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Yamareco

記録ID: 249086
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大峰山脈

もう冬模様、、快晴の大普賢岳〜行者還岳

2012年11月24日(土) ~ 2012年11月25日(日)
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
41:03
距離
16.0km
登り
1,747m
下り
1,613m
歩くペース
とても速い
0.20.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目:
11:30和佐又口BS〜(沢道コース経由)12:50和佐又ヒュッテ(昼食)13:30〜
14:00和佐又山〜14:30ヒュッテ(泊)

2日目:
6:40和佐又ヒュッテ〜和佐又のコル〜7:45笙ノ窟〜8:15石ノ鼻〜奥駆道出合い〜
9:20大普賢岳9:35〜9:55弥勒岳〜国見岳〜10:35稚児泊(昼食)11:00〜11:35七曜岳〜
12:45行者還岳〜13:15小坪谷分岐〜14:50小坪谷登山口(吊橋)
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
近鉄吉野線上市駅から奈良交通バスで和佐又口下車(途中、湯盛温泉杉の湯で乗換え)
下山は、小坪谷登山口からタクシーで天川川合BS(約3600円)、奈良交通バスで下市口駅へ
コース状況/
危険箇所等
和佐又ヒュッテから大普賢岳へ、そして奥駆道縦走路は、急な岩場などもあるが、殆どで鉄梯子などが整備されており、注意すれば特に問題になる箇所は無いと思われる。
行者還小屋から小坪谷へ下る道は、前回5月に登山口から登りコースとして使って途中ルートを外してえらい目に会った曰く付き、今回は縦走路側から逆向きに挑戦したもの。
しかし、今回もとても手強かった。縦走路分岐から疎らに付けられたテープを頼りに方向を定めながら下るものの、踏み跡は分からない(特にこの季節は落葉が地面を覆うことも助長する)箇所が殆ど。おまけにかなり急な斜面のトラバースなども有って気が抜けない。また谷筋ではガレ場も多く歩きにくいことを覚悟して歩いた方がよい。
登りに使う場合は、写真にある黄色の看板の所から右方向の斜面へ回りこむところが一番分かりにくく、前回(5月)の登山で間違ったのも同じ箇所であった。
杉の湯バス停で乗り換えバスを待つ間、大滝ダム湖周辺を散策
2012年11月24日 10:29撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/24 10:29
杉の湯バス停で乗り換えバスを待つ間、大滝ダム湖周辺を散策
この付近ではまだ紅葉が美しい
2012年11月24日 10:36撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/24 10:36
この付近ではまだ紅葉が美しい
和佐又口へ向かうバス車窓から、珍しいループ橋
2012年11月24日 11:21撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/24 11:21
和佐又口へ向かうバス車窓から、珍しいループ橋
和佐又口バス停で下車。。世界遺産「大峰奥駆道」の看板にしたがってヒュッテへ向かう
2012年11月24日 11:31撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/24 11:31
和佐又口バス停で下車。。世界遺産「大峰奥駆道」の看板にしたがってヒュッテへ向かう
車道と分かれて沢道コースへ
2012年11月24日 12:05撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/24 12:05
車道と分かれて沢道コースへ
バス停から1時間20分で和佐又ヒュッテに到着。このヒュッテは通年営業。周辺はキャンプに適していて、冬はスキー場になるらしい
2012年11月24日 14:32撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/24 14:32
バス停から1時間20分で和佐又ヒュッテに到着。このヒュッテは通年営業。周辺はキャンプに適していて、冬はスキー場になるらしい
1日目は、30分ほどで登れる和佐又山へ。。樹木はすっかり葉を落としていた。ブナに混じって赤茶色のヒメシャラの木が目立つ
2012年11月24日 13:52撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/24 13:52
1日目は、30分ほどで登れる和佐又山へ。。樹木はすっかり葉を落としていた。ブナに混じって赤茶色のヒメシャラの木が目立つ
和佐又山(1344m)山頂
2012年11月24日 14:03撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/24 14:03
和佐又山(1344m)山頂
山頂から明日登る大普賢岳を望む
2012年11月24日 14:07撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/24 14:07
山頂から明日登る大普賢岳を望む
ヒュッテの直ぐ上から大台ケ原方面の展望がよい
2012年11月24日 14:39撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/24 14:39
ヒュッテの直ぐ上から大台ケ原方面の展望がよい
二日目、日の出直前にヒュッテを出発。大台ケ原の稜線が輝きだす
2012年11月25日 06:46撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 6:46
二日目、日の出直前にヒュッテを出発。大台ケ原の稜線が輝きだす
笙ノ窟で修行されたえらいお坊様の歌碑が並ぶ。山肌が朝日に赤く照らされ出す
2012年11月25日 06:50撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 6:50
笙ノ窟で修行されたえらいお坊様の歌碑が並ぶ。山肌が朝日に赤く照らされ出す
和佐又のコルへ。ここまでは前日にも通った道。コルから右手に大普賢岳へ向かう
