場は五十沢キャンプ場内で有料なのだが、朝は管理人がいないので前日のうちに受付を済ませて一旦帰宅した。
昨日までの梅雨が嘘のように、今朝は朝から晴れだ。
登りはじめはヘッドランプがいるかと思ったが、全く不要だった。キャンプ場から水力発電所貯水池までの道は利用者が少ないせいかあまり整備されていなかったが、幸い藪はほとんどなかった。
ここから割引岳登山口までは水平道で渓谷の景色、そしていくつもの小沢の落ち込みが気持ちよい。最初の割石沢では水量が多く、シャワー通過になるかと思ったが、石橋が高めなので普通に歩けた。不動滝には下りなかったが、夫婦滝は梅雨の末期で水量が多く見ごたえがあった。またこの辺りのV字谷の角度と深さは県内でも指折りの名所で、実に見ごたえがある。
大窪沢までは登り始めと降りる直前が少し急なので気が抜けない。途中に小沢があり、冷たい水がおいしい。大窪沢の下流側を見るとV字谷の始まりが見える。日差しが痛いので、沢を渡った木陰で中休止。でいよいよ割引岳の登りに取りつく。1時間だっても急登は終わらない。かろうじてブナの木の根元で休憩してと。ずっとトレッキングポールを手に1本持っていたが、この傾斜では無駄に体力と時間を使う結果になってしまった。
尾根筋に出ると景色が良くなり、背後には大兜・小兜、バックには越後三山、右側には金城山の東のイワキ頭の尾根、左には裏巻機渓谷の右岸側の山とその奥には県境の山々が見える。行く手には牛が岳から割引岳方面だが、まだ標高が低いため同定ができない。天気は相変わらず晴れであるが、ルートには背の高い薮木が豊富で日陰の所が多くそれほど熱くない。
実はこのルートには「割引岳登山口」から割引岳まで〇合目の標識があったようだが、自分は写真で1合目を、登りながら7合目以降を確認したが、その間は全く気付かなかった。急傾斜続きでゆとりがなかったことと、久しぶりのロングコースで緊張して睡眠が少なめだったことが災いしたためかな。
ルート全体に刈り払いが行われていて、特に「割引岳登山口」から大窪沢を過ぎて急傾斜が終わるまではつい数日以内に刈り払ったようで、真新しい藪の枝が登山道をを覆っていた。登るだけでも大変なのに、機械も使わずナタで藪の枝が刈られていた。感謝・感謝!更に急斜面には数十本のトラロープ。中に1本だけ黒い部分が完全に切断され、黄色も損傷しているものを見たときはぞっとしたが。
急斜面が終わるとクマザサ帯に入り、登山道は確り刈り払いされていた。天気は晴れから曇り、というか夏場の県堺はいつも10〜14頃は雲に覆われることが多い。おかげで市街地は晴れでもここは涼しくて気持ちよい。
8〜9合目はちょっとしたお花畑。不思議なことに登山道の左手はクマザサではなく、イネ科?の20cm程度の雑草の絨毯で、その中にイワイチョウやニッコウキスゲがポツンポツンと見える。こんな景色はいままでの記憶にはない。眼下にはナメ沢が見える。
そして少し場所を変えると、ギボウシ、ニッコウキスゲ、ハクサンボウフウ、コメつつじのお花畑に変わる。他にもアリドオシ、コバノココメグサ、ダイモンジソウ、ヨウラクツツジ、イヌザクラ、タテヤマリンドウ、カラマツソウ。
時間がどんどん過ぎていくが、夕暮れまでに桜坂に下ればいいので慌てることはない。
割引岳には誰もいなかったが、トンボ(アキアカネ?)がたくさん居た。巻機山への道にはイワカガミ、キンコウカ、ハクサンコザクラ・・・。
巻機山山頂には1家族がいただけだった。流石に日帰りのパーティーはもういないのかな。
避難小屋付近には地元の方々が木道整備?をなされていた。お蔭様で年々登山道が歩きやすくなってきている。
9合目前巻機では少し小型の犬を同伴された方が来れれた。あの大きさで掘れた登山道を登るのは大変だろうな。自分一人でも大変なのに?・・・どうも犬がご主人を先導している風にも見えるが。
下りの7合目から下の登山道はたくさんの来場者のせいで泥がひどく、避けるのに少し時間を要した。下山時に膝痛が出るといけないので、岩場を降りるようにそっと着地するようにしたら、時間はかかるものの、足への負担は明らかに軽いことが分かった。
予想より少し早く、6時前に下山できたのは幸いだった。
後で知ったがこの日梅雨明けだった。でも深い渓谷、春から夏の花が咲き、そして暑くなく、楽しい散歩だった。
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