兄弟子の貫禄 〜雌阿寒岳(阿寒湖畔コース)〜
- GPS
- 07:30
- 距離
- 12.9km
- 登り
- 774m
- 下り
- 775m
コースタイム
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 7:24
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
そこから林道をしばらく走ると登山口ゲートがあり、その手前に10台ほど駐車可能なスペースがあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
とても歩きやすい登山道です。 一番の正念場は、9合目までのザレザレな登りでしょうか。 |
その他周辺情報 | 阿寒湖温泉街よりもオンネトー側、野中温泉がおススメ。 日帰り入浴400円に値上がり。ただアメニテイはないので自分で用意すること。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
ストック
カメラ
|
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感想
8月23日に続き、今日も一條君から雌阿寒岳(阿寒湖畔コース)の引率を頼まれました。なぜ同じ山に同じコースで立て続けに?と思われるかもしれませんが、恐らくこのコースに自信を持った一條君が、小林大輔君(仮名)にレクチャーしたかったからだと思います。
ところが私は、火曜日辺りから左足の指と爪の間からばい菌でも入ったのでしょうか?赤く腫れて歩くのが辛い状態でした。それを告げると、一條君は「では今日はお天気も悪そうですから中止にしましょうか?」などと言い出します。
「なんで中止になるの?私がいなかったら登れないわけじゃないよね?いいよ、足は痛いけど、一緒に行くよ!」一條君に頼られては仕方がありません。『記録係』も必要ですしね。(笑
そう言うワケで、足の痛みを押しての山行となります。
「お荷物にならないように頑張るよ」
私たちは、阿寒横断道路から温泉街を抜け、国設阿寒湖畔スキー場入り口を過ぎて500mほどの「雌阿寒岳登山口」の看板から左に折れて林道を進みます。今日の登山口駐車場は先客が3台ありました。
「このお天気だからこんなものじゃないかな」
曇り予報、降水確率40%、標高1500m地点の予想気温7℃、風速8m。
一條君には「きっと寒いから、それなりのアウターを用意しようね」と言っておきましたが、私自身、先週の北戸蔦別岳登山時に濡らしてしまったウエストポーチから「乾かすために」出しておいたサングラスやグローブを入れ忘れていました。
今日も、先導役は一條君を指名します。
一條君は自分のペースを掴んだのか、ゆっくりと歩き始めます。
あんまりゆっくりなので、一條君、小林君(仮名)、私の順の隊列はビタッと詰まった一塊の隊列になります。(笑
しかしそれでいて、一條君はほとんど休まずに6合目まで歩き続けます。
「今日は小林君(仮名)もいるから、早めに大休止します。」
小林君(仮名)を言い訳に、前回より1合早目の大休止に入ります。休みながら一條君は小林君(仮名)に何やらレクチャーを始めます。
ペースはゆっくりでしたが、一條君の足取りは快調でした。
7合目で小休止したものの、それ以降もドッカと腰を下ろすこともなく8合目を過ぎて火山灰・火山礫の稜線に入ります。稜線は遮るものがなく、やや強風でした。「ちょっと寒いかな?アウターを着込んだ方がいいよ。」そしてこの辺りから小林大輔君(仮名)の足取りが鈍くなります。
「お腹が空きました」
白い稜線を過ぎ、多少なり風が遮られるスペースで昼食にします。
と言うか、一條君が昼食を忘れていました。(笑
本人曰く、「塩分補給ばかり頭にあって、塩キャラメルとかはリュックに入れたのですが、行動食を忘れていました!」「一條君、行動食じゃなくて昼食でしょ?」「はい。」
見かねた小林大輔君(仮名)が一條君におにぎりをおすそ分けします。
「小林君(仮名)!自分の分、足りないんじゃないの?」
「暗くなるまで下山できないことを考えて、夕食分まで持ってきていたので大丈夫です。」
いやいや、今日こそ暗くなるまで下山できない事態にはしないから!
そして、ここからが正念場です。
9合目まで、ザレた斜面の登り。小林君(仮名)は昼食を摂ってエネルギーを補給したハズなのに足取りが怪しいままでした。
「やっぱり足に来ているんですね。今日は久々の登山ですから。」
音を上げる小林大輔君(仮名)を見てマウントを獲得したと思ったか、鼻息が荒くなった一條君は、前回バテバテになって「辛いよ〜!」アピール顔した9合目標識に差し掛かっても涼しい顔をしています。
「一條君、余裕の表情だね。」
私は途中から、「先に行って一條君や小林君(仮名)の登頂動画撮影の準備をしているよ」と、先を歩き始めます。
しかし、足は痛いものの今日のリュックのなんと軽いことか!先週の北戸蔦別岳登山時と比較すると、背負っていないも同然のような軽さです。尤も、私は重量よりも(極端ななで肩のため)肩が痛くなって辛くなるのですけど。やはり慣れなのですねぇ。
途中、山頂からオンネトーコースに下りる小学校4年生の集団とすれ違います。
先回りはしたものの、一條君と小林君(仮名)はなかなか登ってきません。
見ると、何度も何度も小休止を繰り返していました。ややしばらくして2人が追い付きます。感動の登頂!
今日の雌阿寒岳山頂は、強めの風がやや冷たかったものの、そのおかげもあるのか雲が流れて火口や阿寒湖がその切れ間から顔を出したり隠れたり、眺望は悪くありませんでした。
「思ったより天気には恵まれたね」
さて、下山です。
私の足の指の腫れは、下山時にこそ痛むのではないか?と心配しましたが、果たして現実となります。
剣ヶ峰分岐に差し掛かり、「一條君、剣ヶ峰にも登るって言っていたよね?当然、行くんだよね?」
小林君(仮名)は「一條さんが登るって言うのなら、僕はついて行きますよ」
一條君は「どうしましょうか?」私の顔色を窺います。(笑
「登るって宣言したのは一條君なんだから、自分で判断しようよ。登る気があるなら登ればいいし、辛いからやめると言うなら無理強いはしないよ。ただ、一條君は楽な方に流される人だから何となく結論は見えるけどね。」
「前回、時間が足りなくなって温泉に入れなかったので、今回は剣ヶ峰はパスしましょう。」
やっぱり。(笑
「一條君、温泉をダシにしなくてもいいよ。」
正直、私も足が痛んだので下山したい気持ちの方が強かったのですが。(笑
ところが、下山途中で足の痛みが薄らぎます。
「膿でも潰れたかな?」
下山後、登山靴を脱いでソックスを脱いで恐る恐る見てみると、潰れてはいませんでしたが膿が今にも破裂しそうでした。
汚い画像を載せてゴメンナサイ!
下山後、野中温泉に急ぎましたが、日帰り入浴時間は19時までと緩和されており、余裕で間に合います。
冷えた身体に温泉の沁みること!
良いお湯だぁ!
温泉から上がると、先に上がっていた二人がかき氷を食べていました。(笑
そして帰路、一條君おススメの「弟子屈ラーメン」にて夕食をいただいて、今度こそ帰宅します。
さあ、まず膿を潰して馬油でも塗っておくか!
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