表銀座
- GPS
- 56:51
- 距離
- 47.5km
- 登り
- 4,721m
- 下り
- 4,519m
コースタイム
- 山行
- 12:04
- 休憩
- 2:18
- 合計
- 14:22
- 山行
- 11:15
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 12:52
- 山行
- 5:54
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 7:11
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 2:02
- 合計
- 9:27
天候 | 晴れや雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
餓鬼〜燕は人気の無いルートなのか危険個所に鎖など無い |
写真
感想
4泊5日の旅はどこに行こう! 協議の結果、表銀座から槍へ。
今回は車が2台あるので、まず集合場所の下山口、三俣に向かう。到着するとHiroshiの車が無い!? おかしいと思いラインを見直すといつの間にか一の沢登山口に変更になっていた! 連絡したいがHiroshiは圏外の様だ。仕方ない一の沢へ向かう。Hiroshiの車を見つけ就寝する。
翌朝、餓鬼岳登山口に向かって出発だ。登山口に着き登山届を提出し歩き出す。今回の為に毎日10km走っているHiroshiは足取りが早い。置いて行かれるぅ〜!と思ったのも束の間。いつものペースに。沢沿いの登山道は涼しく、時折登ったり下ったりへつったり。やがてHiroshiは動かなくなる。少し歩いては休憩。そしてまた休憩。魚止めの滝からの急登は一向に進まない。CT5時間の所を11時間歩いて大凪山を越えたところで時間切れ。ビバークとなる。ご飯を炊いて、おにぎり作って、肉焼いて翌日に備える。
朝。さて、今日は大天荘に届くのか? 餓鬼岳に向けて出発! CT1.5時間ほどの所を2.5時間かけて小屋に到着。サクッと餓鬼岳に行きますか? Hiroshiはバテバテで待つ事に。
ゴール! 餓鬼岳到着。生憎雲が出て来て立山連峰・後立山連峰は見えず。残念。
小屋に戻ると朝食です。ツナコーンマヨサンドイッチは美味かった。朝食中に鳥が周りを飛んでいた。ビュンビュンと音がするほど速い。ツバメかな。
朝食を終えても一向に動かないHiroshi。ここに2泊して唐沢岳往復でも良いと言う。もう、槍は無理だと悟。幸い電波が入るので下山口の一の沢までのコースタイムを確認すると1日当たり4時間で済む。これなら行けるでしょ、と出発する。
ここからは気持ちのいい稜線歩き。目の前のギザギザの山が気になるが、難易度Cなので大丈夫だろう。序盤はとんがった岩山をトラバース。楽勝と思っていたら梯子が出て来て岩を登ったり下ったり険しくなる。ここが剣ズリか? こんな場所に鎖っが無いの?というような所が何か所かある。人気のあるルートはきちんと整備されいるので八峰キレットのが安全じゃないの?と思った。こんな難所Hiroshiは大丈夫か? 苦しそうだが何とかついて来る。難所を越えると達成感でHiroshiは興奮していた。満足したようだ。険しいルートで時間を食ってしまい敢え無く目的地まで届かずビバークとなる。しかも冷たい飲み水をHiroshi渡したら返してもらうのを忘れ痛恨の水不足。僕は大丈夫だが明日のHiroshiが心配だ。カレーライス野菜炒め付きを食べ明日に備える。
さて、朝が来た。燕岳に向かって出発だ! 雨の中、東沢乗越まで下りすれ違った老夫婦の泊まったというテン場を確認。いい感じだ。そして稜線までの登りになる。急登だが今日のHiroshiは調子がいい。野菜を食べたからだな。昨日までの10分歩いて10分休むHiroshiとは別人だ。順調に稜線まで出るとバーンと槍が… むむっ雲で見えないな。でも見晴しは良くご飯にする。昨晩余ったベーコン入り野菜炒めをパンに載せ、モグモグしていると後続の姉さん2人組が到着。燕Tシャツが見つかってしまいモデルに抜擢される!
