初秋の白根三山縦走(テント泊)
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- GPS
- 46:40
- 距離
- 22.7km
- 登り
- 2,373m
- 下り
- 3,033m
コースタイム
9/15; 5:10北岳山荘前発−6:00中白根ー6:40-7:00間の岳−9:10農鳥岳−10:40大門沢下降点−12:40大門沢小屋(テント泊)
9/16; 5:40大門沢小屋前発−8:20林道出合−8:50奈良田(バス停)
天候 | 9/14 晴れのち霧 9/15 曇りのち霧、雨 9/16 曇り時々雨 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
船
(帰り);奈良田ー(バス)−身延ー(JR)−富士駅ー(JR)−静岡ー(JR)−岡山ー(JR)−宇野ー(フェリー)−高松ー(JR)−新居浜 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ルートは特に問題なし。 |
写真
感想
【山行No 83】
※ この年は、5月のGWにも南アルプスに登っているが、連休を利用し、
まだ未踏の白根三山へと、テント泊で縦走を計画した。
9月13日(金)
・いつものように会社を定時で帰宅してばたばたとJRの駅へと向かう。
いつものルート、今治から高速艇で広島県の三原へ、そこから新幹線で大阪に出る。
大阪からは、東京への夜行急行「銀河」で東海道線を身延へ行く計画だったが、
下調べ不足、「銀河」はすべて寝台席で自由席がないことが判明。しかも寝台はすべて満席とのこと。
しかたがないので、計画を逆回りに変更し、中央線で塩尻経由で甲府にでることにした。
・今日は連休前日ということで「ちくま」号も乗客が多い。
自分はなんとか席を確保できたが、通路に寝る人もいるような状態だった。
9月14日(土)
4:21-5:48 塩尻
塩尻で「ちくま」を下車し、中央東線の始発まで、塩尻駅で仮眠をとる。
今日は山登りの人以外に、テニスの格好をした人まで、塩尻駅にはいた。清里にでもいくのだろうか?
7:17:7:30 甲府
・当初予定していた9:00発のバスはなくなっており、ガッカリ。
しかたがないので、駅前にたむろしていた同じ登山姿の人たちに声をかけ、
タクシーの相乗りで広河原へ行くことにした。
・しかし、当初は広河原までタクシーで行けそうなことを行っていたのに、
タクシーの運転手が「新車だから山道は行きたくない」とごねて、結局途中で下された。
そのあとは30分ほどまたされたのち、マイクロバスで広河原まで。
9:50-10:10 広河原
・なんだか登山口まで到着するのにずいぶんと苦労させられたが、
とりあえず、なんとか登山口に到着できた。さて、と。装備を整えて出発する。
・大樺沢の登山道をずんずんと登ってゆく。今日は秋晴れの上天気で、
少し暑いくらいだ。上はTシャツ一枚になって登ってゆく。
12:00-20 二股
・そろそろ山稜部には雲がかかってきたが、足取りはわりと快調なので、予定通り八本歯のコルを目指して直登を続ける。
大樺沢は雪渓が有名な場所だが、さすがに9月中旬ともなると雪はほとんどなく、
水の流れも、あったりなかったりの状態。
・支尾根に取りつく当たりから、大樺沢の谷を隔てて、北岳バットレスの岩壁が
おおきく見える。
名前はよく知っていたが、さすがに日本を代表するというだけある大岩壁だ。
14:10-30 八本歯のコル
・ちょっとバテ気味ではあるが、コースタイム5時間のところを、4時間で登り切った。
だが、北岳の山頂まで、ここから見るとまだだいぶありそう。
・北岳山荘への分岐でザックをデポし、空身で山頂へと向かう。
15:20-40 北岳山頂(標高=3193m)
・ようやく日本第二位のピークに到着。しかし、なぜか、思ったほどの感激はなかった。
周辺はだいぶ雲が増えてきて視界は限られているが、仙丈が岳あたりは望めた。
