【過去レコ】燕岳・大天井岳 表銀座の一部 会社登山部入部山行
- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 2,102m
- 下り
- 2,102m
コースタイム
- 山行
- 3:25
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 5:30
天候 | 1日目:小雨のちくもり 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2006年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
その他周辺情報 | 燕山荘に宿泊 https://www.enzanso.co.jp/enzanso 中房温泉「湯原の湯」で入浴 https://nakabusa.com/ |
写真
感想
【1日目】集合は4時50分に会社駐車場であったが,4時半過ぎに到着.バスは来ているが,メンバーはまだ誰もおらず1番乗りとなる.5時頃駐車場を出発し,越州村で富山のメンバーと合流,バスは登山口の中房温泉を目指す.今回のメンバーは20人である.
初日は雨の予報であったが,晴れ間も見えたり,曇ったりとはっきりしない天気である(いつもなら梅雨明けしている時期であるが,今年は平年より10日ほど遅れたために,登山二日目の30日が梅雨明けとなった).高岡から4時間余りかかり,9時半に登山口に到着.支度をして,集合写真を撮ってからスタート.
中房温泉からは燕山荘へは標高差1200m超の合戦尾根の急登であるが,20~30分毎にベンチが設置されているので,目標が持てて歩きやすい.登り始めから小雨がぱらついていたが,次第に雨脚が強くなってくる.第二ベンチでザックカバーを,第三ベンチでスパッツを装着する.カッパを着ようかと迷ったが,着ると蒸すし,カッパの始末も面倒なので,そのまま歩くこととする.
順調に高度が上がっていく.富士見ベンチまで来ると,晴れ間が顔を出してくる.カッパを着なくて良かった.富士見ベンチでランチ.Kさんがカップめんを3つも作って,みんなに振舞ってくれる.Nさんからはなすびの漬物をいただく.
お腹を満たしたら,合戦小屋へと向かう.富士見ベンチから燕山荘までは合戦小屋では宿泊は出来ないが,売店があり休憩するのによい.ここの名物はスイカであるが,さっき昼食を食べたばかりなので下山時にしよう.
合戦沢ノ頭からは晴れていれば燕岳が見えるはずだが,ガスが多く,展望は得られない.しかし,この辺りからは花が増え,気分を和ませてくれる.ゴゼンタチバナ,イワカガミ,ミヤマキンポウゲなどが多い.小さなピークを越し,右へトラバースすれば燕山荘の下へ出る.休憩も含めて登山口から4時間弱を要し,小屋へ到着.
北ア三大急登と言われる合戦尾根だが,道もよく整備されており,思ったほどは疲れなかった.小屋からは裏銀座の山々を望めるが,ガスで山頂部までは見ることができない.小屋前のベンチで後続の人たちをしばらく待ち,ある程度集まったところで,部屋へ荷物を置きに行く.5人で4枚の布団をあてがわれる.
山荘から燕岳山頂へは空荷で往復する.砂礫の斜面にコマクサの群落がある.高山植物の女王とはじめての対面だ.ガスが濃くなっており,小雨も降り始めたので山頂で記念写真だけ撮って小屋へと戻る.北燕岳はキャンセルした.
山荘の談話室で夕食まで2時間ほどの宴会となる.それにしてもみんなよく飲み,すぐに酒は無くなった.6時過ぎから食堂で夕食.おかずの種類が多く,山での食事とは思えないほどの豪華さだ.夕食後,外に出てみると,一瞬だけガスが晴れ,燕岳の山頂部が顔を出してくれた.7時半過ぎ,早々に布団に入る.途中で何度も目が覚め,寝れたような寝れなかったような夜であった.時折,窓から外をのぞくと,星が素晴らしく,2日目の天気は期待が持てそうだ.
