2020/9/19 赤岳・硫黄岳・峰の松目
- GPS
- 12:49
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 2,006m
- 下り
- 2,025m
コースタイム
- 山行
- 2:56
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 3:03
- 山行
- 7:20
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 8:32
天候 | 1日目 晴れ/2日目 雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
携帯トイレ
|
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感想
4連休のうち土日だけなら山に行けそうなものの、週末が近づくにつれじわじわ天気予報が好転してくる感じで、どこに行くか直前まで決断できなかった。前日の金曜日に、行者小屋キャンプ指定地なら予約不要という情報で八ヶ岳に決め、当日アプローチで大幅減便の茅野→美濃戸口バス利用でもなんとか11時に行動開始できるということで、初日は行者小屋テント泊、翌日に縦走して14:45のバスに乗るという計画にした。バス時間に合わせた特急あずさも「えきねっと」で無事に10%引きで往復確保。行きは満席だったから取れてよかった。
新宿駅ホームからすでに登山者多い。東京は曇天だったけど西に向かうと青空が広がり、車窓からは晴天をバックに少し雲がかかるだけの八ヶ岳を見ることができ、気分が高まる。韮崎や甲府でも降りていったが茅野下車で同じバスに乗る人も多かった。バスも混雑。美濃戸口の登山届ポストには受け取る人がいた。日焼け止めなど塗って出発。
林道歩きは長すぎず短すぎず、赤岳山荘で水を汲んで(1.5L)、南沢ルートで山道に入る。いきなり苔むしたうつくしい道。なだらかで意外と道が分かりにくい感じだけど、植生保護のためかロープが多いし、渡渉地点には頑丈な橋がかかっており歩きやすい。二度目に河原に出ると程なく行者小屋。すでにテントがいくつもあり、そんな場所も吟味せずに手近な空いているところにテント設営。ちょうどザックからテントを出しているくらいのところで、小屋の方から「手続きされました?」と声をかけられ、クリップボードで幕営届を記入し1000円支払って手続き完了。小さなタグを渡され、テントにつける。最高の青空で、まだ3時間くらいしか行動してないし、明日は天気は崩れる予報なので赤岳だけでも往復しておこうかなとも考えるが、実際には結構疲れてゆっくりしたくもあり、標高差があるから今日も明日もというのは非効率だよ、などと自分のなかからも都合のいい反対意見が出てきてテントでゆっくりすることにした。行者小屋あたりはUQmobile微弱なので読書と昼寝をして過ごし、17時から調理して夕食。レトルトのハンバーグとフリーズドライのリゾットなので湯を沸かしただけであるが。水場はドバドバ出てて汲み放題だしトイレも清潔でとても快適なキャンプ場だった。19時にはシュラフに入ったけど、小屋前の自炊スペースでライトつけて酒盛りしてる人はいるし、この時間以降に到着するパーティもいるし結局22時くらいまで寝られなかった。なぞの頭痛と吐き気もしてきたので頭痛薬飲んで寝た。シュラフはモンベルのアルパインダウンハガー#5でかなり心許ない予感がしていたけど、ダウン(ユニクロの軽いやつ)着てシュラフカバー代わりのエスケイプビビィ重ねで十分暖かく寝られた。
5時前に起きて朝食。風が強くなり雨がパラつくが短時間だった。テント撤収して6時発。昨日のような晴天ではないけどガスガスというわけでもなく、高曇りで高度が出てくると雲の下に眺望が開けていて、眺めとしてもそんな悪くないではないか、という感じ。20人くらいのツアーが阿弥陀岳方面(?)に行くのとすれ違ったりしつつ、鎖場を越えるとすぐに赤岳山頂。風が強くて寒いので長居はせずにすぐに横岳方面へ。4歳児の手を引いたファミリーとすれ違いとてもかわいい。しかし風が強くて環境的には過酷。横岳の手前あたりで雨が降り始めたのでレインウェアを着てザックカバーもつける。一応レイングローブもいつも雨具の袋に入れていて、今まで一度も使ったことなかったけど今回はこれがあって助かった。手がかじかむくらいだったのでグローブしたらずっと快適になった。横岳山頂標を経て下ると硫黄岳山荘。営業しているので一休みする。ストーブもついてて暖かい。白玉ぜんざいとコーヒーをいただく。どちらもとてもおいしかった。トイレもウォシュレットついててすごい。40分ほど滞在しすごく回復した。
硫黄岳はガスに包まれもやもやした中からケルンが浮かび上がってくるのを頼りに歩くという感じ。やたらと広い山頂もガスガスだったので火口を覗いて見ることもせずい通過した。そうして「赤岩の頭」に降ると、ちょっとガスが切れていつの間にか雨もやんでいた。大勢の人がお弁当を食べていた。まだバスまで4時間あるので峰の松目南西尾根ルートで苦戦するにしてもそう焦らずに取り組めるだろう、とのことで、予定通り峰の松目に向かう。赤岩の頭から峰の松目まではハイマツの間を縫う大好きな感じのトレイル。また樹林に入ってもふかふかした道で苔もうつくしく、しみじみといいところだった。最後急登があり程なく峰の松目山頂標。眺望はない。山頂寸前で人の声を聞いたので山頂に二人組でもいるかと思ったらいなかった。南西尾根目当てで、人に見られる前にロープをくぐっちゃえということで直前に出たのかとも思ったけど、その後下山中も一切人の気配がなかったので気のせいだったのかも。山ではそういうことはよくある。山頂でレインウェアを脱ぐなどして準備し、ロープをくぐって南西尾根に入る。
地形図を見る限りではなだらかな尾根筋をたどれそう(崖で行き止まりにならなそう)だし、事前に検索した記録でもうすい踏み跡があり通れるということだったので、本当に通れれば魅力的な美濃戸周回ルートになる、ということでがんばってみる決意は固めていた。はじめについていた踏み跡は岩の上の苔などで消え、Geographicaで現在地を確認しつつとるべき尾根を外さないように歩くが、いきなりシャクナゲの藪に行き当たり全く無理みたくなる。ちょっと右往左往したけどシャクナゲは右手方面に巻き、また獣道(鹿であろう)か踏み跡だかに合流すると、岩と木と苔の織りなす落とし穴地帯が広がる。穴に落ちるわけにはいかないので慎重に獣道をたどり、信頼できそうな床を踏むために時に大股になることも。いきなり幼児の叫び声みたいなのが聞こえたけど鹿の鳴き声で、確かに獣道の上は鹿の糞が多く、たまに走り去っていく姿も見える。
2292Pのある平坦部に出ると、まさにGPSが2292のところの木にピンクテープが巻いてあった。その後テープがしばしば登場するので、ここからはもう登山道があるのだな、くらいの気持ちでテープをたどったところ、北側の沢にガンガン下っていく感じになったのであわてて登り返す。気付くのが遅れすぎなくてよかった。標高2130mあたりで南に降りて尾根筋をたどりたいところだけどやや急坂。落石地帯だけは全て浮き石なので危険地帯と言えるかも。そうこうしているとまたピンクテープが登場し、踏み跡は歩きやすいことに違いはないのでなんとなくたどりたくなってしまうけど、また北の沢に向け尾根を越えろというやつだった。最後は沢筋(枯れていたが流れることもありそう)を横目にいくと、地形図通り「やまのこ村」の目の前に出る。峰の松目からここまでは破線すらないので危険ではあり、藪の茂り具合と天気によっても条件が変わると思う。美濃戸口バス停に着く前に人気のないところで着替えて無事にバス乗車。
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