ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 2482008
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日高山脈

日本二百名山「カムイエクウチカウシ山」

2020年08月16日(日) ~ 2020年08月17日(月)
 - 拍手
GPS
17:37
距離
32.2km
登り
1,855m
下り
1,827m

コースタイム

1日目
山行
5:55
休憩
0:13
合計
6:08
9:24
233
スタート地点
13:17
13:30
122
15:32
2日目
山行
10:26
休憩
1:42
合計
12:08
4:42
88
6:10
6:19
84
9:02
9:08
82
10:30
11:50
103
13:33
13:34
86
15:00
15:01
109
16:50
ゴール地点
天候 8/16(日)晴れ
8/17(月)雨のち曇り/晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 飛行機
幌尻ゲート
[P]幌尻ゲート前の駐車スペース(約10台)
道道111号から舗装路の終点の幌尻ゲートまで入れました。ここから七ノ沢出合まで6kmほどの林道です。
コース状況/
危険箇所等
●幌尻ゲートからカムエク往復
水平移動距離:約32.1km(実測)
累積標高差:±約2520m(実測)

【コース概要】
・札内川ヒュッテ(506m)〜八ノ沢出合(680m)(画像1参照)
札内川ヒュッテから七ノ沢出合まで7kmほど林道を歩く。車両通行止になっているトンネルからスタート。トンネル出口からしばらく歩き続け、林道を離れると七の沢出合に到着。ここから本格的な登山開始。浅く渡りやすい箇所を見極めて沢を渡渉し、巻道も使いながら、上流の八ノ沢出合を目指す。八ノ沢出合に幕営適地あり。

・八ノ沢出合(680m)〜三股(999m)(画像2参照)
八ノ沢出合から、沢を渡渉しながら三股へ。三股にも幕営可能箇所あり。三股には、雪渓が残っている場合もあり。軽アイゼンなどを使用して雪の上を歩くこともできるが、崩落の危険があるため、慎重にルートを見極める必要あり。

・三股(999m)〜八ノ沢カール(1519m)(画像3参照)
急登が連続する。ロープ設置箇所では、足場をしっかりと確認しながら登る。滝のそばを通過する際は、足場が濡れていることもあるので、滑らないように要注意。
※ネットの情報でよく見かける『Y字は左へ』という表現は、要は、”本流を意識して”本流から遠ざかる方向へは進まないと解釈。

・八ノ沢カール(1519m)〜カムエク山頂(1979m)(画像4参照)
八ノ沢カールには、1970年に羆に襲われて亡くなった福岡大学の学生たちを偲ぶレリーフあり。ここには湧き水もあるので、水を補給しておく。次第に近づく山頂を眺めながら、カールから稜線へと向かう。支峰であるピラミッド峰を背にして稜線を歩く。ハイマツが行く手を阻むが、踏み跡をたどりながら山頂を目指し、三角点のある頂上に到着。頂上からの眺めはまさに絶景で、日高山脈の山々をぐるっと見渡すことができる。

●注意点
1)ヒグマ
カムイエクウチカウシ山はヒグマの生息地。2019年にはヒグマによる人身事故が相次いでいます。過去には痛ましい事件も起こっているので、熊鈴、ホイッスル、熊撃退スプレーを持参するなど、必ず対策を行ってください。

2)マダニ・ブヨなど
山中にはマダニやブヨなどが多いため、肌の露出をできるだけ抑えた服装で臨んで下さい。休憩時や下山後には服や装備をよく確認し、刺される前に取り払います。

