赤岳天狗尾根

2020年09月05日(土) [日帰り]

• GPS: 11:51
• 距離: 17.8km
• 登り: 1,627m
• 下り: 1,620m

コースタイム

日帰り

• 山行: 9:57
• 休憩: 1:53
• 合計: 11:50

5:01 美し森無料駐車場
5:30 5:30 天女山方面・たかね荘方面分岐
6:54 7:01 出合小屋
7:07 7:08 本谷・赤岳沢分岐
9:35 10:30 天狗尾根 大天狗
10:44 10:48 天狗尾根 稜線分岐
11:04 11:06 真教寺尾根分岐
11:09 11:09 竜頭峰
11:14 11:27 赤岳
11:31 11:31 竜頭峰分岐
11:36 11:37 真教寺尾根分岐
11:52 12:13 天狗尾根 稜線分岐
12:51 12:51 キレット小屋
13:13 13:14 ツルネ
14:35 14:36 ツルネ東稜取付き点
14:54 14:54 本谷・赤岳沢分岐
14:59 15:06 出合小屋
16:22 16:22 天女山方面・たかね荘方面分岐
16:50 16:50 美し森無料駐車場
16:51 ゴール地点

天候

晴れのち曇りのち雷雨（そののち曇り時々雨）

アクセス

利用交通機関：

自家用車

美し森駐車場利用

コース状況／危険箇所等

　出合小屋までのルートは地獄谷に出るまでは林道で問題ありませんが、地獄谷に出てからは何度も渡渉を繰り返します。増水時はルート自体通行不能となる可能性がありますので、要注意です。（当日下山時は水量が多くなっていましたが、どうにか渡渉可能でした。）
　天狗尾根は小さなルンゼ状の取付から入り、しばらく登ると踏み跡もはっきりしてくるので大きな問題はありません。岩場に関しては大天狗をロープを出して登攀しましたが、核心はほぼワンポイントで日頃クライミングしている方ならフリーソロでも行けるレベルでした。下降もクライムダウンも可能でしたが、念のため懸垂しました。(15m程度)
　ツルネ東稜は1か所左に折れなければならないところが見逃しがちですが、もれなくトラップに引っ掛かり登り返しました。他にもう1回ロストしましたが、全般的に踏み跡は明瞭で歩きやすいです。下部は笹が刈り払われておらず、難渋した箇所がありました。谷に出てから出合小屋までは上記出合小屋までに準じます。

写真

9/5 5:28

モルゲンロートに焼ける権現岳
早朝はいい天気です。朝焼けの時は天気は下り坂？

9/5 5:28

南アルプスもくっきり勢揃い

9/5 6:47

さて渡渉です。何度あるかわからないくらい、何度も渡渉します。そしてこの区間は距離・標高差の割に時間を要します。

9/5 6:56

出合小屋到着
本日は利用者はいませんでした。(もう出発後かもしれませんが)

9/5 7:07

天狗尾根には赤岳沢方面に渡渉して向かいます
尾根の末端から取付かず、しばらく赤岳沢沿いに進みます。

9/5 7:15

取付のルンゼ状の登路
ピンクリボンあります。取付部分はやや踏み跡が薄いので初めてだと見逃しがちです。

9/5 7:45

2100m付近のヤセ尾根にある展望の利く岩稜より
赤岳は隠れ気味ですが、天狗尾根の岩稜帯はまだ見えています。

9/5 8:09

2400m付近になると、徐々に岩稜が増えてきます。
ここまでは長〜い樹林帯です。

9/5 8:23

登路を振り返り
こちらもガスがどんどん湧いてきています。

9/5 8:47

やっと見えた、カニのはさみ
なかなか身が詰まってそうなはさみです。

9/5 8:51

小手調べにはさみの間から登っていきます。(�教蘢�度)

9/5 8:54

カニのはさみを振り返って

9/5 8:54

第1岩峰へ向かいます(巻いていますが…)

