縦走(大無間山〜大根沢山)
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- GPS
- 12:25
- 距離
- 21.8km
- 登り
- 2,401m
- 下り
- 2,333m
コースタイム
天候 | 晴れ→13時頃から雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<明神橋〜大無間山> ・登山口となる擁壁タラップを登り、右手の樹脂製階段を20段程進むと、更に右手に崩壊地を復旧するために設置されたコンクリート製の土留群と水路が見えます。この水路を渡れば、一般登山道並みの巡視路が鉄塔まで安全に連れて行ってくれます。(この巡視路に乗らないと戻るに戻れない過酷な山行が約束されます。) ・ただ、この水路を渡るのが実は核心。下は急峻な岩樋、上は土留壁なのでその間で渡りたくなると思いますが、水路脇の巨石のせいで選択肢がほぼなく、水はねで水分の多い地面は踏むたびに崩れ、岩樋を嫌な音を立てて落ちていきます。すみません。渡り方の最適解がわからないです。 ・鉄塔から先は尾根に進み、高い方へ高い方へ登り続ければ小無間山。道中の小ピークでは必ずピンクテープが下りの正しい尾根を指し示してくれます。 ・小無間山〜大無間山の間は、ほとんどが明瞭な登山道で幾つかの曖昧な箇所はピンクテープが見事に補完しています。中無間山のところだけ、道迷い防止用の虎ロープがありつつ、スパンが短いせいで、大無間山から来た時しかガイドしてくれません。気をつけようがないと思いますが気をつけてください。 ※下りで利用する場合 ・小無間山、大無間山ともに、山頂からのコース分岐は標識あるので迷う心配はないでしょう。 ・小無間山から先が難しいですが、ルート全般に新しめのピンクテープがあり、古いテープ(黄&スズラン白)を補っています。下山時はこのテープが最重要なので初見の方は忠実に従ってください。新たなテープが見つからない場合はそれが例え急登であっても直前のテープに戻ることを徹底しさえすれば必ず帰れます。(明瞭な踏み跡や痩せ尾根の場所はテープ少ないですが迷わないと思います。)) ・要注意箇所は、H=1,900m付近と、鉄塔下降点。 ・H=1,900m付近では踏み跡が90°折れますが、この折れのピンクテープ(上から見えるテープのすぐ横にあるが上からは見えない)を初見で見つけるのは難しいような気がします。私は初見時に登り返しを要しました。 ・鉄塔下降点を過ぎてしまうと尾根鉄塔にたどり着きます。付近にも昔のテープ類が無数にありますが、戻ってください。正しい下山ルートは送電線より西側です。 ・霧や午後の日差し等でピンクテープを見つけにくくなる場合は危険だと思います。 <大無間山〜大根沢山> ・大無間山までに比べて、途端に踏み跡が薄く、また、テープ(青スズランがメイン)のスパンも長くなるため、テープを頼りに進むことはできません。 ・大無間山〜三方嶺に向かう最初のくだりが早速要注意。なる尾根で、コケ蒸していて、ただでさえ薄い踏み跡を幼木の枝葉が覆います。北西尾根が誘ってきます。 ・三方嶺から小根沢山への下りは、確かササ原で道がついています。 ・小根沢山からの下りは、痩せ尾根なので迷わず。アザミ沢のコル直前に別のV字コルがあるので間違えないよう要注意。 ・全体に、何度かガレがありましたが、「命の危険を感じるガレ縁歩きを必要とされる。」箇所はありませんでした。たしかに道はガレ縁についてましたが、危険そうなところは全て樹林帯内に逃げられます。 <大根沢山〜白樺荘(明神谷林道コース)> ・大根沢山はだだっ広い尾根なので少々危険ですが、下降点の赤ペンキさえ見つけられれば、そこから先は、テープ類のオンパレード(古いスズラン青・白、赤ペンキ、古い赤テープ、比較的新しいピンクテープ)です。 ・小無間山の下り同様、迷ったらちゃんと登り返すくらいの気持ちでいれば、ちゃんと帰って来れると思います。 ・ただ、H=1,737mピークの辺りから暗くてテープが見つけられなくなったので、実際のところはわかりません・・・。 ・私はH=1,398.1m三角点の先のH=1,320mの辺りで南尾根に誘われました。 |
