大朝日岳 山頂の紅葉ざんまい(日暮沢から時計まわり)
- GPS
- 30:07
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 1,947m
- 下り
- 1,948m
コースタイム
- 山行
- 7:42
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 8:28
天候 | 10/2 晴れ、 10/3 曇り、風あり |
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過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
通年無人、水場 小屋の向かい、小屋内に水洗トイレ、協力金1,500円 駐車場 7-10台、携帯電波なし |
コース状況/ 危険箇所等 |
[登山ポスト] 登山口では見つけられず。別途、前日にコンパスに登録 [紅葉]大朝日岳〜西朝日岳〜竜門岳の西側斜面が見頃だった [コース] 日暮沢-林道終点:泥道、渡渉あり 林道終点-竜門滝:崩壊箇所?の高巻きがあり、急登と急降下、ピンクテープ多い 竜門滝-ハナヌキ峰:土の急登。下りに使いたくないルート 西朝日-竜門山-清田岩山-日暮沢:両側が切れ落ちた痩尾根の区間がいくつかあり。風が強かったので、かなり気を使った |
その他周辺情報 | [10/2夜の小屋の状況] 大朝日小屋:2階 20名程度、1階 2名 竜門小屋:(宿泊した人からの伝聞) 個人 5名 + 団体10名ほど 大井沢温泉 湯ったり館 7:00〜21:00, 木曜定休, 大人 300円 |
写真
装備
備考 | 忘れ物(気づいた順):食器、登山靴、食材 |
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感想
紅葉の大朝日に登ろうと考えたきっかけは、NHK「にっぽん百名山」。大朝日の回で全山が紅葉した頃の稜線の周回を見せてくれて、いつか行きたいと憧れていた。
ヤマテン・tenki.jp+more・SCWの天気予報サイトを見比べて日程を決めた。
・風のない晴れの金曜:日暮沢 - 小朝日 - 大朝日 - 竜門小屋 泊
・曇って風の出る土曜:竜門小屋 - 日暮沢 午前中に下山終了 その後、温泉、立石寺観光、帰宅。
木曜午後から休暇を取り、わくわくと登山口に向かった。
金曜朝、未明からいそいそと準備し、登山靴を履こうとしたところで驚愕の事実が判明。
シューズバッグがない。
持ち物リストを照合して、シューズバッグを含めて、床の上に必要なものを全て出してから荷造りしたのだが。
シューズバッグを玄関に運ばなかったということだな。
登山靴がないなら、帰るしかないだろうな。。。ショボン。
愕然としている時、満車状態の駐車場に一台の車が入ってきた。
その車の男性(仮にAさん)に「私、出ますから、ここに停められますよ」
Aさん「いいですよ。私は路側帯に停めますから」
車を停めて出てきたAさんにわけを話すと「スニーカーでも行けるんじゃないですか?」「ここは緩やかなコースだから」「渡渉もないです」 なんだかポジティブ(無責任とも言えるが)
スニーカーで登るのは思いつかなかったなー。
言われてみると、スニーカーで登る人は多くないけど、登山のたびに見かけるよ。
ザレ場やゴーロが多い山なら大変だろうけど、大朝日は土の山だから行けるかな?
高い平日の高速代を払ってここまで来たんだし、普段ばきのスニーカーでも行けるところまで行ってみようか。 自己責任で。
登山靴パニックで約10分のロスタイム。
出発。
30分ほど歩いて気が付いた。夕食と朝食の食材を詰めた保冷バッグを、車に残して出てきた。
取りに戻って、さらに1時間のタイムロス。 (以上はログから削除)
リスタート。
最初の林道歩きには泥の海やいくつもの渡渉があった。通気性良好な非防水のスニーカーなので、ソックスがじわっと湿ってきた。
(さっきのAさん「渡渉はない」と断言してたけど、別のコースのことなんだろう、きっと。)
足にマメできないかな? 足が持つかな? スニーカーで山頂まで行けるかな?
