御嶽【6年ぶりの剣ヶ峰と紅葉の横手道散策】
- GPS
- 09:32
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,474m
- 下り
- 1,463m
コースタイム
- 山行
- 7:00
- 休憩
- 2:18
- 合計
- 9:18
天候 | 晴れ後高曇り 時々ガス 【気温】登山口:8℃ 剣ヶ峰:8℃ 女人堂:13℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
御岳ロープウェーイ分岐は中の湯方面へ直進→後は御岳ロープウェーイ 又は八海山の案内に従う。 大型バスの駐車場と更に上がった登山口に駐車場があります。 登山口にはトイレ、登山届ポスト完備。登山指導所があり 上下合わせたスペースに約100台駐車可。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
〇哀涼咾ら女人堂の間は全線通行はできませんが、 女人堂から1kmの区間のみ通行は許されています。 現在、二の池本館は売店のみの営業に限られています。 お鉢巡り、王滝頂上〜剣ヶ峰のコースは通行できません。 なお、剣ヶ峰への道も10月13日で閉鎖されます。 |
その他周辺情報 | 登山前日の午後11時頃に着きましたが、すでに登山口の駐車場は 7割ほどが埋まっていました。紅葉時期は特に混雑が予想され、 下山時にはかなり下まで路肩駐車の列が続いていました。 |
写真
感想
毎年のように登っていた御嶽も二年間ご無沙汰してしまった。
紅葉シーズンを迎えたあの忌まわしい日から六年が過ぎ、
やっと落ち着きを取り戻したようだが、条件付きで登頂を許される
期間も後わずかだ。
道路事情に一抹の不安が残る濁河を諦めて、心配のない中の湯から
山頂に向かおう。
明るくなるのを待って登山口へ向かうが、さすがに10月ともなると
身震いするほどの寒さだ。薄いジャケットを羽織って出発する。
木組の階段が続く登山道脇に小さな流れが見られるようになると、
しばらくして行場山荘となる。覚明行者の修行場と言われる谷を渡り
岩混じりに変わった道で高度を稼ぐと、やがて僅かに色つき始めた
岳樺やナナカマドが現れる。
小さく開けた展望地から振り返ると雲海上に中央アルプスの山並みが
ズラリと横たわっていた。
紅葉、展望を楽しみに女人堂に到着すると期待通り、始まった紅葉を
バックにドーンと現れる御嶽に加え、雲が多めながらも乗鞍の左に
槍穂連峰から表銀座が眺められる。
俗界と神域の境とされる八合目を過ぎた金剛童子からは
絶景が得られ、シーズンが始まった紅葉を見渡す事ができる
そろそろ森林限界を超える標高だ。ハイマツを抜け岩尾根にかかると
見上げる石室山荘まではめげそうになる距離だが、見放題の絶景を
励みに頑張れそうだ。
累々と重なる岩を踏んでの傾斜を増した厳しい登り。
こここからが正念場と覚悟した登りも石室山荘を過ぎ、覚明堂まで
到着するといよいよ剣ヶ峰へ通じる分岐だ。
やっと登ることが許された剣ヶ峰へ踏み込む。
僅かに傾斜も緩んだ道を一歩一歩かみしめて最後の石段を上がり
剣ヶ峰到着する。
六年ぶりの山頂から遠望する景色はあの日と変わっていなかったが、
周辺の姿はまるで変わってしまった。
未だに痕跡が残る八丁ダルミ、通行が禁止されたままのお鉢、
変わり果てた二ノ池。そしてあの日を忘れないために建てられた
災害慰霊碑に手を合わせ黙禱。悲しみと共に再び山頂を訪れる事を
許された幸せが入り交じった、複雑な感情に襲われたまま二の池から
三ノ池を眺めたくて賽の河原へ下ると感傷的な気持ちも和らいでくる。
荒々しい風景からゆったりとした雰囲気が広がる北御嶽を眺めて
二ノ池に戻り、小屋のベンチで風を避け昼食を済ませ時間を確認すると、
まだ余裕はありそうだ。残された時間は諦めていた紅葉ロード・横手道の
散策に充てようと決めて下った女人堂から、注意書きを確認して
三ノ池方面へ踏み込むと、期待した通りシーズンの幕開けを告げる
紅葉、黄葉が斜面や谷筋を彩っている。
青空があれば更に美しく眺められだろうが、それでもハイマツの緑、
ナナカマドの赤、樺の黄など衣替えした秋の御嶽を充分愛でる事が
できて、満ち足りた気持ちで中の湯へ下る。
おはようございます。
onetotaniさんにとって、御嶽山は想い出深い特別な山ですね!
秋の御嶽は、美しさとともに畏怖すべき何かを感じさせます。
大パノラマに紅葉、素敵ですね!
