3月の富士山(御殿場ルート)
- GPS
- 13:58
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 2,528m
- 下り
- 2,511m
コースタイム
歩行距離 18.3km
累積標高 2492m
3/23の歩数計の歩数 35130歩
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
宝永沢にて高さ1m位、幅約20m位の雪崩れた後のような箇所があり、雪崩れなかった所にもクラックが入っていました、この時期登られる方は注意してください |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
天気図の気圧配置が良さそうだったので2ヶ月連続登頂を目指しました
駐車スペースからの森を抜けて、いつものルートを歩いているつもりなのに景色がどうも見慣れない…原因は雪解け水によって地面が侵食されて地形がだいぶ変わってしまっていたせいでした。
大石茶屋の先でもほとんど雪はなく砂も凍っていないため砂に埋まりズボズボと歩きづらい
二合五尺の中継小屋まではアイゼンの出番はなかったがその先には昼間雪解けでできた川が夜に凍った箇所が徐々に現れてきたためアイゼン装着
上を見上げても先行者は確認できず、下を見下ろすと登ってこられるヘッドライトを確認
雪の状態は硬すぎず柔らかすぎずで歩きやすかったのですが、標高2500m辺りで雪のない箇所が現れる、最初はずいぶん変なところが雪解けてるなあと思ったのですがその先に雪解けでできたようには見えない雪の崖が…
これは雪崩れた跡?私の愛刀カジタックスのPIONEER兇68cmですのでそれより3分の1ほど高いので約1mの高さかと、それが幅約20mほどに渡ってごっそりなくなっている。
よじ登ってちょっと歩くと横に走るクラックを発見、夜中で気温は低いので今雪崩れる事はないと思うが気持ち悪いのでそうそうにその場を後にする
そのまま直登をし続けましたがちょっと山小屋に用があり、わらじ館〜赤岩八合館へ夏道ルートをてくてく
赤岩八合館で小休止していると、登ってこられる方を一人だけ確認できました
そして本日の最大の失敗、長田尾根の碑に到着
”はここまでは数回ほどしか耐風姿勢をとらずにすむようなレベル
∪莊遒醗磴ぁ大弛沢は雪で固まっていそうで落石の心配は少なそう
雪面はツルツルではなく凹凸がある(失敗しても滑落停止しやすいかも)
以上の判断から大弛沢ルートを選択
大弛沢を登り始めたらすぐに今まで吹いてこなかったやばげな風を食らう、しかも右からの風をいきなりドスッって受けたかと思うと数秒後には左からの風をズドンと受ける
耐風姿勢をとり続けて風の音が弱くなったら少し歩き(それでも風は強い)、上の方で風の爆音が聞こえたら耐風姿勢、2・3秒後に直撃を受ける
それを繰り返しながらじわりじわりと登り、ふと下を見ると本日御殿場ルートを登ってきていたもう一人の人も大弛沢を登ってきているのが見えた。
もしその人の電話番号でも知っていたら「大弛沢は風がやばげなんで長田尾根のほうが良いです」と伝えるんだけどなぁとこのとき本気で考えた
ピッケルを振って合図しようかとも考えたが、この風の中で立ってピッケルを振り回すという自殺行為もできず、ちらちら気にしながら登っていたところその人が大弛沢から長田尾根ルートの方に移動しているのが確認でき、ホッとするのと同時に冬富士に慣れている人だと直感しました
安心して自分の歩みを慎重に進めた結果、なんとか御殿場口頂上に登頂しましたが…あれっ風が弱い(といっても風速10m位はあったと思います)
山頂まで出たおかげで風の向きが一定になったせいか急に風が弱くなったように感じられました
きつかった分、山頂の氷の景色には感動しました
風のため、登っている時の写真がほとんど撮れなかったためここぞとばかり写真をパシャパシャ、富士宮山頂の浅間大社でもパシャパシャ
そして今年初の剣ヶ峰へ!
馬の背はやはり風が強かったが大弛沢ほどではなかったので耐風姿勢をすることなく剣ヶ峰へ到着、しばし撮影タイム
本当は日本で一番高い場所の鉄塔へも登ってみたかったが剣ヶ峰の碑の辺りはほとんど風がなかったものの、鉄塔の奥のほうからは常に風の咆哮が聞こえ、あまりのギャップに鉄塔に近寄ろうとしませんでした
剣ヶ峰も堪能したのでいよいよ下山開始、下山ルートにもう大弛沢は使いたくないので長田尾根ルートを確認しに御殿場口山頂から東賽の河原に向かっていると大弛沢から長田尾根へ移動して登ってこられた方と出会う、名前を伺うと「じま」さんとの事
「King of 富士山」の方のブログや冬富士のベテランさん達のブログで良く名前の聞くベテランさんでした
大弛沢はきつかった事を話すと長田尾根も同様にきつかったとの事
うーんどうしよう、長田尾根を降りてみて駄目そうだったら須走方面から降りて巻いて戻ればいいかとか訳のわからない発想が頭をよぎる
じまさんと別れとりあえず長田尾根へ、長田尾根は溶岩の岩がごつごつしている所なのですがその岩のほとんどに海老の尻尾状の氷がついてしまっており足の置き場所を探すのがめんどい
風も相変わらず右から左から容赦なく吹いているが、ありがたい事にやばげな吹き降ろしの風が少ない、氷の芸術品の海老の尻尾を申し訳ないがピッケルで砕きつつなんとか長田尾根の碑に到着した時、自然と碑に向かってお辞儀をしていました
ここから下はガスってしまいホワイトアウト状態でしたが風もそこそこ、アイゼンもバッチリきいていたので登りでスルーしてしまった日の出館の小屋に立ち寄った以外はひたすら一直線に下山
二合五尺の中継小屋まで戻ってきた辺りにはガスも抜け、周りの景色が見えるようになったらいたるところに雪解け水で侵食された亀裂があるのがわかりました
御殿場ルートの雪解けの季節に現れる御殿場キャニオンです(富士山のベテランの方の命名です)
いたるところに亀裂とポッカリ穴が開いていて自然の力の凄さを感じさせられます
今回は早めに出発したおかげで珍しく明るいうちに下山する事ができました(鈍亀なので)
予想された天気以上に風が強く、御殿場口方面は竜巻がたくさん出ていたので、山頂にナナミネさんの姿が見えたときは、正直凄いなと思いました。
富士宮口の鳥居。これを一度自分の足で確かめたかったのですが、今回も無理でした。
もっと快晴でおだやかな日にお会いしたいですね。
やはり積雪期の富士山の一番の怖さは風ですよね
山頂にいる登山者が見えるような所まで登られてても撤退の判断ができるupaさんは凄いと思います
是非おだやかな日に山頂でお会いしましょう
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