雪もたっぷり、竜ヶ岳(金山尾根〜遠足尾根)
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 891m
- 下り
- 881m
コースタイム
(9:35/9:45)〜裏道に合流(10:15)〜竜ヶ岳(10:45/10:55)〜クラ(11:15)〜遠足尾根途中(アセビの尾根)
(12:00/12:20)〜大日向分岐(12:45)〜大日向(12:55/13:20)〜尾根突端(宇賀渓への下降点)(13:50/13:55)
〜北河内橋(14:15)〜駐車場
天候 | 晴れ午後曇り(但し山頂部は雲の中) 治田峠分岐〜竜ヶ岳山頂部はホワイトアウトかつ、 約20m/sの強風 概して気温は高め(0℃〜3℃) |
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過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
金山尾根には幸いトレースが有り、ラッセルを覚悟していましたが助かりました。 新雪と違い適度に締まった雪で、トレースが消えた金山尾根上部からワカンを着けました。 遠足尾根は笹の尾根より下部では、水分が多くなり重い雪でした。 今日のコースでは深い所で80cm〜1mの積雪かな? |
写真
感想
平日に休暇が取れた。 天気も良さそうなので予てから計画していた雪の金山尾根〜遠足尾根周回を実行に移そう。
R412(八風街道)から宇賀渓に入る道路はしっかり除雪されており、安心して走ることができた。
平日でガラーンとした駐車場で身体をほぐして林道へ入る。
閉鎖された裏道を見送り白滝吊橋を渡って本流左岸へ移ると20cm程の積雪が。
魚止滝を見物して山沿いルートを進む。足元にはトレースが残っているがどこまで続くのだろう?
岩場を越えて長尾滝、金山尾根の分岐に出る。汗を感じたので薄着に着替えて尾根に取付く。
この時点で2℃と気温も高いようだ。
幸い尾根にはトレースが残り、ラッセルを覚悟してきたが有難く跡を辿ろう。
新雪とは違い、適度に締まってツボ足でも充分歩きやすい。
高度を上げて傾斜が収まると第一ピークに出る。
平坦地が有るのでいつものように小休止を兼ねて、北西方面を望むと今日も竜ヶ岳のピークが望める。
この青空が続けばいいが?
[先ほどから常にトレースと共に残る動物の足跡は鹿の物だろうか?
時々逸れる足跡は凹面より、谷沿いをへつり、再び尾根筋で合流している。
これは鹿?の習性なのだろうか?]
ロープで遮断された蛇谷分岐を過ぎ、明確な尾根筋で二度ほど登降して更に高度を上げると一旦尾根が広がり曖昧になるが、
最近はテープが増えて分かり易くなった。
北北西の尾根筋に乗ると、いよいよ傾斜がきつくなる。
一旦急登が尽きて岩が集中する尾根に出ると、尾根最大の急登地帯になる。
すっかり岩が雪に覆われて岩尾根とは気づかない程だ。しかしたっぷり積もった雪のおかげで逆に登りやすい。
一歩一歩深雪を踏みしめて尾根の肩に出ると、対峙する広大な遠足尾根の展望が広がる。
高度も900mを越した辺りになると強い風がトレースを消し去り、一層雪も深くなってきたので、ここでワカンを付けて
尾根の上部へ向かう。
以前と比べるとテープも増えたのでルートに迷う事はない。
締まった雪でワカンの効果を実感しながら最後のピークを上がると、深い笹も完全に雪の下に隠れ大雪原のようだ。
方向の目印にしている藤原岳も雲に隠れている。裏道の合流点に出ると期待したトレースは無かった。
遠足尾根の延長線上で左折しクラの樹林帯を抜けて、治田峠分岐に出ると竜ヶ岳は全く見えない。
ホワイトアウトの世界だ。
昨年の同時期にも同じ目にあったが、今日は地図も磁石も健在だ。
視界も悪く強風が吹き付ける厳しい条件だったが、小尾根を越え何とか竜ヶ岳の山頂に出る。
しかし長居のできる状態ではないので、山頂を踏んだだけで早々に下山するが、早くもトレースが消えかかっている。
クラの樹林でわずかな霧氷を眺めて遠足尾根へ向かう。
幸い数人が遠足尾根から登っているので、トレースを辿らさせてもらおう。
広大な遠足尾根頂上部のスノーハイクを楽しみながら辿る。
締まった雪をキックステップで快調に下り、新町へ延びる尾根を見送って大日向分岐のピークに出る。
遠足尾根を下る頃から天気は悪くなり、時々小雪が舞い出した。
軽く食事をするつもりだったが、大日向で風を避ける方が賢明だし、新道のぬかるんだ急斜面は苦手だ。
大日向経由で下ろう。
トレースの無い尾根を大日向に出て、倒木に腰を降ろして食事を摂る。
天気が悪くなり気温も下がってきたので、コーヒーで温まってから大日向を後にする。
水分を含んだ重い雪を蹴って遠足尾根突端へ下るが、足元にはずーっと動物の足跡が続き、まるでガイドようだ。
伐採帯のトラバースも足跡に先導され突端に出る。
小台地の突端からいよいよ宇賀渓への急降下が始まる。
地図と磁石で南西方向を確認して、植林の杉木立の急斜面を一気に下る。
雪も消えたぬかるみで靴をドロドロに汚して南西へひたすら下ると、かすかな踏み跡に出会う。
ドンピシャリ・北河内橋畔に下山終了。
観光案内所で水道を借り靴の汚れを落としてから帰路に付くが、とうとう竜ヶ岳の山頂は姿を見せなかった。
昨年から、雪の時期に歩こうと計画していたコースを、じっくりと歩けたし、ホワイトアウトでの行動も体験でき、
満足できる一日だった。
山頂がずっとガスだったのは
残念ですが、途中の晴れ間に
すばらしい風景をご覧に
なられたようで、うっとりしています。
竜ヶ岳の樹氷は、アセビとかシロヤシオの
くねくねした幹につくので
独特な味わいがありますよね。
ホワイトアウトの対応、さすがですね。
昨年、ホワイトアウトで断念して引き返した時から、この時期を狙っていました。
「青空の下で白一色の尾根歩き」が希望でしたが、それはかないませんでした。クラの霧氷も期待していたんですが・・・。
それでも静かな遠足尾根のスノーハイクを楽しめたので、これ以上は贅沢でしょうか。
また、次回の楽しみにとっておきます。
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