大雪山縦走(沼の平,五色岳,化雲岳,忠別岳,緑岳) [クチャンベツ→大雪高原温泉]

2020年08月22日(土) ~ 2020年08月23日(日)

• GPS: 18:57
• 距離: 35.1km
• 登り: 1,818m
• 下り: 1,644m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:28
• 休憩: 0:45
• 合計: 9:13

距離 18.8km 登り 1,020m 下り 479m

6:34 スタート地点
8:44 8:57 沼ノ原分岐
9:09 大沼野営指定地
9:51 10:09 五色の水場
13:23 13:24 五色岳
14:20 14:33 化雲岳
15:15 五色岳
15:38 忠別岳避難小屋分岐
15:47 忠別岳避難小屋

2日目

• 山行: 8:41
• 休憩: 0:58
• 合計: 9:39

距離 16.3km 登り 798m 下り 1,190m

6:17 忠別岳避難小屋
6:32 忠別岳避難小屋分岐
7:43 8:06 忠別岳
8:56 9:01 忠別沼
11:24 11:25 高根ヶ原分岐
12:37 13:01 白雲岳避難小屋
13:49 13:54 緑岳
15:56 大雪高原温泉

天候

1日目:晴れ　2日目:快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

公共交通機関は一切なし。
国道から10km以上、ボコボコの林道を走ります。車は砂煙で真っ白。

コース状況／危険箇所等

今回は最高の天気でハイキング感覚で楽しめましたが、木道が荒れている場所、浮き石が多いガレ場、ホワイトアウト時の道迷いなど、大雪山グレード5のルートなだけあり、状況によっては注意が必要な場所がたくさんありそうです。

その他周辺情報

下山口に大雪高原温泉があるが、今回はスルーして家に直帰しました。
クチャンベツ登山口には何もありません。

写真

8/21 22:13

クチャンベツの登山口は駐車場がいっぱいとのことで、前日入りして車中泊します。

8/21 22:17

明かりも携帯電波もない林道をひたすら走る。駐車場には前日22時に到着。すでに8割ほど駐車場は埋まっていたので、このくらいの時間には到着するのが確実かと思います。（溢れた車は林道に路駐です。）