9/5 8:55

第1岩峰手前から、徐々に登攀的になってきます。

9/5 8:56

トウヤクリンドウもだいぶ開いてきました。

9/5 8:59

第1岩峰の巻き道は右の残置ロープのあるトラバースから
踏み跡もしっかりあり、ロープが無くても行けるレベルです。

9/5 9:03

第1岩峰巻き道を振り返る
何の面白みのない草付のバケツ状の登路です。

9/5 9:11

第1岩峰
下段を北側から巻いた後、今度は南側から回り込むようなルートになっています。

9/5 9:11

行く手の第2岩峰

9/5 9:13

せっかくなので第1岩峰のピークのようなところを登っていきます。
踏み跡はその先の鞍部に出るように付いていますので、登らずとも行けます。

9/5 9:15

第1岩峰を振り返ります

9/5 9:15

第2岩峰とその奥に大ボスの大天狗

9/5 9:19

雲間から赤岳が顔を覗かせました
左のピナクルは小天狗です。

9/5 9:29

第2岩峰への登り
第2岩峰自体は登るのは困難ではなさそうですが、すぐ左に踏み跡がついているので、大天狗に備えて今回は巻いていきました。

9/5 9:34

霧に煙る大天狗
いよいよ目前に迫ってきました。

9/5 9:47

第2岩峰を振り返ります
上からでは尾根上の小ピークに過ぎません。

9/5 9:47

大天狗の取付より
思ったより短く、寝ています。

9/5 9:54

tomhigさんリードで大天狗登攀中
このあたり、見た目よりは難しい部分です。

9/5 10:01

大天狗取付の残置ハーケン

9/5 10:05

大天狗から見えたブロッケン
先週に続き2週連続です。それだけガスっているってこと！？

9/5 10:07

大天狗からの小天狗を従えた主峰赤岳
こう見ると赤岳までは結構な距離がありますね。

9/5 10:15

大天狗から懸垂中
クライムダウンも出来そうでした。

9/5 10:32

霧に浮かぶ小天狗
背後に亡霊のような赤岳が。

9/5 10:34

巻き道上部から小天狗を振り返ります
巻き道から登り返すこともできます。

9/5 10:34

同じく大天狗
どっしりしていて岩峰感がありませんね。

9/5 10:36

天狗尾根の岩場はいまだお花畑健在でした。
咲いている花はチラホラではありますが…

9/5 10:36

一瞬の青空
小天狗がやたらと立派に見えます。

9/5 10:54

さて、縦走路に荷物をデポして(tomhigさんはそのまま担いで)赤岳を踏みに行きます。

9/5 11:15

赤岳山頂到着
天狗尾根分岐から結構岩場を登ります。難度はともかく天狗尾根自体の岩場よりこっちの方が長いんでは？

9/5 11:24

赤岳北峰
いつも通りガスって小屋もよくわかりません。

9/5 11:24

ガスから浮かび上がる赤岳主稜

9/5 12:01

天狗尾根分岐付近の縦走路から天狗尾根方面
ガスの中にうっすら大天狗、小天狗が。

9/5 12:01

同じく縦走路の権現岳・キレット方面

9/5 12:06

霧にかすむ天狗尾根
まるで浮かび上がるように岩稜が見えます。大天狗の巻き道もよくわかります。

9/5 12:06

赤岳も一瞬ガスが取れました
名の通り赤いです。

9/5 12:11

阿弥陀岳と中岳も出現
いつもよく見る北面とは違った表情の南面

9/5 12:15

キレットへと一般ルートを下ります。
梯子などもあり、なかなかの難路の扱いです。

9/5 12:19

こうしたガレと岩の狭間のようなルンゼ状の地形を結構長く下ります。足元もそうですが、上部からの落石にも注意。

9/5 12:24

ガレのくだりを振り返る。
この後雨が降り始めます。

9/5 12:51

キレット小屋
今年度は休業中。この後雷雨が酷くなります。

9/5 13:33

ツルネ東稜下山中に権現岳方面
雨も大方上がり、雲間から姿を現しました。

9/5 13:44

赤岳と天狗尾根
カニのはさみから小天狗まで岩稜帯全体が見えています。行程を復習するのにピッタリ。

9/5 14:38

沢に降りました。
増水した沢は渡渉個所を選ぶ必要がありました。

9/5 14:38

雷雨で沢水が濁っています。雨量があの程度で収まって良かったです。

9/5 15:26

朝は水の流れていなかった堰堤から美しい水爆が表れていました。

9/5 16:50

駐車場に戻ってきました。
予想通りガラガラです。

撮影機器：

FinePix XP140 富士フイルム

感想

yy0419

　天候が不安定で、当初予定していた北アルプス行きを延期、バリエーションルートのロングコースということで、赤岳天狗尾根に行ってきました。
　途中雷雨に遭遇（特にツルネ通過時がカミナリのピークに近く、嫌でした。）してしまったのは仕方がないですが、ロープ登攀を交えたロング山行を無事終えることができ、目的を果たすことができました。いつも通り赤岳山頂はガスの中で展望はありませんでした。