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Yamareco

記録ID: 267361
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雪山ハイキング
丹沢

蛭ヶ岳を写真におさめに丹沢の秘境「熊木沢」へ

2013年02月09日(土) [日帰り]
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GPS
08:30
距離
24.1km
登り
1,902m
下り
1,882m

コースタイム

【登り】
玄倉林道ゲート前駐車場出発6:30→07:55熊木沢出合8:40→09:20西沢分岐(南尾根取付)9:30→11:00蛭ヶ岳山頂到着

【下り】
蛭ヶ岳山頂出発11:40→12:05鬼ヶ岩→12:20棚沢ノ頭→12:50弁当沢ノ頭→13:30熊木沢出合14:00→15:00玄倉林道ゲート前駐車場到着

※熊木沢で蛭ヶ岳撮影AM45分/PM30分
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
西沢分岐(蛭ヶ岳南尾根取付地点)までは危険な箇所はありません。

山頂までの南尾根は急勾配で痩せていますが、滑落等の危険を感じる
箇所はありません。標識はないルートですが主要なポイントにはテープ
(目印)がありますのでルートを間違えることはないと思います。
初めての方はグーグルアースで立体的に地形を把握し、想定ルートを
拡大しながら何度も頭の中でシュミレーションすれば案外すんなり
登れると思います。

ただし、取付付近の急勾配のザレ・ガレ場と、登頂直前の崩壊が
進んでいる東沢側に隣接する斜面から、先行者がいなくても落石が
あることがあります。自然崩壊なのか、動物によるものかは
わかりませんが、かなり大きな瓦みたいな石が頭上に落ちてきた
経験がありました。

今回は単独行動の為、ヘルメットを着用しました。

不測の事態に遭遇してもバックアップできる帯同者がいる方や、反射
神経の良い若者はこの限りではありません。持たないでよいものは
可能な限り持たないほうが機動性があがりますので。

