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Yamareco

記録ID: 248049
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

鳳凰三山テン泊・後篇(〜そして地蔵ヶ岳へ〜)

2012年11月24日(土) ~ 2012年11月25日(日)
 - 拍手
GPS
29:05
距離
24.7km
登り
2,925m
下り
2,920m

コースタイム

【1日目】
6:30青木鉱泉 - <ドンドコ沢> - 途中道間違い(30分ロス) - 8:45南精進ヶ滝 - 10:15白糸の滝 - 10:50五色の滝 - 12:00鳳凰小屋(テント設営・昼食)13:15 - 14:00地蔵岳14:45 - 16:20観音岳 - (写真撮影) - 18:00鳳凰小屋(テント泊)

【2日目】
5:50鳳凰小屋 - 6:50稜線 - 7:30観音岳 - 8:00薬師岳 - <中道> - 8:55御座石 - 11:30青木鉱泉
天候 1日目:曇
2日目:快晴
過去天気図(気象庁) 2012年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
前日中に石川〜山梨まで移動し、道の駅白州で車中泊。
1日目の朝、青木鉱泉へ。駐車場の車は7台程度。
青木鉱泉までの林道は舗装されていない悪路が多いため走行注意。
コース状況/
危険箇所等
■ルート状況

全般的に雪道のトレースは明瞭。迷うことはないと思います。

【青木鉱泉〜白糸の滝(ドンドコ沢)】
危険個所はありませんが、高い段差が多く基本的に急登なので決して歩きやすくはないです。
ただし自分はこの区間で道を間違えて30分程度ロス。
情けないことに水のパイプ?か何かのピンクリボンに惑わされました;;

【白糸の滝〜鳳凰小屋】
段々雪が増えてきて、登山道も凍っている場所があります。
少なくとも軽アイゼン程度は付けた方がいいと思います。

【鳳凰小屋】
最終営業日ということで、小屋番さんがいました。
テントは7張ほど。
スコップも常設されていたので、頼ってもいいかもしれません。

【鳳凰小屋〜地蔵岳】
段々雪深くなります。
自分はノーアイゼンで問題なかったです。

【稜線】
時々岩が凍っていたり、凍った斜面があるのでアイゼンがあった方がいいです。
自分はピッケルを持ちませんでしたが、あってもいいと思います。

【薬師岳〜青木鉱泉(中道)】
ドンドコ沢同様に落差が大きい段差や急な下りが多いため歩きやすい道ではないです。
また下部は木の根が多く滑りやすいため注意が必要です。
上部は凍っている場所も多いのでアイゼン必須です。