8/22 6:34

駐車場は20台が止められるほどの広さ。明るくなるとみんなが動き出し、5時頃は結構駐車場が賑わいますが、私はそんなに急がないので6時半までゆっくり。

8/22 6:35

今回のコースを確認。大雪山グレード5のルートが半分以上を占めます。

8/22 6:38

登山届に記入してスタート！

8/22 6:55

川渡り

8/22 7:32

切り株のベンチで一休み。この先から少し傾斜がキツくなります。

8/22 7:36

落石注意の看板

8/22 7:47

沼ノ原まであと2km

8/22 8:15

坂を上り切ると、とつぜん湿原地帯に出ます

8/22 8:17

モウセンゴケ

8/22 8:17

8/22 8:18

8/22 8:29

8/22 8:30

8/22 8:31

風もなく鏡のような水面。トムラウシと、沼に映った”逆さトムラウシ”です！

8/22 8:41

石狩岳方面も全て見ることができます。

8/22 8:43

石狩岳方面への分岐。笹狩りされており、とても歩きやすく見えます。

8/22 9:01

トムラウシを眺めながら、湿原の木道を歩き、五色岳方面に向かいます。

8/22 9:13

大沼指定野営地に到着。すでに数張りのテント。

8/22 9:15

大沼からトムラウシがよく見えます。いつかここにゆっくりと泊まって、星空撮影とかしてみたいですね〜

8/22 9:24

8/22 9:54

水場で気分転換。豊富な水量だったので水枯れの心配はなさそうです。

8/22 10:10

8/22 10:15

獣の糞！

8/22 10:17

二ぺソツ方面もよく見ることができました。

8/22 10:22

8/22 10:24

8/22 10:35

8/22 10:40

五色岳までは、それほど急な坂はないため、快適にあることができます。

8/22 10:46

8/22 10:53

とってもさわやか〜

8/22 10:54

ワタスゲの群生

8/22 11:02

空が近く感じます

8/22 11:03

8/22 11:05

8/22 11:48

よく整備された木道が多いですが、場所によっては大きく荒れています。

8/22 11:53

8/22 11:56

御神渡り状態の木道。

8/22 12:25

8/22 12:58

ここで、五色岳から忠別テン場に直行するみんなと一旦分かれて、化雲岳ピストンに向かいます。テン場への到着が遅くならないよう、ペースアップ！

8/22 13:13

五色岳に登頂！山頂標識はなく、三角点があるだけでした。パン2個食べてエネルギー補給！

8/22 13:22

化雲岳へのピストンに行きます。

8/22 13:26

五色岳スタート直後は、背の丈を超えるハイマツエリア

8/22 13:28

8/22 13:37

ハイマツを抜けると展望も広がります。

8/22 13:47

木道も出現。高低差もなく、サクサク歩くことができます。

8/22 13:55

木道にワイルドなもりもりの糞が。ほとんどが繊維質で、周辺の草本が掘り起こされた跡もありました。

8/22 13:58

快適な木道

8/22 14:01

チングルマの綿毛が一面に広がります。花の季節の景色は最高だろうな〜

8/22 14:14

ヒサゴ沼方面への分岐

8/22 14:15

分岐からは数分で化雲岳ピークです。空の青がすごい！

8/22 14:20

天人峡方面

8/22 14:21

化雲岳に登頂！金庫岩のような大きな岩が目印です。

8/22 14:21

旭岳方面

8/22 14:26

きょう、明日と踏破する稜線が全部見えます。ゴールは遥か先です。遠いなぁ〜

8/22 14:36

化雲岳の眺めを満喫したので、五色岳に戻ります。

8/22 14:54

途中の岩帯からナッキーの声が聞こえたような？

8/22 15:15

五色岳に一気にワープ
忠別岳に向かう縦走ルートのコル付近にある、テン場を目指します。

8/22 15:32

振りかえるとさっき歩いた五色岳〜化雲岳が見えます。こう見ると結構な距離がありますが、片道1時間ほどで行けちゃいました。

8/22 15:37

コルにある忠別岳避難小屋への分岐です。

8/22 15:42

避難小屋に行くまでに遭難してそうなヤブw
道はしっかり付いているので道迷いはありません。

8/22 15:44

小屋が見えてきました。

8/22 15:45

心配していた雪渓は、まだ充分な量がありました。水場が枯れることは無さそうです。

8/22 15:50

テン場に到着。10張ほどの小さな場所ですが、下にも同じくらいの広さの第二サイトがあるようです。

8/22 16:05

初稼働のモンベルテント。ステラリッジ2

8/22 16:06

ビールやワインで乾杯！1日目お疲れ様でした！！

8/22 16:52

晩ごはんはラーメン＆アルファ米。
リフィルタイプのカップラーメンは荷物がコンパクトになるので助かります。

8/23 4:07

昨日はお酒をほとんど飲まず、18:30過ぎにはコテンと寝落ちしてしまいました。断眠でも時間はたくさんあるので、たっぷり寝られました。

8/23 4:10

外の気温は5℃くらいでした。寒い寒い〜

8/23 4:45

水場には氷がはっていました。そりゃ寒いわけだわ。

8/23 4:38

朝の一杯は雪解け水を沸かしてドリップコーヒー。
ブラジル・アスカリーベは、ロースト感強くしっかりとした、好みの味でした。

8/23 5:13

避難小屋とトイレ。トイレはフリーストール式wです。
どちらも扉が壊れかかっていてきちんと閉まらない状態。白雲の次はここを建て替えるのかな〜？

8/23 6:12

テントを片付けていざ出発！天気は昨日以上の快晴です！

8/23 6:33

縦走ルートまで出てきました。
白雲避難小屋まで10.3kmの表示に萎える…

