初秋の槍ヶ岳(1984)
- GPS
- 46:40
- 距離
- 34.3km
- 登り
- 1,976m
- 下り
- 2,397m
コースタイム
9/23 5:50横尾−7:30槍沢ロッジ前−13:00槍ヶ岳山荘(泊)
※夕方、槍ヶ岳往復、約1時間
9/24 4:40槍ヶ岳山荘発−5:00大食岳−5:40中岳−6:50-7:30南岳−9:30槍平−10:20滝谷出合−11:30白出沢出合−13:10新穂高温泉着
天候 | 9/22 晴れのち曇り、小雨 9/23 曇り、霧 9/24 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
船
【帰り】新穂高温泉ー(バス)−高山ー(JR)−名古屋ー(JR)ー岡山ー(JR)−宇野ー(宇高連絡船)−高松ー(JR)新居浜 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
【山行No 70】
※ 3連休を利用して、山に行こうと思っていた。
だが、実は前夜まで、山に行こうか、行くまいか、またどこに行こうか?決めかねていたが、
夜中になってようやく腹も決まり、出発準備をして夜中から出発する。
9月22日(土)
1:47 新居浜発
・夜中の鈍行でひっそりと出発。
高松に4時前に着き、始発の宇高連絡船に乗る。宇野から岡山へ。
5:44-6:04 岡山
・新幹線に乗ると、ようやく踏ん切りも着き、ガイドブックを見ながら、どこの山に行くか?検討する。
・・・とりあえず、松本までの片道切符を購入したので、
後立山、槍、穂高など、いろいろ迷うが、結局、槍ヶ岳に行くことに、ようやく決定した。
・名古屋を経由して松本で下車。ここで駅前のイトーヨーカ堂で食糧などを仕入れてから、上高地へと向かう。
14:20-30 上高地
・ああ久々だ。上高地は4年ぶりか?懐かしい感じがする。
前回来たときは観光として来たが、今回は登山者としての格好。
周りにいる観光客と比べ、一歩進化したような気分になる。
天気はドンヨリ曇っており、にわか雨もぱらついているが、
今日は横尾までなので大丈夫だろう。
15:20-30 明神
16:20-30 徳沢
・このあたりから、少し上空の雲も切れ始め、前穂高の稜線が高々とそびえているのが見えた。
夕暮れが迫ってきているが、あと一息、横尾まで行こう。
17:10 横尾(横尾山荘 泊)
・横尾山荘は、初めて泊る山小屋だが、思った以上に立派な小屋で、お風呂も、
TVも備え付けられていた。
自分はカップラーメンでの自炊で、自炊室で夕食をとったが、ほとんどの人は夕食付で泊まっている。
9月23日(日)
5:50 横尾 発
・宿の中はまだひっそりとしていたが、外にでるとテント泊の人たちは出発の準備で賑やかだ。
どうも、槍方面よりも、涸沢方面に向かう人が多いようだった。
・梓川にそって槍沢へと向かう。
最初は朝霧が出ていたが、しだいに霧も晴れ、横尾尾根の向こうに、
屏風岩が高くそびえているのが見えた。
槍見河原から、ようやく目標の槍ヶ岳がチョコンと見えた。
(写真にもとったが、以外と見栄えせず)
6:50 一の沢出合
・ここからは、一の沢の奥に、ドーンという感じで、常念岳が重くそびえていた。
7:30-50 槍沢ロッジ前(気温10℃)
・小休止とする。ここまで、まずまずのペースで来れている。
・旧)槍沢小屋跡から上部の槍沢は、典型的なU字谷の形をしていて、なかなか面白い。
大曲りまで、快調なペースで行く。
9:10 大曲り
・ここからだんだんと登りがきつくなってきた。
槍沢カールの上部は、紅葉がボチボチといったところ。ただし上空は曇っているので、あまり鮮やかではない。
・急な道を半分ほどいったあたりから、周辺は霧に覆われた。
今日は途中まではあんなに快調だったのに、この付近から急に足が重くなってきた。高山病の兆候だろうか?
