阿弥陀岳南稜
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,229m
- 下り
- 1,230m
コースタイム
1月6日→5:58P1P2のコル-6:30P3取付き-7:52P3終了点(tyaku,kenzo,hirotkの3名)-8:10P4(htok,fukusho待ち、休憩)8:28-8:47阿弥陀岳9:13-10:43御小屋山-11:35舟山十字路
天候 | 2日とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山計画書は事前にメールにて長野県警地域課へ提出 |
写真
感想
元日に北岳登って筋肉痛も取れぬ間に阿弥陀南稜へ。
南稜は2年前の1月3連休以来。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4878.html
あの時も初日は絶好の天気だったが、2日目がガスガスピューピュー
で辛かったなぁ。
さて、今回はCL。後輩のかぶーとヒロシも一緒だ。
ヒロシは念願のバリデビュー。
寒い2日間、ようやく本来の厳冬期になった感もあるが、
2日とも最高の天気に恵まれ、雪の状態もベストに近い
状況だった。良し悪しだがトレースも乱れ打ち状態。
個人的には、初バリデビューしてから2年、
会の沢山のメンバーにお世話になりながら、自らの足で
ここまで来ることができた。皆さんに感謝。
やはり、このルートは素晴らしい。まして、これだけ
晴れてしまっては感動せざるを得ない。
さてはてルートなどなど振り返ると・・・
アプローチの旭小屋から尾根に取り付くところで、トレースを
追ってしまい、思いっきり苦労してしまったことは反省点。
今となっては地形図を見ながらなぜトレースを追ってしまった
かは、胸の内にしまっておくことにする。
P1P2のコル到着が11:50。雪の状態からもワンデイで
抜けられないことはなかったが、5人だったこと、初デビュー戦の
メンバーが2名いたことなどを考慮し、計画通りビバークとした。
幕営地から望む富士山、権現岳、北ア、中ア、南ア、赤岳、
阿弥陀南稜核心部・・・どれもどれも美しかった。
kenzoさんの豚しゃぶ&鍋はやはり激美味だった。
2日目朝は出発時間等を考慮し各自とした。
前夜お湯を入れたアルファ米は股に挟んでみた。
脇に抱えるのと大きな差はなかった。
尾西のご飯は通常160mlの湯が必要となるが、おこわ関係は
110mlでOK。これは水の量がシビアなときにデカイ。
今更気付いた。
4テンに3人だったこともあり、夜はさすがに寒かった。
P3の1P目は今回も1P目のハンガーまで届かず。クライム
ダウンして右手の灌木2本でビレイ。2P目はそのまま右手から
巻き気味に岩に乗り、上部灌木でビレイ。
P4トラバースを越えた後は、正面の岩場を避けて、右手に
トラバース気味に登った後、中央の岩場を抜けた。
旭小屋から尾根までとP2以降は踏跡が錯綜していた。
当日、南稜に取り付いたパーティは見当たらず。独占だった。
(ワンデイはいたかもしれないが)
御小屋尾根は尾根が広がるところで風が強いかと懸念していたが
無風に近く、極めて快適だった。
御小屋山から先、舟山十字路まではトレースやテープがないと
なかなか分かりづらそうな路。標高1,850mくらいから傾斜が
緩みアイゼン不要な状況だった。
体調不良で参加できなかったザッパは残念だったが、
かぶーやヒロシとまた来てね。私も次はワンデイで
また抜けたい。
冬ヴァリ2戦目。
前回(阿弥陀北稜)同様、出発直前は緊張して吐き気した。
とはいえ前回よりも多少は気が楽でもあった。
今回の懸念点。
それは、今回ご一緒した皆さんは年末年始ガッツリ歩いていらっしゃる。
かたや私は年末年始ガッツリぐうたら。
体力がついていけるのかという点でした。
そんな焦りを切実に抱きつつ、当日を迎えた。
私の荷物が重いとの指摘を受け、さらに焦る。
軽量化にはまだまだ改善の余地がありまくりです。
何となく持ててしまうからといって、ついつい持って行ってしまう。
色々もっと真剣に、必要なのか不必要なのかを検討しようっと、、、。
船山十字路から旭小屋。
吐き気は無いが、しょっぱなから若干お腹痛い。
旭小屋から稜線へ。
小屋からトレース沿いに歩く。
さっすが人気ルート。トレースばっちり登山道みたいやん。
、、、と思ったのもつかの間。
気付いたらルートをロストしていて急斜面。
沢のツメ状態で立木を中継しつつ、稜線目指してガシガシよじ登った。
踏み跡トラップ、恐るべし。
読図・現在地把握の大切さを改めて知った。
そこからは順調。
立場山(地味)。
青ナギ(『青ナギ』って何?由来何??)。
無名峰(名前なくてかわいそう)。
そこかしこで周囲にみえる名峰たちにワーキャー言いつつ歩いた。
幕営地・P1P2のコルに他パーティはなく、我々だけで独占できた。
整地・設営・お茶しつつ水づくりなどをしている間に夕刻。
赤く染まった阿弥陀岳・赤岳。
感動の絶景。
こういう景色が見られるのかと思うと、雪山に何度でも来たくなるなぁ。
普通に考えたら雪山テント泊なんてドMの極致。
荷物くそ重い、くそ寒い、ラッセルきつい、テント生活せまいしジメジメ。
しかしそんなマイナス要素(?)もろもろを跡形もなく吹っ飛はす威力がある景色だった。
夕餉はこやpシェフによる豚しゃぶ鍋。
信頼と実績の美味さ。もはや説明不要でしょう。
そして翌朝。
P3やべーよまじこえーよと緊張しつつ、気付いたらP2。
P2をヌルッと越えていよいよP3.
