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Yamareco

記録ID: 2501790
全員に公開
沢登り
槍・穂高・乗鞍

北アルプス 金木戸川小倉谷

2020年08月11日(火) ~ 2020年08月13日(木)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
26.6km
登り
2,406m
下り
2,081m

コースタイム

1日目
山行
8:06
休憩
0:22
合計
8:28
5:32
102
金木戸林道ゲート
7:14
7:30
134
9:44
9:44
10
取水施設
9:54
10:00
56
小倉谷出合
10:56
10:56
82
トイ状大滝
12:18
12:18
102
箱型ゴルジュ
14:00
1470m二俣
2日目
山行
5:51
休憩
0:00
合計
5:51
10:24
233
1470m二俣
14:17
14:17
10
1710m二俣
14:27
14:27
108
1740m二俣
16:15
2010m地点
3日目
山行
7:54
休憩
0:08
合計
8:02
7:38
105
2010m地点
9:23
9:30
48
小倉谷源頭
10:18
10:18
4
クリヤ谷登山道合流
10:22
10:23
311
15:34
15:34
6
※金木戸林道ゲート〜小倉谷出合でルートミスあり。
天候 11日:晴れ/曇り
12日:雨
13日:雨
過去天気図(気象庁) 2020年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
今回は車を2台使用。
|翦高原口のバス停に2人別々の車で集合
△Δ前貘罎覗佻札瀬爐悵榮亜△發Π貘罎魯丱皇笋肪鷦
C翦高原口のバス停へ下山
ぅ丱皇笋肪鷦屬靴討いた車で、双六ダムのもう一台を回収