2012年11月25日 06:58撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 6:58
和佐又のコルへ。ここまでは前日にも通った道。コルから右手に大普賢岳へ向かう
朝日を浴びながら樹林帯を登る
2012年11月25日 07:05撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 7:05
朝日を浴びながら樹林帯を登る
岩窟群最初のシタンの窟
2012年11月25日 07:35撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 7:35
岩窟群最初のシタンの窟
笙ノ窟、洞窟の右手に清水の滴りが溜まっている
2012年11月25日 07:49撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 7:49
笙ノ窟、洞窟の右手に清水の滴りが溜まっている
この付近から梯子が連続して現れるようになる
2012年11月25日 08:08撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 8:08
この付近から梯子が連続して現れるようになる
鷲の窟と名付けられた場所だけど、何となくライオンか何かの横顔に見える
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鷲の窟と名付けられた場所だけど、何となくライオンか何かの横顔に見える
ここも連続梯子
2012年11月25日 08:11撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 8:11
ここも連続梯子
そして最初の絶景ポイントの石ノ鼻へ
2012年11月25日 08:13撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 8:13
そして最初の絶景ポイントの石ノ鼻へ
岩場の上は、大展望台。。弥山、八経ヶ岳、釈迦ヶ岳の大峰山脈中枢部が一望
2012年11月25日 08:14撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 8:14
岩場の上は、大展望台。。弥山、八経ヶ岳、釈迦ヶ岳の大峰山脈中枢部が一望
標高も高くなってきて、岩から垂れるツララを見ながら大普賢岳へ
2012年11月25日 08:28撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 8:28
標高も高くなってきて、岩から垂れるツララを見ながら大普賢岳へ
小普賢岳は、看板だけで山頂はパス
2012年11月25日 08:29撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 8:29
小普賢岳は、看板だけで山頂はパス
一週間前に降った初雪が残っている
2012年11月25日 08:35撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 8:35
一週間前に降った初雪が残っている
奥駆け道出合いの直前、振り返ると小普賢岳のお饅頭とその左横に大台ケ原と更に向うには熊野灘の光る海面
2012年11月25日 08:48撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 8:48
奥駆け道出合いの直前、振り返ると小普賢岳のお饅頭とその左横に大台ケ原と更に向うには熊野灘の光る海面
奥駆け道出合い
2012年11月25日 09:04撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 9:04
奥駆け道出合い
雪が残る奥駆け道縦走路。もう大普賢岳は間近
2012年11月25日 09:04撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 9:04
雪が残る奥駆け道縦走路。もう大普賢岳は間近
西側に10月に登った山上ヶ岳、稲村ヶ岳の稜線が飛び込んできた
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西側に10月に登った山上ヶ岳、稲村ヶ岳の稜線が飛び込んできた
2012年11月25日 09:05撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 9:05
大普賢岳山頂直下、何人かがカメラを構えて富士山が見えるかって。。さすがに富士は見えなかったが台高の峰々の先に北、中央、南アルプスの白い姿が..
2012年11月26日 22:25撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/26 22:25
大普賢岳山頂直下、何人かがカメラを構えて富士山が見えるかって。。さすがに富士は見えなかったが台高の峰々の先に北、中央、南アルプスの白い姿が..
白山・・・約225km
2012年11月26日 00:32撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/26 0:32
白山・・・約225km
木曽御嶽(右)・・・約230km
乗鞍岳、北アルプス(左)・・・250〜280km
2012年11月26日 00:32撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/26 0:32
木曽御嶽(右)・・・約230km
乗鞍岳、北アルプス(左)・・・250〜280km
南アルプス・・・約260km
もう少し東側には、富士山が。。と思ったが、海越しのせいか確認できなかった
2012年11月27日 00:27撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/27 0:27
南アルプス・・・約260km
もう少し東側には、富士山が。。と思ったが、海越しのせいか確認できなかった
大普賢岳山頂から八経ヶ岳、釈迦ヶ岳
2012年11月25日 09:32撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 9:32
大普賢岳山頂から八経ヶ岳、釈迦ヶ岳
大普賢岳山頂(1780m)
2012年11月25日 09:33撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 9:33
大普賢岳山頂(1780m)
大普賢岳から行者還岳へ向かう
