◆関西8羣濬螻戞山上公園で遭難〜中道→帰りロープウェイ
- GPS
- 05:36
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,080m
- 下り
- 1,095m
コースタイム
11:38 3合目(700m)
11:58 4合目・おばれ石(800m)
12:07 5合目(850m)
12:14 地蔵岩
12:31 6合目・キレット(900m)
12:48 7合目(1000m)
13:08 8合目(1100m)
13:43 ロープウェイ乗り場
14:38 御在所岳山頂 気温マイナス6度
15:43 ロープウェイ駅舎
16:19 御在所ロープウェイ湯の山温泉駅
16:49 駐車場所
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翌02:00 自宅帰還
所要時間5時間36分 累積標高差±1008m 移動距離10.97km
天候 | 狂おしいほどに雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
御殿場IC→東名道→御殿場JCT→新東名道→浜松いなさJCT→三ヶ日JCT→東名道→ 豊田JCT→伊勢湾岸自動車道→四日市JCT→東名阪自動車道→四日市IC→県道経由 休憩なしで6時間くらい |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山口・駐車場・ポスト ○湯の山温泉街奥・県道終点付近路肩 見た目5台程度。トイレなど見当たらず。 ポストは冬期閉鎖されている国道を鈴鹿峠方向へ少し行った先にある中道コース登山口にあり。 ※本来、ここにある駐車場所は閉鎖されています。冬期閉鎖ではなく、工事のために一時的なものらしい。 ◆トイレ ○湯の山温泉蔵之助前 多分、公衆トイレ。無料で使用可能だと思います。 他、ロープウェイ山上駅舎内 ◆危険箇所等 ○登山口〜おばれ石 登山口から積雪あり。ふかふかでしたが、出発が遅かったため先行トレースがあり、チェーンスパイクだけで、山上公園まで行ってしまいました。 おばれ石までの区間は、ほぼ樹林帯の中で風雪をしのげましたが、傾斜が増す箇所もあり、軽アイゼンだけでは心もとなく感じる箇所もあり。 ○おばれ石〜キレット おばれ石あたりからは、樹林帯が途切れて徐々に視界が開けてきます。 ということで風が厳しくなります。それでも、キレットまでは特別難しい箇所もありません。 ○キレット〜山上公園 キレットは下りだけで、そんなに高低さがあるわけでもないので、高度感はさしてありませんが、ほぼ垂直に近い感じ。 鎖が取り付けてありますので、素直に掴んだほうがよろしいようです。 足元は凍結していますので、要注意箇所となります。 キレットの先は、再び樹木の間を抜けますが、傾斜がいっそう増します。 山頂手前に大岩がありますが、それを巻きます。 巻く際に張り出した岩の上にのっかりますが、そこは踏み外すと命はないという場所です。 普通に行けば問題なさそうですが、岩の上は踏み固められて凍っているうえに、手をかける場所も微妙です。 大岩の先は、山頂へ向けてさらに傾斜が増します。 ここから先は前爪のあるアイゼンとピッケルはあったほうがよいと思います。 ○山上公園〜御在所岳山頂 この区間は晴天時であれば、観光客であふれかえってると思われます。 こんな天気でもいるくらいですから。 で。遊歩道やら登山道が交錯していて、また、観光客向けに設置された案内板は非常に分かり辛いです。 周囲が真っ白だったのも手伝って、ロープウェイの駅舎の周辺をぐるぐる回ってしまいました。 ちびっこソリのゲレンデ方向へ降りていくのが正解で、雪の積もった遊歩道をたどると、ほどなく山頂です。 ※軽アイゼンだけで山上公園まで登ってしまいましたが、前爪のあるアイゼンのほうがよろしいかと思います。 傾斜が急な箇所が多々あります。滑落を心配するような箇所も多々あります。 御在所岳は四季を通じて滑落事故があるそうです。 ※雪だったからか、見かけた登山者は中道では5人くらい。 山上公園では20人くらい。観光客はそこそこいた。 ◆温泉 ○湯の山温泉彩向陽 15:00-20:00 ¥525 不定休 三重県三重郡菰野町菰野8497 059-392-3135 http://www.gh-koyo.jp/ ◆バッチ ○御在所ロープウェイ山上公園駅と湯の山温泉駅の前にある土産物屋 1種 ◆その他 ○御在所ロープウェイ http://www.gozaisho.co.jp/ ○湯の山温泉観光協会 http://www.yunoyama-onsen.com/ ※日帰り入浴できる宿一覧あり |
写真
感想
さーて。お次は。御在所岳だぁ。がはは。
前日の夜。神名神高速道路を走り、甲賀のあたりまで着ますと。
ばっちし。雪が降っている。おいおい。明日は関西遠征の最終日なんだぜ。
最後の最後まで雪なのか。予報では晴れではなかったのか。
まあ、今は雪でも明日の朝には晴れているのだろうと、何の根拠もなく、自分に都合よく言い聞かせながら、車中泊予定場所である道の駅菰野へと軽自動車を走らせるのであった。
道の駅菰野にて寝る。時折、ずごごぉぉぉおおおーーーという音が聞こえると思ったら、線路の近くだったのね。
そして、翌朝目が覚めますと。おぎゃーーっ! 雪、降ってるじゃん!
