岩樋山・道後山・多里大山 〜秋を感じながら高原歩き〜
- GPS
- 04:53
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 455m
- 下り
- 446m
コースタイム
- 山行
- 3:49
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 4:47
天候 | 晴/曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
道後山までは多くの人が歩くようで危険個所も無く歩きやすい道ですが、そこから多里大山への道は笹が茂っている場所が多くありました。長袖は必須です。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
サポーティングタイツ
グローブ
日よけ帽子(ハット)
靴
サブザック
トレッキングポール△
行動食(飴)
予備食(シリアルバー)
飲料(お茶600mL×2)
iPhone(GPS+カメラ)
iPad mini
ドローン(MavicMini)
サブバッテリー△
カメラ
携帯電話△
腕時計
ラジオ△
ヘッドライト△
手拭い
ウエットティシュー
マスク△
|
---|---|
備考 | 涼しくなって、お茶はほとんど飲まずに済みました(飲んだ方が良いのでしょうが)。 |
感想
9月の4連休は最初雨の予報だったのだが、近付くにつれてだんだん良い天気の予報に変わってきたので、いつもより少し遠くへ出かけて前泊車中泊で山を歩くことにした。今回出掛けたのは「道後山」、鳥取県と広島県の県境の山だ。
午後4時過ぎに家を出発したのだが、食料品の買い出しなどをしていたら登山口の月見ヶ丘駐車場に着いたのは夜の8時過ぎになっていた。思いのほか車がたくさん停まっている。よく見ると、天体望遠鏡があちこちに置かれていて、みんな赤いヘッドランプをつけている。私は知らなかったが、どうもここは星空ウオッチャーの聖地のようだ。そういえば、この日は月が細く、雲が少ない、絶好の天体観測日和だ。車を停めて車内にLED灯を点け、荷物を動かしたりマットを敷いたり、車中泊の準備をしていると、ドアをコンコンとたたく音が。「白いライトが写真に写ってしまうので、赤いランプにしてもらえませんか」とのクレームだった。そんなこと言っても、赤いランプなんか持ってないし。灯りを完全に消して真っ暗な中で夕食を食べたり、望遠鏡の人達を気遣いながら車中泊するのも面倒くさかったので、車を動かしてスキー場最上部辺りまで下り、トイレがある広場の近くに車を停めてそこで車中泊することにした。外に出てみると確かに見事な星空。天の川もはっきり見える。星が多すぎて、星座がよくわからないぐらいだ。まだ9月だしと思って持ってきた薄手のシュラフでは寒くて、幅の狭いマットにも慣れていないものだから夜中に何度も目が覚めてしまったが、それでも8時間近く横になっていて、とりあえず睡眠時間は確保した。
朝、明るくなったところで車のエンジンをかけてガラスの結露を取り、朝食を軽く済ませて再び月見ヶ丘駐車場へ上がってみると昨晩より車の数は減っていた。支度を整えて、朝7時半頃に行動を開始した。いつもだとこれぐらいの時間に家を出て2時間ぐらいかけて登山口まで行くので、久々に朝早い出発となった。朝の空気は爽やかだ。もうちょっとぐっすり寝られるのだったら、この車中泊前泊パターンは割といいかもしれない。ちょっと車中泊についていろいろ工夫してみよう。
歩き始めは平坦な林の中の道だ。そのうち石の階段になっている道になるが、道は歩くには十分広く明瞭だ。それほどきつい上りも無く、しばらくして最初のピーク、岩樋山に着いた。こんな時間だのに、もう山から下りてくる人とすれ違う。ご来光でも見に、暗いうちから登った人だろうか、私にはまだ未知の領域だ。
ここからは周りが笹や低木の稜線を歩いて行く。道の脇には礫が積み重ねられてケルンができている。なだらかな稜線だが視界を邪魔する高木がほとんど無いので周囲の山を見渡すことができる。道の脇でいろいろな花を見つけることができた。けれども風が時折強く吹き思いの外涼しい(寒い)。程なく道後山山頂(最高標高点)に着いたが特に何の標識も無く、そのまま通り過ぎて東側の三角点峰へ向かった。三角点峰は笹が刈られて見晴らしの良い広場になっており、御影石の一等三角点標柱と山頂標識を確認することができた。
ここまでで3kmほどで、時間にもゆとりがあったので、稜線の先の次の三角点「多里大山」を目指すことにした。そのルートはあまり歩く人が多くないようで、道はあるものの笹や萱類が繁茂していてそれをかき分けて進まなければならない場所がいくつかあった。更に多里大山山頂から三角点までは全く道らしきものは確認できず、胸の高さぐらいまである薮を掻き分けていかなければならなかった。普段なら諦めていたかもしれない深い藪だったが、参考にしていた山レコ記録では三角点まで行っている人があったし、「大切にしましょう三角点」の白い標柱が見えていたので、力を振り絞って進むことができた。一応藪漕ぎは想定していてその対策に折りたたみ鋸を持って来てはいたが、鋸の歯に笹や茅の枝が引っ掛かるばかりで全然役に立たなかった。剪定鋏でなければダメそうだ。
帰路で再び道後山三角点峰に立ち寄った。昼が近付いて人の数も増えていた。広場にシートを敷いて昼食しているグループもあった。小学生ぐらいの子どもを連れた家族や高齢の夫婦の姿も見ることができた。朝と比べたら風も穏やかになってきたので、三角点から少し離れた場所からドローンを飛ばしてみた。山頂からの眺めも十分に良いのだが、そこから更に数十m程上空から眺める景色は更に壮大なものだった。
ドローン映像(1分55秒)
この道後山は標高差が少なく、山頂からの展望もよく、親子連れからお年寄りまで山を楽しみたい人にお薦めできる山だった。ただ、多里大山まで足を伸ばすのであればそれなりの装備(長袖・手袋)と、心構えが必要だ。
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