【2日目】4時過ぎに布団から出て,出発の準備をする.4時半からの朝食もおかずが多くて充実している.4時50分頃が日の出なので,早々に食事を済ませ,小屋の外へ出る.前日とは打って変わっての好天で,燕岳はもちろん,槍ヶ岳もはっきりと見えている.今までで一番大きい槍の展望に感動だ.ご来光は雲海から上がってきた.思えば,山でご来光を拝めたのはこれが初めて.太陽の昇るスピードは意外に早く,ぐんぐん上がってきた.常念,大天井,槍,裏銀座の山並み,立山・剱の展望が素晴らしく,写真を撮りまくる.
予定より30分ほど早く,5時半前に山荘を出発し,大天井岳へ向かう.一部の人は山荘に残り,燕岳周辺を散策することになる.稜線上の,あまり登り下りのない道で,ときどき左手の信州側を通る.それにしてもすごい展望である.この日は登山100日目の記念すべき日であるが,眺望の素晴らしさではダントツ1位を獲得!!さすが人気の縦走コースだけあって,人も多いし,歩きやすい.印刷してきたカシミールの展望図が活躍し,山座同定も容易である.
コース中,唯一の鎖場である切通岩は少し緊張するが,慎重に進めばさほど問題はない.燕山荘からずっと見えている大天井であるが,なかなかその山頂は近づかない.とくに切通岩を通過してからの登り返しはなかなかしんどく,足が重くなってしまう.
ようやく到着した大天荘の前からは穂高連邦が大きく迫る.大天井岳の頂上へは小屋の裏から一投足.息を呑むような360度の大パノラマが広がり,カメラが手から離せない.名の知れた山だけでも,常念岳・東天井岳・大天井岳・前穂高岳・奥穂高岳・涸沢岳・北穂高岳・南岳・中岳・大喰岳・槍ヶ岳・笠ヶ岳・弓折岳・樅沢岳・双六岳・三俣蓮華岳・北ノ俣岳・黒部五郎岳・鷲羽岳・ワリモ岳・水晶岳・薬師岳・野口五郎岳・龍王岳・立山・剱岳・針ノ木岳・蓮華岳・白馬岳・鹿島槍ヶ岳・燕岳・餓鬼岳が確認できる.さらに遠くには,中ア・南アの山塊までも視認することが可能だ.
30分余り山頂に滞在した後,小屋へと戻り,おにぎり2個だけ食べて,縦走路を燕山荘へと戻る.9時を過ぎるとガスが上がってきて槍の穂先も隠れてしまう.朝のうちに写真を撮っておいて良かった.それにしても燕山荘までの道程は長い.とくに「大下りの頭」直下では息が上がってハァハァ・・・この辺から2年前に伊吹山で痛めた左膝痛が久々に現れ,だましだまし歩かざるを得なくなる.
11時半前に燕山荘へ戻る.よく冷えたウーロン茶(300円)を買って,弁当を広げ,生き返る.他の男性陣は既に食事を終えており,三々五々,下山していくので続いて下りることにする.食後に鎮痛剤を飲んだものの,左足痛は改善せず,他の人にはついていけない.無理をしないようにゆっくりと下る.合戦小屋ではスイカを1切れ(800円)購入し,むしゃぶりつく.甘くて,冷たいスイカを山で食べられるとは何たるぜいたくだろう.合戦小屋へは荷揚げ用のケーブルが来ており,「下まで乗せてくれ〜」の声が上がる.
その後も左足痛はひどくはならず,ほぼコースタイム通りに歩けている.第一ベンチから少し下ったところに,合戦尾根唯一の水場がある.水量は細いが,湧水なので冷たくてうまい.
バスに荷物を置いて,中房温泉「湯原の湯」で汗を流す.雰囲気の良い露天風呂であるが,風呂から上がる直前に洗い場,脱衣場の水が出なくなり,歯を磨けなかったのにはがっくり・・・
バスの中では,来年は槍だ,笠だ,水晶だとの声が早くもメンバーから聞こえる.天候に恵まれ,実に充実した山行となった.来年は,腕を骨折して参加できなくなった上司のHさんとも一緒に歩いてみたい.
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