予報は晴れだったのではないのかーー! 山の方を見ますと、真っ白!
困ったわぁ。この天気で本当に御在所岳に登るのか。登っても何も見えないぞ。
どうしたものか。いっそのこと、観光にしてしまおうか。今日中に帰る予定だし。
それなら、どこか良い場所は? 伊勢神宮あたりがどうだろう。
以前に行きたかったが時間的に無理なのでパスしてしまった神宮。
そこが適切だろうと、カーナビで検索してみますと。いぃーーっ! 現在位置から97キロ???
しかも、関東からは遠くなるので、帰宅するには200キロ余計に走ることになる。
それは、まあ、やめておこうかというわけで。ではどこか。
帰りに少し遠回りすれば、国宝犬山城があるなぁ。でもこれは、今回の関西遠征に行く途中で既に立ち寄ってしまったし。
関ヶ原は? これも戻るよなぁ。それに、何もないようだし。いや、観光客向けの施設はあるようですけど。
おお、そうだ。信楽でたぬきの置物でも買いに行くか! でも、信楽はここへ移動してくる時に、通り過ぎてしまったなぁ。
また戻るのもイヤだけど、少しくらい戻ってもいいかな。と検索の結果。
70キロ近く自宅から遠ざかることが判明。却下。
さらに思案する。近くにあるパラミタなんとかというのは、どうにも興味がわかない。
とりあえずまあ、登る登らないは別として、登山口まで行ってみるかと。
あれこれ考えてはみたものの、単に時間をロスしただけだった。
そして。湯の山温泉街の奥地にある登山口についた。
お、誰かいる。何かの写真を撮っているけど、直ぐに帰ってしまった。
トレースはあるな。感じからして今日のものだ。こんな天気でも登る人がいるんだなぁ。
と車の中でこれからどうしたものかと考えてると。スノーシューを背負った男性が車の横を通り過ぎていくではありませんか。
おお。既に午前11時近いというのに。これから登るのか。
その様子に触発された私は、自分も行ってみるかと準備を始める。
すると。ガール(推定)が。二人。きゃっきゃっと言いながら脇を通り過ぎていく。
これは。楽しくなってきたぜ。というわけで、登ることが確定し。出発。
スタート直後から雪多いね。そりゃあ、今現在、降っているのだから当然か。
ありがたい先行トレースをたどりながら、樹林帯を抜けておばれ石へ。
せっかくだから、石の間を抜けてみる。うーん。何というか別に。
気を取り直して次は地蔵岩だ。着いてみますと。なんだか、形が違うぞ。
落っこちそうで落ちない岩じゃぁなかったのかな。
いろんな角度から撮影を試みるも、事前に写真で見ていたような形には見えず。
あきらめて少し進むと、あの有名な形に見えました。
次。キレットだ。たいした高度感でもないのですけど、足元は凍結しているので注意が必要です。
鎖もあるので、素直に掴んだほうが幸せになれます。
最後。大岩を巻きます。張り出した岩の上にのっからなくてはならないのですが、ここの高度感はあります。
岩の足元は凍っているし、少しばかり緊張します。
その後は、アイゼンに前爪が欲しくなるくらいの急斜面の連続で、やっとの思いで吹雪きの山上公園へ。
いやあ、どこがどこだか、あたり一面真っ白で。山頂を探して駅舎の周辺をぐるぐる回っていました。GPSの軌跡参照。
これは、道迷いというものだよなぁ。道迷いは遭難だよなぁ。
参ったわい。観光客の親子連れが多数いるところで、遭難してしまったわい。
でもなんとか、山頂へと続く遊歩道を見つけて、辿って山頂へ。
写真を撮ってもらおうと思って待っていたのですけど、誰も来ませんでした。
仕方ないので、下山しようかと思ったら、青空が出てくるし。
ま、ちょっとだけ景色が見れたのでよかったか。
さて、下山は一ノ谷新道をと考えていたのですが。下山口まで来てびびる。
こりゃあ、おいらには降りられん。無理だと判断して、今度は表道へ。
スノーシューのトレースがあった。これ、相当、雪深いぞ。やめておこう。だって、スノーシュー持っていないし。
となると、少し遠回りになるが、裏登山道が傾斜が緩めらしいので、そこから下山しようと。
行ってみると、積雪60センチくらいのラッセル状態が続く。トレースは風でかき消され。
やめた。ロープウェイで降りちゃおう。下山したら、今日中に関東まで帰らなければならないし。
もう午後3時過ぎだし。