蛭ヶ岳から棚沢ノ頭までの稜線は、15センチほど降雪がありますが、
凍結路面がほとんどないので安全に行動できると思います。

棚沢ノ頭から熊木沢出合までの尾根ルートは問題ありませんでした。

アイゼンは全ルート使用しませんでした。
玄倉林道ゲートに向けて走行中
玄倉林道ゲートに向けて走行中
まだ夜明け前です。真っ暗闇の中、新青崩隧道に突入するのは悲惨なので、夜明けを待ちます。
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まだ夜明け前です。真っ暗闇の中、新青崩隧道に突入するのは悲惨なので、夜明けを待ちます。
相棒を置いて出発します。本日は一番乗りでした。
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相棒を置いて出発します。本日は一番乗りでした。
新青崩隧道です。学生時代に聞いた玄倉林道の幽霊話が頭に強烈に残っており、単独通過はいつも背筋が凍ります。
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新青崩隧道です。学生時代に聞いた玄倉林道の幽霊話が頭に強烈に残っており、単独通過はいつも背筋が凍ります。
数十メーターの箇所から振りかえって撮影しました。漆黒の闇です。変なものが写ってしまうと怖いので普段は撮影しません。
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数十メーターの箇所から振りかえって撮影しました。漆黒の闇です。変なものが写ってしまうと怖いので普段は撮影しません。
玄倉ダムです。今日も幻想的なエメラルドグリーンでした。
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玄倉ダムです。今日も幻想的なエメラルドグリーンでした。
清流には魚影もあります。ニジマスかな?
清流には魚影もあります。ニジマスかな?
いつまで眺めててもあきない美しさです。
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いつまで眺めててもあきない美しさです。
ユーシンロッジ出合
ユーシンロッジ出合
熊木沢出合
夏は裸足で渡りますが、冬はハシゴを使って箒杉沢を渡ります。
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夏は裸足で渡りますが、冬はハシゴを使って箒杉沢を渡ります。
渡渉すると棚沢ノ頭尾根の取付口となります。午後にはここに帰ってきます。
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渡渉すると棚沢ノ頭尾根の取付口となります。午後にはここに帰ってきます。
本日の被写体「蛭ヶ岳」です。ガスってます。このままでは山頂の冠雪がキレイに撮れません。
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本日の被写体「蛭ヶ岳」です。ガスってます。このままでは山頂の冠雪がキレイに撮れません。
第一堰堤を越えるには左岸(向かって右)の林道跡を使うといいと思います。倒木や落石が多いですが使うと楽です。
第一堰堤を越えるには左岸(向かって右)の林道跡を使うといいと思います。倒木や落石が多いですが使うと楽です。
第一堰堤の上に移動します。しばらく待ちますが晴れる気配がありません。
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第一堰堤の上に移動します。しばらく待ちますが晴れる気配がありません。
熊木沢のツチノコ川原からの憧憬。青空だったらどんなに美しいことでしょう。このまま待っていても晴れる気配がないので移動します。帰りに期待します。
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熊木沢のツチノコ川原からの憧憬。青空だったらどんなに美しいことでしょう。このまま待っていても晴れる気配がないので移動します。帰りに期待します。
凍ってますね。
草木には造詣がないので名前はわかりませんが、冬らしくて好きです。
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草木には造詣がないので名前はわかりませんが、冬らしくて好きです。
右岸(向かって左)には崩壊が進んでますが工事用林道があります。使うと楽です。
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右岸(向かって左)には崩壊が進んでますが工事用林道があります。使うと楽です。
落石だらけの道を進んでいきます。
落石だらけの道を進んでいきます。
西沢分岐に到着です。
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西沢分岐に到着です。
南尾根に備えてバナナを食べることにしました。
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南尾根に備えてバナナを食べることにしました。
反射神経が・・・避ける自信ないのでかぶります。
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反射神経が・・・避ける自信ないのでかぶります。
尾根の傾斜角は平均で30度程度はあると思います。
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尾根の傾斜角は平均で30度程度はあると思います。
尾根に乗りました。この時点で積雪はありません。落石しないように注意します。
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尾根に乗りました。この時点で積雪はありません。落石しないように注意します。
ポジトロンライフルのようです。ミカゲ沢の頭に照準が合ってます。何か悪いことをしたのでしょうか?
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ポジトロンライフルのようです。ミカゲ沢の頭に照準が合ってます。何か悪いことをしたのでしょうか?
徐々に雪が増えてきました。トレースはありません。水曜の降雪後には誰も入ってないようです。
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徐々に雪が増えてきました。トレースはありません。水曜の降雪後には誰も入ってないようです。
痩せ尾根とはいってもところどころに休憩に適した場所もあります。
痩せ尾根とはいってもところどころに休憩に適した場所もあります。
眼下にははっきりと熊木沢が見えてきました。ものすごいスピードで標高が上がります。
眼下にははっきりと熊木沢が見えてきました。ものすごいスピードで標高が上がります。
第四使徒シャムシエルに似ています。雰囲気的に。
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第四使徒シャムシエルに似ています。雰囲気的に。
そうこうしているうちに岩場に到着しました。
そうこうしているうちに岩場に到着しました。
岩もトラロープも雪に埋もれています。浮いている石かどうか判断が難しかったです。どうにか石をひとつも落とすことなく登りきりました。
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岩もトラロープも雪に埋もれています。浮いている石かどうか判断が難しかったです。どうにか石をひとつも落とすことなく登りきりました。
頂上直下は霧氷に覆われていました。
頂上直下は霧氷に覆われていました。
岩場を抜けました。第七使徒イスラフェルの顔そっくりの雪が岩に付着していました。
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岩場を抜けました。第七使徒イスラフェルの顔そっくりの雪が岩に付着していました。
山頂に到着しました。撮影していただいた方ありがとうございました。
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山頂に到着しました。撮影していただいた方ありがとうございました。
先週は稜線、今日は直登で楽しみました。
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先週は稜線、今日は直登で楽しみました。
蛭ヶ岳山荘の雪の華もキレイでした。
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蛭ヶ岳山荘の雪の華もキレイでした。
山荘で昼食を取り疲れがとれました。下山します。
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山荘で昼食を取り疲れがとれました。下山します。
ガスの向こうに熊木沢がキラキラ光ってます。あそこに戻ります。
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ガスの向こうに熊木沢がキラキラ光ってます。あそこに戻ります。
天気がよかったらキレイだったんでしょうね。
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天気がよかったらキレイだったんでしょうね。
登ってきた南尾根。いい傾斜角度です。
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登ってきた南尾根。いい傾斜角度です。
鬼ヶ岩もいい感じで雪がついてます。明日明後日は楽しめそうです。
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鬼ヶ岩もいい感じで雪がついてます。明日明後日は楽しめそうです。
鬼ヶ岩からの南尾根。45度くらいあるように見えます。新緑の頃にまた登りたいと思います。
鬼ヶ岩からの南尾根。45度くらいあるように見えます。新緑の頃にまた登りたいと思います。
棚沢ノ頭到着。今日は玄倉にクルマを置いてきたので棚沢ノ尾根を下ります。
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棚沢ノ頭到着。今日は玄倉にクルマを置いてきたので棚沢ノ尾根を下ります。
こんな感じの尾根です。
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こんな感じの尾根です。
どうやら先行の方がいるようです。
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どうやら先行の方がいるようです。
弁当沢ノ頭付近でようやく陽光が差してきました。熊木沢での撮影に期待が高まります。
弁当沢ノ頭付近でようやく陽光が差してきました。熊木沢での撮影に期待が高まります。
熊木ダムにめがけて一気に駆け下りていきます。
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熊木ダムにめがけて一気に駆け下りていきます。
左が箒杉沢側、右が熊木沢側です。ここまでおりてくると雪はありません。
左が箒杉沢側、右が熊木沢側です。ここまでおりてくると雪はありません。
熊木沢出合到着!早速チビ三脚を立てます。
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熊木沢出合到着!早速チビ三脚を立てます。
着替えている間に少しだけ青空が!頂上の冠雪もギリギリ見えてます。焼岳っぽい写真が取れたので今日はこれで帰ります。
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着替えている間に少しだけ青空が!頂上の冠雪もギリギリ見えてます。焼岳っぽい写真が取れたので今日はこれで帰ります。
美しい丹沢湖
丹沢荘の温泉で疲れを癒しました。入銭料500円です。本日登られた方、お疲れ様でした。
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丹沢荘の温泉で疲れを癒しました。入銭料500円です。本日登られた方、お疲れ様でした。