備考:
・中尾高原口バス停の駐車場
無料で10台程度駐車できる。お盆ということもあり、満車に近い状態だった。クリヤ谷の登山口から徒歩5分程度。
・双六ダムの駐車スペース
金木戸川林道のゲート手前に路肩駐車で5台程度か。ゲートのすぐそばに泊められていた車には「駐車禁止」のガムテープが張られていた。
コース状況/
危険箇所等
沢登りにつき、割愛。
(登山道ではありません!)
事前に知りたい人は沢登りのガイドブックを参照のこと。
5:32 金木戸川林道を歩き出す。アブがやたら集まってくる。
2020年08月11日 05:32撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/11 5:32
5:32 金木戸川林道を歩き出す。アブがやたら集まってくる。
7:14 発電所に到着。林道崩落の巻き道で、途中100m近いアップダウンがあった。
2020年08月11日 07:14撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/11 7:14
7:14 発電所に到着。林道崩落の巻き道で、途中100m近いアップダウンがあった。
7:40 発電所直後に入渓するが、間違い。金木戸川沿いに林道があるので、その林道を歩くのが正解。
2020年08月11日 07:40撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/11 7:40
7:40 発電所直後に入渓するが、間違い。金木戸川沿いに林道があるので、その林道を歩くのが正解。
9:20 気付いて林道に戻る。「林道歩くだけっしょー」とアプローチを甘く見ていたのが裏目に…
2020年08月11日 09:20撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/11 9:20
9:20 気付いて林道に戻る。「林道歩くだけっしょー」とアプローチを甘く見ていたのが裏目に…
9:44 取水施設?に到着。金木戸川の水がここで取水されていて、上流ではその分の水量が増すことになる。
2020年08月11日 09:44撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/11 9:44
9:44 取水施設?に到着。金木戸川の水がここで取水されていて、上流ではその分の水量が増すことになる。
9:54 小倉谷出合い。金木戸川本流をスクラム渡渉するが、最後の数メートルは深くて結局泳いだ。
2020年08月11日 09:54撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/11 9:54
9:54 小倉谷出合い。金木戸川本流をスクラム渡渉するが、最後の数メートルは深くて結局泳いだ。
10:34 小倉谷を遡行していく。水の透明度が高いせいか?目で判断した水深よりも実際は深いことが多かった。
2020年08月11日 10:34撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/11 10:34
10:34 小倉谷を遡行していく。水の透明度が高いせいか?目で判断した水深よりも実際は深いことが多かった。
10:56 美しいトイ状の大滝。右から巻く。
2020年08月11日 10:56撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/11 10:56
10:56 美しいトイ状の大滝。右から巻く。
11:29 この窯も少し泳いだ。そんなに深く見えないのだが…
2020年08月11日 11:29撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/11 11:29
11:29 この窯も少し泳いだ。そんなに深く見えないのだが…
11:54 滝の右側のクラックを人工登攀し、角度の甘いテラスにマントルするところ。最初の難所。
2020年08月11日 11:54撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/11 11:54
11:54 滝の右側のクラックを人工登攀し、角度の甘いテラスにマントルするところ。最初の難所。
12:18 ユニークな箱型ゴルジュ。この後のかぶったチョックストーンを越えるのが大変だった。
2020年08月11日 12:18撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
2
8/11 12:18
12:18 ユニークな箱型ゴルジュ。この後のかぶったチョックストーンを越えるのが大変だった。
13:07 しばらく進むと、穏やかに。1470mの三俣状の地形で幕営しました。
2020年08月11日 13:07撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/11 13:07
13:07 しばらく進むと、穏やかに。1470mの三俣状の地形で幕営しました。
8/12 7:18 朝、結構強い雨。夜中には雷を伴って強く降った時間帯もあったので、しばらく沈殿してみることに。
2020年08月12日 07:18撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 7:18
8/12 7:18 朝、結構強い雨。夜中には雷を伴って強く降った時間帯もあったので、しばらく沈殿してみることに。
10:24 晴れ間が見えてきたので、意を決して出発。水流に目立った変化は無いが、あれだけ降って増えていない訳がない。
2020年08月12日 10:24撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/12 10:24
10:24 晴れ間が見えてきたので、意を決して出発。水流に目立った変化は無いが、あれだけ降って増えていない訳がない。
10:50 難所。泳ぎから写真左側の側壁を登る。ここから一連の核心部が始まる。
2020年08月12日 10:50撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
2
8/12 10:50
10:50 難所。泳ぎから写真左側の側壁を登る。ここから一連の核心部が始まる。
11:32 支流の大滝。この滝の右側を登攀したはずだ。
2020年08月12日 11:32撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
2
8/12 11:32
11:32 支流の大滝。この滝の右側を登攀したはずだ。
12:29 2ピッチの登攀から草付きのトラバースを終えて、懸垂下降で沢へ戻る。しかし雨が強い。
2020年08月12日 12:29撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/12 12:29
12:29 2ピッチの登攀から草付きのトラバースを終えて、懸垂下降で沢へ戻る。しかし雨が強い。
13:18 見事なナメ床。晴れていればキラキラしてたんだろうな。
2020年08月12日 13:18撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
1
8/12 13:18
13:18 見事なナメ床。晴れていればキラキラしてたんだろうな。
13:27 間もなく大滝が出現。左手から巻くが、頑固な笹藪との格闘になった。
2020年08月12日 13:27撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
2
8/12 13:27
13:27 間もなく大滝が出現。左手から巻くが、頑固な笹藪との格闘になった。
14:27 息つく間もなく、1740mの二俣。地図では等高線が緩いが、まさかこんな地獄絵図とは…
2020年08月12日 14:27撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
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8/12 14:27
14:27 息つく間もなく、1740mの二俣。地図では等高線が緩いが、まさかこんな地獄絵図とは…
15:11 圧巻のハング大滝。左側から巻く。
2020年08月12日 15:31撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/12 15:31
15:11 圧巻のハング大滝。左側から巻く。
15:58 ようやく穏やかに。幕営適地を探すが、沢の近くは岩がゴロゴロ、沢から離れると藪で、なかなか適地が見つからない。
2020年08月12日 15:58撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
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8/12 15:58
15:58 ようやく穏やかに。幕営適地を探すが、沢の近くは岩がゴロゴロ、沢から離れると藪で、なかなか適地が見つからない。
16:15 高度計で2010mまで頑張って、この日は幕営。この滝を越えて、まだ歩いたはずだ。
2020年08月12日 16:15撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
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8/12 16:15
16:15 高度計で2010mまで頑張って、この日は幕営。この滝を越えて、まだ歩いたはずだ。
8/13 6:59 3日目も雨。ガスってる上に寒いので、2人とも出発を渋る。ダラダラ朝ごはんを食べていた頃か?結局7:38に出発。
2020年08月13日 06:59撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 6:59
8/13 6:59 3日目も雨。ガスってる上に寒いので、2人とも出発を渋る。ダラダラ朝ごはんを食べていた頃か?結局7:38に出発。
8:31 黙々と登る。ガスが濃く、この辺りは雨も強かった。
2020年08月13日 08:31撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 8:31
8:31 黙々と登る。ガスが濃く、この辺りは雨も強かった。
9:23 源頭に到着。水を補給してツメに入る。
2020年08月13日 09:23撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
8/13 9:23
9:23 源頭に到着。水を補給してツメに入る。
10:10 ガスと雨の中、急斜面をひたすら。何も見えなくて訳が分からないが、とにかく登れば稜線に出るはずだ。
2020年08月13日 10:10撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
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8/13 10:10
10:10 ガスと雨の中、急斜面をひたすら。何も見えなくて訳が分からないが、とにかく登れば稜線に出るはずだ。
10:18 唐突にクリヤ谷の登山道に合流。一安心。
2020年08月13日 10:18撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
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8/13 10:18
10:18 唐突にクリヤ谷の登山道に合流。一安心。
10:23 間もなく笠ヶ岳山頂。景色が無くても、この達成感は変わらない。がっちりと握手をかわし、クリヤ谷方面へ下山。
2020年08月13日 10:23撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
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8/13 10:23
10:23 間もなく笠ヶ岳山頂。景色が無くても、この達成感は変わらない。がっちりと握手をかわし、クリヤ谷方面へ下山。
12:54 クリヤ谷登山道を下る。雨、泥、藪でまさに苦行。最後まで印象深い山行となりました…
2020年08月13日 12:54撮影 by  FinePix XP80 XP81 XP85, FUJIFILM
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8/13 12:54
12:54 クリヤ谷登山道を下る。雨、泥、藪でまさに苦行。最後まで印象深い山行となりました…