池と紅葉の北御嶽の景色も綺麗です。
また、多くの人が御嶽に戻ってきたのですね!
そんな魅力あふれる雄大な山です。
秋空の御嶽、特別な存在です。
totokさん 今晩は。
剣ヶ峰まで歩けるのはこのルートのみで、開放期間も残り僅か。
更に始まった紅葉も相まって多くの方が登ってみえました。
賽の河原の南側と北側では全く異なる雰囲気を持つ大きな山は
大変魅力的ですが、私にとっては純粋に楽しむ山とは少し意味が
変わってしまいました。
未だに痕跡があちこちに残っていますが、こうして登山を続けられる事の
感謝と幸せを感じながら歩くお山になりました。
onetotaniさん
こんにちは
onetotaniさんにとって思いのこもる御嶽山。曇天なれども紅葉も綺麗で何よりでした。
あれから6年経ち少しづつあの事が忘れ去られていくのが心配です。
私も日曜日に濁河から計画していたのですが天候に左右されて断念しました。
レコ拝見して行ったつもりになりました。😃
kazu97さん 今晩は。
6年ぶりに剣ヶ峰へ登る道は感慨深いものがありました。
変わらない風景とすっかり変わってしまった景色。
心を込めて黙禱させてもらいましたが、改めて登山を続けられる幸せを
噛みしめる機会にもなりました。
本音は五ノ池小屋に泊まり、ゆっくりと山頂を巡りたかったのですが
濁河辺りで迂回しないと登山口に行けないとの情報もあり、
中の湯コースのピストンにしました。
お出かけの際は、道路情報を確認のうえお出かけください。
濁河コースは御嶽の違う一面を堪能できると思います。
こんにちはonetotaniさん
先日テレビのニュースで御嶽山が取り上げられていました。6年が長いと感じるか、短いと感じるかは人それぞれだと思います。
あの日御嶽で生死の境目を体験されたonetotaniさんの、今のお気持ちを私に想像する事はできませんが、再び剣ヶ峰へ登られた事で、前向きに山へ向かう気持ちを新たにされたと信じております。
あの日牙をむいた御嶽山、今は何事もなかったように平穏な姿をみせていますが、あらためて山の懐の大きさに圧倒されるばかりです。
teppanさん 今晩は。
6年も過ぎると一般的には取り上げられる事もだんだん小規模に
なってきました。
個人的にはあの時の恐怖は一生鮮明に残ると思います。
それだけに6年ぶりの剣ヶ峰へ向かう一歩一歩は、悲しみと喜びが
入り交じって複雑な気持ちでした。
3000mを越える山は相変わらず苦しい登りでしたが、
累々と重なる岩を踏んで全方位に広がる絶景や見下ろす紅葉。
ほんとに御嶽は魅力的な山だと思います。
今年はコロナ禍で実現しませんでしたが、来年は剣ヶ峰から継子岳までの
池とピークを巡る山行ができるといいのですが・・・。
onetotaniさん 今晩は。
あの噴火からもう6年もたったんですね。紅葉が盛りの週末でしたね。
onetotaniさんはあの日、大変な状況を経験されただけに御嶽山には感慨深いものがあることでしょう。
僕が御嶽山に最後に登ったのは8年程前です。今年も行けず仕舞いでしたが、また王滝のコースで剣ヶ峰まで登りたいと願っています。
sugi-chanさん 今晩は。
6年の歳月が流れましたが、まだ山頂辺りは当時の痕跡が至る所に
見られました。八丁ダルミは一面に火山灰が残ったままで、
未だに王滝頂上からの通行が許されていません。
剣ヶ峰には、「山頂での滞在は短時間に留めるように」との
注意書きがあり、山頂に設けられた慰霊碑には当時の状況や、
悲劇を繰り返さない誓いなどが記されています。
犠牲者58名、行方不明者5名という噴火災害に襲われた体験は
一生忘れることはできませんが、魅力にあふれた御嶽には今後も
足を運びたいと思います。
濁河方面は、道路の崩落の復旧が、長引いて
遠回りしないといけないようですね。
今年の登山は、感染症と天災に振り回された
一年でしたね。
鮮やかな紅葉、白装束の方など
変わらぬ魅力を持ち続ける様子は
心が安らぎます。
komakiさん 今晩は。
二年間ご無沙汰しましたが、今年は歩くことができました。
御嶽は、毎年一度は登らないと落ち着かない山になりました。
現在は剣ヶ峰に通じる道は黒沢道一本のみのため、集中したんでしょう、
すごい人出でした。
本年初めての3000m越えで苦しい登りでしたが、全方位に広がる展望と
山腹を彩る紅葉・・・。やっぱり魅力いっぱいの御嶽でした。
今年はいろいろ制約された年でしたね。来年は小屋に泊まり、
四つの池や各ピークを巡る山行が叶えば良いのですが・・・。
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