16:20 北岳山荘前(テント場)着
・テント場は思ったよりは狭い場所だった。とりあえず場所を確保してテントを張る。
料金は(この当時)300円、水も有料で、200円/2Lだった。
さすがに夜行電車できた疲れもあり、カップ麺での夕食を終えると、すぐに眠りについた。
9月16日(日)
・起床4時。夜半から西風が吹きだし、テントのポールの調子が悪いため、
テントが風にあおられ傾き気味で、夜中から目が覚めて、十分寝れなかった。
5:10 北岳山荘前(テント場)発 (気温=プラス3℃)
・前夜には夜空に星も少し見えていたが、今朝はすっかり曇天となっている。
振り返ると北岳は早くも雲に隠れ始めており、下り坂は明らか。
とりあえず雨が本降りになるまえに縦走を完了して、次のテント場まで行きたいものだ。
6:00 中白根山頂
・小さなピークだが、小休止する。
ちょっと天気が持ち直したようで、ここからは仙丈が岳、甲斐駒のほか、
中央アルプス、遠く北アルプス、富士山まで望めた。
6:40-7:00 間の岳(気温=プラス2℃)
・白根三山の2個めのピークに到着。
西風が強くなってきて少し寒い山頂だ。
ここでラジオで天気予報を確認すると、今日、明日とも、曇り時々雨、という予報になっており少しがっかりした。
7:40-50 農鳥小屋
・ほとんど休みを取らず、先を急ぐ。
8:40 西農鳥岳
9:10-20 農鳥岳
・白根三山の3個目に登頂したが、霧が上がってきて展望はなく、感動は薄い。
9:40-50 大門沢下降点
・小雨もパラパラ降り始めたので、ここからすぐ下山にかかっても良かったが、
ちょうど、広河内岳へと向かう登山者が見えたので、ついでだと思い、
荷物をデポして空身で広河内岳へとむかってみた。
10:10-20 広河内岳
・ガスの中で、岩塊がガラガラとあるだけの山頂だ。
人影もない風の吹きすさぶ荒涼とした風景だったが、妙に印象に残る山頂だった。
10:40 大門沢下降点(気温=+7℃、標高=約2800m)
・ここからは、大門沢沿いの急な下りが続く。
膝の疲労感が強く、道も、岩がゴロゴロとして歩きにくい道で、なかなか大変。
小雨がぱらつき、木々から雨のしずくが落ちてくるので、蒸し暑いが雨具を脱ぐこともできない。
12:00 沢と合流(標高=約2070m)
・ここからは道は少し良くなったが、まだまだ先は遠いようだ。高度計とにらめっこしながら下降してゆく。
12:40 大門沢小屋前(テント場) (標高=約1700m)
・ようやく今日の宿泊地点に到着。小雨模様ではあったが、本降りにならずに済んで、なんとかなった。
テント場はあまり広くはないが、まだ1張りしかない。
木陰に自分のテントを張ったが、木からの雨のしずくが多くて、ちょっと失敗だったカモ。
・今日は早起きして少々疲れたので、午後はテント内で昼寝をして過ごした。
9月16日(月)
・夜中は外は星も少し出ていたが、朝になると再びどんよりした空模様。
5:40 大門沢小屋前(テント場)発
・河原沿いの道を下ってゆく。岩がゴロゴロしてちょっと歩きにくい道だ。
途中からは、南アルプス名物の、吊り橋を3回ほどわたった。
8:20 林道出合
・ここからは林道となり、天気は小雨模様でイマイチながら、楽に歩ける。
8:45-9:45 奈良田バス停
・3時間かけて今日の行程は終了。天気はイマイチの山行ではあったが、
目標の白根三山は縦走できたので、とりあえずビールで祝杯を上げる。
・ここからはバスに乗って、JR身延駅へ出た。
そのあとも帰路は長く、まずは身延線で静岡側の富士駅に出、そこから東海道線で静岡へ、
静岡から新幹線に乗り、岡山まで行ったところですでに18時過ぎ。
そこから宇野に出て宇高連絡船で高松まで渡り、四国内を再びJRに乗って、
自宅に着いたのは夜も22時を過ぎていた。
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