装備

備考 メタ燃料(火起こしで活躍)

感想

自分にとっては北アルプスの沢に行くのはこれが初めてだ。
小倉谷は”北アルプスのグラビア沢”などと称され、茗渓ひしめく北アルプスの中にあっても美しさに定評のある沢である。
それだけに出発前の自分は「きれいなだけの沢だったらどうしよう」と心配していた。明瞭な巻き道をなぞり、残置に導かれて登攀し、先行パーティに付いていくだけの山行になってしまうかもしれない、と。実際、過去に遡行したいわゆる茗渓の中には、確かに美しいが、これは沢登りなのか?とその内容に違和感を感じた沢も多かった…
小倉谷も人気の茗渓なので人の痕跡はもちろんあったが、連日の悪天も手伝い(笑)、その予想は良い意味で裏切られた。
巻き道は踏み跡もあったが、特に後半は容赦ない藪に苦しめられた。ヌメリや岩の脆さに怯える、スリリングな登攀もあった。雨に震えながら、タープの下で細々と焚火を燃やした。やっているときは過酷で、沢など二度と来るものかと思うが、フリークライミングでは味わえないこの泥臭さが沢登りの魅力だと思う。強力なパートナーに恵まれ、悪天にめげずに進んだ今回の小倉谷で、自分は確かに”沢登り”を楽しんでいたと思う。

本山行はとある目標のトレーニング山行。
次につなげるために、反省点を以下にまとめる。

・バックアップ懸垂のシステムにミスがあった。あれほど練習したのになぜ?と自己嫌悪するが、雨の中ゴルジュにいる焦りから出たものだろう。ただでさえ未熟なのに、練習したことが出来ないのではもう収集がつかない。何に焦っているのか?をはっきりさせて、落ち着いて行動したい。

・ザックを背負っての泳ぎに課題あり。事前の検討で40L以上のザックでは泳ぎは困難なので、泳ぐときはザックを下すべきと結論を出していた。ザックが浮いてヘルメットを押さえ、呼吸が難しくなるためである。しかし、例えば3m泳ぐためにザックをそのたび下ろすなんてことは、時間が勿体なくてできない。例え数メートルでも、ザックに頭を押さえられての泳ぎは怖かった。何か良い方法を見つけておきたい。

・沢中で天気を知る方法が無かった。ラジオを持っていたのだが、近くのNHKラジオの周波数を知らなかったため、天気予報を聞けなかった。南アルプスなら大体の周波数を知っているのだが、北アルプスの沢はこれが初めて。事前に確認をしておくべきだったと思う。

・行動時間について。特に北アルプスの沢では朝が寒くて、出発を渋ってしまう。強い沢ヤには「気合で出発だ!寒いなんて言い訳すな!」と怒られそうだが、夕方遅くまで行動して、朝は遅めにするのも手だと思う。朝より夕方の方が気温が高く、行動しやすいので合理的ではないか。

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