3)増水時の渡渉
ルート上には渡渉ポイントがあり、沢靴など渡渉用の靴を準備して下さい。増水時は無理をせず、危険だと思ったら引き返すようにして下さい。

4)不明瞭な登山道
カムイエクウチカウシ山には、ハイマツ帯や渡渉ポイントなど、適切なルートがわかりにくい場所も数多く存在します。そうした箇所を事前にチェックしておく事が重要です。
(自分の場合、多くのレコを参考にして、画像1〜画像4のような自分なりのまとめを事前にしました。)
その他周辺情報 ●カムイエクウチカウシ山の天気(てんきとくらす)
https://tenkura.n-kishou.co.jp/tk/kanko/kad.html?code=01150033&type=15
☆事前の情報収集のまとめ
七ノ沢出合〜八ノ沢出合
9
☆事前の情報収集のまとめ
七ノ沢出合〜八ノ沢出合
☆事前の情報収集のまとめ
八ノ沢出合〜三俣
8
☆事前の情報収集のまとめ
八ノ沢出合〜三俣
☆事前の情報収集のまとめ
三股〜八ノ沢カール
11
☆事前の情報収集のまとめ
三股〜八ノ沢カール
☆事前の情報収集のまとめ
八ノ沢カール〜カムエク山頂
8
☆事前の情報収集のまとめ
八ノ沢カール〜カムエク山頂
●8/16
札内川ヒュッテまでやってきた。
2020年08月16日 09:07撮影 by  Canon IXY 650, Canon
2
8/16 9:07
●8/16
札内川ヒュッテまでやってきた。
札内川ヒュッテより先に入れるので、行けるところまで車で入る。
2020年08月16日 09:10撮影 by  Canon IXY 650, Canon
2
8/16 9:10
札内川ヒュッテより先に入れるので、行けるところまで車で入る。
幌尻ゲート
ここから林道歩きが始まる。
2020年08月16日 09:23撮影 by  Canon IXY 650, Canon
5
8/16 9:23
幌尻ゲート
ここから林道歩きが始まる。
林道歩きは、毎度のことながら萎える。
2020年08月16日 09:38撮影 by  Canon IXY 650, Canon
2
8/16 9:38
林道歩きは、毎度のことながら萎える。
工事中の箇所、橋を架けている。
2020年08月16日 10:00撮影 by  Canon IXY 650, Canon
3
8/16 10:00
工事中の箇所、橋を架けている。
釣り人の電動自転車と折りたたみバイク。
2020年08月16日 10:10撮影 by  Canon IXY 650, Canon
4
8/16 10:10
釣り人の電動自転車と折りたたみバイク。
とても立派な滝見橋までやってきた。
2020年08月16日 10:15撮影 by  Canon IXY 650, Canon
2
8/16 10:15
とても立派な滝見橋までやってきた。
テトラポット(消波根固ブロック)の一種?
林道を塞ぐような障害物が落ちています。
2020年08月16日 10:20撮影 by  Canon IXY 650, Canon
4
8/16 10:20
テトラポット(消波根固ブロック)の一種?
林道を塞ぐような障害物が落ちています。
七ノ沢出合に到着。
2020年08月16日 10:52撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
4
8/16 10:52
七ノ沢出合に到着。
藤川ガイドに徒渉について懇切丁寧なレクチャーを受けながら進みます。
2020年08月16日 11:14撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
20
8/16 11:14
藤川ガイドに徒渉について懇切丁寧なレクチャーを受けながら進みます。
オスプレーの105Lザックを担いで楽々と進んで行く藤川ガイド。超人過ぎる。
2020年08月16日 11:19撮影 by  Canon IXY 650, Canon
5
8/16 11:19
オスプレーの105Lザックを担いで楽々と進んで行く藤川ガイド。超人過ぎる。
初めのうちは、右岸を巻き道も利用しながら進む。
2020年08月16日 11:26撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
3
8/16 11:26
初めのうちは、右岸を巻き道も利用しながら進む。
右岸から左岸に渡る。水深、流れの速さをよく見極める事が重要。
2020年08月16日 11:42撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5
8/16 11:42
右岸から左岸に渡る。水深、流れの速さをよく見極める事が重要。
水深が股下を超えると、かなり危険。へっぴり腰で進む妻をサポートしてくれる藤川ガイド。
2020年08月16日 11:43撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
18
8/16 11:43
水深が股下を超えると、かなり危険。へっぴり腰で進む妻をサポートしてくれる藤川ガイド。
左岸の河原を歩く。
2020年08月16日 12:10撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
4
8/16 12:10
左岸の河原を歩く。
左岸の巻き道を進む。こんなジャングルのような所ではマダニに要注意。
2020年08月16日 12:13撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
4
8/16 12:13
左岸の巻き道を進む。こんなジャングルのような所ではマダニに要注意。
巻き道から左岸の河原へ下る。
2020年08月16日 12:50撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2
8/16 12:50
巻き道から左岸の河原へ下る。
再び、左岸から右岸へ渡る。またしても、藤川ガイドの手厚いサポートを受ける妻。
2020年08月16日 13:03撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
16
8/16 13:03
再び、左岸から右岸へ渡る。またしても、藤川ガイドの手厚いサポートを受ける妻。