■ドコモ電波状況
・ドンドコ沢 ・・・ ○
・鳳凰小屋 ・・・ ○
・稜線 ・・・ ▲(甲府盆地側は○)
・中道 ・・・ ○
南精進ヶ滝。岩の滝壺が長い年月を感じさせます。
2012年11月24日 08:48撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/24 8:48
南精進ヶ滝。岩の滝壺が長い年月を感じさせます。
白糸の滝。周りの木々の霧氷がいい雰囲気を出しています。
2012年11月24日 10:15撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/24 10:15
白糸の滝。周りの木々の霧氷がいい雰囲気を出しています。
五色の滝。迫力という意味ではこの滝が一番印象的でした。
2012年11月24日 10:52撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/24 10:52
五色の滝。迫力という意味ではこの滝が一番印象的でした。
鳳凰小屋手前の登山道。
雪は30cm程度か。
2012年11月24日 11:34撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/24 11:34
鳳凰小屋手前の登山道。
雪は30cm程度か。
鳳凰小屋のテン場。割と整地されていました。
この時2張ほど。最終的には7張。
2012年11月24日 11:59撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/24 11:59
鳳凰小屋のテン場。割と整地されていました。
この時2張ほど。最終的には7張。
念願の地蔵岳登頂。
この時は無人でした。
2012年11月24日 14:01撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/24 14:01
念願の地蔵岳登頂。
この時は無人でした。
賽の河原と甲斐駒ヶ岳。
2012年11月24日 14:04撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
11/24 14:04
賽の河原と甲斐駒ヶ岳。
八ヶ岳もこの日は雲の中。
2012年11月24日 14:22撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/24 14:22
八ヶ岳もこの日は雲の中。
オベリスク登頂を試みるも、岩が凍っていたため断念;;
2012年11月24日 14:26撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/24 14:26
オベリスク登頂を試みるも、岩が凍っていたため断念;;
雲に包まれる北岳。
2012年11月24日 15:32撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
11/24 15:32
雲に包まれる北岳。
子供が座っているように見えたので撮ってみました。
2012年11月24日 15:35撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
4
11/24 15:35
子供が座っているように見えたので撮ってみました。
観音岳と夕暮れ。
2012年11月24日 16:12撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/24 16:12
観音岳と夕暮れ。
観音岳から薬師岳を望む。
2012年11月24日 16:20撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/24 16:20
観音岳から薬師岳を望む。
夕陽に染まるオベリスク。
2012年11月24日 16:21撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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11/24 16:21
夕陽に染まるオベリスク。
北岳、仙丈ヶ岳と夕焼け。
2012年11月24日 16:26撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/24 16:26
北岳、仙丈ヶ岳と夕焼け。
稜線から夕暮れ時の甲府盆地。
2012年11月24日 17:00撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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11/24 17:00
稜線から夕暮れ時の甲府盆地。
テン場にて、雪を溶かして水を作る。
2012年11月24日 18:24撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/24 18:24
テン場にて、雪を溶かして水を作る。
鳳凰小屋からの朝焼け。
2012年11月25日 05:50撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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11/25 5:50
鳳凰小屋からの朝焼け。
鳳凰小屋から稜線に向かう登山道の様子。
2012年11月25日 06:32撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/25 6:32
鳳凰小屋から稜線に向かう登山道の様子。
北岳に映るモルゲンロート。
2012年11月25日 06:49撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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11/25 6:49
北岳に映るモルゲンロート。
仙丈ヶ岳とモルゲンロート。
2012年11月25日 06:50撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
11/25 6:50
仙丈ヶ岳とモルゲンロート。
地蔵岳のモルゲンロート。
2012年11月25日 06:54撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/25 6:54
地蔵岳のモルゲンロート。
甲斐駒ヶ岳と北アルプス。
槍穂高に常念までバッチリ見えます。
2012年11月25日 07:07撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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11/25 7:07
甲斐駒ヶ岳と北アルプス。
槍穂高に常念までバッチリ見えます。
仲良く白峰三山。
2012年11月25日 07:14撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
11/25 7:14
仲良く白峰三山。
北アルプス。剱立山まで見えます。
2012年11月25日 07:14撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/25 7:14
北アルプス。剱立山まで見えます。
雪原と富士。
2012年11月25日 07:21撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
2
11/25 7:21
雪原と富士。
どんなシチュエーションでも絵になる富士山。
2012年11月25日 07:21撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
7
11/25 7:21
どんなシチュエーションでも絵になる富士山。
大好きな甲斐駒ドアップ。
2012年11月25日 07:24撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
11/25 7:24
大好きな甲斐駒ドアップ。
北アルプスのオールスターキャストをバックダンサーに従えるオベリスク(笑)
2012年11月25日 07:24撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
3
11/25 7:24
北アルプスのオールスターキャストをバックダンサーに従えるオベリスク(笑)
好きなアングル、薬師岳と富士山のツーショット。
2012年11月25日 07:27撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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11/25 7:27
好きなアングル、薬師岳と富士山のツーショット。
2日目の八ヶ岳もドピーカン。
2012年11月25日 07:29撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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11/25 7:29
2日目の八ヶ岳もドピーカン。
間ノ岳と北岳が覗いてます。
2012年11月25日 07:31撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/25 7:31
間ノ岳と北岳が覗いてます。
南に目を向けると悪沢岳。
2012年11月25日 07:33撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/25 7:33
南に目を向けると悪沢岳。
仙丈ヶ岳アップ。
2012年11月25日 07:41撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
11/25 7:41
仙丈ヶ岳アップ。
北岳アップ。先週より雪が増えてる。
2012年11月25日 07:41撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/25 7:41
北岳アップ。先週より雪が増えてる。
間ノ岳アップ。
2012年11月25日 07:41撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
11/25 7:41
間ノ岳アップ。
農鳥岳アップ。
2012年11月25日 07:41撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/25 7:41
農鳥岳アップ。
富士山より薬師岳の方がデカイ!?
2012年11月25日 07:47撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
1
11/25 7:47
富士山より薬師岳の方がデカイ!?
薬師岳山頂から白峰三山。
2012年11月25日 08:04撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
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11/25 8:04
薬師岳山頂から白峰三山。
下りの中道も途中までは雪深かった。
2012年11月25日 08:28撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/25 8:28
下りの中道も途中までは雪深かった。
御座石で休憩。
2012年11月25日 08:54撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/25 8:54
御座石で休憩。
下の方はすっかり夏道。
2012年11月25日 10:12撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/25 10:12
下の方はすっかり夏道。
最後の青木鉱泉までの車道が意外とダルい・・・
2012年11月25日 11:09撮影 by  Canon PowerShot G12, Canon
11/25 11:09
最後の青木鉱泉までの車道が意外とダルい・・・
撮影機器:

感想

先週ラッセルで力尽きて敗退した地蔵岳登頂を目指すリベンジ山行。
2週連続で故郷の鳳凰三山に登ります。
感覚的には猪鹿蝶の残り1枚がもうすぐ手に入りそう、そんな感じです(笑)

参考URL:鳳凰三山テン泊・前篇(ラッセル及ばず地蔵手前で敗退)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-245479.html

先週は夜叉神から地蔵岳までピストンしようとして失敗したので、今回は青木鉱泉から直接地蔵岳を狙うという、ちょっとインチキ臭い?リベンジ作戦を決行。

歩き始めて30分くらいのところでいきなり道を間違える、というミスを犯す。
ちゃんと気をつけて歩いていれば問題なかったのだが、ついつい水か何かのポンプに付けてあるピンクリボンに誘われて森の中へ・・・
しばらくしておかしいと気付いて引き返したため問題なかったものの時間にして30分程度のロス。
反省です。

前週は平日だったので人と会うことはなかったが、さすがに連休ということで数人と出会う。
・・・にしても圧倒的に人は少なかった。

ドンドコ沢は滝があるので飽きることはないのだが、急登なのと段差が激しいので比較的歩きづらいと感じた。
歩きやすさだけで考えると夜叉神から薬師岳を目指す方が楽だと思う。

鳳凰小屋に着くと、週末営業ということで小屋番さんに声をかけてテン泊の受付を済ませる。
その時点でテントは既に2張ほどあったが、最終的に7張となった。
前回の一人ぼっちと比べるとかなり心強い。

テントを設営し、昼食を済ませると早速主目的の地蔵岳へGO!
雪はそれなりに深かったものの、トレースはバッチリ付いていたため楽に登らせていただきました。
山頂に着くと、そこはまたしても無人。
もうこのパターンにも慣れました(笑)
一応オベリスクに登るべく岩場に向かう。
途中までは割と楽にアプローチできたが、最後の岩の手前で凍っている場所があり、登頂は断念。
5分ほど進むか退くか迷ったが、家族の顔が思い浮かんだので瞬間に撤退を決断。
無雪期にリベンジのリベンジをしよう(笑)

とりあえずせっかく稜線に出たので観音岳を目指し、夕陽をカメラに収めることにした。
1日目は少し天気が悪かったため、思うような写真は撮れなかったが、それでも夕陽を映すオベリスクはきっちりGETした。
その後下山ルート手前まで戻り、ギリギリ甲府盆地の夜景を撮って鳳凰小屋に帰還した。
間近で見る甲府盆地の夜景は素晴らしかった。
子供の頃は反対側からこの山頂を眺めてたんだなぁ〜と感慨にふける。

鳳凰小屋のテン場ではワイワイガヤガヤと賑やかな話し声が聞こえる。
人が少ないこの時期の山では人々の話し声が心地よく響き、安心感を生む。
自分もラーメンと肉団子を作って夕食を採る。
夜はかなり寒かったので(厳冬期に比べるとマシだが)重装備で床についた。

翌朝、4時頃に起床。
御来光は少し厳しいかもしれないが、軽食を採ってからまだ暗い中でテントを撤収する。
6時前に小屋を出て再び観音岳を目指す。
途中東の山々が赤く染まっていくのが見えた。
山頂手前で御来光、というパターンはお家芸なのであきらめてのんびり歩く。

稜線に着くと、ギリギリ北岳や仙丈ヶ岳、オベリスクのモルゲンロートに間に合ったため、急いで写真を撮る。
一通り撮り終えるとまたゆっくり観音岳を目指して歩く。
2日目は快晴。
南アルプスから北アルプスはもとより、遠く白山や妙高の山々まで見えたのは初めてかもしれない。
頑張って早起きして登って良かった、と心から思った。

そして、観音岳を超えないと見えてこない富士山。
薬師岳とのツーショットがお気に入りなのだが、この日は雪化粧した稜線とのコラボレーションが素晴らしかった。

そのまま薬師岳まで稜線を歩いて中道ルートで下山。
中道も時間はそれほどかからないが急な坂道が続くので思ったより疲れた。

こうして2回目の山行は三山制覇という形で無事終えることができた。

そして、今回の山行でまた少し鳳凰三山を身近に感じられるようになった気がする。

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