左側へ回りこみ、ルンゼから氷の急斜面を登る。
直登ルートもあるんですね。い、いずれは、、、?
ルンゼを抜ける風が冷たい。今回のような好条件でも風が吹き抜けて寒い。
天気悪かったらどんだけ寒いんだろう。怖。
とくさんとザイルを組み、とくさんリードで私フォロー。
氷にアックスを効かせる。アイスクライミング気分?的な?
ここの1ピッチ目、50mロープが一杯一杯。
30m付近に支点が取れるような話もあるらしいが、今回はわからず。
次行くときのために覚えておこう。
次は自分がリードをするかもしれない。
それはそれとして、ザイル組んだときの諸々の処理に不慣れで、スピードがかなり遅い気がしたので猛反省。
最後のP4.
トラバースがP3よりもずっと遥かに怖かった。
これは確かに、ザックの右側にモノくくりつけてたら死んじゃう。
P4を抜けて山頂へ。
2週間ぶりの阿弥陀岳。この日も赤岳・横岳・権現岳がお出迎えしてくれました。
年末の北稜に続き、今回も好条件に恵まれましたが、それはあくまでただの幸運。
いつもこううまくはいかないんだと心に言い聞かせつつ。
これからも少しずつ経験を積んでいきたいです。
やっさん、こやp、とくさん、本当にありがとうございました。
また宜しくお願いします。
ひろしさん、これからもお互い頑張りましょう!!
新年1発目の山行はバリエーションデビュー戦となりました。
計画が決まった頃から、色んな人に「頑張ってねぇ、ヒヒヒ」と脅されていてビクビクしてました。
不安要素は下記2点。
・初バリが積雪期
・全荷での行動
夏の谷川に行けなかったので、バリデビュー戦がいきなり積雪期。
よく山行中でも「バリエーションだったら…」という小言、もといアドバイスをいただくので
「とにかくバリは色々大変らしい」。なのにそれがいきなり冬山とは。
できるかぎり足を引っ張らないように…と
時間管理や迅速な行動、軽量化などなど今まで言われたことを思い返し、
装備の準備とパッキング、ルートの予習も怠らず。
山行記録が多いので、イメージしやすく助かった。
あと阿弥陀南陵は「登攀というよりは歩き」と聞いていたので体力強化するようにした。
参加が決まった段階では、冬山の全荷行動は未経験だったけど
年末年始山行で編笠〜権現〜赤岳を歩いており、
としさんにも「これなら阿弥陀南陵大丈夫でしょ」とお墨付きをいただいたこともあり
ちょっと安心できたのは大きかったなぁ。
振返ってみれば、雪訓後に
[1]赤岳〜横岳〜硫黄岳
→アタック装備での冬山歩き
[2]編笠〜権現〜赤岳
→全荷での冬山歩き2泊3日
[3]阿弥陀南陵
→全荷バリエーション
という段階を踏んで臨めたのは、自分にとってすごくよかったと思う。
どうしても体力面が不安なので。
初日はP1P2のコルにて幕営。
基本、気持ちいい尾根歩きだったけど、
最初尾根に乗るまでがわたしの精神崩壊タイムでした。
沢のツメに雪がうっすら乗ってるカンジの急斜面。超苦手分野。
「滑る〜怖い〜」となかなか足が出せず。出したら出したで滑って転ぶ。
やっぱり歩き方がヘタみたい。改善したいとは思っているけど、なかなか難しい…
ここからすでに、先輩方にフォローされまくってしまいました。。
しょっぱなから大分足を引っ張ってしまい、とても申し訳なかった。ごめんなさい。。
なんとも不安な幕開け…。
でも、天気は上々。
樹林帯から覗く青空がすごーくキレイ。
青ナギから先は景色が開けて、右手に南八ツの稜線、左には北ア、中アが見渡せて
もう本当に本当に興奮する風景!!