右岸に渡り切った後は、そのまま八ノ沢出合を目指して進む。間違っても九ノ沢に入り込まない様に注意。
2020年08月16日 13:11撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
3
8/16 13:11
右岸に渡り切った後は、そのまま八ノ沢出合を目指して進む。間違っても九ノ沢に入り込まない様に注意。
八ノ沢出合を目指す。
2020年08月16日 13:18撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
4
8/16 13:18
八ノ沢出合を目指す。
八ノ沢出合に到着、テントは一張りのみ。
2020年08月16日 13:19撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
7
8/16 13:19
八ノ沢出合に到着、テントは一張りのみ。
八ノ沢出合で休憩後、三股を目指して再び歩き始める。
2020年08月16日 13:42撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2
8/16 13:42
八ノ沢出合で休憩後、三股を目指して再び歩き始める。
札内川の水量には及ばないが、八ノ沢でも徒渉は続く。
2020年08月16日 13:53撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
9
8/16 13:53
札内川の水量には及ばないが、八ノ沢でも徒渉は続く。
カムエクが前方に見えてきた。その威容に心打たれる。
2020年08月16日 13:58撮影 by  Canon IXY 650, Canon
11
8/16 13:58
カムエクが前方に見えてきた。その威容に心打たれる。
カムエクをバックに記念撮影♪
2020年08月16日 13:59撮影 by  Canon IXY 650, Canon
19
8/16 13:59
カムエクをバックに記念撮影♪
好天の下、気分良く先に進む。
2020年08月16日 14:32撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
4
8/16 14:32
好天の下、気分良く先に進む。
残雪を横目に進む。
2020年08月16日 14:45撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5
8/16 14:45
残雪を横目に進む。
オショロコマという岩魚に似た魚がいるとの事。塩焼きにして夕食にできたら最高ですね〜。
2020年08月16日 14:56撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6
8/16 14:56
オショロコマという岩魚に似た魚がいるとの事。塩焼きにして夕食にできたら最高ですね〜。
スノーブリッジに行く手を阻まれるが、右側から突破。
2020年08月16日 14:57撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5
8/16 14:57
スノーブリッジに行く手を阻まれるが、右側から突破。
スノーブリッジを振り返って撮影。上に乗るのは危なすぎる。
2020年08月16日 14:59撮影 by  Canon IXY 650, Canon
5
8/16 14:59
スノーブリッジを振り返って撮影。上に乗るのは危なすぎる。
進むにつれて、グングン近付くカムエク。
2020年08月16日 15:04撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
3
8/16 15:04
進むにつれて、グングン近付くカムエク。
ルートは右に左に歩き易いところを進む印象。
2020年08月16日 15:18撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
4
8/16 15:18
ルートは右に左に歩き易いところを進む印象。
三股(テント設営可能場所)に到着。
2020年08月16日 15:31撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5
8/16 15:31
三股(テント設営可能場所)に到着。
一等地には既に先客がいらっしゃったので、我々は一等地から少し下った二等地?へテント設営。
2020年08月16日 15:31撮影 by  Canon IXY 650, Canon
14
8/16 15:31
一等地には既に先客がいらっしゃったので、我々は一等地から少し下った二等地?へテント設営。
二等地に張られたテント。
2020年08月16日 16:38撮影 by  Canon IXY 650, Canon
15
8/16 16:38
二等地に張られたテント。
今夜の夕食。
2020年08月16日 16:52撮影 by  Canon IXY 650, Canon
15
8/16 16:52
今夜の夕食。
●8/17
三時半に朝食。
2020年08月17日 03:32撮影 by  Canon IXY 650, Canon
17
8/17 3:32
●8/17
三時半に朝食。
4時半過ぎに三股を出発。既にヘッドライトが要らない明るさです。
2020年08月17日 04:37撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
7
8/17 4:37
4時半過ぎに三股を出発。既にヘッドライトが要らない明るさです。
雪渓を注意深く歩いて、取り付き地点へ行く。
2020年08月17日 04:43撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8
8/17 4:43
雪渓を注意深く歩いて、取り付き地点へ行く。
取付き地点から登り始める。
2020年08月17日 04:46撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2
8/17 4:46
取付き地点から登り始める。
Y字は左へ。
2020年08月17日 04:52撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2