急登を登り切ってハナヌキ峰を超えた頃には、スニーカーでもそこそこ歩けるじゃない? と思うようになっていた。下りは分からないけど。
古寺山の山頂に到達すると、大朝日の山頂と大朝日小屋が見えて、テンション急上昇。
空は晴れて風もない、気温は10度台で歩きやすい。
広い展望の稜線を登りつつ、紅葉の始まった山肌の写真を撮りつつ、歩いて歩いて、大朝日小屋に13時40分に到着した。
今日は大朝日小屋泊まり。もう時間が遅いので、竜門小屋には行かないことにした。
大朝日小屋の中は質実剛健な頑丈な作り。
2階に上がってみたら、先客は男性ばかりのようだった。それならいっそ1階で女性1人でいる方が気楽と思い、1階の隅っこに自分の場所を確保した。
さて、大朝日岳の山頂へ。
紅葉した山肌、青空、遥かに続く稜線。ゴージャス。
朝日鉱泉からの稜線の急登をぐんぐん登ってくる登山者が目覚しい。
金玉水へ、水汲み。
これもまた、紅葉した山肌、青空、遥かに続く稜線。ゴージャス。
15時頃からは、小屋の西側の石積みに座りこんで、日本海側の眺めを楽しみつつ、穏やかで暖かな日差しを浴びながら、夕食の調理。
合間に東側の月山・鳥海山の遠望をも愛でる。
日本海に沈む赤い夕日を見る頃には、メスティンで炊いたご飯、長ネギと焼き鳥缶で作った親子丼、野菜たっぷりのキムチ汁、そしてワインで夕飯が終了。美味しゅうございました。
次は東側に場所を変え、満月の月の出や北斗七星、カシオペア座などの写真を撮って、小屋に戻る。
1階には男性が一人入られて、2名になった。山の雑談少々。
夕方7時には、小屋全体が真っ暗、話し声もなし。自発的な全消灯。
ときおり、トイレに行ったり外の様子を見に出る人の明かりがちらつき、戸を開ける音がする。
私は出張の安眠確保の経験から、登山でもお泊まりの時はノイズキャンセリングヘッドホンとアイマスクを必ず携帯することにしているので、それを装着してマイペースで朝まで安眠。
(ただし1階で寝ていると、時折トイレの臭いが漂ってくるのだけは困り物でしたが。)
2日目の土曜
3時半には目が覚めた。昨夜7時全消灯でしたもの。
4時頃に起きて、卵おじやを作って朝食を済ませ、出かける準備をゆっくりと進める。5時半前に小屋から出て、日の出の写真を撮る。
今日は曇りで風がある。天気予報通りだ。
まず中岳へ向かう。日本海からの風が強く当たって寒いほど。中岳の山頂を巻くあたりの風除けになる場所で雨具を着用、フードもしっかりかぶる。
竜門岳までの稜線歩き。特に西側斜面の紅葉が素晴らしい。
時折の突風は立ち止まってストック2点支持で凌ぎつつ、前にすすむ。
風が強くて、休憩できる場所がないのが辛い。
ところどころ、恐いくらいの痩せ尾根もある。
合間合間に紅葉の写真をたくさん。
竜門山を過ぎ、1565mピークを過ぎ、清太岩山の手前の馬の背の藪で、ようやく風を避けて腰を下ろせる場所をみつけた。大朝日小屋を出てから4時間で、初めての休憩。ザックを下ろしてパンを食べ、水を飲む。
日暮沢まで、残りの標高差で840mほど。
調子が良ければ約2時間で降りれるだろうけど、スニーカー履きだから注意しないと。
足に疲れを感じてきているし、とにかく慎重に慎重に。
ミニ泥沼の下り坂で2度尻餅をついた。
そして、痩せ尾根通過中に木の根につまづき、転倒1回。これは危なかった。
かなり時間をかけて、13時過ぎに駐車場到着。 スニーカーで無事に。
今回のコースは土の道だからスニーカーで歩けたのであり、スニーカー登山をこれから続ける気は全然ないが。
アプローチシューズで登山する人もいる。トレラン用シューズで登山する人もいる。スニーカーで登る人もそれなりにいる。
そういえば、山の会のある方が言ってた。「アプローチシューズは登山靴より歩きにくい分、足の置き場に注意して登るから登山技術が向上する」って。
スニーカーで歩くと、足の置き場に特に注意を払う面はあるのだろうと思った。
大朝日岳の教訓:忘れ物対策は念入りにしよう。
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