風もなく、そんな稜線に幕営できるなんて至福です。
気温も低くなく、陽が当たって昼はテント内がとても暖かかった。
整地もバッチリ、他にパーティもなく、非常に快適な幕営でした。
こやPシェフの料理は相変わらず絶品…。
次から次へと出てくる食材に「今回バリエーションじゃないんかい!」とツッコミ入れたくなったけど、シェフにとっては余裕のアラワレ。
そんなに荷物持てる漢たちが、心底頼もしく、羨ましい。
宴会と夕飯を楽しみ、夕暮れも満点の星空も堪能。
夜は真ん中に寝させてもらったおかげで、3シーズンシュラフでもぐっすり眠れた。
やっさんは寒くて仕方なかったらしいけど…、申し訳ない。(ポジションより体脂肪率の差?)
翌朝も快晴。
予報ではガスだったので、この好転にテンションも上がる。
ハーネス、ガチャ類を身につけ、ロープをザックからすぐ出せるように準備。
P3に向け出発。
取り付きに着くと、場所の雰囲気も先輩方の雰囲気も一変して、急に緊張してきた。
なんだかドキドキする。
最近マルチトレを全然やってないこともあり、頭が真っ白。
三ツ峠では普通にやっていたことさえ、記憶から吹っ飛んでしまった。
ざっぱが不参加になったので、パーティ編成は
やっさん、こやP、わたし
とくさん、かぶー
の2パーティ。
やっさんがリード、こやPが常に横or後ろにいてくれるという
「もう2度とあるはずない」ラグジュアリーなシチュエーション。
確保されていて、さらに横からアドバイスもらえるなんて、
姫様バリエーション山行?贅沢すぎてすみません。
1ピッチ目、凍ってる個所は
「ピッケル刺さらないよー、アイゼンの爪はちゃんと刺さるのかなぁ」
と怖かったけど、下からこやPが色々と言ってくれるので助かった。
ずっと前爪で登っていたので、とにかくふくらはぎがパンパンでツライ。
途中「もうホントにふくらはぎ限界!!」という泣きも入る。
でも、それでもまだ足の置き方がダメみたいで
もっと踵をあげて前爪をしっかり刺した方がよい、と…。それって余計にふくらはぎキツイっすよね…。
うう、ふくらはぎを強化してししゃも足を作り上げるしかなさそうです。
P4はロープ出してもらえると思ってたのにそのまま通過。
岩がせり出していて、ちょい怖いトラバースがありました。
あれ、ロープは?あれ?と思っているうちに阿弥陀の頂上に着いた。。
阿弥陀岳、初登頂です!
いつも「カッコいい山だなぁ」と思って見ていたので、ようやく登れて満足!
天気もルートの状態もよく、最高のバリエーションデビューとなりました。
次はつるべで来れるように、精進したいと思います。
連れてってくれたやっさん、こやP、とくさん、ありがとうございました!
かぶー、バリ2戦目お疲れさま。余裕だったんでない?
ざっぱ、今回行けなくて残念だったね。次回頑張ってね!(他人事)
【反省】
風であおられた氷の破片がバラバラ降ってきて、顔面を直撃。
レディの顔に傷がついた〜。
大したことないけど、次からはちゃんとよけるなり下を向いてメットで防御するなり対処せねば。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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最高ですね。うらやましいです。
次の機会によろしくお願いしますよ、かぶー、ヒロシ先輩!
阿弥陀岳南稜…冬のヴァリエーションの入門を無事に
終えたことはとてもよかったと思うよ。
ただし、これは天候がよかったことに救われてるよね。
運がよかった…これに限る。
今回の成果におごることなく、これからもがんばってね。
そのうちおじさんも連れて行ってね。
楽しみにしているよ。
ザッパさん
今回は本当に残念だったね。でも、今回は余りに
コンディションが良すぎだったから、バリらしいか
やや微妙だったから、次回極寒吹雪の中、頑張ってね。
ヒロシがバリバリ頑張る言ってるから。
ともかく健康一番、回復して良かったね。
また次回!
今回はコンディション良かったです。
とはいえ、毎回毎回コンディション悪いのを
希望しているわけでもないので、この辺は難しい
ところ。
ともあれ、今回のメンバーは「決して侮るなかれ」と
肝に銘じているようなので、バッドコンディションは
また次回のお楽しみということで。。。
ということで、としさん、またお供させてくださいませ。アイス以外で
華が沢山の山行なら優先的に付いていくよ!!
それか、谷川か鹿島槍来る?
今なら二人だけだよ
どこまでいっちゃうのぉ。
やめてやめて目標にしてるのに全然追いつけなぁい。
今年の魔人に決定だね。
ぴ
ヒロシちゃんバリデビューおめでとう!
遠く離れて行ってしまっても、ヒロシちゃんを愛する私の心はかわりません。
たまに,でいいです。こちらを振り返ってちょーだいね。
「たまにはゆるめで・・・」というときは是非ご一緒に。
あれ、ひょっとしてモテキ到来??w
魔人じゃないよヲトメだよ。
女子山行、ゆる山行もしたいので
こちらこそご一緒してくださいなー。
徳沢園に泊まるセレブ山行とかも行きたいなぁ
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