で。何かの営業終了時刻の案内の放送が流れているが、風でかき消されてよく聞こえない。
とりあえず、「・・・15時30分に終了」というようなことが聞こえた。
まさか、ロープウェイかな。今の時刻は・・・15時22分? まずい。
私は雪をかき分けながら、駅舎を目指した。乗れなかったら中道をまた戻るしかない。
結果。15時30分終了は、リフトでした。
というわけで、駅舎で御在所岳のバッチを買ったりしながら、のんびりして、ゴンドラに乗り込みました。片道1200円です。
このロープウェイは、すんげえ高度感ですね。しかも横風で揺れに揺れまくります。
怖いのなんの。生きた心地がしませんでした。
ふと見れば。キレットを登っている(つまり下っている)方々が。大変だねぇ。
私はこれから、高速を飛ばして関東まで帰らねばならないもんで。帰りは楽をさせてもらったぜ。
そもそも、もっと早くに出発していれば、中道コースをまた戻ってもよかったんですけどね。
下山したら、自宅まで6時間、車を走らせることを考えると、ロープウェイでの下山は正解だったのだと、自分に甘く切なく言い聞かせて、キレットで難儀している彼らの横をゴンドラは通り過ぎていきました。
湯の山温泉は、討ち入り前の大石蔵之助がたびたび訪れていたことで有名だとか。
で。下山した時間が遅かったので、日帰りで入浴できるのは、一箇所だけだったのでそこに入浴し。
菰野の地元スーパーにて、土産を購入して自宅に向けて出発。6時間かかって、家に着いたのは、翌日の午前2時でした。
そして、その4時間後には、いつものように仕事に行きました。
いやあ、ちょっとばかり疲れたかも。
山上公園のGPSログ、大変な事になってますね〜
うちも岩手山へ行った時のログで似たような事になりました
わたくし恥ずかしながら西のお山の知識が非常に乏しいんですが
御在所岳ってこんなに険しいんですね。キレットまであるとは
お天気といい、道迷いといいなかなかの遠征だったようで
お疲れ様でした。
またの面白レコ楽しみにしております
moglessさん、はじめまして。
ファンになりました。
文章、さりげなく面白すぎます。
御在所のレコも数々見てきましたが、ゴンドラ一直線のGPSログを見たのは初めてかもです。笑。
今後も楽しみにしときます
すいません。お返事が遅くなりまして。やむにやまれず仕事の都合ということでご容赦ください。
山上公園についたところで、あたり一面真っ白だったので、どっちがどっちだか分からず。
適当に歩いていたら、ロープウェイの駅舎に着きました。
そこを出て、山頂の方へと進んでいたつもりが、中道コースの登りきった先にある広場にまた戻ってしまいました。
正直、歩いていたらいつの間にか同じ場所に出てしまったのは、はじめての体験だったので衝撃でした。
これが道迷いというものかと。自分の気づかないところで遭難は進行していくもんですね。
気がついた時には、もう手遅れという山でなくてよかったです。
観光客が大勢いるところで、遭難するのもなかなか難しかったです。
西日本の山も好きです。標高は気になりません。
未知の領域だなんてもったいない。また、観光を絡めて行ってみたいもんです。
御在所は良かったです。雪さえ降っていなければなおのこと。
言葉の発音の仕方まで関西風にかぶれて帰ってきました。
私はどこかに行くと、直ぐにその土地の発音がうつってしまう特異体質なんです。
こちらこそ、はじめまして。
お褒めの言葉をいただきありがとうございます。
普通に書いているつもりなんですけども、多少は性格が出てしまいます。
以前に比べたら、記録から無意味な要素がだいぶ抜け落ちてきましたが、いまだ抜けきってはおりません。
ゴンドラ一直線は。ゴンドラに乗っている時はGPSを停止させていたのですが、
自宅に帰り、軌跡を編集した際に繋がってしまいました。
そのまま公開したので、あのようになっています。
友達を登録をしていただきまして、ありがとうございました。
滋賀県大津市在住の方なんですね。
これからも命ある限り、もしくは飽きない限り、レコ作成は続くと思いますので、
どうぞ、ひとつ宜しくお願いいたします。
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