■剣ヶ峰まで遠かった【冬期御嶽山】時間も気力も体力も
- GPS
- 06:03
- 距離
- 6.9km
- 登り
- 810m
- 下り
- 811m
コースタイム
天候 | 曇り 後 晴れ / 風弱いがたまに突風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
土日は8:00〜16:00 平日は8:30〜16:00 強風や悪天候の際は運行時間が遅れることや運行中止がよくあるので要注意。 リフトもありますが、スキー板やボードを装着していないと乗れません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストはゴンドラを下りてすぐにあります。 降雪の後はスノーシューやワカンがあった方がいいです。 クラスト状態のところはアイゼンでサクサク登れますが、風が吹きつけるところでもあります。 登山道を歩く分には特に危険箇所はありませんでした。 数は少ないですが雷鳥生息地でもあるので、できるだけその領域を荒らさないよう登山して欲しいと思います。 |
写真
感想
明日天気いいね。
風も弱そう。
じゃ、有給休暇取って山行くか。
そんなメールのやり取りで急遽決まった平日山行。
行先は御嶽山。
ちょっと心配なのは前々日に降雪があったということ。
前日には強風でゴンドラが運行されていないし、
おそらく登山者はいないと思われること。
去年の夏に登ったことがあるのでトレースは無くても大丈夫だけど
新雪がどう影響するか。。。
久々に長距離。
4時間以上かけておんたけ2240に到着。
ゴンドラの運行は平日は8:30からなのでそれまで車内で待つ。
天気はまだよくわからないけど、風はそれほど無さそう。
隣に止まった車から登山の格好した人たちが出てくる。
ホッ。私たちだけじゃなくて良かった。
時間がきたのでゴンドラに乗込む。
ゲレンデから歩けば1時間以上かかるところ、10分ほどで三笠の森駅に到着。
登山ポストがあるので届を書いて出す。
駅から出て一旦パノラマAコース方面に下って行くと
目の前に御嶽山が迎えてくれる。
夏ならここ田の原駐車場まで車で登ってこれるが、
今の季節は除雪は一切されておらず深々と雪が積もってる。
誰の足跡も無く、今日一番乗りだ。
雪が深くてどこをどう歩いていいのかわからなく、
鳥居のある登山口まで遠回りをしてしまう。。。
後から来た男三人衆も私たちのトレースをそのまま歩いてきたので
遠回りさせてしまいました。。。ごめんなさい。
鳥居前で準備する。
まずは参道歩き。
新雪が積もり、つぼ足では厳しい。
絶対ワカンorスノーシューが要る。
むしろスノーシューの方がいいかも。
我々はワカン組なので装着して出発する。
誰も足を踏み入れていないまっさらな雪道。
楽しいのは最初だけ。。。
平らな道なのに足をあげるのがつらくなる。
こ、、、こんなところでこんなことでどうする。。。
今日はそれほど寒くないので歩くにつれ暑くなってくる。
衣類を調整し、後ろから来た三人衆に後はお任せするw
出発から50分ほどで大江権現。
夏なら20分で着くところ、倍以上時間がかかっている。
まだまだ新雪地帯は続くけど、、、大丈夫か?
大江権現からは少し登りに入る。
それでもまだ雪はふかふか。。。
ワカンの爪が雪面に刺さらず、ズルズルと滑って登れないこともあった。
あかっぱげの辺りから雪面がクラスト状態に変わる。
よし、歩きやすくなりそう。
ワカンをアイゼンに履き替える。
準備中旦那さまのアイゼンがケースごと斜面を滑っていき大慌て。
ほとんど平らなところなのに。。。よく滑る。。。気をつけましょう。
追いかけて行って無事捕まえました。
クラストした雪面は重い足枷が外されたかのように歩きやすい。
けれど風が少し吹きつけてくるようになる。
でもまぁ、今日の風は弱い方なのでこれぐらいはほとんど問題なし。
晴れの予報だったのに一向にその気配が無く、テンションは上がらない。
途中、遠くではあるけれど、鳩ぐらいの大きさの白い鳥が三羽低く飛んできて雪面に着地する。
あれって雷鳥っ!?