8/23 6:35

まずは忠別岳！

8/23 6:48

奥には旭岳も見ることができます。
向こうからはよく見てたけど、こっちから見るのは新鮮な感覚。

8/23 6:55

8/23 7:53

あっという間に忠別岳。頂上は360°のパノラマビュー！雲ひとつない空で、最高の景色でした。
昨日歩いた五色〜化雲や、トムラウシの王冠もバッチリです。

8/23 7:54

8/23 7:47

西側の崖は足がすくむほどの切り立った崖です。風が吹き上がってくる！

8/23 8:14

縦走ルートを北上していきます。
「ピチッ」と時々ナッキーの声がした気がしましたが、姿は見られず…

8/23 8:52

ギンザンマシコが水浴びをしていました。

8/23 8:55

忠別沼に到着。透きとおるような澄んだ水でした。

8/23 8:57

黒くにょろにょろ動くサンショウウオを2匹発見！

8/23 9:02

忠別岳＆忠別沼にサヨナラして次に向かいます。

8/23 9:28

高根ケ原へはアップダウンが少ない道ですが、ピンクテープやペンキ石はほぼ無いので、悪天候時には道迷いに注意が必要です。

8/23 9:33

まだ花が残っているコマクサもありました。久しぶりの再会。

8/23 10:27

洗掘により幾つもの深い溝ができています。高山の土壌はデリケートなので、登山道を外れて歩くとすぐにこうなっちゃいます。

8/23 10:30

ハイマツのクセがすごい！

8/23 10:31

高原沼に接する崖に到着。この前はこの下の雪渓にヒグマがいたんだけどな〜

8/23 10:41

ここにも元気なコマクサがいました。

8/23 11:03

ずーっと歩いてきた稜線が遠くまで続いています。
昼ごはんを食べながら、目を皿のようにして高原沼のヒグマを探してみましたが、見つけることはできず。残念…

8/23 11:25

三笠新道を通れたらめっちゃショートカットになりますが、ヒグマの巣みたいなところを通るので、この時期は通ることはできません。

8/23 11:31

白雲岳や建て替えている小屋が近づいてきました。地味に長く、どうせ下山するのに登り坂なのがメンタルにきます笑

8/23 12:31

10.3kmの距離と書かれていた避難小屋まであと少し！

8/23 12:39

白雲岳避難小屋の分岐に到着。最後の目的地、緑岳はすぐそこだのに、ぐるーっと回って登るのがめんどくさいw

8/23 12:35

避難小屋はめっちゃ立派になっていました。
来年はこの小屋はものすごい人気だろうなぁ…

8/23 12:36

テン場（今は建て替え工事の現場事務所）もキャンプ場のようにフラットでとても広い！

8/23 12:49

クモイリンドウ
避難小屋周辺にしか生えていないそうです。

8/23 13:04

板垣新道を通って緑岳に向かいます。
一旦下がって、直登して、とまたメンタルに響くコースw

8/23 13:06

少しの雪渓歩きですが、フラットなので滑る心配はありません。

8/23 13:17

急な坂を登って振り返ると、白雲と避難小屋。

8/23 13:29

もう紅葉の時期も近いですねぇ

8/23 13:31

緑岳まではなだらかな道なのであっという間です。

8/23 13:43

緑岳到着！これまで通ってきた道がずーっと見渡すことができます。

8/23 13:44

石狩岳・ニペソツ方面

8/23 13:52

写真を撮らずにはいられませんね

8/23 13:53

緑岳の下りは、まずガレ場がずっと続きます。疲れて注意力が落ちていますが、浮石も多いので注意。

8/23 14:29

ガレ場を降りきるとつぎはハイマツゾーン。風が通らないから暑い〜

8/23 14:29

登るのはうんざりな急な坂ですね…まだ下りのルートで良かったかな。

8/23 14:49

滑りやすい岩場を過ぎれば花畑まであと少し！

8/23 14:53

8/23 15:04

8/23 15:09

第二花畑。チングルマの季節はとても見応えがありそうです。

8/23 15:17

8/23 15:21

数分あるくともう第一花畑です。
高原温泉から、ここまでくるだけでもこんなに良い景色が見られます。

8/23 15:50

あとはもう下るのみ！登山道の脇から蒸気が漏れ出ていて、温泉が近づいてきたことが実感できます。

8/23 15:51

ゴールが見えた〜

8/23 15:52

グラグラと湧き出る泥の温泉

8/23 15:55

下山の報告をして、登山終了です。

8/23 15:55

高原温泉に到着〜長い行程本当にお疲れ様でした！

8/23 16:01

コーラで乾杯！炭酸が身に染みるぅ〜

撮影機器：

iPhone XR Apple

装備

個人装備

Tシャツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 ゲイター 靴 サンダル ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 ライター ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット ロールペーパー 携帯 時計 ストック ナイフ ポール テント テントマット シェラフ 携帯トイレ

備考

【メモ】
飲料用水　2L×2、ポカリ900ml
煮炊き用　水場で調達（ソーヤーミニ）

１日目昼　パン２個　チョコ
１日目夜　カップ麺　アルファ米　パン
２日目朝　カップ麺　缶詰　ドリップコーヒー
２日目昼　パン２個　チョコ

感想

ezocco

本当は日帰りでさくっと行けるコースを考えていましたが、天気予報では絶好の2日間になりそうとのことで、8年ぶりくらいにテン泊登山をしてみました。

テントやシュラフ、食糧など全て詰め込んで、30Lのいつも使っているザックに押し込むことができてびっくりでした(相当ずっしりくる密度でしたが。)