感想

先週は主脈稜線から蛭ヶ岳に登ったので、横からの景観を楽しみました。

今週は下からの景観を撮影しに熊木沢に行ってきました。

稜線から眺める蛭ヶ岳も素晴らしいのですが、熊木沢の川原から眺める
蛭ヶ岳も趣が異なりとても美しいのです。

下から眺めると上高地の梓川から眺める焼岳のように独立峰っぽく見える
ところが大好きな理由です。

冠雪したこの時期は特に神々しく、静まり返った熊木沢の雰囲気とあいまって、
本当に神奈川にいるのだろうか?と疑ってしまうほどです。

なので、あまり早く登りたくなくて、熊木沢ではいつも同じアングルの写真を
何枚も撮ってしまいます。

残念ながら本日は天気があまり良くなくて、蛭ヶ岳の実力を写真におさめる
ことができませんでした。

新緑の頃にもう一度同じルートで蛭ヶ岳撮影山行にリベンジしたいと考えてます。


【山行後記】

いつも被写体は山ばかりでしたが、先週塔ノ岳でお会いしたFunkyさんに撮って
もらった写真は、富士山と自分がツーショットになっていて、とても気に入った
次第です。

自分でもセルフタイマーで山とのツーショットをおさめたい。

ということでチビ三脚を購入しました。

今回は熊木沢で思う存分、大好きな蛭ヶ岳とのツーショット撮影にトライして
きました。まわりにいた方はおそらく怪訝な顔をされていたことでしょう(汗)

なお、セルフタイマーは、立ち位置と、タイミングが難しい。
それにバッテリーにかなり負荷となるようです。
今回復路の林道ではバッテリーが切れてしまいました。

これからも山の写真をたくさん撮りたいと思います。

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コメント

とても参考になります
熊木沢ルートはやはりよさげですね。

自分の場合、大倉から鍋割峠越えてからなので泊まることも考えてになりますが。
しかし、積雪を近場で楽しみたいので、雪降ったらまず蛭ケ岳は北側から登りたいと思います。
2013/2/10 0:28
Bus-climbさんはじめまして&おはようございます。
蛭ヶ岳北側いいですね〜。

自分も青根から積雪を楽しみたくなってきました。

今後ともよろしくお願いいたします。
2013/2/10 7:44
はじめまして
このルートいいですよね。自分も2年前の1月に登りましたが静かで丹沢の秘境って感じですよね。

写真 18は三椏だと思います。確か廃車手前の道に群生地がありました。
2013/2/10 8:54
「冬来りなば春遠からじ」
yasuo12さんはじめまして

ミツマタって言うんですね。ありがとうございます。
調べたら春の訪れを、待ちかねたように咲く花とありました。

春はもうすぐそこに来てるんですね。由来を調べて大好きな花になりました。また熊木沢に見にいきます。

秘境っていうフレーズも気に入りましたのでタイトルにも入れさせていただきました。
2013/2/10 17:17
souldoctorさん こんばんは
先週の塔ノ岳の写真についてのコメント、
とても嬉しいです!ありがとうございます。

蛭ヶ岳とのツーショット、熊木沢で相当粘ったんですね。なかなか青空がのぞかなかったようですが、最後の最後に青空でよかったです

新緑の頃の蛭ヶ岳とのツーショットも楽しみにしてます。
2013/2/14 23:25
funkyさんこんばんは
塔ノ岳山頂での全身&富士山写真はPCの壁紙にして毎日想いに浸ってます
キレイに撮れてて感謝です。

先週は日曜が良かったみたいです。土曜は残念でした。

冠雪と蛭ヶ岳の納得のいく写真を撮りたいので、急遽明日もう一度撮影しに行ってきます。
檜洞丸からの蛭ヶ岳西稜カットを狙います。

良い週末を
2013/2/15 21:05
プロフィール画像
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