8/17 4:52
Y字は左へ。
S時の迷いポイント
下る感じで進む。
2020年08月17日 05:06撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
2
8/17 5:06
S時の迷いポイント
下る感じで進む。
足元がとても滑りやすくかなり危険。笹薮を束にして持ち、手掛かりにしながら確実に登り返す。
2020年08月17日 05:06撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10
8/17 5:06
足元がとても滑りやすくかなり危険。笹薮を束にして持ち、手掛かりにしながら確実に登り返す。
笹薮が煩い場所に残された踏み跡を辿って登る。
2020年08月17日 05:09撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6
8/17 5:09
笹薮が煩い場所に残された踏み跡を辿って登る。
ここもY字と言えばY字なのかなあ。基本「本流から逸れないように進む」で左の方へ進む。
2020年08月17日 05:13撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6
8/17 5:13
ここもY字と言えばY字なのかなあ。基本「本流から逸れないように進む」で左の方へ進む。
濡れてとても滑りやすくなった一枚岩を慎重に登って行く。
2020年08月17日 05:31撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6
8/17 5:31
濡れてとても滑りやすくなった一枚岩を慎重に登って行く。
本流を横目に残置された補助ロープの強度を確かめながら、それを補助的に利用して登る。
2020年08月17日 05:35撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8
8/17 5:35
本流を横目に残置された補助ロープの強度を確かめながら、それを補助的に利用して登る。
雨降りの中、振り返って一瞬浮かび上がった幻想的な光景。
2020年08月17日 05:41撮影 by  Canon IXY 650, Canon
8
8/17 5:41
雨降りの中、振り返って一瞬浮かび上がった幻想的な光景。
登山道のど真ん中にあったヒグマのうんち。それにしても豪快な量だ‼
2020年08月17日 05:42撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5
8/17 5:42
登山道のど真ん中にあったヒグマのうんち。それにしても豪快な量だ‼
雨が止む事を切に願いつつ、頑張って登って行く。
2020年08月17日 06:05撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
6
8/17 6:05
雨が止む事を切に願いつつ、頑張って登って行く。
八ノ沢カールに到着。
2020年08月17日 06:10撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
4
8/17 6:10
八ノ沢カールに到着。
八ノ沢カールには、1970年に羆に襲われて亡くなった福岡大学の学生たちを偲ぶレリーフあり。
2020年08月17日 06:11撮影 by  Canon IXY 650, Canon
8
8/17 6:11
八ノ沢カールには、1970年に羆に襲われて亡くなった福岡大学の学生たちを偲ぶレリーフあり。
レリーフのアップ。合掌
2020年08月17日 06:11撮影 by  Canon IXY 650, Canon
8
8/17 6:11
レリーフのアップ。合掌
八ノ沢カールを後にしてカムエク山頂目指して再び歩き始める。
2020年08月17日 06:30撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
3
8/17 6:30
八ノ沢カールを後にしてカムエク山頂目指して再び歩き始める。
雨に濡れたエゾフウロ、美しい。
2020年08月17日 06:43撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
12
8/17 6:43
雨に濡れたエゾフウロ、美しい。
雨が止まず、気分は全く乗ってこないが我慢の登高を続ける。
2020年08月17日 06:55撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
3
8/17 6:55
雨が止まず、気分は全く乗ってこないが我慢の登高を続ける。
稜線に合流。
2020年08月17日 06:56撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
3
8/17 6:56
稜線に合流。
ハイマツに刻まれた登山道を進む。
2020年08月17日 06:57撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
4
8/17 6:57
ハイマツに刻まれた登山道を進む。
途中、切り立ったナイフリッジあり。注意しながら進む。
2020年08月17日 07:10撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8
8/17 7:10
途中、切り立ったナイフリッジあり。注意しながら進む。
カムエク山頂への最後の登り。足元がぬかるんでいて、とても滑りやすい。
2020年08月17日 07:40撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
5
8/17 7:40
カムエク山頂への最後の登り。足元がぬかるんでいて、とても滑りやすい。
日本二百名山
「カムイエクウチカウシ山」
登頂記念撮影
2020年08月17日 07:45撮影 by  EX-ZR800 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
52
8/17 7:45
日本二百名山
「カムイエクウチカウシ山」
登頂記念撮影

