仙丈ヶ岳(地蔵尾根) ◆静かな南アルプスを歩く◆
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- GPS
- 10:26
- 距離
- 26.6km
- 登り
- 2,438m
- 下り
- 2,431m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
個人の方が好意で私有地を登山用駐車場にしていただいていますが、トイレも水(飲用可)もあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ルートミス2回しています(それぞれログに残っています) |和尾根中間水場の先。林に入っていかなければならないところ、林道の砂利道を進みかけてしまいました。現地の案内板の向きが微妙で間違えました(写真参照)。 帰りの地蔵岳付近、倒木を跨いだり回り込んだりしているうちにルートロストして、しばらくそのまま進んでしまいました。ジオグラフィカで現在地と正規ルートを確認、藪を漕いで復帰しました。 【要注意】 ■穴沢の頭あたり(標高1,900m前後)は長く続く水平トラバースですが、道幅が狭く、この道が傾いています(斜面なりの傾斜になっています)。草付きの部分はスリップ注意、またその他の部分も踏み外し注意です。 ■地蔵岳付近は大きな倒木があります。また足元はシダに覆われて踏み跡不明瞭箇所もあります。GPSログなどで最近歩かれた記録を取っていかれることをお勧めします。 |
写真
感想
本来であれば多くの登山者で賑わっているであろう南アルプス。しかし今年は新型コロナウイルスの影響で南アルプス林道バスが運行休止、北沢峠へアプローチできません。以前から興味のあった「地蔵尾根」で仙丈ヶ岳へ登ってきました。
他の方のレコから「とにかく長い」「時間がかかる」と読んでいたので、3:20にヘッデンスタート。歩きやすい道を登っていきます。2時間ほど歩いて辺りが明るくなってきたのでザックをおろして朝ごはん。シダの覆う草原を進むのですが、ここからが苦行でした。
とにかくひたすらに水平トラバースが続きます。ジオグラフィカが一定時間ごとに標高を知らせてくれるのですが、歩いても歩いても高度が上がっていきません。標高1,900mあたりは本当に長く感じました。
その後少し山道らしい傾斜を経て少し登ったのち、標高2,300mエリアがまたまたいやらしい区間でした。ダラダラと緩いアップダウンを繰り返して、やはり高度が上がっていきません。歩いても歩いても高度が上がらないというのは、精神的にじわじわと追い込まれます。
2,400mを過ぎてからは登りごたえのある坂、そして岩稜帯になり、林を抜けた瞬間には絶景が迎えてくれました。
誰もいないカールへ下りて、営業休止の仙丈小屋の前を通過、そしてやはり誰も歩いていない稜線を辿って山頂へ着きました。目の前に拡がるカール地形、そして360°の眺望を堪能、下山の途につきました。
往きが「なかなか標高が上がらない」ということは帰りも「なかなか標高が下がらない」ということになります。猛暑の下界へ向かって、長い長い道を歩き続けました。
コメント
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仙丈岳貸し切り!中々できない経験ですね!
kuraichi88さん、こんにちは
「南アルプスの女王」それもお盆の最中に誰もいないとは・・・やはり異常な年だと実感しました。
熊の平小屋でお話、翌日三伏峠小屋までご一緒してから、はや一年ですね。熊の平から塩見岳へと歩く稜線の景色は今でも鮮明に思い出せます(kuraichi88さんが「ウインドブレーカー忘れた」と言って戻ってきたのも(笑))。
相変わらず精力的に歩かれていますね!「体調不良」と言いつつ、瑞牆山も早い!!
私が鹿島槍に登っていた日、kuraichi88さんは五竜だったのですね!またまたニヤミス、そしてお会いできる予感・・・楽しみにしています!!
南アルプス、異常事態ですね…早く正常化してほしいです。
五竜岳、前の日からHさんもいってましたよ!
みんな思考が似てますね(笑)
yoisaさんの山行は刺激になるので、楽しみにしてます。
また、どこかでお会いしたいですねー
地蔵尾根からの仙丈ヶ岳、おつかれさまでした。
すごいなぁー!鈍足な僕にはムリだな。
長〜い樹林帯を抜けた快晴&独り占めのピークは格別ですね。
私は山頂から見えてる雲の中の北アに居ました。。。
な〜にも見えませんでした。。。
xyzJINさん、こんにちは。コメントありがとうございます
実はこの日の第一候補はxyzJINさんに推していただいた「雪倉岳〜朝日岳」だったのです。しかし天気予報で北アルプス方面がよくなさそうだったため、南アルプスに変えました。
「お盆の最中に仙丈ヶ岳のカールの下に誰もいない」なんていう異常な光景は、これから先もないでしょうね(来年は人が戻っていますように)。
北アルプスはガスガスでしたか〜。やっぱり天候は思うようにいかないことも多いですよね
こんばんは、yoisaさん
長〜い、地蔵尾根お疲れさまでした。
歩いても歩いても高度が上がらない長いトラバース
でも、yoisaさんの健脚ぶり羨ましいなあ!
自分は余力が無くて仙丈小屋まで下る気にはなれませんでした。
なかなか経験できない静かな夏山の仙丈ケ岳でしたね。
自分もまた登ってみたいです。
亀さんですが・・・(笑)
元気いただける素敵なレコ、ありがとうございます。
Q_Bさん、こんにちは。コメントありがとうございます
2年前にQ_Bさんが歩かれたレコを読んでから気になっていたのですが、「林道バス休止」が引き金にもなって行ってきました。
改めて2年前のレコ拝読すると、「1,900mあたりで全然標高が上がらない」「2,400mあたりでアップダウンを繰り返す」と、今回私が感じたのとまったく同じ感想を述べられていらっしゃいますね(苦笑)。
ジオグラフィカの「高度お知らせ」には普段は励まされることが多く、Q_Bさんがおっしゃられるとおり「どんな山も高度残り200mになると、もう少しと思って頑張れる」のですが、今回に限っては「呪い」のようなお知らせでした(笑)
>なかなか経験できない静かな夏山の仙丈ケ岳でしたね。
本当です。こんな特別な夏は今年限り、と・・・平穏な日々が戻ってほしいと願います。
柏木の下山口近くですれ違った親子連れです。
私達は京都から電車とバスで市野瀬まで来たのですが、柏木の集落にたどり着いた時点で、すなわち本来の登山口にたどり着く前から暑さに参っておりました。
確かに長い尾根をダラダラとアップダウンを繰り返し辿るロング・コースですね。yoisaさんと異なりかなり長い時間かかって歩行することになりました。yoisaさんは普段、よく見慣れた光景かもしれませんが、普段見る樹林の林相とは全く異なり、南アルプスらしいカラマツや苔むした樹林は南アルプスを訪れる度に新鮮に感じるのです。
私は長大な山行記を書くので、明日の夜以降にレコをアップすることになると思いますが、よろしければご笑覧ください。
yamaneko0922さん、初めまして。コメントありがとうございます
下山時にお行き会い、「松峯小屋で一泊する」とおっしゃられていたお二方ですよね。お言葉の端々に関西弁を聞き取って、「関西から来られたのかなぁ?」と思っていました(学生時代を京都で過ごしたので懐かしいです)。
おっしゃられる通り我々にしたら馴染んでいる光景も、普段違う場所にいらっしゃる方からしたら新鮮なのですね。親子で山に登られるなんて、羨ましいです。
長大な山行記、楽しみにしています。
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