行者還岳〜弥山〜鉄山(敗退)
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- GPS
- 16:00
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 1,832m
- 下り
- 1,823m
コースタイム
07:20<814m>スタート(大川口)-
9:20<1380m>行者還ノ宿9:30 -
行者還岳<1546m>ピストン -
10:30<1380m>行者還ノ宿10:40 -
大峯奥駈道 -
12:00<1400m>西口登山口合流点(昼食)12:30 -
14:00<1860m>弥山小屋14:10 -
八経ヶ岳<1915m>ピストン -
15:00<1860m>弥山小屋 -
15:10<1895m>弥山(祠)-
15:40<1846m>修覆山 -
15:50<1800m>鉄山手前でルート喪失・退却 -
16:20<1860m>弥山小屋 -
17:30<1400m>西口登山口合流点 -
18:10<1150m>トンネル西口登山口 -
舗装道ヨレヨレ歩き -
19:10<814m>ゴール(大川口)
19:20 大川口 = クルマ、洞川温泉、三宅で王将の餃子 = 22:30(198km)自宅着
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2008年07月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
●今回のコースは大川口を起点にして時計回りに、行者還岳、大峯奥駈道、弥山、八経ヶ岳、修覆山、鉄山を経由して、大川口に戻ってくる一周コースだったが。。。。 ・登山口(大川口)吊橋〜行者還岳(ぎょうじゃがえりだけ) 尾根に取り付くまでは問題ないが、1200mあたりから斜面をトラバースする様に進むあたりで、5〜6箇所、登山道が崩れていて、高巻きするか、慎重に2mぐらい↓↑しなければならない。 ・行者還ノ宿〜行者還トンネル西口登山口からの合流点(世界遺産・大峯奥駈道) 極めて軽快に進める。山深い雰囲気に浸れる。 ・行者還トンネル西口登山口からの合流点〜弥山小屋(世界遺産・大峯奥駈道) トンネル西口登山口は、弥山(みせん)へ最も楽に登れるコースのため、シーズンの週末は混み合う。奥駈道までは急登であるが、奥駈道以降は、よく整備されている。バスなどの公共交通機関がないため、商業登山のターゲットにされやすい。 ・弥山小屋 ⇔ 八経ヶ岳(仏経ヶ岳)※百名山であり近畿最高峰 シーズンの週末は混み合う。オオヤマレンゲ自生地を割って道がある。なお、深田久弥は八経ヶ岳のことを大峰山と呼んだが、大峰は山脈の名前。また、大峯山と言えば一般に山上ヶ岳を指す。 ・弥山小屋〜弥山頂上の祠 ほんの5分 シーズンの週末は混み合う。 ・弥山頂上の祠裏〜鉄山 やぶこぎでのルートハンティング能力とスタミナが必要。踏み跡もほとんど続かない。 密林で視界も効かない。修覆山から北西に伸びる尾根に這入り込むと、遭難?!する。 ・鉄山〜大川口 ルートとなる尾根道はしっかりしているという情報(今回敗退のため行けず) 大川口からは洞川温泉が最も近くて、雰囲気もある。 |
写真
感想
●大峰の山は深い。以前、渓流釣りをやっていたころ、今回の登山口(大川口)から北方向に遡る神童子谷(じんどうじだに)へよく入った。釜滝まではイワナで、その上流はアマゴがよく釣れる。放流の関係か?普通とは逆転している。よく釣れるので釣り人は多いが、景色も素晴らしいので、沢ヤもよくやってくる。ところが、釣り人と沢ヤは利害が衝突する。沢ヤは早くその沢を詰めたいと考えるが、釣り人は沢ヤに追い抜かされてしまうと、そのあとはもう釣れない。イワナやアマゴは警戒心が強いので、少しでもジャバジャバされると、そのあと数時間は釣れなくなってしまう。そのため釣り人は暗いうちから釣り登り始める。単に朝マズメを狙っているだけではないのだ。沢ヤさん、もう少しゆっくり出発してもらえんやろか?
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●今日はこの神童子谷に後ろ髪を引かれながら、登山口(大川口)から東方向へ行者還岳(ぎょうじゃがえりだけ)を目指して登る。入口はプラステック製床の吊橋だ。この登山道、いったんは尾根に取り付くのだが、1200mあたりから斜面をトラバースする様に進み、傾斜こそあまりないが、道はあちこちで崩れていて大変危ない。ほどなく南北に伸びる大峰山脈の尾根道に合流するが、そこは大峯の修験道で有名な世界遺産・大峯奥駈道(おくがけみち)だ。合流点付近には、りっぱな無人小屋である行者還ノ宿があり、毛布も数セット置いてあったが、有料なのだろうか。ここからカメラだけ持って行者還岳をピストンした。(途中、しっかりした水場あり)
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●奥駈けの尾根道を順調に南下するが、このあたりは大変雰囲気がよく、すれ違ったのも2人だけで奥深い雰囲気を堪能した。一ノタワから西方向に向きを変えて進むと、雰囲気一変! 行者還トンネル西口から登ってきた登山者でごったがえしていた。20人以上の商業パーティが2組に加えて、一般マイカー登山者もいる。ざっと50〜60人ぐらいか? さすがに世界遺産。団体さんに紛れて登る。時間をずらしても、すぐに追いついてしまうし、人数が多いので、抜くに抜けない! 商業登山のリーダはお客様の機嫌取りに夢中で、自分らのパーティ以外には気にも留めない。 お金儲けもほどほどにしてほしいな〜。。。と感じつつ、お蔭様で余裕で弥山小屋(みせん)に着いた。ここから八経ヶ岳へのピストンでは、オオヤマレンゲがたくさん咲いていて賑やかだったが、それ以上に、商業登山の団体のオバサンたちのはしゃぎ声には凄まじいものがあった。
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●さてここからが今回のコースの核心である。弥山頂上の祠で一礼をして、裏に回って踏み跡を探したが、見当たらず、最初からルートハンティングとなった。まず修覆山を目標にして、尾根を外さないように進んだが、このあたりは大倒木地帯で、倒木をまたいで進むのにエネルギーを消費した。修覆山らしきピークに着き、北方向へやぶこぎで下って行ったが、樹林の密度が濃くて行く手を阻まれ、尾根を少し東側に外したが、樹林で視界が効かず、鉄山への方向が確認できなくなった。この先も、しばらく視界が効きそうになかったので、現時刻(16時まえ)のことやソロであることも考えて、やむなく退却することに決めた。やぶこぎは少々覚悟していたが、これほど視界が効かないとは思わなかった。このルートが難しいのは鉄山までで、鉄山からの下りははっきりとしているらしいので、次回は出来ればハイテク(GPS)武装して来たい。はっきり言って、今回のコース計画は調査不足で甘すぎた。
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●一旦、退却を決めても、距離的には、これからが大変である。行くも地獄、戻るも地獄といった感じか。。。大倒木地帯を弥山小屋まで戻り、登ってきた奥駈道を戻り、西口合流点から登山口まで下って、行者還トンネル西口登山口から大川口までの舗装道路を約1時間ヨレヨレで下り、ようやくクルマに戻り着いた頃には、すでに19時をまわっていた。大峰の山は本当に深かった。 ★くまさん★
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