装備

備考 ☆今回の山行で準備した沢用装備
1)沢靴…サワークライマー(モンベル)
2)沢用スパッツ…ネオプレン ストリームスパッツ(モンベル)
3)ソックス…KAMICO サワークライムソックス(モンベル)
4)ソックス…ネオプレン プレーンソックス(モンベル)
 ソックスは3)4)を一足ずつ用意したが、厚手で履き心地の良い3)を行動日数分持った方がよいなと思いました。

感想

日本二百名山 最難関と言われる「カムイエクウチカウシ山」へ行ってきました。

「カムイエクウチカウシ山」については、早くからネットで得られる情報には全て目を通し、事前準備を徹底的に行い、登山ルートのイメージは完全に自分の中では出来上がっていました。なので、本当は自分の中では妻と二人でチャレンジしたかったのですが、2019年のヒグマによる事故が複数件あった事から、妻の強い要望で個人ガイドを依頼しての登山となりました。

ガイドの依頼先ですが、いろいろと問合せをして検討した結果、ハローポーターにしました。今回のガイドさんは、藤川健さん。ハローポーター所属で、山岳スキー競技日本選手権6連覇、2014年には日本百名山を33日間で100座登頂・日本最短記録を打ち立てた超人です。

●8/16(日)
・幌尻ゲート〜八ノ沢出合(680m)
幌尻ゲートから七ノ沢出合まで6kmほど林道を歩く。林道を離れると七ノ沢出合に到着。ここから本格的な登山開始。浅く渡りやすい箇所を見極めて沢を渡渉し、巻道も使いながら、上流の八ノ沢出合を目指す。道中、藤川ガイドには、徒渉のノウハウを詳しく丁寧に教えて貰い、とてもよい勉強になった。水量は自分の背丈では、最大で股下程度だったが、妻は腰まで浸かっていた。

・八ノ沢出合(680m)〜三俣(999m)
八ノ沢出合から、沢を渡渉しながら三股へ。三股に行く途中には、雪渓が一部残っていたが、特に問題無く進む事ができた。三股が近くなると、正面にカムエクと緑濃い優雅な稜線、雄大な八ノ沢カール、三条の滝を遠望できた。これこそ畏れ憧れてきた景色だった。三股に到着後、幕営。夕食後、眠ろうと努力するが沢の音が耳障りで、なかなか眠ることが出来なかった。結果的に、2時間程しか眠れず。

●8/17(月)
・三股(999m)〜八ノ沢カール(1519m)
4時半過ぎに出発、生憎の雨模様。三股の取付きから急登が連続する。ロープ設置箇所や浮き石が多い箇所では、足場をしっかりと確認しながら登る。雨で足場が濡れている事もあり、滑らないように特に慎重に登高した。途中の分岐については、しっかりと予習していた為、ガイド山行で無くても迷う心配はないと思えた。急登を耐えてたどり着いた先に、広々とした八ノ沢カールはあった。

・八ノ沢カール(1519m)〜カムエク山頂(1979m)
八ノ沢カールには、1970年に熊に襲われて亡くなった福岡大学の学生たちを偲ぶレリーフあり。休憩後、カールから稜線へと向かう。稜線からはハイマツが行く手を阻むが、踏み跡をたどりながら山頂を目指し、三角点のある頂上に雨が降る中到着。天気予報には裏切られた形となり、とても残念な気持ちを抑える事が難しかったが、登頂記念撮影をした後は速やかに下山にかかった。

・下山
三股のテントまでは藤川ガイドの手厚いサポートを受けながら慎重に下った。雨に濡れた岩場ほど恐ろしいものは無い。もし、二人だけでこの雨の中、山頂を目指していたならば、妻に大怪我をさせてしまったかもしれないなあと考えながら、テント場まで下った。テント場まで戻って昼食をとり、テントを撤収してさらに下山。七ノ沢出合到着目前にしての徒渉中、水深が深く流れが比較的早い場所で妻が水流に足元をとられ、危うく流されそうになった。藤川ガイドの神対応で事無きは得たものの本当にヤバかった。七ノ沢出合で休憩後、あとは幌尻ゲートまで淡々と歩いて下山完了。幌尻ゲートで藤川ガイドにお礼を言って解散。

藤川ガイドなしには、今回の山行は途中敗退に終わっていたか、遭難の憂き目にあっていたのではないかと思う。藤川ガイドには、心から感謝を述べたい。

個人的には、かなり不本意なカムエク登頂になってしまい、残念な気持ちが拭い切れない。300名山が終わって、余裕があればカムエクには単独で再訪したいと思う。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1891人

コメント

難関のカムエク登頂おめでとうございます!
 事前の調査メモには感心しました。そこまで準備されてガイド登山にした事は思いはあるでしょうが、足場の悪い場所などでのガイドのサポートなど正解だったのではないでしょうか。
 今回のレコも、いつかこの山を歩きたいと願う者には素晴らしい案内レポートだと思います。
 それにしても奥様の頑張りがすごいですね。
お疲れ様でした。
                           ery100
2020/8/20 16:25
Re: 難関のカムエク登頂おめでとうございます!
ery100さん、気持ちを汲んでいただき、ありがとうございます。達成感で言えば正直なところ物足りなかったですが、結果として妻に怪我をさせる事なく無事に登頂し下山できた事に関しては、本当に良かったと思います。
今回妻にとっては厳しい登山となりましたが、藤川ガイドのサポートを受けながら、最後まで頑張ってくれました。
2020/8/20 21:14
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら