大倉-塔ノ岳-鍋割山-大倉
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- GPS
- 07:51
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 1,375m
- 下り
- 1,373m
コースタイム
天候 | 晴れ ときどき 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り)15:10大倉バス停-渋沢駅北口 丹沢・大山フリーパス利用 始発から乗車の際も、整理券を取るように言われました(フリーパスでも)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、小田急線渋沢駅北口のバス停にあります。 大倉バス停の秦野ビジターセンターの前にもあります。(ビジターセンターは年末年始お休みです) 下ってきて、二俣にもありました。 大倉バス停には、トイレ、靴洗いの水場、たわしがあります。下山時にはありがたい。 朝まで雨が降っていた12/29の登山道の様子です。 駒止茶屋のあたりから霜が出始めます。 天神尾根分岐あたりから雪が出始めます。 塔ノ岳までアイゼンなしで歩きましたが、 馬ノ背の下りの傾斜は滑らないように細心の注意が必要でした。 塔ノ岳山頂は凍っていて、ツルツルです。 鍋割山稜は軽アイゼンを着けて歩いたので、楽でした。 鍋割山からの下りは、踏み跡には雪はなく、ぐちゃぐちゃの泥濘です。 二俣近くの渡渉は、朝までの雨の影響もなく、靴を濡らさず渡れました。 西山林道は石の道で、土の道と比べると歩きづらく、距離もあり、我慢が強いられます。 |
写真
感想
雨上がり。山頂は雪だっただろうから、新雪の上を、明るい日差しの中、歩ける。
今年の3月に味を占めた、雪山ハイキングと同じ絶好のコンディションに期待して出掛けてきました。
塔ノ岳、鍋割山頂からだけは、展望がきかなかったものの、大倉尾根や鍋割山稜からは降雪後の絶景が拝めました。
特に、今回のテーマ「鍋割山稜を歩く」では、塔ノ岳から蛭ヶ岳に至る丹沢主脈、臼ヶ岳、檜洞丸に至る丹沢主稜を見渡しながらのなだらかな尾根歩きがすばらしく、大ヒットでした。
何の因果かリハビリ山行で、こんなに一年間で丹沢に入ったことはなく、塔ノ岳は今年5回目です。今年の登り納めとして、もっともふさわしい山でしょう。
大倉から往復したり、丹沢山まで足を伸ばしたり、表尾根から蛭ヶ岳、檜洞丸、犬越路と縦走したり、神惑山岳部で表尾根-大倉を歩いたり、だけど歩いていない鍋割山稜。金冷シを通るたび、いつも行ってみたいと思っていた分岐に、やっと足を踏み入れることができました。
小田急線の車窓から、吾妻山の上に真ん丸のでかい月が顔をのぞかせた。もう沈むところだ。水平線近くの月や太陽は大きく見えるが、山の上に半分かかった月も、
最初は大きすぎて月だと分からなかったくらいに、大きく見えるのだ。
東の空は、もう明るくなってきた。
渋沢からのバスから、まだ駅からそれほど離れていない地点で、赤富士が見えた。
登りはじめは、もしかしたら傘を差して歩くこともあるかと覚悟してたけど、朝からいい天気だ。
寒さもそれほど厳しくなく、クリスマス寒波も、今日はお休みか?というノリです。
歩きながら、ネックウォーマーを外したり、手袋や帽子を外したり温度調節をし、見晴茶屋でミドルとアウター2枚を脱いで、ザックにくくりつけた。
駒止茶屋あたりまでは、雨上がりにもかかわらず、あまりぬかるんだところもなく、歩いてきてたが、だんだん霜が降りていて、風が出てきて、またアウターを着込んだり。陽も射したり、隠れたり。
一昨日、風邪で一日寝ていたせいなのか、今年のマラソンレースが終わって、週一日しか走っていないからなのか、コンロにコッヘルに、冬用衣料を背負っているからか、近頃、階段一段飛ばしの練習を始めたからか、特にペースが早いわけでもなく、どちらかと言えば普段より遅いペースにもかかわらず、天神尾根分岐あたりで、もう脚が重くなってきた。太ももが重い。
朝ご飯を家で食べずに、コンビニで買ったおにぎりを電車待ちの間に食べたが、ちょっと少なめに感じていた。計画通り、1時間ほど歩いたところでエネルギー補給用のジェル250gを取ったが、少し空腹になるのが早いようだ。
いわゆるシャリバテか?昼ごはん用の残りのおにぎりもそれほど余裕の量はないので、ここは、花立山荘のお汁粉、行くか!と。
夏は氷の旗がはためいていて、一度寄ってみたいと思っていた。冬にはお汁粉が人気と聞いていたものの、階段を上りきって、お汁粉の赤いノボリが見えたときには、うれしかった。