写真も撮れないほどの遠さだったけれど、雷鳥でした。
今回は白い雷鳥を見れるかもと少し期待していたのだけど
あれだけ遠いと見たという気になれない。。。
傾斜が急になってきたのでストックからピッケルに持ち替える。
今日は装備替えで色々と忙しいぞ〜。
クラストゾーンからまた新雪ゾーンに突入。
トラバース気味に登ります。
なんだか雪崩そうで怖いのでスピーデイに横切る。
王滝頂上までもまだ全然遠い。
予定していた引き返す時間が近づいてる。
12時までにはせめて王滝頂上に着いていたかった。。。
相談して12時半までは頑張ってみることにする。
12:15まだ九合目。
呼吸も少し苦しい。空気薄い?
12時半過ぎてしまったのに、まだ王滝頂上に着けない。。。
なんでこんなに時間かかってるんだろう。。。
すぐそこに見えてるのに遠い王滝頂上。
こんな消化不良のまま帰るわけにもいかないので、
最後の力を振り絞って王滝頂上だけは目指すことにする。
結局王滝頂上に着いたのは12:42。
向こうに剣ヶ峰を見つつ、写真だけ撮って下山することにする。
その頃から青空が見え始める。
やっと晴れてきた。
下山はゆっくり丁寧に歩く。
ここぞと思ったところは尻セード♪
ヒップそり持ってくればよかったと後悔も。
あかっぱげ辺りで雪上に座り込んで休憩。
朝から何も食べてなかったのでちょっとだけパンをかじる。
晴れてきた空の下、やっとやっと心が落ち着いた感じ。
往きに苦労した新雪地帯の参道。
帰りもワカンをするのが面倒で、アイゼンつぼ足で苦労しました。
やっぱりワカンで往きはだいぶマシだったんだな。。。
と、改めて思いました。
この日は我々含む6人登山者の足跡だけが残りました。
14:20頃ゴンドラの駅に到着。
歩いて登ってくる私たちを見てスキーヤーのおじさんが不思議そうにしてる。
御嶽山に登ってきたこと、帰りはゴンドラで帰ることを説明すると
やっと納得してました。
ゲレンデ歩いて帰ると思ったらしい。
ゴンドラに乗り遅れたり、運行中止になったら徒歩で下るのも有りです。
とも言っておいた。
ゴンドラに乗って駐車場まで戻る。
お腹が空いていたのでスキー場のレストランで遅いランチタイム。
やわらかステーキ丼が思いのほか美味しかった♪
■まとめ
一度夏季に登頂はしたことはあるものの、今回剣ヶ峰まで行けなかったのは
とても悔しい。
この悔しさは時間が経つほどモヤモヤと湧き上がってきました。
あと20分歩けば剣ヶ峰だったけれど、帰りのゴンドラの時間も気になるし。。。
まず出発時間が平日のゴンドラ運行時間によって遅かったこと。
あと30分早ければもう少し心のゆとりも持てたかも。
と思わずにはいられない。
新雪に思いの他体力を奪われたこと。
参道に積もった新雪には往路復路ともに悩まされました。
ここのところ夫婦ともにかなり体力低下を感じているので、なんとかせねばっと思っています。
やっぱり日頃から何かやらないとダメですね。
今回は状況に応じて色々と装備を変更しながら登りました。
これは冬ならではのことなのでとてもいい経験になったと思います。
冷たい風を受けながらも以前よりは手早く準備できるようにはなったかな〜。。。
でもたまに私はアイゼンをちゃんと装備できてないこともあるので要注意。。。トホホ
白い雷鳥に会えたらいいな〜とちょっと淡い期待を持ちながらの登山。
遠く小さい雷鳥を見ることができましたが、またどこかで白い雷鳥に会いたいです。
私の記録の方にコメント頂きありがとうございました
というか、まさか冬の御嶽山でヤマレコユーザーさんと遭遇してたなんてすごいっつ
何気に登りながらお2人の事は気にしていたのですが・・・
あの日はなんとか剣ヶ峰まで頑張れました
また是非mizutamariさんも飛騨の山に登りに来てくださいね
こちらこそコメントありがとうございます。^^
最近ユーザーさん遭遇率高いです。(笑)
でもわかるのはいつも下山後記録を見てからですが。。。
素敵なお山がたくさんあるところに住まわれてるなんて本当にうらやましいです。
また登りにいきま〜す。
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