2012年11月25日 09:42撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 9:42
大普賢岳から行者還岳へ向かう
あちこちに霜柱が見られた
2012年11月25日 10:03撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 10:03
あちこちに霜柱が見られた
苔生して一寸した和風庭園の趣のある稚児泊
2012年11月25日 10:36撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 10:36
苔生して一寸した和風庭園の趣のある稚児泊
稚児泊。60行場と書かれており、ここも行場の一つなんだと。。。
2012年11月25日 10:57撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 10:57
稚児泊。60行場と書かれており、ここも行場の一つなんだと。。。
奥駆け修行の方達が供えていくのだろう
2012年11月25日 11:03撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 11:03
奥駆け修行の方達が供えていくのだろう
左から大普賢岳、小普賢岳、日本岳。見るからに険しそう
2012年11月25日 11:07撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 11:07
左から大普賢岳、小普賢岳、日本岳。見るからに険しそう
七曜岳(1584m)山頂も岩場になっていて、展望が素晴らしい
2012年11月25日 11:37撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 11:37
七曜岳(1584m)山頂も岩場になっていて、展望が素晴らしい
八経ヶ岳(左端)から弥山、バリゴヤの頭、稲村ヶ岳
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八経ヶ岳(左端)から弥山、バリゴヤの頭、稲村ヶ岳
七曜岳から行者還岳方面へ少し下ったところから無双洞方面への周回コースの分岐がある
2012年11月25日 11:41撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 11:41
七曜岳から行者還岳方面へ少し下ったところから無双洞方面への周回コースの分岐がある
稜線の東側に大台ケ原(日出ヶ岳)。段差のようになっているところが有名な大蛇瑤寮篳鼻
2012年11月25日 12:18撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 12:18
稜線の東側に大台ケ原(日出ヶ岳)。段差のようになっているところが有名な大蛇瑤寮篳鼻
縦走路を外れて行者還岳(1546m)山頂へ
2012年11月25日 12:43撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 12:43
縦走路を外れて行者還岳(1546m)山頂へ
山頂の南側の絶壁上から弥山方面の展望
2012年11月25日 12:45撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 12:45
山頂の南側の絶壁上から弥山方面の展望
行者還避難小屋と行者還岳ピーク
2012年11月25日 13:10撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 13:10
行者還避難小屋と行者還岳ピーク
小屋から南へ少し行ったところから小坪谷ルートの分岐が有る
2012年11月25日 13:13撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 13:13
小屋から南へ少し行ったところから小坪谷ルートの分岐が有る
下山ルートの踏み跡は不明瞭で、注意深くテープなどのマークを追う必要がある
2012年11月25日 13:37撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 13:37
下山ルートの踏み跡は不明瞭で、注意深くテープなどのマークを追う必要がある
下から登ってくると、この黄色の看板付近で右側の斜面への取り付きがポイントだが、迷いやすそうである。5月にミスしたのもこの地点だった
2012年11月25日 14:11撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 14:11
下から登ってくると、この黄色の看板付近で右側の斜面への取り付きがポイントだが、迷いやすそうである。5月にミスしたのもこの地点だった
今回の下山軌跡(赤)と5月の登山時の軌跡(青)比較。白丸の位置(写真51の黄色い看板)で右斜面へ取り付けずにルートをロスしたことが判明
2012年11月29日 00:46撮影
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11/29 0:46
今回の下山軌跡(赤)と5月の登山時の軌跡(青)比較。白丸の位置(写真51の黄色い看板)で右斜面へ取り付けずにルートをロスしたことが判明
踏み跡も薄い急な斜面のトラバースの箇所が多い
2012年11月25日 14:19撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 14:19
踏み跡も薄い急な斜面のトラバースの箇所が多い
小坪谷本流に出合うと終点の吊橋はもう直ぐ
2012年11月25日 14:45撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 14:45
小坪谷本流に出合うと終点の吊橋はもう直ぐ
吊橋に到着。頼んであったタクシーが待っていた
2012年11月25日 14:49撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
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11/25 14:49
吊橋に到着。頼んであったタクシーが待っていた
西日に照らされた行者還岳を見上げる
2012年11月25日 14:51撮影 by  DMC-LX7, Panasonic
11/25 14:51
西日に照らされた行者還岳を見上げる

