長命寺山〜奥島山☆残照のテラスに
- GPS
- 00:56
- 距離
- 3.2km
- 登り
- 329m
- 下り
- 320m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
朝からの七尾山での山行を終えてnaojiroさんとお別れしたのち、助手席のヤマネコさんに長浜駅までお送りするか、もしよろしければ湖西の堅田までご一緒しましょうか、とお尋ねする。
するといつもの柔らかな口調で申し訳なさそうに「ウリさん、宜しければもうひと山いかがでしょう」と仰る。予想どおりである。もちろん賛成!
彦根の荒神山など幾つかの里山が候補に挙がるが、近江八幡の奥島山はいかがかとご提案する。古刹・仏閣にもご興味が深いヤマネコさんなので長命寺参詣もセットで最近人気の絶景展望岩にもご案内出来たらと思う。
ところが長浜から湖周道路を走っていると彦根あたりで断続的な渋滞につかまる。思いのほか時間を要してしまって長命寺の参拝者駐車場に着いたのが16時を回ってしまった。
日の入り時刻が16時44分。山頂直下の展望岩から琵琶湖の対岸・比叡の山付近に沈みゆく夕陽を眺めるのに間に合わせるべく急いで登ってゆく。
登山道途中の分岐を右へ。まずは長命寺山をピークハントする。その後一旦分岐箇所まで戻ると思いきや、さすがヤマネコさん、長命寺山と奥島山の鞍部へと向かって北の尾根の道なき道を下り始められる。
猛スピードで奥島山山頂へと向かう。いつもより遠く感じるが実際はかなり短時間で展望岩に辿り着いた。しかし既にお日様は雲の中へ、そしてやがて比叡の山の向こうに隠れてしまわれた。
それでもヤマネコさんは岩の上で橙色の西の空を何枚も写真に収めておられる。飛ばし過ぎてヘトヘトの私は岩の下でへたり込んでしまう。
山頂を訪れたのち、再度「空奏テラス」で残照を眺めていると、あっという間に暗くなり始める。
またまた猛ダッシュでひたすら下ってゆく。結局1時間もかからずして8体のお地蔵さんが並ぶ登山口まで戻ってくると、既にあたりは暗闇の中だった。長命寺の駐車場には当然私の車が一台停まっているのみであった。
せっかくヤマネコさんをお連れして訪れたのに夕景は残念だったが、制限時間のある超スピードハイクはとても楽しかった。
ヤマネコさん、西国三十三所霊場・長命寺へは、また別の機会にゆっくりと訪問いたしましょう。
七尾山からの帰り、uriuriさんの車で送って頂きながら湖岸道路を走ると、琵琶湖の上に午後の陽が傾いてゆく。帰り道の近くにある奥島山には夕陽を眺めるのに格好の展望地あるようで、ご案内して頂けるとことになった。この奥島山は長命寺山と共に訪れたかったところではある。ここは近江八幡の街を訪れるついでにと思っていたのだが、いつでも簡単に訪れることが出来るだろうと思うとなかなか訪れないものだ。
長命寺の駐車場の手前から尾根に沿って細い登山道がある。長命寺の境内から登山路が続いているように思われるが、境内との境界には鉄条網が張り巡らされており、境内との間を往来できないようになっている。
植林の斜面を登って行くと長命寺山の山頂にたどり着く。山頂の標高は333mと3が三つ並んでいる。山頂からは先に踏み跡が続いているので、辿ってみると北東に大きく開けた展望地があり、夕陽を浴びた伊吹山と霊仙山が視界に飛び込む。すぐ目の前には奥島山が西陽を浴びて橙色に染まっている。
山頂の戻ると奥島山への登山道にショートカットすべく、北側の尾根を下降する。この北尾根は手前の尾根とは異なり雑木林が広がっている。尾根上には倒木も多いが、微かな踏み跡が続いている。やがて鞍部の手前で大きな倒木を越えると奥島山への登山道に合流する。登山道から見ると倒木が大きく尾根を塞いでいるせいでここからは尾根に入ろうとはなかなか思わないだろう。
奥島山への登りにさしかかると、樹林に差し込む夕陽に樹々が黄金色に輝く。しかし樹間から望む太陽は比叡山の彼方で、西の空にかかる厚い雲の中に隠れようとしている。山頂の手前の展望台にたどり着いた時には雲に隠れたところだった。明るい黄金色の空が琵琶湖に反射している。
展望台には「空奏テラス」とのプレートが掛けられている。空奏は「くうそう」と読みたくなるが、「そらかな」と読むらしい。なんとも現代的な読み方だ。Uriuirさんによると一年前にはなかったものであり、この一年の間につけられたものらしい。
展望地から少し上ると小さな祠があり、三角点のある山頂はわずかに先に進んだところだ。山頂ではタカノツメとも思われる黄葉が残っていた。山頂の山名標には奥島山の他に津田山、姨綺耶(イキヤ)山とも記されている。津田とはこの山の南麓にある集落の地名であり、奥島はここがかつて島であった時代の名称の名残りであることをuriuriさんが教えて下さる。後で確認すると姨綺耶山は長命寺の山号(寺のある山の名称)であった。三角点の点名は津田である。
秋の夕暮れは暗くなるのが早い。帰り際に展望地からの夕景に別れを告げると、後は急速に暗くなってゆく登山道を黙々と下る。uriuriさんにお借りしたヘッデンをつける前に駐車場にたどり着くが、車で山麓に降りてきた頃にはすっかりあたりは暗くなっているのであった。長命寺の壮観な伽藍を拝するためにも、綺麗な夕陽を眺めるためにも捲土重来したいところだ。
コメント
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uriuriさん、yamanekoさん、こんばんは。
我が町彦根のシンボル?荒神山でなかったのは残念(>_<)またコラボのお帰りの際、三座目にどうぞ(^^)/
あれっ?ウリウリさん、地元の八幡山は、いつ?😁
ヤマネコさん、いつもお洒落な山ごはんですね~、見習って量より質の向上を頑張ります💦
koumamaさん、こんばんは。
実はヤマネコさんは荒神山にご興味があったのですが、とぼけたウズラが咲く頃にしましょうと私が言ってしまったものですから山裾の湖周道路を通り過ぎるだけになってしまいました。
koumamaさんのお住まいが近いんですよ、などと噂話をしていたのですよ。
そういえば八幡山は行けそうで行けてない。太郎坊さんのお山もしかりです。
ヤマネコさんの山メシの調理は手際がよく、しかも洒落たメニューで美味しいんですよ。お正月の時は菊芋とマッシュルームのアヒージョをご馳走になりました👌
男の手料理、カッコいいですよね!
日清食品のカレーメシにお湯を注ぐだけ〜の誰かさんとは大違い😂
koumamaさん 荒神山は以前からとても訪れたいと思っておりました。
東の方に出張するついでに帰りに立ち寄るつもりにしていたのですが、最近はその機会がすっかりなくなってしまって残念なのですが。
kouファミリーは質も量も大切だと思いますよ
お酒もそうかな
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