メニューにあったトン汁にも引かれたが、シャリバテ解消には砂糖のカロリー!と、当初の想いを曲げずに注文。
量はそれほど多くはないが、値段を考えれば、全然OK。おいしくいただきました。
雪が大分多くなってきたので、ストックを取り出す。ダブルです。あれ、片方伸びない。2段のうち、下の方は伸びたけど、上の方が動かない。事前に家で道具のチェックを怠ったのがいけない。仕方ない。登りなので、もう1本も短い方に長さを合わせて、ダブルで使う。
やはり、かなり楽だ。トレーニングのつもりもあり、危険なところ意外はストックを使わないようにしてきたが、脚への負担が全然違う。
ストックがあれば、アイゼンなしでもほとんど危ないところはなく歩けるが、馬ノ背の下りだけは、慎重に足を運んだ。滑って左右のどちらかに足を踏み外したら、止まらずに落ちて行きそうな気がした。
それでも、すれ違う人には、アイゼンはもちろん、ストックを使わない人が何人もいた。
途中、「山頂、凍ってますよ」とすれ違った方に、声をかけてもらったが、まさに「氷の世界」。ストックがあっても、スケートのように滑って転びそうです。
山頂はガスで視界がなく、寒いので、外でコーヒー飲もうとアルミスポンジマットも持ってきたけど、尊仏山荘に入りました。
暖まるものを、と考えてカップヌードルに。しょうゆ味かシーフードか。さしたる理由もないけど、シーフードに。
猫舌で汁に入った麺は苦手だけれでも、うまいんだな、これが。空気が冷たいから、麺を汁から出すとすぐに食べやすい温度まで下がる。僕には丁度よい。
「気をつけて、いってらっしゃい」と声をかけてもらい、「ごちそうさま」と、外に出る。体が中から温まったからか、小屋に入る前より寒くなくなったようだ。
相変わらず、視界はない。下りになるし、初めての鍋割山稜は、どんな道かも分からないし、大倉尾根ほど踏み跡もないかもしれないし・・・と考え、軽アイゼンを着ける。快調、快調、サクサク歩ける。
金冷シまで戻り、いよいよ鍋割山稜に突入。
これが快適な道でした。ガスは塔ノ岳の山頂だけで、下り始めると、また青空。
葉を落としたブナ林は見通しがよく、雪を積もらせた道は歩きやすく、美しく、これから向かう大丸も、右手に下りてきた塔ノ岳も見える。
標高を下げながらのアップダウンで、きつい登りもなく、険しい細尾根でもなく、のんびりと歩ける。
左には、馬ノ背、花立が見える。しばらくすると花立山荘が間近に見える。
大丸を越えると、右手に丹沢山、蛭ヶ岳の主脈が見えてくる。山頂に雪をいただいた蛭ヶ岳は丹沢の盟主にふさわしい山容だ。
臼ヶ岳、檜洞丸と丹沢主稜も見えてくる。さらに同角ノ頭からこちらに向かって続く同角山稜が現れる。同角ノ頭のとがった山頂は、格好いい。マイナーなルートだが、同角山稜もぜひ歩いてみたい。
尾根の南側は雲、北側は快晴と、対称的な天気の道。右側だけでも十分楽しめるが、左側が晴れていたら、さらにすばらしいだろう。
この尾根に出るアプローチとして、金冷シからと鍋割山からの両側からのほかに、中間に上がってくる小丸尾根がある。いつかは通るかも知れないと思い、小丸尾根分岐(山と高原地図では二俣分岐)から、小丸尾根を覗いてみる。完全にガスの中で見通しが利かず、踏み後も少なく、雪も深そうだったので、とてもこの時期、この天候では下りない方がよいな、という感じでした。
戻って、鍋割山に向かう。小丸の手前の登り、空がやけに青い。驚くほど真っ青。
真上が一番、青が濃いので、ブナの枝と空だけカメラに収める。
ときどきヤマレコの写真で真っ青な空を見るが、これか、と思った。
小丸を過ぎて、さらに標高を下げて行き、最後に軽く登り返した所が鍋割山頂。
前回は、寄から上がってきて、雨山峠の方に抜けた、その分岐のある裏の方から山頂に出た。鍋割山荘は、表だけでなく、裏(横)の入口にも看板がかかっている。
二俣から登ったことがないので、水ボッカもしたことがないが、前回、鍋焼きうどんを食べているので、今回は持ってきたおにぎりを外で食べる。
ガスがかかっていて山頂からの展望はないが、寒くなく、大勢が外で鍋焼きうどんを食べていた。僕もベンチで湯を沸かし、暖かいコーヒー飲んで、一休み。
今日は、花立、塔ノ岳、鍋割とたっぷり休憩の山行になった。
後沢乗越から初めて二俣方向に歩き、途中、沢でアイゼンを洗ったり、ストックの先を洗ったりしながらだらだらの西山林道を歩いて、やっと大倉に着いたのは、予定より1時間ほど遅い3時だったが、温泉に寄らず、5時前には帰宅できた。
来年も、よい山歩きができますように。
コメント
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