姉さん達が出発し僕達も出発だ! 相変わらずの曇り空。燕岳はスルーして燕山荘に到着。夕べHroshiに分けたビールのお返しに生ビールで乾杯だ。もうここに泊まるかどうするか? Hiroshiにテン場の状況を聞くと山小屋に行ったのにビールを買っただけ。情報収集はしないのか!
ビールを飲み干し、予約がいいっぱいなのは知っていたので恐る恐るテン泊出来るか尋ねると。
燕山荘のおばちゃん「下で看板見てこなかったの!!!」
いきなりの小言。こういうのはニガテなんですよ。
「い いや。がっ がっ 餓鬼岳から来てここは通過予定なんです。」
おばちゃんは時計をチラ見して「・・・・・」「1人? 1張りならいいよ」
時間的に大天荘までは厳しいと思ったのか泊めてくれることに。そうと決まればテントを張ってゆっくりしよう。隅っこに張ってとの事で一番下に張った。夕方になり空いてたらもう一張りいいよと。折角なので張った。
さあ、夕飯までのんびりしよう。安曇野から雲が沸き上がり夕日が差し込むとそこにはブロッケン現象が現れる。Hroshiご満悦。
夕食時に雨が降り出しテントで宴会だ。今夜は茄子入り麻婆春雨。汚れた鍋で湯を沸かしチゲスープを入れる。鍋も綺麗になる一連の流れがHiroshiは褒めてくれた。Hiroshiはこの事を表現したいが言葉が出てこなかった。食後、水筒にお湯を入れようとしたが溢してしまい大惨事に! 幸い火傷が無く良しとしよう。
今朝は雲海が広がっていた。稜線のテン場は目覚めが良いな。一瞬太陽が覗いたが歩き出すとやがて雨に。時より雲に覆われるが冬とは違いホワイトアウトにはならない。淡々と歩きHiroshiのペースも良くなってきた。お昼前には大天荘に到着。しかし雨の中、休憩する気には慣れず。こんな時はまずはビールだな! 中で休憩していいか聞いてみると談話室を使っていいと。助かった。中に入るとあの姉さん2人組が。行先が一緒なのね。それから女の子1人。燕山荘に二泊して雨の中ここまでピストンだそうだ。
ビールを飲み、ご飯を済ませ、大天井岳でも行ってみよう。その子は疲れて帰りの事を考えるとピークはいいと言う。雨も上がったし、ここまで来たら行くしかないと一緒に行く事に。ゴール! 眺望は無いがやはり山頂はいい。記念写真を撮ってどうやら元気が出たようだ。山はピクってなんぼですかね。
さて、僕たちはどうしたものか。最新情報では明日は天気が良いと。ここに泊まって明日帰るのもありだな。常念岳を登頂するには今日中に常念小屋に行かなければならない。Hiroshiの気力も充実しているし出発だ。
進んでいくと天気が回復傾向。山頂部には雲が残っているが稜線は良く見える。やがて穂高連峰もチラホラ見え出した。目の前に常念岳が現る。ここを下って今日のゴールだ。近いようで遠かった。
受付を済ませビールで一息着く頃には槍が見えた。あれだけ槍槍言って見えなかった槍だ。びっちょりのテントを立てたらすぐに乾いた。最後の夜は余ったキャベツやニンジンを入れ高菜豚骨ラーメン。じゃがりこポテトサラダ。充実の夕食だ。夜が更けると星も夜景も良く見えた。
最終日の朝がきた。真っ赤に染まる槍。しばし朝焼けを楽しむ。朝飯前にサクッと常念岳に行ってくる。登頂! 快晴です。大キレットの向こうに白山の見える。風があり日陰は寒いくらいだ。記念写真を撮って常念小屋でビールだー! 楽しみに下るとなんと閉まっていて買えない。三俣から上がって来て水を求める人も多いだろう。朝食中に20人は売店に向かったのではないだろうか? ちょっとがっかりな最後だったが仕方が無い。下り始めると山の影になり無風で暑い。登りの方は大変だろう。沢沿いの登山道は水が豊富でちょいちょい水浴びをしながら涼しみ駐車場に到着。
最初はどうなる事かと思ったがのんびり出来た充実の5日間となった。
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