もう冬模様、、快晴の大普賢岳〜行者還岳
- GPS
- 41:03
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,747m
- 下り
- 1,613m
コースタイム
11:30和佐又口BS〜(沢道コース経由)12:50和佐又ヒュッテ(昼食)13:30〜
14:00和佐又山〜14:30ヒュッテ(泊)
2日目:
6:40和佐又ヒュッテ〜和佐又のコル〜7:45笙ノ窟〜8:15石ノ鼻〜奥駆道出合い〜
9:20大普賢岳9:35〜9:55弥勒岳〜国見岳〜10:35稚児泊(昼食)11:00〜11:35七曜岳〜
12:45行者還岳〜13:15小坪谷分岐〜14:50小坪谷登山口(吊橋)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
下山は、小坪谷登山口からタクシーで天川川合BS(約3600円)、奈良交通バスで下市口駅へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
和佐又ヒュッテから大普賢岳へ、そして奥駆道縦走路は、急な岩場などもあるが、殆どで鉄梯子などが整備されており、注意すれば特に問題になる箇所は無いと思われる。 行者還小屋から小坪谷へ下る道は、前回5月に登山口から登りコースとして使って途中ルートを外してえらい目に会った曰く付き、今回は縦走路側から逆向きに挑戦したもの。 しかし、今回もとても手強かった。縦走路分岐から疎らに付けられたテープを頼りに方向を定めながら下るものの、踏み跡は分からない(特にこの季節は落葉が地面を覆うことも助長する)箇所が殆ど。おまけにかなり急な斜面のトラバースなども有って気が抜けない。また谷筋ではガレ場も多く歩きにくいことを覚悟して歩いた方がよい。 登りに使う場合は、写真にある黄色の看板の所から右方向の斜面へ回りこむところが一番分かりにくく、前回(5月)の登山で間違ったのも同じ箇所であった。 |
写真
感想
1ヶ月前の扇ノ山でのアクシデントの傷も癒え、待ちに待った和佐又から大普賢岳〜行者還岳の奥駆け縦走を迎えた。本来は、三連休の金曜日から一泊二日の予定であったが、同行のtoshiemonさんから「金曜日は天気が悪そうなので土曜日からにしよう」との提案を受けて24日からの一泊二日に変更した。
結果、最高の天候に恵まれた山行となった。
初日は、バスの乗り換えなどもあり、和佐又ヒュッテに着いたのは午後1時前、遅い昼食を済ませると1時間足らずで登れる和佐又山(1344m)の周遊コースへ。山頂から翌日登る大普賢岳や弥山・八経ヶ岳の大峰主峰を展望した。ヒュッテ付近は冬はスキーゲレンデになる気持ちの良いテントサイトで、直ぐ上の台地からは東側に谷を挟んで大台ケ原へ続く大台ドライブウェイが思いのほか間近に見える。
この季節、途中バスの乗換えで散策した湯盛温泉付近は、綺麗な紅葉が残っていたが、ヒュッテ付近から上の木々はすっかり葉を落とし、冬模様になっていた。
ヒュッテの部屋にも既に大きなストーブが設置され、これが燃えてなかったら夜など耐えられないほどの寒さだったことだろう。
具沢山の豚汁を始めボリュームたっぷりの夕食を食べ、暖かい風呂に浸かって身体を温めて、早々に床についたら、朝までぐっすり、結局寒さなんか感じる暇も無かった。
二日目は、私が寝坊をしたため予定より少し遅れて6時40分に出発。それでも未だ太陽は大台ケ原の向うに。。徐々に赤く明けて来る様子を眺めながら和佐又のコルを越えて大普賢岳を目指す。途中、偉いお坊さん達が修行をしたという笙ノ窟を始めとする岩窟群を過ぎる頃から急な岩場に掛かる梯子も現れ、ぐんぐんと日本岳のコルへ向かって登る。コルの少し上の石ノ鼻から最初のパノラマを楽しむ。抜けるような青空の下、弥山・八経ヶ岳から更に南下する大峰の奥駆け縦走路の稜線、東から北にかけては大台ケ原から台高の峰々が連なる。大台ケ原の右手奥には朝日に輝く熊野灘もはっきりと望むことができた。
そうした展望の興奮は、大普賢岳山頂付近でピークに。。北に開けた斜面から真っ白に輝く白山、北アルプス・乗鞍、御嶽、中央アルプス、南アルプスの姿が台高の峰々の上に望むことができた。富士山も見えないかと思ったが、さすがに海からの蒸気が上がったこの時間では確認することができなかった(でも、この日の天気であれば早朝には見ることができたかもしれない)。
この日は、本当に空気も澄んでクッキリとした展望が得られ、山上ヶ岳と稲村ヶ岳の稜線越しには葛城、金剛のダイトレ稜線、その向うには大阪湾を挟んで六甲連山、その西の方向には明石海峡大橋や淡路島の姿も見ることができた。う〜ん、大満足。
名残惜しくは有ったが、行者還岳への奥駆け道縦走へ。
急な岩場も混じる稜線をアップダウンを繰り返しながら弥勒岳、国見岳と越え、薩摩転げの鎖場を下ったところで苔生した岩がゴロゴロとする一寸不思議な光景が広がる稚児泊の行場に達する。昼食の後、七曜岳へ。岩場の山頂は狭いが、特に南西から北方へかけて、深い谷を挟んで望む八経ヶ岳・弥山、バリゴヤの頭、稲村ヶ岳の大パノラマは圧巻であった。
行者還岳へかけての稜線もさすがに行者さんも還りたくなると言わせるだけある急登、急降が繰り返される。
行者還岳山頂へは、縦走路を外れてほんの10分ほどの登りで到達できる。前回は時間がない事もあって避難小屋から見上げただけで登ったつもりにしたものだったが、今回漸く三角点ピークを踏むことができた。
下山は、これまた前回因縁のある小坪谷ルート。前回は、登りのルートとして採ったのだが、途中でルートを見失い旧関電道側へ急斜面を強引に登った苦い経験のあるところ。今回は、縦走路側から逆に下山路として辿ってやろうと。。。
縦走路に建つ立派な分岐の標識やテープなどのマークのある地点から西側へ下山。。やはり踏み跡は薄くて、何とか木の枝などに所々付けられた赤や黄色のテープを注意深く追いながらの下山になる。途中、枯葉に覆われた急斜面のトラバースなども有って神経を使う。雨など降っていたら何とも困難なことだったろうと思われる。
1時間ほど下ったところで、漸く前回の登山で記憶のある黄色い看板を発見。。下から登ってきたとしたら、そこで右側の斜面へ方向を変えて取り付かなければならなかったことが判った。確かに取り付き点にはテープもあった。だけどその地点から改めて見上げてみてもそこに登山道があるようにはどうしても思えなかった。
更に40分ほどガレた沢筋を下って本沢に到着、タクシーの待つ吊橋にほぼ時間通りにたどり着くことができた。。
何はともあれ、好天に恵まれ、冬の気配漂う大峰奥駆け道の一部を堪能できたことは無上の喜びであった。
これから大峰は雪に閉ざされるだろう。私にとっては来年までさようならということですね。。
今回の歩行距離:16.9km 今年の累積距離:465.6km
今回の累積標高:2,026m 今年の累積標高:40,679m
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