感想

1ヶ月前の扇ノ山でのアクシデントの傷も癒え、待ちに待った和佐又から大普賢岳〜行者還岳の奥駆け縦走を迎えた。本来は、三連休の金曜日から一泊二日の予定であったが、同行のtoshiemonさんから「金曜日は天気が悪そうなので土曜日からにしよう」との提案を受けて24日からの一泊二日に変更した。
結果、最高の天候に恵まれた山行となった。
初日は、バスの乗り換えなどもあり、和佐又ヒュッテに着いたのは午後1時前、遅い昼食を済ませると1時間足らずで登れる和佐又山(1344m)の周遊コースへ。山頂から翌日登る大普賢岳や弥山・八経ヶ岳の大峰主峰を展望した。ヒュッテ付近は冬はスキーゲレンデになる気持ちの良いテントサイトで、直ぐ上の台地からは東側に谷を挟んで大台ケ原へ続く大台ドライブウェイが思いのほか間近に見える。
この季節、途中バスの乗換えで散策した湯盛温泉付近は、綺麗な紅葉が残っていたが、ヒュッテ付近から上の木々はすっかり葉を落とし、冬模様になっていた。
ヒュッテの部屋にも既に大きなストーブが設置され、これが燃えてなかったら夜など耐えられないほどの寒さだったことだろう。
具沢山の豚汁を始めボリュームたっぷりの夕食を食べ、暖かい風呂に浸かって身体を温めて、早々に床についたら、朝までぐっすり、結局寒さなんか感じる暇も無かった。
二日目は、私が寝坊をしたため予定より少し遅れて6時40分に出発。それでも未だ太陽は大台ケ原の向うに。。徐々に赤く明けて来る様子を眺めながら和佐又のコルを越えて大普賢岳を目指す。途中、偉いお坊さん達が修行をしたという笙ノ窟を始めとする岩窟群を過ぎる頃から急な岩場に掛かる梯子も現れ、ぐんぐんと日本岳のコルへ向かって登る。コルの少し上の石ノ鼻から最初のパノラマを楽しむ。抜けるような青空の下、弥山・八経ヶ岳から更に南下する大峰の奥駆け縦走路の稜線、東から北にかけては大台ケ原から台高の峰々が連なる。大台ケ原の右手奥には朝日に輝く熊野灘もはっきりと望むことができた。
そうした展望の興奮は、大普賢岳山頂付近でピークに。。北に開けた斜面から真っ白に輝く白山、北アルプス・乗鞍、御嶽、中央アルプス、南アルプスの姿が台高の峰々の上に望むことができた。富士山も見えないかと思ったが、さすがに海からの蒸気が上がったこの時間では確認することができなかった(でも、この日の天気であれば早朝には見ることができたかもしれない)。
この日は、本当に空気も澄んでクッキリとした展望が得られ、山上ヶ岳と稲村ヶ岳の稜線越しには葛城、金剛のダイトレ稜線、その向うには大阪湾を挟んで六甲連山、その西の方向には明石海峡大橋や淡路島の姿も見ることができた。う〜ん、大満足。
名残惜しくは有ったが、行者還岳への奥駆け道縦走へ。
急な岩場も混じる稜線をアップダウンを繰り返しながら弥勒岳、国見岳と越え、薩摩転げの鎖場を下ったところで苔生した岩がゴロゴロとする一寸不思議な光景が広がる稚児泊の行場に達する。昼食の後、七曜岳へ。岩場の山頂は狭いが、特に南西から北方へかけて、深い谷を挟んで望む八経ヶ岳・弥山、バリゴヤの頭、稲村ヶ岳の大パノラマは圧巻であった。
行者還岳へかけての稜線もさすがに行者さんも還りたくなると言わせるだけある急登、急降が繰り返される。
行者還岳山頂へは、縦走路を外れてほんの10分ほどの登りで到達できる。前回は時間がない事もあって避難小屋から見上げただけで登ったつもりにしたものだったが、今回漸く三角点ピークを踏むことができた。
下山は、これまた前回因縁のある小坪谷ルート。前回は、登りのルートとして採ったのだが、途中でルートを見失い旧関電道側へ急斜面を強引に登った苦い経験のあるところ。今回は、縦走路側から逆に下山路として辿ってやろうと。。。
縦走路に建つ立派な分岐の標識やテープなどのマークのある地点から西側へ下山。。やはり踏み跡は薄くて、何とか木の枝などに所々付けられた赤や黄色のテープを注意深く追いながらの下山になる。途中、枯葉に覆われた急斜面のトラバースなども有って神経を使う。雨など降っていたら何とも困難なことだったろうと思われる。
1時間ほど下ったところで、漸く前回の登山で記憶のある黄色い看板を発見。。下から登ってきたとしたら、そこで右側の斜面へ方向を変えて取り付かなければならなかったことが判った。確かに取り付き点にはテープもあった。だけどその地点から改めて見上げてみてもそこに登山道があるようにはどうしても思えなかった。

更に40分ほどガレた沢筋を下って本沢に到着、タクシーの待つ吊橋にほぼ時間通りにたどり着くことができた。。
何はともあれ、好天に恵まれ、冬の気配漂う大峰奥駆け道の一部を堪能できたことは無上の喜びであった。
これから大峰は雪に閉ざされるだろう。私にとっては来年までさようならということですね。。

今回の歩行距離:16.9km  今年の累積距離:465.6km
今回の累積標高:2,026m  今年の累積標高:40,679m

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