天塩岳周回
- GPS
- 09:57
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 1,139m
- 下り
- 1,127m
コースタイム
- 山行
- 8:48
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 9:45
ところが今週も台風から変わった温帯性低気圧の影響で微妙な予報。ギリギリまで待っての決断でした。
天候 | 雨/曇り/晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に浮石がゴロゴロしていて歩き難い。 ただ前半はしばらくハイキングコース |
その他周辺情報 | 愛別の協和温泉に寄ろうかと思いましたが、給油を優先 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
携帯トイレ
|
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感想
予てから計画していた天塩岳周回を実現しました。厚岸からは、十勝連峰や愛山渓よりも移動時間のかかる立地にある天塩岳に、「前天塩岳〜天塩岳〜西天塩岳〜円山」と周回するためには、できれば前泊して登山に臨みたい。
そう考えていて思いついたのが娘の存在でした。いえ、娘の存在を忘れていたわけではありませんが。
娘は名寄市に住んでいるため、天塩岳へのアクセスが良いのです。私が天塩岳登山を直前に決めたのに、娘の職場は急な休暇を簡単に受理します。(笑
結婚したものの仕事の関係で名寄と徳島、別々に生活している娘夫婦が来年度からやっと千葉で同居生活を送ることになります。最初はきっと考えもしなかった意識の違い、すれ違いが出てくることでしょう。私はあまり心配していませんが。と言うより、娘が名寄にいるうちに天塩岳にアタックしなくちゃ!(笑
そんな娘と久しぶりに一緒に登山することとなりました。
前日の仕事を早めに終え、早めに厚岸を発つ予定だったのですが、この手の予定はなかなか上手く行かないものです。折からの暑さで汗だくだった私は、出掛ける前にシャワーを浴び、汗が引くのを待って18時半頃にやっと厚岸を出発します。夕陽を浴びた雲がとても綺麗でした。娘の家には23時少し前に到着しました。
久し振りに娘に会って最初の言葉が「おまえ、丸くなったね!太ったんじゃない?」娘の返しも「お父さんこそ!お腹、すごいよ!」
天塩岳登山をギリギリまで迷っていたのは天気予報があまり良くなかったからです。先週に引き続き、温帯性低気圧に変わった台風の影響で、雨マークになったり曇りマークになったり晴れマークが見えてみたり。前日の朝に、「晴れ」に変わったところで決行を決めました。ただ、風は強いようでてんくら評価は「C」です。それでも「この気温なんだから、20mくらいの風が吹いていた方が気持ちいいだろう」と安直に考えます。
ところが、娘の家を出て天塩岳に向かうほどに雲行きが怪しくなります。天塩岳ヒュッテは霧雨でした。「登っている内に晴れるだろう」6時ちょうど、登山を開始します。序盤はまさにハイキングコースでした。ほぼ平坦な沢沿いを延々と歩く感じです。渡渉は橋を渡るため水濡れの心配はありません。しかし雨が強くなったり弱くなったりしながらも、なかなか止む気配はなく、序盤の写真撮影は極力控えました。
前天塩岳分岐から登山道らしくなりますが、広い踏み跡をなぞって登っていると、突然登山道がなくなりました。(笑
「え?ココから藪を漕げって??」
どうも登山道ではなさそうです。
「それとも、こっちかな?」
登山道が消失したところから上に向かう踏み跡を少し登ってみましたが、やはり藪に突入します。
「迷ったら元の位置に戻る」鉄則通り、最後のピンクテープの場所まで戻ると、そのピンクテープから鋭角的に戻るように上に向かう踏み跡があります。まぎれもなく登山道です。
レインウェアのフードをかぶっていたこともあり、こんな簡単なルートも見失うとは!私はフードを外します。
そこからは、比較的急登の連続でした。と言うか、平坦なところが全くありません。だんだん、石がゴロゴロしたコースになり、浮石も多く手こずります。息が乱れます。ところが、娘は涼しい顔をしているではありませんか。「お父さん、荷物少し持ってあげようか?」「くっそー!こんなんじゃ、荷揚げボランティアなんて出来ないよ・・・」
などと言いつつ、前天塩岳に登頂します。前天塩岳山頂は真っ白で、しかも暴風でした。ここで朝食を摂りますが、食事をしながら娘が「寒い」と言います。息を乱しまくりの私は、これでちょうどいい感じだったのですが、食事を摂ると血液の流れが胃に集中するので寒くなるのは当然です。「少し歩こう」私たちは天塩岳に向かってゆっくり歩き始めます。
前天塩岳から天塩岳までは緩やかな稜線かと思っていたのですが、思ったより下りました。標高差で200mほどでしょうか?当然、その分の登り返しがあります。ミヤマアキノキリンソウやオトギリソウ、ウメバチソウなどが私たちを励ましてくれましたが、期待していた天塩岳山頂もガスで真っ白でした。そしてやはり暴風です。(笑
「西天塩岳まで行って、避難小屋でお昼にしよう!」
私たちはそそくさと天塩岳山頂を後にします。
「西天塩岳に行くのに、こんなに下っていいのかな?」と思うほど下り、やっと笹刈りされた西天塩岳への分岐に到着します。濡れて滑りやすい草の中の登山道をトラバース気味に抜けると、ガレ場に出ました。いかにもナキウサギが出てきそうなガレ場です。私たちは、西天塩岳山頂標識をゲットした後、このガレ場で少し待機してみることにしました。いつの間にか、風はかなり弱まっていました。
ビンゴでした!
あちらこちらからナキウサギの声が聞こえ、やがて岩場にちょろちょろと姿を見せます。聞くと、娘にとっては初めてのナキウサギだったようです。見せてあげられてよかったなぁ。4〜5匹の個体を確認し、そこそこ満足して西天塩を後にします。すぐ下に、天塩岳避難小屋がありました。
私たちは避難小屋でリュックを下ろし、昼食を摂りました。娘手ずからの昼食です。「いろいろ作れるようになったんだね」「そりゃ、そうだよ」避難小屋には稚内からお越しのご夫婦もご一緒することになりました。お腹と心を満たした私は、下りで息が切れることはありません。「さあ!行こうか!」
下山している内に、娘が遅れ始めます。「どうした?どこか痛めたの?」「いや、膝が…」2〜3年前に銀泉台から赤岳〜白雲岳〜北海岳〜黒岳〜リフト&ロープウエイと縦走して以来の登山になる娘は、当時悩まされた「膝裏の筋肉痛」が完治していなかったのか、再発してしまったようでした。
「ここでしょ?痛むところ。ここは温泉やお風呂に入った時、念入りにマッサージするしかないんだよ。いたたた・・・と声が出るくらい揉み続ける。そのうち治るよ。でもおかしいね?普通は一旦痛みが引けば滅多に再発しないんだけど・・・」
ペースを落として、それでもほぼ予定時刻に下山。下山途中、山頂を見上げると晴れているではありませんか。天気予報、当たったね。(笑
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