殺生小屋から上はさらに足が重くなり、後続の人にどんどんと追い抜かれる始末。なかなかキツイ登りだった。
13:00 槍ヶ岳山荘着
・バテバテの状態でようやく山荘に到着。
まだお昼過ぎの時間で、槍の穂先に向かっている人も多いが、
自分は体も重いし、頭も痛いので、早々に部屋の布団に入って休憩。
16:30 槍ヶ岳山荘 発
・少し休んだら体調も回復したし、雲の様子から晴れそうな感じもしたので、
夕方ではあるが、空身で槍の穂先へ向かうことにした。
険しい道を予想していたが、今年の夏に登った剣岳に比べるとだいぶ易しく、
ぐいぐいと鎖場を登れた。
16:50-17:40 槍ヶ岳山頂
・山頂部は予想以上に狭い場所。でも、念願の槍ヶ岳に登頂できていい気分。
到着直後は、周辺も雲に覆われていたが、しばらくすると上空の雲が取れ、青空が広がった。
周りの山は相変わらず雲海に覆われていて、周辺の展望はイマイチだが、
北側の北鎌尾根の様子は、雲と岩尾根のコントラストがなかなか絵になって、
いい感じだった。
長居していると、北鎌尾根から登ってきた人もいた。
彼らが体力を使い果たしているのか、小屋への下りのルートもノロノロで、だいぶ渋滞した下りだった。
18:00 槍ヶ岳山荘着
・自分は自炊(カップラーメン)なので、自炊室に行って夕食とする。
ここは予想外に自炊派が多くて、自炊室は大混雑していた。
・夜半に目が覚めて、外に出てみると、外はすっかり雲もなくなり、
秋の夜空に天の川と、降り注ぐようなたくさんの星を見ることができた。
9月24日(月)
・今日は、下山して帰路につかなければならない。
でも、直接下るのはもったいない気分、少しは縦走もしたいので、
4時過ぎには起床。
4:40 槍ヶ岳山荘発
・まだ夜明け前の暗い中、ヘッドランプを着けての出発。
上空は星もまだ見えるが、東の空は次第に明るくなってきて、
その暁の空の中、鎌のような月の姿が望めた。
今日は雲もなく、快晴の一日のようだ。
振り返ると、槍の穂先には、登山者のヘッドランプの灯りが、
イルミネーションのように輝いている。
5:00-10 大喰岳
・岩がガラガラとした感じの山頂、日の出までまだ少し時間があるようなので、先を急ぐ。
ここで、ポリタンクを槍ケ岳山荘に置き忘れたことに気付く。
飲み水が無いが、戻る気にもならないので、そのまま行こう。
5:40-50 中岳(気温=0℃)
・日の出は5;32だった。東風が強く、寒い夜明けだが、朝日を浴びて、
槍ヶ岳や穂高の山々がオレンジ色に染まり、いい夜明けを見ることができた。
・中岳から少し行ったあたり、残雪の雪田で水が得られないかと思っていたが、
さすがに9月も下旬ともなると雪田は小さくなっており、水は滴っていなかった。残念。
6:50-7:30 南岳
・そろそろお腹が減ってきたが、飲み水が無いので、小屋で有料の水を買い(1Lで150円)、朝食休憩とした。
ここからはなかなか展望が良く、大キレットを挟んで北穂高の岩稜が鋭い。
また、少し下に見えるが、屏風の頭あたりの風景も、航空写真のようで面白い。
・本当は、大キレットも行きたいところだが、今日中に下山して帰路につかなければならないので、
大キレットはまたの機会として、西のほうへと下りにかかる。
下りの道はすごく急なジグザグな道だが、秋空の元、透明な朝の空気を
感じながらの下りで、気持ちのいい道だった。
しかし、この夏に購入し、今回、初めて本格的に使用する軽登山靴(ザンバラン)は、
どうも足に合っていないようで、つま先がだんだんと痛くなってきた。
9:30-40 槍平(小屋前)
・今日は、昼ころには新穂高に着きたいところだが、ここまで結構いいペースで進めている。
・ここからは谷沿いにのんびりと進む。道は思っていたほど良くはなく、ガラガラした下りの道。
展望も少ないが、所どころ、稜線が見える箇所があり、北穂高、奥穂高、
ジャンダルムあたりが、ずいぶんと高いところに見えた。
10:20-30 滝谷出合
11:30-40 白出沢出合
・途中から林道歩きとなり、秋の青空のもと、のんびりと進む。
13:10新穂高温泉着
・ようやくゴールに到着。
時間がないので、温泉には入らず、すぐのバスに乗る。
ここに来るのは初めてだが、観光客が結構多く、上高地よりは暑苦しい雰囲気だ。
・あとは、バスで高山に出、高山からはJRの特急に乗る。車中ではビールも飲みながら、
高山で購入したコミックを読んだりして、のんびりした気分。
・名古屋−岡山―宇野と乗り継ぎ、宇野からは宇高連絡船で高松に着いたのは、すでに夜も0時を回っていた。
そこからさらにJRに乗り継ぎ、新居浜に帰着したのは夜中の2時半を過ぎていた。
・行きも夜中発、帰りも夜中着で、かなりの強行軍の山行だったが、充実感のある山行だった。
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