その他周辺情報 | ■白樺荘 温泉510円〜18時まで。食事15時まで。朝5時以降なら登山届提出可。 ■民宿ふるさと 温泉500円。たぶん早めの夕方まで。泉質は白樺荘と同じ感じ。 蛇口2つ位の小さな浴場(大きなお風呂)。 大声で呼ばないと気づいてもらえないし入浴後の休憩スペースはありませんが、日曜に5回程利用した限りは毎回貸切状態でした。 ■井川オートキャンプ場 3年位前にいったときは日帰り温泉を500円位で利用できました。泉質は同様。 ログハウス風の綺麗で小さな個室風呂が何部屋かある感じでした。 今も日帰り入浴をやっているかはわかりません・・・。 ■滝浪商店 井川キャンプ場の向かいにある「おでん」と書いてある小さな商店。 地元のお母さん達の作る井川おでんや山菜ごはん等が軽食的に食べられる。 (付近の食事処は、白樺荘かココかビジターセンターしかないような) |
写真
装備
個人装備 |
ウィンドブレーカー
防寒着
雨具
地下足袋
グローブ
帽子
2本ストック
ザック(36L)
食事(行動食+非常食含む)
水分(飲料720ml+水500mL)
地形図
コンパス
高度計
ヘッドランプ(予備電池含む)
保険証
時計
携帯(GPSアプリ+予備バッテリー含む)
1人用テント(銀マット+寝袋マット+寝袋+寝袋カバー含む)
双眼鏡
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感想
小聖(8月)、大無間(9月)、上河内(10月)とやってきて、体力・脚力ともにそれなりに仕上がってきた感があったので、未踏ルートにチャレンジ。
当初は、茶臼岳周辺のバリエーションで悩んでいましたが、購入したばかりの高度計を活かしたい気持ちが勝り、今回のルートにしました。
大根沢山。"だいこんたくさん"とも読めそうですが、"おおねさわやま"です。
当然ながら、ダイコン要素は微塵もなく、何なら過酷な山でした。
特に、大無間〜大根沢間は踏み跡とテープが薄かったです。登り一辺倒ならまったく気にならないことですが、行程が長い中で下り部分が何回かあったので、地形図とコンパス、それと高度計をずっと握り締めていました。
加えて、時間が経つにつれ霧や雨足が強くなっていったり、やたらガサガサ音(たぶん全部ニホンジカ)が聞こえたりして、徐々に不安になってきたので、人恋しくなり、強行軍で日帰りにしました。深南部おそるべし・・・。
もちろん、地図読み自体は楽しかったですし、コケむした道なき静寂の森を歩く時間や、野鳥との出会い(特にトラツグミとキバシリ目視!)、普段見ない角度からの山座同定など、深南部を満喫した部分もあります。
それにしても、高度計は最高のアイテムでした。
何故いままで導入してこなかったのか。もう高度計なしには生きていけそうにありません^^;
それくらいに、地形図・コンパス・高度計の3点セットは優秀でした。
まぁ、それでも道中何回か道に迷ってますが・・・。
また、縦走中の下りルートファインディングにあっては、木々の合間から登り返しの尾根を見透かして当たりを付けるのも、なかなか有効な補助手法であると今回思いました。
ただ、下山時に右足の親指の爪が逝ってしまいました。歩くと痛い・・・。
調べてみると同じ悩みを抱えてらっしゃる地下足袋登山の方がチラホラ。何かいい対策はないのでしょうか。
残念ながら、これにて今シーズンおしまいの予感です。
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