扇沢-八峰キレット-八方尾根
- GPS
- 09:15
- 距離
- 26.5km
- 登り
- 3,194m
- 下り
- 2,676m
コースタイム
03:00 柏原新道登山口
04:50 種池山荘
06:40 鹿島槍ヶ岳
07:30 キレット小屋
09:35 五竜山荘
10:50 唐松岳頂上山荘
12:20 八方池山荘
惣菜パン2
天候 | 雨風強い |
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過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
柏原新道から爺ヶ岳に上がったらひたすら北上。キレットを2つ越えて天狗山荘に泊まったら翌日は白馬、雪倉、朝日岳でお花を楽しむ。2年前にやったこのルートが素晴らしかったのでもう一度歩きたかった。去年もこの区間を歩いたが、台風が近づいていて雨降り。何も見えないキレット越えを強いられてそりゃもうしんどかった。今年こそ晴れた日に…と狙っていたが去年よりひどい目にあった。
昨日は柏原新道登山口で車中泊。この辺は涼しくてぐっすり眠れた。夜中に雨が降っていて出発時も小降り。今日は高曇りだろうと思いきや普通に天気が悪くて帰りたくなる。まあ行けるところまで行こう。五竜でも唐松でもエスケープしたくなったら東に下りればいい。大糸線で信濃大町へ出たらバスで扇沢に帰ってこれる。ひたすら登りの柏原新道をせっせと登って2時間弱で種池山荘着。この登山道は下草で靴が濡れなくて非常に快適だった。爺ヶ岳をスルーして鹿島槍へ向かう。思い出の冷池山荘を過ぎたら雨風は勢いを増してきた。天気予報を確認すると雨、しかもレーダーには真っ赤っかな雨雲が信濃に接近している。こりゃあ今日はダメかもしれん。修行だな。五竜か唐松か、やめたくなったらやめよう。
八峰キレットは岩が濡れているので気をつけて進もう。岩が濡れている時は面のフリクションは全く信用できないので靴の裏の凹凸で岩を掴んでいく。靴底の凹凸が浅かったり素材が柔らかくて岩に負けるようだと濡れた岩場は苦労する。昨日は甲斐駒を下りた後、松本のカモシカスポーツで岩場でも効きそうなスポルティバの靴を買った。中々しっかり効いて調子が良かった。五竜山荘は食堂のチャーハンがうまい。今回もありつけるかと思いきや「食堂利用は外で」とのこと。さすがにこの雨の中外でチャーハンを食べるのは無い。ということで先へ進もう。ここからが雨風のピークで8月だというの寒くて震える。着るものを全部着て行動食もガツガツ食べてもひとたび西風に乗った雨粒の弾丸を喰らえば左半身が冷たくなってくる。唐松山荘に着いたら一休みして考える。不帰嶮は越えられそうにない。今日はここまでだな。そうと決まれば八方尾根へ。一歩踏み出せば西風は全く当たらず天国だ。下っているのに暑い。八方尾根はとてもよく歩かれて整備されていて一級国道だった。なるほど、これが唐松岳が人気の理由か。八方池まで下りてくると時折青空も見えるくらい天気は回復した。尾根もチラチラ見える。雲の流れが穏やかなので天気は回復したのだろう。唐松山荘で1時間くらい待てば進めたかもしれないな。まあいいや。その後は初めての白馬のゴンドラリフトを3つも乗り継いでバスに揺られて白馬駅へ。電車の繋がりが悪くて扇沢に着いたのは17時だった。下山してからの移動が疲れた。
白馬の駅で電車待ちをしている間に立ち寄った食堂"絵夢"の豚生姜焼き定食が泣きそうなほどうまかった。リフトゴンドラに乗ったり、普通の観光地"八方池"を見学したり、白馬の町をぶらぶらしたり特急あずさに乗ったり、初めて扇沢を見たり。山行は修行だったが下りてからが楽しい一日だった。
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柏原新道から入ると扇沢に帰ってくるのが大変だ。このあたりを歩くならクルマは使わず身一つで入った方が何かと便利だ。次にやるとしたら電車で白馬駅に出てステーションビバーク。翌日はロードを走って大雪渓から白馬に上がり、南下していくルートが良いだろう。
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